美瑛の丘は北海道の人気絶景スポット!見どころやおすすめの時期を紹介
北海道のほぼ中央に位置し、壮大な自然に囲まれた美瑛の丘は、富良野と並んで自然の絶景が楽しめる場所として人気があります。商品CMやポスターで知られる木や丘、一面に広がる農作物、遠くに広がる十勝連山など、美瑛の丘の見どころや観光におすすめの時期を紹介します。
目次
北海道の人気観光スポット「美瑛の丘」を紹介!
美瑛(びえい)は富良野と並ぶ、北海道で絶景が楽しめる観光スポットです。一面に広がるジャガイモ畑や麦畑の色彩、一面の花畑、そして丘の奥には十勝連峰を望むことができます。
美瑛の丘とは?
美瑛の丘とは、北海道のほぼ中央、旭川市と富良野市の中間に位置する、十勝岳(とかちだけ)の噴火によってできた丘陵地です。大雪山国立公園十勝岳連峰の裾野からなだかに広がっている丘が四季折々の絶景を見せてくれます。
美瑛の丘があるのは、北海道上川郡美瑛町です。広大な丘を利用した農業を中心とした町で、小麦やジャガイモ、大豆、飼料用作物を主に栽培しています。同じ農園でも作付けを毎年変える必要があり、区画によって作付けする農作物が違う事から「パッチワーク」と呼ばれる丘陵の田園風景が作りだされています。
美瑛の丘は大きく分けて、南東側は十勝岳をバックした丘が美しい「パノラマロード」と、北西側は農作物のコントラストが楽しめる「パッチワークの路」の2つのエリアに分かれます。
美瑛の丘の公式URL
「美瑛の丘」の観光に関しては、美瑛町観光協会が窓口となっています。観光協会の公式HPには美瑛の丘の見どころやおすすめ観光スポットの他にも交通機関の案内やレンタサイクルショップ情報など、観光に役立つ情報が沢山掲載されています。
美瑛の丘の公式URL |
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【北海道】美瑛の丘の楽しみ方
美瑛の丘を楽しむ方法はどのように楽しみたいかにより、大きく3つに分けられます。美瑛の丘全エリアを効率よくめぐりたい場合、風を感じながら自分のペースで気になるエリアをめぐりたい場合、じっくりとポイントを絞って楽しみたい場合と、それぞれ楽しみ方によっておすすめの方法は変わってきます。
全エリアをめぐるなら車・タクシーがおすすめ
北海道・美瑛は広さ676.78㎢もあり、東京23区と同等の広さがあります。美麗の丘の2大エリアである「パノラマロード」と「パッチワークの路」の両方をめぐるだけでも5時間程度の所要時間がかかります。
初めて美瑛の丘を訪ねるのだから、観光スポットを全てまわりたいという場合はレンタカーや観光タクシーなどを利用しましょう。
レンタカーを借りる場合には新千歳空港にレンタカー会社のカウンターが何社もありますので、飛行機で北海道へ降り立ち、そのままレンタカーでドライブがてら美瑛の丘へ向かうのもおすすめです。
観光タクシーはJR美瑛駅のロータリー近くにタクシー会社が一社、他にも個人タクシーが走っています。観光タクシーを依頼する場合は事前に予約しましょう。特に観光のハイシーズンである6月から10月は余裕をもって日程をたて予約しておくことをおすすめします。
観光タクシー | 電話 | 公式URL |
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美瑛ハイヤー | 0166-92-1181 | |
旭川個人タクシー | 090-7583-0202 |
風を感じて爽快にサイクリング
北海道の自然を感じながらのサイクリングはとても爽やかな気持ちにさせてくれます。美瑛の丘は丘陵地帯ですので、かなりきつい坂道もありますが、休憩しながら丘を自転車でめぐるのはとても人気のアクティビティーです。
ただし、美瑛の丘の観光スポットすべてを1日でめぐることはサイクリングでは時間的に不可能です。「パノラマロード」または「パッチワークの路」どちらかに絞って計画をたてましょう。
美瑛の丘をサイクリングでめぐる際、ガイド付きサイクリングツアーに参加するのもおすすめです。ガイドさんしか知らない絶景ポイントや見どころを解説しながら一緒にサイクリングで回ってくれるので道に迷ったり立ち往生する心配もなく楽しめます。
じっくりゆっくり徒歩で散策
どこか限られたポイントをじっくりゆっくり満喫したいなら徒歩もおすすめです。注意しておきたいのは、広大な美瑛の丘を歩いて制覇するという考えはやた方がよい、ということです。街中から外れる際は必ず地図を入手し、計画を立ててから出発しましょう。
また、展望公園などには売店もありますが、屋根のない広大な丘を歩く場合は帽子・水の用意も忘れないでおきましょう。
【北海道】美瑛の丘の見どころ①パッチワークの路
まずは美瑛の丘北西側、「パッチワークの路」エリアのおすすめの見どころを紹介します。パッチワークという名前は、冒頭にもお話しした通り、同じ農園でも毎年作付ける作物を変えるため、区画ごとに作付けされた農作物によって丘がパッチワークの方に見える事から名づけられました。
パッチワークの路エリアには、CMや商品のパッケージ、ポスターなどで使われた場所が多く点在しています。
メルヘンな景色「ケンとメリーの木」
ケンとメリーの木の正体は、樹齢90年を超えた大きなポプラの木です。1972年に日産自動車「愛のスカイライン」のCMにこのポプラの木が使われ、そのままCMに登場したケンとメリーの名前をとって「ケンとメリーの木」と名付けられました。
テレビCMを見たことがなくても、丘の上に悠然と立っている2本のポプラの木は行く足を止めて眺めたくなります。運が良いと、当時のスカイラインに乗ったコアなスカイラインファンに出会えるかもしれません。
CMで有名な木「セブンスターの木」
道路わきに大きなカシワの木が1本立っています。このカシワの木は1976年に観光たばこのパッケージタバコに使用されたことから、セブンスターの木と呼ばれ美瑛の丘めぐりでの立ち寄りスポットの一つとなっています。
夕焼けが美しい「マイルドセブンの丘」
タバコ「マイルドセブン」のCMとポスターに使用されたことから名づけられたマイルドセブンの丘は、カラマツの防風林に沈む夕焼けが特に人気の場所となっています。細いあぜ道を上っていくと丘の上に立つこともでき、丘の上から眺める一面の農作物が緑色の絨毯のように眼下に広がります。
美しい自然の風景「青い池」
JR美瑛永輝より車・道北バスで約20分の距離にある「青い池」は名前の通り水面が青い不思議な池です。立ち枯れたカラマツがとても幻想的な雰囲気をかもし出し、神秘的な風景が堪能できます。
青い池は季節や天候によって、水の色が変化します。雪解け水が流れ込む春はグリーンブルー、初夏はライトブルーなど、どの季節でも惹きつけられるような神秘的な青い色を見せてくれます。
【北海道】美瑛の丘の見どころ②パノラマロード
パノラマロードは名前の通り、パノラマで展望が開け、広大に連なる丘の美しさが堪能できるエリアです。
7ヘクタールの花畑「四季彩の丘」
7ヘクタールもの広大な花畑が広がる四季彩の丘には、ラベンダーをはじめとする約50種類の花が一面に咲きほこっています。細長くきれいに植えられた花々と、 大雪山連峰のコントラストがとても美しく、ため息がでるほどです。
園内には売店もあり、アルパカと触れ合える牧場も併設されています。バギーやカートにのってのんびりと花畑を楽しむこともできます。
雄大な景色「新栄の丘」
パノラマロードの中央に位置する、新栄の丘展望公園からは思い描く北海道の大地の大きさをそのまま目にすることができます。展望公園の東側には十勝連峰と赤い屋根の家が望め、西側はマイルドセブンの丘同様、夕焼けが美しい写真スポットとなっています。
新栄の丘展望公園には売店やトイレ、ベンチがあるので観光中の休憩としても便利です。
大雪山・十勝岳連邦を望む「三愛の丘展望台公園」
レンタサイクルで美瑛の丘をめぐる人に人気なのが、三愛の丘展望公園内です。 道中にはパノラマ風景が広がり、三愛の丘展望公園からは北東に大雪山や十勝連峰、南西には丘の重なりと防風林が見えます。
公園内には、ソフトクリームやアフォガードが人気の喫茶店「茶屋カーブ」があります。 カウンターから見える窓枠が額縁の風景画のようでとても素敵な喫茶店です。
【北海道】美瑛の丘観光のおすすめの時期
北海道の大地と四季折々の自然を満喫できる美瑛の丘を訪れるおすすめの時期、ベストシーズンはいつなのか挙げていきます。
ジャガイモやひまわりの花が咲く「初夏~夏」
春、3月から5月に田おこしや作付けが終わり、初夏になると一斉にヒマワリ、サルビアなどの花が咲き乱れます。植えられた花以外にも、ジャガイモ畑にも一斉に白い花が咲き、大地が色彩に覆われる時期です。天気の良い日も続くので、初めての北海道・美瑛観光を訪れる人におすすめの季節です。
紅葉と収穫の季節「秋」
黄金色に風になびかれる小麦畑や秋色になったカラマツ、山の紅葉が楽しめる季節です。夏季よりも日差しが強くなく、美瑛の丘をサイクリングやツーリングでめぐる場合に、過ごしやすい季節といえます。
一面が銀世界になる「冬」
大地も山もすべて雪に覆われ、白一色に染まります。360度雪に覆われた丘は圧巻です。ただし、雪のために封鎖される道路もあるため、車の運転に慣れていない人に、北海道での運転はおすすめできません。
【北海道】美瑛の丘へのアクセス
美瑛の丘の玄関口である、JR美瑛駅への各交通機関でのアクセス方法を紹介します。
電車の場合
「JR札幌駅」より特急列車(特急ライラック、特急カムイ)にて約1時間半で「JR旭川駅」へ行き、旭川駅でJR富良野線普通列車に乗り換えて32分で美瑛駅に到着します。
「JR富良野駅」からは普通列車で約36分です。JR札幌駅とJR旭川駅間は高速バスも走っていますが、JRの特急電車を利用した方が早く旭川駅に到着できます。
バスの場合
「JR旭川駅」よりふらのバス快速ラベンダー号・新富良野プリンスホテル行きに乗ると約1時間で美瑛駅(北側)に到着します。路線バスの場合
空港からの場合
旭川空港よりふらのバスで約16分です。新千歳空港から美瑛駅へ向かう場合は、新千歳空港から快速エアポートに乗り「JR札幌駅」へ行きます。JR札幌駅からは電車またはバスで美瑛駅まで向かうことができます。
車の場合
札幌市内から美瑛までの距離は約150kmあり、一般道を利用すると約3時間程度の道のりとなります。一般道で向かうなら、国道275号線-12号線-237号線-道道213号線を走り、旭川を経由していくルートが一般的です。
国道12号線-夕張国道(国道452号線)-国道237号線を走る富良野経由で向かうルートは夏場は良いドライブになりますが、冬期はおすすめしません。
有料道路で美瑛へ向かう場合は、札幌市内から道央自動車道の「札幌JCT」から拘束にのり、「旭川 鷹栖IC」まで走ります。高速を降りたら道道90号線-国道237号線走り、旭川を経由して美瑛に向かうことができます。
公共交通機関 | 電話番号・公式URL |
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ふらのバス | 0167-23-3131 |
JR北海道(美瑛駅) | 0166-92-1854 |
旭川空港ターミナル (総合案内所) | 0166-83-3939 |
北海道中央バス (札幌ターミナル) | 0570-200-600 |
美瑛の丘の絶景を見に行こう!
四季それぞれに自然の景色が楽しめる美瑛の丘は、自然の雄大さとのどかな温かみを感じさせてくれます。ビルに囲まれ、時間に追い立てられる生活から一時でも解放されに美瑛の丘を訪れてみてはいかがでしょうか。