塩釜神社(鹽竈神社)のお守りやご利益!アクセスや行事も紹介
宮城県にある塩釜神社は、安産や交通安全などのご利益があるパワースポットです。縁結びや必勝祈願のお守りが話題を呼んでおり、運気アップのご利益を求める参拝客の間で好評を博しています。塩釜神社の特徴やお宮参りのご利益、おすすめのお守りグッズ等をまとめてみました。
目次
宮城「塩釜神社」を参拝してパワーを感じよう!
東北地方の宮城県には、瑞巌寺や円通院など風流な寺社がたくさんあります。中でもおすすめは、塩竈市の中央部に鎮座している「鹽竈神社(塩釜神社)」です。
地元の方々の間では「しおがまさま」の通称で親しまれており、全国からも多くの参拝客が訪れるほどの人気パワースポットになっています。
そこで今回は、宮城県の塩釜神社の由緒・歴史やご利益、おすすめのお守り、現地へのアクセス方法などのお宮参り情報をまとめてみました。宮城の観光名所に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
宮城「塩釜神社」とは?
塩釜神社は、同一境内に志波彦神社とともに鎮座している神社です。もともとは塩釜神社だけが置かれていましたが、明治時代に志波彦神社が遷座し、正式名称は「志波彦神社・鹽竈神社(塩釜神社)」となっています。
全国的な知名度を誇る神社の一つですが、詳細を知らない方もいることでしょう。まずは、塩釜神社の特徴について解説していきます。
創建は奈良時代以前
塩釜神社は、奈良時代以前に創建されたと伝えられる歴史的な神社です。
正確な創立年代は定かではありませんが、平安時代初期の弘仁11年(820年)に編纂された「弘仁式」に「鹽竈神を祭る料壱万束」との記述があり、国家から特別扱いの祭祀料を授かっていたことが分かっています。
時代が変遷しても、奥州藤原氏や伊達政宗など様々な領主が塩釜神社に対して厚い信仰を寄せてきました。現代でも塩釜神社は宮城の特別な存在であり、御釜神社・塩釜神社・志波彦神社と順番に巡るのが定番の観光ルートになっています。
宮城県内でも格式高く大きな神社
塩釜神社は、かつて東北地方に存在した陸奥国において、一宮(最も社格の高い神社)に位置づけされていた神社です。
宮城県の中央部である多賀城の地に国府が置かれていた時代には、その東北方向(鬼門)に位置する塩釜神社は、朝廷に歯向かう人々が暮らす蝦夷地との境界的な役割を担っていました。
陸奥國総鎮守として崇敬されてきた塩釜神社は、宮城県内でも極めて特殊な存在だったのです。
平成14年に国の重要文化財に指定された
塩釜神社の社殿は、元禄8年(1695年)から9年の歳月をかけ、宝永元年(1704年)に完成したものです。
本殿は素木造檜皮葺の三間社流造り。拝殿は対照的な朱漆塗銅板葺入母屋造。主祭神を祀る別宮は本殿一棟に拝殿一棟。左右宮は本殿二棟に拝殿一棟と、威風堂々とした外観になっています。
2002年(平成14年)12月には、本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門(楼門)以下14棟と石鳥居1基が国の重要文化財に指定されました。境内には国の天然記念物に指定されている塩竈桜(しおがまざくら)もあり、美麗な景観を楽しめます。
塩釜神社のご利益
塩釜神社は、陸奥国一宮として多くの民から崇敬されてきた歴史のある神社です。そのご利益は現代にも続いており、宮城屈指のパワースポットとして人気を博しています。
ここでは、塩釜神社のご利益について見ていきましょう。
海上安全•大漁満足など海にまつわるものが多い
塩釜神社は、別宮に主祭神である塩土老翁神(しおつちおじのかみ)を、左宮に武甕槌神(たけみかづち)を、右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)を祀っています。
塩土老翁神は正体のはっきりしない神様ですが、古事記や日本書紀において釣り針を失くして困っていた山幸彦に目無籠という船を与えてワダツミの宮へ案内した逸話があり、航海安全や大漁祈願など海にまつわるご利益があると言われています。
また、博識の神である塩土老翁神はこの地の人々に製塩法を教えたと伝えられており、「塩竈」という地名もこの神話に由来しています。
安産や交通安全のご利益も
塩釜神社が祀っている塩土老翁神は、塩の神であると同時に安産の神でもあります。(人の生死は潮の満ち引きのようであり、「海」と「産み」の語感をかけている。)
安産守護・延命長寿のご利益があると言われており、多くの夫婦・カップルが参拝に訪れています。
また、道案内や凱旋などの祭神の逸話にちなみ、厄除け・交通安全・必勝などのご利益にあやかろうとする方も少なくありません。塩釜神社は、老若男女問わず幅広い年齢層に敬愛されている神社と言えるでしょう。
塩釜神社のおすすめのお守り
塩釜神社では、500円の初穂料で御朱印をいただけます。また、社務所では非常にユニークなお守り・御札が提供されていて、自宅に帰ってからも様々なご利益にあやかれます。
ここでは、塩釜神社のおすすめお守りグッズについて見ていきましょう。
①うまくいく御守
塩釜神社の一つ目のおすすめお守りは、「うまくいく御守」です。
うまくいく御守は、袋に馬の蹄が9個ついているお守り。塩釜神社に代々御神馬が仕える習わしにちなんだもので、「馬九行く」→「うまくいく」というシャレを表現しています。
お守りの価格は、1個1,000円。カラフルなデザインになっていて、老若男女問わず携帯できるのが特徴的。お守りを所持していれば、何事に対しても幸運が味方してくれるご利益があります。
②幸結び守
塩釜神社の二つ目のおすすめお守りは、「幸結び守」です。
幸結び守は、青を基調としたお守りとピンクを基調としたお守りが紐で結ばれているお守り。二人のご縁が末永く続く様を表現しています。
お守りの価格は、1個1,000円。カップルやご夫婦がお守りを所持していれば、恋愛成就・家内安全のご利益を得られます。
③縁結守
塩釜神社の三つ目のおすすめお守りは、「縁結守」です。
縁結守は、人と人とのご縁を表現した紐が固く結ばれているお守り。青を基調としたお守りと、ピンクを基調としたお守りの2種類があります。
お守りの価格は、1個1,000円。アクセントになっている小さな鈴がとてもオシャレ。こちらのお守りには男女の恋仲だけでなく、友達や仕事仲間等の絆の永続を実現するご利益があります。
④すこやか守
塩釜神社の四つ目のおすすめお守りは、「すこやか守」です。
すこやか守は、袋の表面に「すこやか守」と刺繍された小さなお守り。お子様の健康な成長を願うお守りであり、全国各地から塩釜神社を訪れる多くの親御さんが購入していきます。
お守りの価格は、1個800円。お守りの上部にオレンジの紐が付いていて、ランドセルやバッグに簡単に取り付けられます。お守りを所持していれば、子供の健康を守るご利益があります。
⑤安産守
塩釜神社の五つ目のおすすめお守りは、「安産守」です。
安産守は、お子さんが安らかに生まれてくることを祈願するお守り。「安産守」と刺繍された薄紫の巾着に加え、安産祈願の御札、社殿の鈴に付けられている麻紐などがセットになっています。
お守りの価格は、1個2,000円。塩釜神社のお守りの中で最も高額ですが、安産のご利益で有名な塩釜神社を代表するお守りだけあってその品質は特別。子宝のご利益を求めるご夫婦は、ぜひ社務所でお買い求めください。
塩釜神社でのおすすめ行事
塩釜神社では、年間を通して様々な神事が行われています。
毎月1日に行われる「朔日祭」をはじめとした月次祭だけでなく、一年に1回しか開催されない特別な祭事もあります。その日には全国各地からたくさんの観光旅行客が集まり、現地は大変な賑わいを見せます。
ここでは、塩釜神社のおすすめ年間行事を見ていきましょう。
①流鏑馬神事
塩釜神社の一つ目のおすすめ年間行事は、7月第2日曜日の午後2時頃に開催される「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」です。
流鏑馬とは、疾走する馬の上から標的に向かって矢を射る日本の伝統文化の一つです。第29代欽明天皇の時代、戦乱の世を平定するために宇佐八幡宮で神事として執り行われたのが起源と伝えられています。
別宮・左宮・右宮それぞれに一頭の馬をたて、三人の騎手が三つの的を次々と射抜いていく様は圧巻。矢が的に当たると除災招福のご利益があり、大変めでたいことです。
なお、2020年度(令和2年度)の流鏑馬神事は、昨今の社会情勢を鑑み、三密を避けるために中止になりました。
世の平定を祈願するイベントが中止になるのは何とも皮肉な話ですが、来年こそは無事に開催されることを願いましょう。
②節分祭
塩釜神社の二つ目のおすすめ年間行事は、立春前日(2月2~3日)の午後3時頃に開催される「節分祭」です。
節分祭とは、旧年の厄をお祓いし、新春を清々しく迎えるために行われる日本の伝統行事の一つです。福升を手にした裃(かみしも)姿の年男・年女の方々が特設舞台に上がり、「鬼は外!福は内!」の掛け声と共に豆を撒きます。
塩釜神社の節分祭では、景品の当たりくじが付いている「福銭」も豆と一緒に放たれるのが特徴的。運よく拾うことが出来れば、自転車や食事券などの景品と交換できます。当日は多くのギャラリーが集まるので、福銭が欲しい方は出来るだけ前列に並びましょう。
③塩釜みなと祭
塩釜神社の三つ目のおすすめ年間行事は、7月第3月曜日(海の日)に開催される「塩釜みなと祭」です。
塩釜みなと祭とは、港町として栄える塩竈市の発展を祈願して行われる海にちなんだ伝統行事です。塩釜神社の境内から繰り出した神輿が市内を巡った後、塩竈港の船に乗って海上も巡行します。
太鼓や笛の音と共に華やかな神輿が塩竈を回る光景は圧巻。広島の厳島神社の「管絃祭」、神奈川の貴船神社の「貴船まつり」と共に、日本三大船祭りの一つに数えられています。
なお、2020年度(令和2年度)の塩釜みなと祭は、昨今の社会情勢を鑑み、三密を避けるために中止になりました。
話題性や経済効果も大きく、街の発展に大きく寄与しているイベントが中止になるのは何とも残念な話ですが、来年こそは無事に開催されることを願いましょう。
塩釜神社へのアクセス
塩釜神社は塩竈市のほぼ中央に鎮座しており、公共の交通機関を使えば簡単に現地まで行けます。このアクセス性の高さも、塩釜神社が人気の観光スポットになっている理由の一つと言えるでしょう。
ここでは、塩釜神社までの行き方について解説していきます。
本塩釜駅から徒歩約12分
電車を利用する場合は、JR仙石線の本塩釜駅またはJR東北本線の塩釜駅で下車してください。大通りに沿って進めば、本塩釜駅から塩釜神社までは徒歩10分、塩釜駅から塩釜神社までは徒歩15分ほどで着きます。
宮城県道3号線を歩いていると、鬱蒼と茂る木々や鳥居が見えるので、初めて行く方でもすぐに分かります。
ただし、表参道を通って社殿を参拝する際には、「男坂」と呼ばれる202段の石段を上らなければなりません。かなり傾斜がきついので、夏場に行く場合は熱中症対策のドリンクが必須です。
自動車を利用する場合は、三陸自動車道を通れば利府中インターチェンジ・利府塩釜インターチェンジから10分ほどで塩釜神社に着きます。
境内の東側から北側辺りに、参拝者専用の無料駐車場が4か所あります。300台ほど収容できるので、年末年始のように余程混んでいる時でなければ問題なく駐車可能です。
なお、県道3号線沿いの参道口に駐車場はありません。東側から回り込むように上り坂を進んで、社務所付近にある駐車場を目指してください。
住所 | 宮城県塩竈市一森山1-1 |
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電話番号 | 022-367-1611 |
営業時間・定休日 | 開門時間:3月~10月は5:00~18:00、11月~2月は5:00~17:00 定休日:無し |
駐車場の有無 | 無料駐車場が4か所あり |
アクセス | 本塩釜駅から徒歩約15分 |
公式URL | http://www.shiogamajinja.jp/ |
塩釜神社のお守りを入手してご利益にあやかろう!
今回は、塩釜神社の概要や参拝のご利益、おすすめのお守りや現地への行き方などを紹介いたしました。
昔から鎮守府として崇められてきた塩釜神社は、宮城県のシンボルとも言うべき特別な存在です。重要文化財に指定されている建築物をはじめ、地域に根差したイベントなど見どころ満載です。
和の雰囲気に満ち溢れた境内はパワースポットとしても魅力的。安産祈願・延命長寿・交通安全などのご利益を求める方は、ぜひ宮城の塩釜神社を参拝してみてください。