旭川の当麻鍾乳洞は北海道天然記念物!見どころやアクセス方法を紹介
旭川の隣にある当麻町(とうまちょう)には、北海道天然記念物の「当麻鍾乳洞」があります。世界的にも珍しいといわれる鍾乳洞は、見どころがたくさん! そこでこの記事では、旭川の郊外にある当麻鍾乳洞の見どころやアクセス方法についてご紹介します。
目次
旭川の北海道天然記念物「当麻鍾乳洞」について紹介!
旭川の隣にある当麻町(とうまちょう)には、北海道天然記念物「当麻鍾乳洞」があります。世界的にも珍しい鍾乳洞だといわれる当麻鍾乳洞はたくさんの見どころにある魅力的なスポット。
毎年春から秋にかけて洞窟内が解放され、シーズン中にはファミリーやカップルなど、たくさんの観光客が訪れます。
旭川の当麻鍾乳洞ってどんなところ?
旭川の当麻鍾乳洞は、昭和32年に発見されました。
全長135m、洞内は高さ7~8メートルあり、随所にライトアップが施されている様子は大変幻想的です。
当麻鍾乳洞は発見された当時、細長く奥に深い洞内の様子が龍が寝そべっているように見えたことから「えぞ蟠龍洞」と呼ばれました。
今では地名を取って「当麻鍾乳洞」と呼ばれていますが、発見された当時は洞内のスケール大きさに誰もが大変驚いたそうです。
旭川の当麻鍾乳洞は世界的にも珍しい?
北海道天然記念物「当麻鍾乳洞」は、【世界的にも珍しい】といわれる特殊な鍾乳洞です。どういったポイントが珍しいのか、当麻鍾乳洞の特徴をご紹介します。
1億5000万年前から築き上げた全長135mの鐘乳洞
当麻鍾乳洞は、1億5千万年前のジュラ紀から長い時間をかけて地下水の溶触作用が作り上げた石灰洞窟です。
カルスト台地の石灰岩を水が浸食して築き上げたもの。これほど昔からつくりあげられ、今もなおその歴史が続く鍾乳洞は学術的にきわめて重要な鍾乳洞です。
北海道天然記念物に指定されたのは、昭和36年のこと。相当昔から存在していたにもかかわらず、発見されてからわずか70年足らず。
国内外の学者が注目する大変貴重な場所であり、観光スポットとしても人気のスポットです。
天井から同じ太さでパイプ状になっている「鍾乳管」
当麻鍾乳洞が世界的に珍しいといわれるのは、パイプ状の鍾乳石が数多く生成されているから。天井から、ほぼ同じ太さでパイプ状につらなる光景は、大変神秘的です。
当麻鍾乳洞の鍾乳石は不純物が少ないく結晶度が高いため、半透明でとても美しいことが特徴。まるでパスタのマカロニのような鍾乳石が並ぶ様子は、これまで他の鍾乳洞を訪れたことがある人でもなかなか見たことがないでしょう。
さまざまな種類の「鍾乳石」
天井から同じ太さでパイプ状に連なった「鍾乳管」や天井からの水滴が高く伸びて筍のようになった「石筍」、中が空洞になっている「マカロニ鍾乳石」やつららと石と石筍がつながった「石柱」など、たくさんの鍾乳石を見ることができます。
人気が高いのが、天井や壁から滴る石灰水が薄い膜状になった「カーテン」。何かが影から舞い降りてきそうな雰囲気が漂います。
2頭の龍が潜む?「蟠龍伝説」
当麻鍾乳洞には、「蟠龍伝説(ばんりゅうでんせつ)」が語り継がれています。
この伝説は、この土地に住んでいた人たちが雲の中から現れた2頭の夫婦龍の姿を自分たちの守り神にし、この地の発展を願ったということに由来するもの。
当麻の鍾乳洞は龍神が休む所であると信じられており、地域の人たちによって大切にされてきました。
当麻鍾乳洞に神秘的な力が宿っていると信じられているのはこの伝説にも基づいているといわれています。
当麻鍾乳洞には、伝説にちなんで龍のモチーフが描かれたオブジェや碑などを設けており、訪れた観光客の写真スポットとして人気です。
旭川の当麻鍾乳洞で熟成された神秘的な日本酒「龍乃泉」
旭川市の名産品である「龍乃泉」は、当麻鍾乳洞鍾乳洞内で熟成させたお酒です。
熟成させる酒は、旭川市にある高砂酒造で造った純米大吟醸酒。高砂酒造は、全国的にも知名度の高い「国士無双」を醸造する酒造メーカーです。
冬の期間はマイナス十何度まで気温の下がる当麻町ですが、鍾乳洞内は温度9度前後に保たれており、湿度90%前後。「天然の保管庫」として、日本酒の熟成に適しているとされています。
冬に閉洞する鍾乳洞内を使って熟成した「龍乃泉」は、地域のボランティアの方々によって搬出され、物産館で販売されます。
どこか神秘的な力が宿っているようにも思える日本酒は、お正月用など特別な時のお酒としてもふさわしいでしょう。
「龍乃泉」の味は?
味わいは辛口。キリっとしてシャープな味わいは、冷やして飲むと特に美味しさを感じられるでしょう。
「龍乃泉」はどこで買えるの?
「龍乃泉」は、道の駅「とうま」内にある当麻町物産館「でんすけさんの家」で購入することができます。
他にも地元の特産品や美味しいソフトクリームなどが販売されており、休憩&ショッピングスポットとしておすすめです。
旭川の当麻鍾乳洞の料金や営業時期・時間について
旭川の当麻鍾乳洞の料金や営業時期・時間について、詳細をご紹介します。
利用料金
当麻鍾乳洞への入洞料金は、大人(高校生以上)500円、小学生と中学生は300円です。
町内在住で身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳を持っている方、及びその介助者(1人)は無料となります。
営業時間
当麻鍾乳洞に入ることができるのは、朝9時から夕方5時までです。
入洞できるのは、春から秋の間だけ。10月下旬~4月下旬は当麻鍾乳洞が閉洞するので中に入ることができません。
旭川の当麻鍾乳洞へのアクセス方法
旭川の当麻鍾乳洞へのアクセス方法についてご紹介します。
公共交通機関を利用する場合
旭川の郊外、当麻鍾乳洞の最寄り駅は、JR石北本線「当麻駅」です。旭川駅から当麻駅までの所要時間は約25分。
下車してから当麻鍾乳洞まではタクシーで15分ほどかかります。
当麻駅から鍾乳洞までは約7kmあり、 徒歩では1時間以上かかるので、ぜひタクシーを利用することがおすすめ。当麻駅から当麻鍾乳洞までの定期バスは今のところ運行されていません。
車で行く場合
旭川近くの当麻鍾乳洞の最寄りインターチェンジは、道央自動車道「旭川北IC」です。インターチェンジを下りてから27km、所要時間は約1時間です。
旭川市内からは、国道39号線 、道道1134号線を経由して45分。市内から1時間以内で到着するので、旭川の観光と合わせて訪れるにも気軽に行けるでしょう。
札幌から当麻の鍾乳洞までは、高速道路を使って2時間30分かかります。
住所 | 〒078-1341 北海道上川郡当麻町開明4区 |
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電話番号 | 0166-84-3719 |
営業時間・定休日 | ◆営業時間 9:00~17:00 ◆閉洞日 10月下旬~4月下旬 |
料金 | ◆利用料金 高校生以上500円 小中学生300円 ※町内在住の身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方及びその介助者(1人)は無料(受付時に手帳掲示) ※車椅子での入場はできません |
アクセス | JR石北本線当麻駅下車 タクシーで15分 |
駐車場の有無 | あり 無料(480台) |
公式URLなど | 当麻町HP: http://www.town.tohma.hokkaido.jp/about-tohma/sisetuannnai/bunka-shisetu/291/ |
旭川観光と合わせて当麻鍾乳洞へ行こう!
旭川のすぐ隣にある当麻町には、北海道天然記念物に指定された当麻鍾乳洞があります。
当麻鍾乳洞は旭川市内から1時間以内とアクセスが良く、ジュラ紀からつくりあげられた世界的にも珍しい洞窟を見ることができます。
暑い夏でもひんやり涼しく、冬の閉洞期間中は「龍乃泉」を熟成させるための天然貯蔵庫として使われる当麻鍾乳洞。
龍が休む場所として語り継がれ、伝説の残る鍾乳洞は、地元の人たちにとって神秘的な場所。観光客にとっても珍しい鍾乳石が数多くみられるスポットとして人気です。
旭川観光と合わせて、ぜひ当麻鍾乳洞に足を運んでみてください。