スコーンの美味しい食べ方は?アフタヌーンティーの正しいマナーも紹介
サクサクとした食感が美味しいスコーンはアフタヌーンティーには欠かせないメニューですが、食べ方に工夫をすることでさらに美味しく食べることができます。ここでは、スコーンの美味しい食べ方と、アフタヌーンティーの正しいマナーについてご紹介します。
目次
スコーンの美味しい食べ方を紹介!
普通に食べても美味しいスコーンですが、食べ方次第でさらに美味しさが増します。ここでは、スコーンを美味しく食べるために食べ方のポイントや注意点、さらに、アフタヌーンティーのマナーや基礎知識、食べ方などについてご紹介します。
スコーンの食べ方のポイント
ここでは、アフタヌーンティーでスコーンを美味しく食べるためのポイントをご紹介します。
スコーンは温かいうちに食べる
スコーンを美味しくたべるなら、あたたかいうちに食べることがおすすめです。外側のサクサクとした食感と、中のふんわりと柔らかな生地のコラボレーションが抜群に美味しく、バターの香りも豊かに感じられます。
冷えてしまっても美味しく食べることはできるのですが、スコーンがかたかったり、バターの香りが十分に感じられなかったりするので、温めたほうが美味しく感じられるでしょう。
スコーンとトッピングのバランスにこだわる
スコーンはそのまま食べても美味しいのですが、トッピングをすることで味のバリエーションが広がります。
トッピングをする時は、バランスが大切。理想は、スコーン2に対し、ジャム1とクリーム1のバランスです。
トッピングが多すぎるとスコーンの香ばしさを十分に感じられないし、かといってトッピングが少なすぎると物足りない感じになってしまいます。
「つける」より「のせる」がいい
スコーンにトッピングをする時は、ペタッと「つける」のではなく、こんもりと山にして「のせる」ようにするとおいしく食べられます。
季節ごとのトッピングで楽しもう
スコーンのトッピングは、 ストロベリージャムとクロテッドクリームが定番です。
その他、春にはイチゴ、夏には柑橘系のものなど、季節に合わせたジャムやフルーツをトッピングすることもおすすめ。チョコレートやシロップ、はちみつも人気のトッピングです。
また、ツナやガーリックバターなど、塩気のあるものをトッピングすることもひそかなブームです。
スコーンを食べるなら紅茶も一緒に!
スコーンに合わせる飲み物といえば、紅茶が定番。スコーンの優しい甘みと紅茶のほろ苦さがマッチします。紅茶は、ストレートよりもミルクティーがおすすめ。イギリスでも、アフタヌーンティーでは紅茶にミルクを入れて楽しむことが多いそうです。
スコーンの粉っぽさをまろやかに包んでくれます。
スコーンを食べる時の注意点
アフタヌーンティーでスコーンを美味しく食べるためには、あるコツがあります。アフタヌーンティーで午後のひとときを充実した時間にするために、ぜひ注意してほしいポイントをご紹介します。
スコーンは割って食べる
スコーンを食べる前には、上下に割りましょう。スコーンを割る時はナイフではなく、手で割る方がベター。断面にトッピングをのせて挟んで一気に食べても、上下それぞれで食べてもいいので、食べやすい方法で味わいましょう。
口の中にスコーンがあるうちに紅茶を一口
スコーンにかぶりついたら、スコーンが口の中に残っているうちに紅茶を飲みましょう。スコーンと混ざりあって新たに生まれる味わいがおいしく、どんどん食べ進めたくなります。
豪快にかぶりつくのがいい
「アフタヌーンティー」と聞くとどことなく上品な感じがして、スコーンを食べる時も上品に、美しく食べなければいけないと思ってしまいがちです。しかしスコーンを美味しく食べるためには、豪快にガブリとかぶりつくのがおすすめ。
小さな口で少しずつ食べるより大口で食べる方が、スコーンの美味しさを十分に味わうことができます。
アフタヌーンティーでのスコーンの食べ方
アフタヌーンティーは、イギリスで古くから親しまれている文化で、伝統的な社交の場。だからこそ、マナーもあります。アフタヌーンティーでのスコーンの食べ方についてご紹介しましょう。
ジャムとクリームの塗る順番は?
スコーンにジャムやクリームをトッピングをする時は、単に好きな順番に塗り重ねればいいというものではありません。実は、ジャムやクリームを塗る順番にも決まりがあるのです。
デボンシャー式の場合
デボンシャー式は、デボン式と言われることもあり、イギリスの南西部にあるデボンシャー(現在はデボン州)で親しまれた食べ方。
スコーンにクロテッドクリームを乗せてから、ジャムを乗せるのがデボンシャー式の決まりです。
コーンウォール式
コーンウォール式はデボンシャー式とは逆で、先にジャムをのせてからクリームをのせて食べます。
コンウォールはイギリスの南西部にあり、デボン州の西側(左隣)にある地域です。ここではもともとスコーンではなくパンのようなものにクリームとジャムを挟んで食べており、この時にジャムを塗ってクリームを塗るという習慣が生まれたそう。
コーンウォールの人たちがスコーンを食べる時の順番は、その時の名残だと言われています。
アフタヌーンティーでのマナーについて
アフタヌーンティーは、マナーを守ることでより充実した時間を過ごすことができます。アフタヌーンティーを楽しみたいという人のために、ぜひ知っておいて欲しいマナーについてご紹介します。
正しい食べ方と注意点
アフタヌーンティーでは、下段から食べるのがマナーだとされています。下段にはサンドイッチ、中段には温料理、上段はデザートというのが一般的。先に前菜やスープが運ばれてくることもあり、コース料理のように楽しめるものもあります。
スコーンを食べるタイミングは、下段の料理の後、デザートの前のタイミングがおすすめ。クリームとジャムをトッピングしたスコーンと紅茶を楽しんだ後は、さらにデザートで締めくくります。
紅茶はストレート、ミルクティーの両方を楽しもう
アフタヌーンティーでは、美味しい食事やスイーツだけでなく、紅茶を味わうことも楽しみのひとつ。1杯目はストレートで香りと茶葉の味を堪能し、2杯目はたっぷりのミルクを入れてミルクティーにするのがおすすめです。
シャンパンと楽しむアフタヌーンティーもおすすめ
アフタヌーンティーのドリンクの定番は紅茶ですが、シャンパンと一緒に楽しむこともあります。お昼過ぎからシャンパンを味わうことができる贅沢な過ごし方として人気で、大人ならではの楽しみ方といえるでしょう。
国内のホテルには、シャンパンの付いたアフタヌーンティーメニューを提供するところが数多くあります。
アフタヌーンティーでの服装は?
アフタヌーンティ―が行われているのは、ホテルや英国式の喫茶を再現したちょっといい喫茶店であることが多いです。ですから、服装もきれいめなものがいいでしょう。
アフタヌーンティーはイギリスの上流階級の文化なので、正式なものの場合は正装、もしくはそれに近いもので楽しまれることがあります。
しかし現代では、いつもの服装より少しきちんと感のあるものでOK。特に細かい決まりはありません。
カジュアルすぎるのはNG
アフタヌーンティーは、最近ではカジュアルなカフェでも楽しむことができます。ただしだからといって、あまりにカジュアルでラフな格好ではせっかくのアフタヌーンティーの雰囲気が台無し。
もとは上流階級の文化ですから、アフタヌーンティー文化ならではの品のある雰囲気も楽しみたいものです。
たとえば、ダメージデニムや露出の多い服装など、下品に見えるものは避けましょう。あくまでも、清潔感があり上品に見えることが大切です。
本場では服装はどうしてる?
イギリスでは、アフタヌーンティーは普段の「お茶」よりも特別なものという認識。ですから、イギリスの人がアフタヌーンティーに行く時はいつもより少しおしゃれをして出かける人が多いです。
とはいえ、パーティードレスにアクセサリーをジャラジャラつけたような大げさなものではなく、シンプルなワンピースやベーシックなオフィスカジュアルのようなコーディネートがスタンダードです。
美味しいアフタヌーンティーを楽しもう
スコーンの美味しい食べ方はわかりましたか。スコーンの食べ方のポイントがわかれば、アフタヌーンティーをより楽しむことができます。
美味しい食べ方のための注意点と、アフタヌーンティーのマナーを参考に、ぜひ上品で優雅な午後のひとときを過ごしてください。