青森から函館をフェリーで!津軽海峡フェリーの料金・時刻表・所要時間を解説
本州の青森から北海道の函館を結ぶフェリーは、のんびりした船旅が好きな人に人気の交通手段です。車も載せられるカーフェリーなら、北海道に着いた後の移動もラクラク。この記事では、青森と函館の間の津軽海峡を渡るフェリーの料金・時刻表・所要時間についてまとめました。
目次
青森から函館をフェリーで移動する方法について紹介!
本州の青森と北海道の間の最も狭い部分を津軽海峡といいます。その津軽海峡を横断する方法は、海底トンネルである青函トンネルを列車で通過する方法と、フェリーで海を渡る方法とがあります。
青函トンネルは電車のみ通行できるので、車で移動したい場合はフェリーを利用しましょう。この記事では、津軽海峡を横断するフェリーを取り上げ、船の種類と運賃、時刻表などを詳しく解説します。
青森から函館をフェリーで移動する方法その①津軽海峡フェリー
青森から函館までの船便は2種類ありますが、まずは席の種類が多く、最新設備の整った「津軽海峡フェリー」をご紹介します。
船のタイプは4種類!
津軽海峡フェリーが運用する船はブルールミナス、ブルーハピネス、ブルードルフィン、ブルーマーメイドの全部で4種類です。
いずれの船も全船WiFi完備で、「キッズルーム」やワンちゃんのための部屋もある快適なフェリーです。昼間の航行では、進行方向に向きの、海を眺めながらくつろげるリクライニングシートで、津軽海峡の景色を楽しめます。
青森から函館を津軽海峡フェリーで移動した場合の料金・時刻表・所要時間は?
青森から函館まで「津軽海峡フェリー」を利用した場合、料金や時間はどのぐらいかかるのでしょうか。
時期によって運賃が変わる!
津軽海峡フェリーの運賃は季節によって変動します。A期間は10月1日~12月25日、B期間は8月17日~9月30日と12月26日~12月31日、C期間は8月1日~8月16日です。
青森と函館の間にある津軽海峡は季節によって海が荒れることもあり、航行には最新の注意が払われます。また、夏には北海道に向かう数多くの観光客が乗船します。そのため、B、C期間は料金設定が高めになっています。
旅客運賃
津軽海峡フェリーの船内には、ベッドやシャワールーム完備のスイートルームと、マットレス、洗面台完備のコンフォートルーム、女性専用室もある大部屋のスタンダードルーム、海を眺めながらくつろげるビューシートの4種類の席があります。
また、車も積載して乗船する場合、ドライバーはスタンダードルームが無料で利用できます。他のランクの席を利用したい場合は、差額分を支払えばOKです。学生割引で乗船する場合は利用できるのはスタンダードルームのみです。
津軽海峡フェリーの詳しい旅客運賃は次の表のとおりです。
区分 | 等級 | A期間 | B期間 | C期間 |
---|---|---|---|---|
大人 | スイート | 5,230円 | 6,480円 | 7,430円 |
コンフォート | 3,550円 | 4,390円 | 5,020円 | |
ビューシート | 3,000円 | 3,700円 | 4,230円 | |
スタンダード | 2,460円 | 3,020円 | 3,450円 | |
小児 | 大人運賃の半額 | |||
ドライバー | スイート | 2,770円 | 3,460円 | 3,980円 |
コンフォート | 1,090円 | 1,370円 | 1,570円 | |
ビューシート | 540円 | 680円 | 780円 | |
学生 | スタンダード | 2,220円 | 2,720円 | 3,110円 |
車輌運賃
津軽海峡フェリーは車と一緒に乗船することもできます。青函トンネルは列車しか通れませんので、車で本州から北海道に渡る場合は、必然的にフェリーに車を載せて運ぶことになります。
また、車だけを船に載せて、着いた先で誰かに引き取ってもらうことも可能です。船への積み下ろしはベテランドライバーさんがやってくれるので安心です。
区分 | A期間 | B期間 | C期間 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 14,400円 | 17,750円 | 20,270円 |
6m未満 | 17,760円 | 21,950円 | 25,100円 |
特殊手荷物運賃
車以外の乗り物を携行する場合は、以下の料金が必要です。
区分 | A期間 | B期間 | C期間 |
---|---|---|---|
自転車 | 1,250円 | 1,570円 | 1,800円 |
原動機付自転車(125cc以下) | 1,810円 | 2,260円 | 2,600円 |
バイク(750cc未満) | 2,710円 | 3,390円 | 3,900円 |
バイク(750cc以上) | 3,620円 | 4,520円 | 5,200円 |
サイドカー・トライク | 6,700円 | 8,370円 | 9,630円 |
その他
荷物の料金は次の通りです。手荷物は無料で持ち込めますが、貨物室に預ける必要のあるものには以下の料金がかかります。
また、ワンちゃんを連れて利用する場合、共用のドッグルームか、プライベートのドッグルームが選べます。プライベートルームの場合数に限りがあるので、早めの予約がおすすめです。
区分 | C期間 |
---|---|
受託手荷物(30kg以下) | 620円 |
小荷物(10kg以下) | 520円 |
小荷物(10kgを超え20kg以下) | 620円 |
小荷物(20kgを超え30kg以下) | 720円 |
ドッグルーム利用料 | 1,040円 |
プライベートドッグルーム利用料 | 12,570円 |
運賃を安くするには?
青森と函館を結ぶ津軽海峡フェリーで、割引料金が適用されるのは次の場合です。
往復割引
同一航路で事前に往復でチケットを購入した場合、復路運賃が1割引となります。往復割引の有効期間は、往路乗船日より14日以内です。
インターネット予約割引
インターネットで予約をすると、運賃が1割引になります。乗船日の3ヶ月前から24時間いつでも予約可能で、しかも事前に支払も済ませておけば、スマートチェックインで簡単に乗船チケットが発行されます。
団体・学生・障がい者割引
団体割引では、大人の団体(15名以上)は1割引、学生の団体(15名以上)は中高生が3割引、小学生が子供運賃より1割引ととてもお得に乗船できます。ただし、学生の団体割引は大部屋のスタンダードルームのみの適用です。
学生は団体でなくても学割料金が設定されていて、通常運賃の1割引で乗船できます。こちらも大部屋のスタンダードルームのみの適用です。
身体障がい者手帳または療育手帳がある場合は、手帳の提示で5割引になります。
時刻表と所要時間
津軽海峡フェリーを利用した場合、青森・函館間の所要時間は約3時間40分です。
時刻表は以下のとおりで、1日に8便ずつの就航なので、出航に遅れないように注意しましょう。
便 | 船舶 | 函館発 | 青森着 |
---|---|---|---|
2 | ブルードルフィン | 0:30 | 4:10 |
4 | ブルールミナス | 3:10 | 6:50 |
8 | ブルーマーメイド | 7:40 | 11:20 |
14 | ブルーハピネス | 12:00 | 15:40 |
16 | ブルードルフィン | 14:10 | 17:50 |
18 | ブルールミナス | 17:30 | 21:10 |
22 | ブルーマーメイド | 20:15 | 24:00 |
24 | ブルーハピネス | 22:05 | 翌1:45 |
便 | 船舶 | 青森発 | 函館着 |
---|---|---|---|
3 | ブルーマーメイド | 2:40 | 6:20 |
5 | ブルーハピネス | 5:20 | 9:00 |
7 | ブルードルフィン | 7:40 | 11:20 |
11 | ブルールミナス | 10:00 | 13:40 |
13 | ブルーマーメイド | 14:20 | 18:00 |
17 | ブルーハピネス | 17:05 | 20:45 |
19 | ブルードルフィン | 19:10 | 22:50 |
23 | ブルールミナス | 22:25 | 翌2:05 |
青森から函館をフェリーで移動する方法その②青函フェリー
青森・函館間を結ぶもう一つのフェリーが「青函フェリー」です。津軽海峡フェリーと異なりスイートルームなどの設備はありませんが、その分料金体系はシンプルでわかりやすく設定されています。
お手頃価格で青森・函館間を移動したい方におすすめです。
船のタイプは4種類!
青函フェリーの運用する船は、はやぶさ、あさかぜ21、3号はやぶさ、あさかぜ5号の全部で4種類です。
3号はやぶさ、あさかぜ5号はバリアフリー未対応なので、体が不自由な方には少し不便かもしれません。また、あさかぜ5号には男性用シャワールームのみなので、女性で移動中にシャワーを浴びておきたい方は、他の便を選びましょう。
青森から函館を青函フェリーで移動した場合の料金・時刻表・所要時間は?
青森から函館まで「青函フェリー」を利用した場合、料金や時間はどのぐらいかかるのでしょうか。
運賃は2シーズン制の固定運賃!
津軽海峡フェリーと異なり、運賃は10〜5月、6〜9月の2シーズン制です。また、席にグレードはなく、全席共通の料金です。
旅客運賃
青函フェリーの旅客運賃は以下のとおりです。客室は基本的に大部屋のみです。
ただし、2020年就航の「はやぶさ」にでステートルームという2段ベッドのついた部屋があり、ルームチャージ制なので、人数に関わらず利用できるのが特徴です。1名でも複数名でも料金が変わらないので、プライベートを重視したい方や、家族での利用にもおすすめです。
区分 | 10~5月 | 6~9月 |
---|---|---|
大人 (12歳以上) | 1,800円 | 2,200円 |
小人 (小学生) | 900円 | 1,100円 |
ステートルーム (はやぶさ) | 6,500円 | 6,500円 |
車両運賃
津軽海峡フェリーと同じく青函フェリーも、車と一緒に乗船することができます。
また、車だけを船に載せる無人車航送も可能です。船への積み下ろしは、青函フェリーでもベテランドライバーさんがやってくれるので安心です。
車両の長さ | 10~5月 | 6~9月 |
---|---|---|
4m未満 | 14,200円 | 17,700円 |
5m未満 | 15,900円 | 19,900円 |
6m未満 | 17,500円 | 21,900円 |
特殊手荷物運賃
バイクや自転車も津軽海峡フェリーと同じく積載することができます。津軽海峡フェリーよりも若干料金が安いので、自転車やバイクでのバックパッカー旅行にもおすすめです。
種別 | 10~5月 | 6~9月 |
---|---|---|
自転車 | 810円 | 1,020円 |
原動機付自転車(125cc以下) | 1,620円 | 2,040円 |
バイク(750cc未満) | 2,440円 | 3,060円 |
バイク(750cc以上) | 3,260円 | 4,070円 |
サイドカー・トライク | 6,520円 | 8,150円 |
運賃を安くするには?
- 青森と函館を結ぶ津軽海峡フェリーで、割引料金が適用されるのは次の場合です。往復で利用する場合と学生の場合です。往復割引は復路運賃が1割引、学生は2割引です。
- また、大人1名に同伴する未就学児は1名まで無料で、小児2名以上は追加1名ごとに小人料金が発生します。
時刻表と所要時間
津軽海峡フェリーを利用した場合、青森・函館間の所要時間は約3時間50分から4時間です。
時刻表は以下のとおりで、1日に8便ずつの就航なので、出航に遅れないように注意しましょう。
便 | 船舶 | 函館発 | 青森着 |
---|---|---|---|
1 | あさかぜ21 | 02:00 | 05:50 |
3 | 3号はやぶさ | 04:30 | 08:30 |
5 | あさかぜ5号 | 08:10 | 12:10 |
7 | はやぶさ | 11:35 | 15:25 |
9 | あさかぜ21 | 14:35 | 18:25 |
11 | 3号はやぶさ | 18:00 | 21:50 |
13 | あさかぜ5号 | 20:30 | 00:20 |
15 | はやぶさ | 23:30 | 03:20 |
便 | 船舶 | 青森発 | 函館着 |
---|---|---|---|
2 | あさかぜ5号 | 02:00 | 05:50 |
4 | はやぶさ | 04:30 | 08:30 |
6 | あさかぜ21 | 08:10 | 12:10 |
8 | 3号はやぶさ | 11:35 | 15:25 |
10 | あさかぜ5号 | 14:35 | 18:25 |
12 | はやぶさ | 18:00 | 21:50 |
14 | あさかぜ21 | 20:30 | 00:20 |
16 | 3号はやぶさ | 23:30 | 03:20 |
青森から函館へのフェリーが欠航になるケースと対処法
津軽海峡フェリー、青函フェリーともに安定した船と熟練の技術者がついているので、めったに欠航することはありません。しかし、海が台風、時化で荒れていて航行不可能な場合、欠航することも全くないとはいえません。
欠航の場合は予約した際に伝えておく電話番号に船会社から連絡が入るので安心です。ただし、直前での欠航が決まった場合には、乗船直前に伝えられる場合もあります。天気予報をしっかりチェックしておきましょう。
欠航の場合チケットは基本的にキャンセルとなりますが、別の便に空きがある場合は予約の変更も可能です。欠航の連絡があった場合は尋ねてみましょう。
フェリーで快適に北海道旅行!
青森・函館間の津軽海峡を車両や自転車と一緒に渡るには、フェリーが唯一の手段です。2種類のフェリーはそれぞれ特徴があるので、目的に合わせて使い分けましょう。
津軽海峡フェリーはゆったりとした空間と便利な最新設備が揃ったリッチな旅ができるフェリーです。一方、青函フェリーはリーズナブルな料金が魅力です。
北の大地北海道へ、ぜひ愛車と一緒に船で旅してみてはいかがでしょうか。