セビリアのスペイン広場やアルカサルなどおすすめ観光スポットを紹介
スペイン南部、アンダルシア地方のセビリアは1248年にスペインに再統合するまでイスラムの支配を受けていました。そのため、スペイン風の街の中に、どことなく異国情緒を感じさせる雰囲気のある街です。 そんなセビリアのおすすめ観光スポットをご紹介します。
目次
スペインのセビリアでおすすめの観光スポットを紹介!
セビリアは大航海時代に新大陸との貿易拠点として栄えた町です。壮大な建築物やスペインらしい美しい民家のある中庭など、見所がたくさん。オペラ「セビリアの理髪師」や映画「スターウォーズ」など数々の名作の舞台になりました。
明るくエキゾチックなセビリアで観光を楽しみましょう。
セビリアはどんなところ?
セビリアに行く前に、ちょっとセビリアの町についておさらいをしておきましょう。
セビリアの町は、スペイン南部のアンダルシア州の州都です。大西洋に注ぎ込むグアダルキビル川を利用して、古くから港湾都市として繁栄しました。8世紀から13世紀まではイスラム勢力の支配下に置かれ、ムデハル様式というイスラムと西洋の様式が融合した芸術が発展しました。16、17世紀には新大陸からの富を背景に、バロック美術の世界的中心地となりました。
セビリアの天気・天候やおすすめのシーズン
セルビアは地中海気候で、夏はカラッとして暑く、冬は湿っていて暖かい気候です。夏の日差しは非常に強く、空気も乾燥しています。冬は一番寒い時期でも0℃を下回ることはありませんが、コートは必要な寒さです。
ヨーロッパの多くの町と同じく、ハイシーズンは5月と10月です。この時期はきつい日差しもなく、寒さもないので過ごしやすく観光に最適です。
セビリア観光の所要時間はどれくらい?
セビリアの観光地はほぼ全て旧市街の範囲内におさまっています。とはいえ大きな町なので、主要な観光スポット全てをめぐる場合は1泊2日は確保しておきたいところです。
セビリアでおすすめの観光スポット
セビリアの町の様子がわかったところで、早速観光スポットを見てみましょう。キリスト教、イスラム教、新大陸など様々な文化の交差点となったこの町の魅力をたっぷりご紹介します。
映画のロケ地にもなった「スペイン広場」
映画「スターウォーズ エピソード2」の惑星ナブーに到着するシーンはここで撮影されました。また、「アラビアのロレンス」でも使われています。
元々は1929年の「イベロ・アメリカ博覧会」会場として建設されたもので、ムデハル様式や「アズレージョ」と呼ばれる精巧な彩釉タイルによる装飾がみどころです。
穴場の観光スポット「サンタクルス地区」
サンタ・クルス地区はスペイン広場よりもさらに北に位置する地区で、元々はユダヤ人街だったところです。こじんまりとした美しい家々が立ち並び、どの路地もフォトジェニックです。一部の民家の中庭は外から見えるようにきれいに飾られているので、静かに覗かせてもらいましょう。
住所 | Plaza Venerables, 6, 41004 Sevilla |
電話番号 | - |
営業時間・定休日 | - |
料金 | - |
アクセス | セビリア大聖堂から徒歩3分 |
公式サイト | - |
セビリアの街が一望できる「黄金の塔(海洋博物館)」
「黄金の塔(トーレ・デル・オロ)」はこの地にあったイスラム教の王国アルモハード朝によって建設されました。モルタルや石灰、麦藁を混ぜて作られた外壁は、完成当時実際に黄金の輝きを放っていたそうです。
現在はセビリアの貿易港としての歴史や海運について知ることができる海洋博物館になっていて、塔からは町を一望できます。
住所 | Paseo de Cristóbal Colón, s/n. Sevilla |
電話番号 | (+34) 954 22 24 19 |
営業時間・定休日 | 月-金: 9:30 - 18:45 土日:10:30-18:45 祝日休み |
料金 | 大人:3€ 学生、6-14歳の子供、65歳以上の退職者、団体:1.50€ 6歳以下、障害者:無料 |
アクセス | メトロ1 号線Puerta de Jerez 駅から徒歩5分 |
公式サイト | http://www.visitasevilla.es/en/monuments-and-culture/torre-del-oro |
闘牛を観戦するなら「マエストランサ闘牛場」
スペインといえば闘牛。スペインに観光に訪れた際はぜひ見ておきたいものの一つです。セビリアにあるマエストランサ闘牛場は、スペインで最も格式の高い1級闘牛場です。闘牛場の見学ツアーもあり、闘牛の歴史の展示を見学後、闘牛場内に入場できます。
住所 | Paseo de Colón, 12 · 41001 Sevilla |
電話番号 | (+34)954 210 315 |
営業時間・定休日 | 11月1日-3月31日:9:30 - 19:004月1-10月31:9:30 - 21:00ただし闘牛のある日は9:30 - 15:00 |
料金 | 大人:8€ 65歳以上・学生5€ 7-11歳:3€ 6歳以下:無料 |
アクセス | 大聖堂から徒歩10分 |
公式サイト |
セビリアで世界遺産を巡ろう!
歴史あるセビリアには、3つも世界遺産に登録された文化財があります。セビリア大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館の3つです。しかも、キリスト教、イスラム教、新大陸と、それぞれ異なる文化の遺産なのが、この町の複雑な歴史を感じさせます。
スペイン王室の宮殿「アルカサル」
セビリアのアルカサルは9-11世紀にあったイスラム王朝の宮殿跡に、カスティーリャ王国ペドロ1世が建設したスペイン王家の王宮です。イスラム支配時代の面影を色濃く残すムデハル様式で建てられており、内部の複雑な模様のタイル装飾や透彫、漆喰細工などは息を飲む美しさです。
住所 | Patio de Banderas, s/n, 41004 Sevilla |
電話番号 | (+34)954 50 23 23 |
営業時間・定休日 | 10-3月: 09:30-17:00 4-11月:09:30 to 19:00 祝日休み |
料金 | 大人:11.50€ シニア・17-25歳: €3.00 王の寝室見学の追加料金:€4.50 障害者・16歳以下:無料 |
アクセス | 大聖堂から徒歩3分 |
公式サイト |
貴重な歴史的資料が保管されている「インディアス古文書館」
インディアス総合古文書館は、元々セビリアの商業取引所だった建物を利用した公文書館です。南米やフィリピンにまで進出して「太陽の沈まぬ国」とうたわれたスペインの大航海時代の関連史料が収蔵されている貴重な文書館です。
館内では展示も行われており、伊達政宗による慶長遣欧使節の資料など、日本にゆかりのものも見ることができます。
住所 | Av. de la Constitución, s/n, 41004 Sevilla |
電話番号 | (+34) 95 450 05 28 |
営業時間・定休日 | 火-土: 9:30-17:00 (最終入館16:30) 日・祝:10:00-14:00 (最終入館13:30) 土曜休み |
料金 | 無料 |
アクセス | 大聖堂から徒歩1分 |
公式サイト | https://www.culturaydeporte.gob.es/cultura/areas/archivos/mc/archivos/agi/portada.html |
コロンブスの墓がある「カテドラル(セビリア大聖堂)」
セビリアの町のシンボルである大聖堂は、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次いで世界第3位の大きさを誇ります。ゴシック様式とルネサンス様式が融合した建築の中にはコロンブスの墓や華麗なバロック式の祭壇、ゴヤやスルバランの絵画などがあり、スペインの文化と芸術の宝庫です。
住所 | Av. de la Constitución, s/n, 41004 Sevilla |
電話番号 | (+34)902 09 96 92 |
営業時間・定休日 | 月曜:11:00-15:30 火曜-土曜:11:00-17:00 日曜:14:30-18:00 |
料金 | 大人:9€ 学生・15-17歳、65歳以上:4€ 14歳以下:無料 |
アクセス | セビリア空港からエアポートバスで直通、約40分。サンタ・フスタ駅から32号線バスでPlaza Duque(ドゥケ・デ・ラ・ビクトリア)バス停下車、徒歩10分。 |
公式サイト |
セビリアへのアクセス方法
日本からセビリアへの直通便はないので、スペイン各都市からアクセスします。
スペインで唯一日本からの直通便があるマドリードからは、鉄道か高速バスが便利です。高速鉄道AVEで約3時間、バスで約6時間半です。
セビリア近郊の観光都市コルドバからは鉄道で約1時間半、高速バスで約2時間なので、どちらかを起点に両方観光するのもおすすめです。
多様な文化が入り乱れるセビリアでエキゾチックな旅行を楽しもう
アンダルシアの州都セビリア。その魅力は3つの文化が混ざり合う独特の雰囲気にあります。明るい地中海の日差しの下で、エキゾチックな風景や文化遺産に触れる旅はいかがでしょうか。