ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの現在観光地?間取りも紹介
ウィンチェスターミステリーハウスは現在は観光地として人気になっている大きな屋敷です。映画のモデルにもなったウィンチェスターミステリーハウスは普通では考えられない間取りになっています。ウィンチェスターミステリーハウスの歴史について詳しく調べてみました。
目次
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスについて紹介!
この記事では、ウィンチェスターミステリーハウスについて紹介していきます。ミステリーや怖い話が好きな方に人気のウィンチェスターミステリーハウスについて、詳しく見ていきましょう。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスとは?
ウィンチェスターミステリーハウスは映画のモデルにもなったカリフォルニア州サンノゼにある家です。
ウィンチェスターミステリーハウスは、元々はライフル銃で財を得た男性の家でしたが、ライフル銃で殺された人たちの霊を慰めるために、霊媒師のいいつけを守って家の増改築が何度も行われた家になります。
増改築が繰り返されたため、ウィンチェスターミステリーハウスの内部は迷路のような作りになっていて、ツアーガイドと一緒に回らないと迷子になってしまいます。
ウィンチェスターハウスのあらすじ
ウィンチェスターミステリーハウスは、サラ・パーディー・ウィンチェスターと言う名前の女性の家です。サラはライフル銃メーカーで財を成した夫や夫の父が亡くなった後で、豪邸ウィンチェスターミステリーハウスに移り住みました。
サラは、度重なる不幸のためウィンチェスターミステリーハウスの増築を続けることになったのです。
ウィンチェスターの歴史について
「ウィンチェスター」という名前を聞いて、「ウィンチェスター銃」「ウィンチェスターライフル」を思い浮かべた方もいるかもしれません。
オリバー・ウィンチェスターはウィンチェスター・ライフルを開発し、ウィンチェスター社を設立しています。時は、西部開拓時代まっただ中の1873年でした。
世界中の戦争・紛争で大ヒットしたウィンチェスター・ライフルによって、ウィンチェスター家は財を成し、大富豪となったのです。
その後、オリバー・ウィンチェスターの息子、ウィリアムがサラという女性と結婚します。このサラが、幽霊に悩まされて屋敷の増築を繰り返すことになる女性です。
サラとウィリアムの間には女の子が生まれますが、1ヶ月で病死してしまいました。その後、ウィンチェスター社を設立したオリバー・ウィンチェスター、サラの夫のウィリアムも病気で死んでしまったのです。
未亡人となったサラは、霊媒師に相談をしたところ、「ウィンチェスター銃で命を奪われてきた世界中の人々の呪いのせいだ」と言われました。
霊媒師はサラに西に向かって、ライフル銃で亡くなった人々の霊魂を鎮めるためにも、家を建て続けるようにアドバイスしました。増築を繰り返して、犠牲者の魂の居場所を作りなさいと言ったのです。
このアドバイスを真に受けたサラは、コネチカット州からカリフォルニア州に引っ越して、増築を繰り返しました。こうして出来上がったのが、ウィンチェスターミステリーハウスです。
霊を払うために増設が繰り返される
ウィンチェスターミステリーハウスの家主だったサラ・ウィンチェスターは、自身が亡くなる38年間も屋敷の増設工事を続けていたようです。増設工事は24時間体制で行なっていたようで、複雑な間取りの増築をずっと行なっていたと言います。
信じがたいことですが、ウィンチェスターミステリーハウスの増設工事には設計などの基本計画がなかったと言います。
霊媒師の言葉を信じて、とにかく霊を払うために増設工事を続けた結果、増設工事費の総額は550万ドルにも及びました。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの間取りについて
広さ | 2230平方メートル(最盛期は650000平方メートル) |
部屋の数 | およそ160(40の寝室と2つの舞踏室を含む) |
設備 | 7個の暖炉 1万枚の窓ガラス 17の煙突(2つは建設されていた形跡あり) 2つの地下室 3つのエレベーター |
ウィンチェスターミステリーハウスの部屋数は、およそ160もあります。寝室だけで40部屋あり、舞踏室が2つ、台所は6つあります。
ウィンチェスターミステリーハウスは最盛期には7階まであったようですが、自然災害の影響で4階建てになりました。自然災害とは、1989年のロマ・プリータ地震と1906年に起きたサンフランシスコ地震のことです。
この地震でウィンチェスターミステリーハウスの一部は消失したものの、増築を繰り返していたため基礎がバラバラだったことが幸いして、ウィンチェスターミステリーハウスは全倒壊を免れました。
家の面白い仕掛け
サラが家の増築を続けることになったのは、霊媒師がさらに増築を勧めたからでしたが、霊媒師はサラに「幽霊を閉じ込める仕掛け」がある増築を勧めました。
そのため、一般人にはなぜこんな増築がしてあるのか、と理解できないような部屋や通路がウィンチェスターミステリーハウスの内部には多数あります。
具体的に説明すると、ドアを開けると壁の棚になっていたり、ドアノブのないドアがあったり、床がない部屋があったり床の部分に屋根が設置してあったりという感じです。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスで起こる怪奇現象
ウィンチェスターミステリーハウスの中では、怪奇現象が起こると言われています。
その怪奇現象の一部を紹介すると、ボールが上に転がっていく、心霊写真が撮れる、地下室でいつも同じ幽霊の目撃情報がある、ラジオが勝手に鳴りだすと言うものです。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは現在有名な観光地に!
ウィンチェスターミステリーハウスは、現在は有名な観光地になっています。入場料を払ば見学することができるため、ウィンチェスターミステリーハウスの観光ツアーも企画されていて大勢の観光客が訪れているのです。
ウィンチェスターミステリーハウスでは13日の金曜日ツアー・ハロウィンツアーが企画されているのですが、それだけでなく結婚式までできます。
霊が出るというウィンチェスターミステリーハウスで結婚式をやるというのはかなり不思議な感じもしますが、ちょっと変わった結婚式をやりたい方にはおすすめです。
ウィンチェスターミステリーハウスの観光ツアーでは、20名が1グループになって1人のガイドさんがつくようになっています。おみやげ屋さんもあるので、そこでお土産を買うのもおすすめです。
また、最近ではウィンチェスターミステリーハウスの地下室も見学することができます。
住所 | 525 S Winchester Blvd, San Jose, CA 95128 アメリカ合衆国 |
電話番号 | +1 408-247-2000 |
営業時間・定休日 | 毎日9時から16時まで |
アクセス | テキスト |
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの入場料
ウィンチェスターミステリーハウスの入場料の入場料は、アメリカドルで36ドルです。入場料に関しては、安いと感じる方もいますし高いと感じてしまう方もいるといいますが、36ドルで霊を見ることができるのであれば安いと感じる方もいます。
ウィンチェスターミステリーハウスの見学時間は、9〜19時までです。ウィンチェスターミステリーハウスの館内ツアーに参加するのであれば、かなり歩くので歩きやすい靴でいきましょう。
ガイドの方が何度も「足元に注意して」と言うので、しっかり注意するようにしてください。
ウィンチェスター家のサラは霊魂を鎮めるためにウィンチェスター・ミステリー・ハウスを建てた!
ウィンチェスターミステリーハウスについて詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
実際にウィンチェスターミステリーハウスを見ると、とんでもない増築が繰り返され間取りもめちゃくちゃなので、ここの家主は何を考えていたのかと思ってしまう方も多いです。
ウィンチェスターミステリーハウスは、相次いで娘・夫・夫の父を亡くしたサラという女性が増築を繰り返していた家になります。サラの夫の父は、ウィンチェスター・ライフルを作った人で、財を成しました。
ただ、ウィンチェスター・ライフルが原因で亡くなった世界中の人の霊によって娘・夫・夫の父が亡くなったのだと霊媒師に言われたサラは、霊魂を鎮め犠牲者の魂の居場所を作るために増築を繰り返していました。
ウィンチェスターミステリーハウスには、そんなサラの思いが込められているのだということを思いながら、見学してみてください。