ハワイの花の名前や種類・花言葉を紹介!日本にはない南国の植物も
ハワイには街中でたくさんのお花を見かけます。この記事では、ハワイの花の名前や種類・花言葉について紹介しました。日本では見かけない南国の植物や、伝説が残されているお花についても詳しく説明したのでぜひチェックしてみてください。
ハワイの花や植物を紹介!
ハワイは常夏のため、1年中花が咲き誇っています。この記事では、南国ハワイの定番の花や植物の名前、さらには花言葉についても紹介していきます。
ハワイで定番の花の名前や花言葉
ここからは、ハワイでよく見かける定番の花の名前や花言葉について詳しく紹介していきます。
ハワイの代表的な花「プルメリア」
南国・ハワイの代表的な花といえば、「プルメリア」です。ハワイ語の名前は「Puamelia(プアメリア)」で、この花はハワイではとても身近な花です。
プルメリアの香りは、甘くてやさしいためとても女性に人気となっています。プルメリアの花言葉は「気品・情熱・恵まれた人・陽だまりのような人・熱心」です。
この花言葉から、プルメリアは女性の魅力を引き出して幸せに導く守り神とされていて、ハワイの人々たちにとても愛されています。ハワイでは、花の中心が黄色い品種のプルメリアが多数栽培されていて、レイによく使われています。
南国の花のイメージが強い「ハイビスカス」
南国の花のイメージが強い「ハイビスカス」は、ハワイにも咲いています。日本では沖縄に咲いていて沖縄のシンボルとなっているハイビスカスですが、ハワイでは州花として親しまれています。
ハワイ語ではハイビスカスのことを「Aloalo(アロアロ)」といいます。
Aloalo(アロアロ)には「神に捧げる花」という意味があり、ハイビスカスの花言葉は「私はあなたを信じます・常に新しい美・勇ましさ・勇敢・希望の未来・繊細な美・上品な美しさ・華やか」というものになります。
ハワイでは特のこの花言葉の中で、「幸せな未来・希望」を象徴するモチーフとして大切にされています。ハイビスカスに「私はあなたを信じます」という花言葉があることから、結婚指輪などにもよくハイビスカスが掘り上げられています。
黄色が色鮮やかな「イリマ」
黄色が色鮮やかな植物・花の「イリマ」は、ハイビスカス」に似た小さな花を咲かせます。イリマは5枚の小さな花びらを持ち、花の色は黄色やオレンジ色です。黄色のイリマはオアフ島の島花にも指定されています。
イリマの花を使って作られたレイは、王族からも愛されていて、ロイヤル・レイと呼ばれています。イリマの花の寿命はとても短く、イリマの花びらも3センチ未満のことが多いため、1つのレイを作るには700ものイリマが必要になります。
それほどの手間をかけられて作られたイリマのレイには真心が込められているとして、ロイヤル・レイは幸運の象徴とされて親しまれています。
ロイヤル・レイはお葬式に遺影に飾られたり、旅に出る人の首にかけられます。旅立っていく大切な人の幸運を願って、そういったことをするのです。イリマの花言葉は、「あなたを誇りに思います」となっています。
バレンタインのプレゼントにも!「アンスリウム」
バレンタインのプレゼントにもおすすめな花・植物が「アンスリウム」です。光沢を持つ花で目を惹かれるアンスリウムは、ハワイでは「Heart of Hawaii」の名前で親しまれています。
海外のバレンタインは日本のように女性が男性にチョコを渡すという風習ではなく、男女問わず贈り物をするというものになっています。ハワイではバレンタインデーにアンスリウムを贈るのです。
アンスリウムの花言葉は、色によって異なります。赤のアンスリウムの花言葉は「情熱」、 ピンクのアンスリウムの花言葉は「飾らない美しさ」、白のアンスリウムの花言葉は「熱心」となっています。
伝説と呼ばれる赤い花「オヒア」
伝説と呼ばれる赤い花「オヒア」は、ハワイで親しまれている花の1つです。ハワイにはオヒアにまつわる伝説があります。
火山の神ペレが青年オヒアに恋をしたのですが、オヒアにはすでにレフアと呼ばれる恋人がいたので拒絶してしまいました。これに激怒した火山の神ペレは、怒ってオヒアを醜い木・植物に変えてしまったのです。
他の神々は、残されたレフアを憐れんで、オヒアをこの木・植物に咲く美しい花にしたという伝説です。 ハワイでは、オヒアの花を摘むと、雨が降るという言い伝えもあります。オヒアの花言葉は、特にありません。
花の王様の異名を持つ「プロテア」
「プロテア」は、花の王様の異名を持つ花です。プロテアは現存する花の中で一番古い花と言われています。
元々、プロテアは南アフリカ原産だったのですが、1960年にマウイ島のクラに研究用に持ち込まれたことがきっかけでハワイに入ってきました。
プロテアの生育条件は、高地だったクラの気候にぴったり合い、瞬く間にクラを代表する花となっていきました。
大きくて、鳥の羽のような重厚な花びらが何層にも重なっているプロテアの花は、重厚な雰囲気を持っています。プロテアの花は、フラワーアレンジメント・ドライフラワーによく使われています。
プロテアの花言葉は、「風格・王者の風格・豊かな心・自由自在・栄光」です。
悲恋花と呼ばれる「ナウパカ」
南国・ハワイに生息している「ナウパカ」という名前の花は、悲恋花と呼ばれています。ナウパカにも、オヒアのような伝説が残されています。
昔、ナウパカと呼ばれる美しいプリンセスが住んでいたのですが、 ある日、村の人々がナウパカが悲しげな表情をしていたことをナウパカの両親に伝えたのです。両親は心配し、なぜ悲しそうなのかをナウパカに尋ねました。
ナウパカは両親に「カウイと言う人に恋をした」と伝えますが、ナウパカはプリンセスで恋の相手は普通の青年です。身分の違いのある結婚を禁じられていたので、ナウパカとカウイは結婚するためにカフナ(神官)のいるヘイアウ(神殿)に行きます。
そこで、ナウパカとカウイにカフナ(神官)は「二人で、このヘイアウ(神殿)で神様に祈りなさい」と告げたのです。
カフナ(神官)に言われたとおりに、ナウパカとカウイが祈り始めると、雨が降り始めました。 ナウパカは耳に挿していた花を半分に分け、半分をカウイに渡してこう言います。
「神様は、私たち二人が一緒になることをお許しにならなかった。私がこの山辺で暮らしている間、あなたは海辺で暮らして」 その翌日から、周辺の植物は半分だけの形の花をつけるようになったと言われています。
ハワイでは、山に咲くものをマウンテン・ナウパカ、海側に咲くものをビーチ・ナウパカと言って、この2つの花を組み合わせるとナウパカとカウイの魂に導かれて恋が成就すると言われています。
ナウパカに花言葉はなく、この伝説がハワイでは広く言い伝えられています。
小さくて可愛らしい「ブーゲンビリア」
「ブーゲンビリア」は、小さくて可愛らしいお花・植物です。ブーゲンビリアという名前は、このお花を発見したというフランス人探検家の名前「ブーガンヴィル」にちなんでつけられました。
ブーゲンビリアの花言葉は「情熱・魂の花」です。ブーゲンビリアはハワイで自生していることが多く、火山の島であるハワイ島の中で、しっかり根を張って育って美しい花を咲かせています。
こうした生命力の強さからも、ブーゲンビリアの花言葉の「情熱・魂の花」を思い浮かべることが多いお花です。
香料としても用いられる「ジンジャーリリー」
「ジンジャーリリー」という名前の花は、日本ではあまり馴染みのないお花の1つです。香料としても用いられるジンジャーリリーは、アロマオイル・アロマキャンドル・香水・ソープにも使われています。
海外では香水の定番の香りとして親しまれているジンジャーリリーは、英国王室御用達のブランドのボディウォッシュの香りにも使われています。
原産地がインドのあたりだったため寒さが苦手なジンジャーリリーは、南国ハワイにぴったりのお花です。ジンジャーリリーの花言葉は「豊かな心・慕われる愛」です。
日本の植物園でも見かける「バードオブパラダイス」
「バードオブパラダイス」は日本の植物園でも見かけるため、名前を知っている人も多いです。ハワイではあちこちで見かけるお花・植物で、ハワイのオフィスの前にもよく咲いています。
バードオブパラダイスは、高さが1メートル以上にもなる植物で、たくさんのお花をつけます。そのため、見栄えの良いお花とされていて、ハワイのレストランではこのバードオブパラダイスの形にナプキンを折るところもあります。
日本ではバードオブパラダイスが「極楽鳥」に良く似ていることから、ゴクラクチョウカと呼ばれています。
バードオブパラダイスの花言葉は、「全てを手に入れる・気取った恋・ 万能・寛容・恋の伊達者・輝かしい未来・オシャレな恋・輝く心・強運・情熱・女王の輝き・未来」となっていて、かなり多いです。
日本の沖縄にも生息する「オオゴチョウ」
日本の沖縄にも生息する「オオゴチョウ」は、ハワイの街中に咲いているお花・植物です。原産地は西インド諸島なので、やはり南国に生息することの多い植物で、西インド諸島にある小さな国・バルバドスの国花にもなっています。
オオゴチョウは花言葉がとても特徴的です。オオゴチョウの花言葉は、「自分らしく生きるのが一番・輝く個性」です。
ハワイの花でできた「レイ」とは?
ここからは、南国のハワイの花でできた「レイ」について詳しく説明していきます。
レイの意味は?
レイの意味ですが、まずレイ(Lei)はハワイ語で「花輪・夫・妻・愛する子供・恋人」という意味があります。
レイは日本ではフラダンスをするときに身につけるイメージがあるという方が多いですが、古代ハワイアンの間では魔除け・供物・社会的地位の象徴として用いられていたのです。
今では、観光で来たお客さんを歓迎する意味で使われたり、結婚式・卒業式・お葬式などにも使われています。お祝いの場面で使うことの多いレイは、卒業式では顔が隠れてしまうくらいの量のレイが送られるのです。
お祝いの場面で使うイメージの強いレイですが、「イリマ」のお花のところで説明したようにロイヤル・レイはお葬式に遺影に飾られたり、旅に出る人の首にかけられます。旅立っていく大切な人の幸運を願うという意味でも使われます。
また、フラダンスをするときにもレイは身につけるのですが、フラダンス・フラは古くは神様に捧げるものでした。つまり、フラは神事だったのです。
昔はフラを踊るときには男性はマロ(腰に付けるハワイのトラディショナルなコスチューム)、女性はパウ(スカート)を身につけて、上半身はレイ以外は何も身につけなかったと言われています。
レイの種類は花以外にも!
レイの種類といえばお花のイメージが強いですが、実はお花以外にもあります。
古代ハワイアンの間では、貝殻・骨・鳥の羽・髪の毛などでレイが作られていたこともあったようです。
5月1日はレイディ!
5月1日は、ハワイではレイディ(レイの日)とされています。レイディ(レイの日)は、ハワイの伝統文化を継承する日となっていて、ハワイの伝統文化を象徴するレイのイベントが至る所で行われています。
ワイキキ横のカピオラニ公園では「レイ・デー・セレブレーション」というイベントが行われ、参加者みんなでレイを楽しんでいます。この日は、1日中音楽やフラを楽しむことができ、レイも色々なお店で販売されています。
また、レイを作ることのできるレイメイキングのワークショップもあり、レイディは無料で参加できます。興味がある方は、ぜひ参加してみてください。
ハワイのお花にある伝説や花言葉を知ろう!
ハワイの花の名前や種類・花言葉について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ハワイでは、日本では植物園でしかみられないような南国の植物を街中で見ることができます。
南国・ハワイに生息している植物やお花には花言葉がありますが、ナウパカやオヒアには花言葉ありません。ただ、この2つの花・植物は、花言葉ない代わりに伝説が広く言い伝えられています。
ハワイの花でできた「レイ」には、ハワイ語で「花輪・夫・妻・愛する子供・恋人」という意味があります。
レイは、古代ハワイアンの間で魔除け・供物・社会的地位の象徴として用いられていて、レイを身につけて踊るフラダンス・フラも神事として行われていました。
5月1日はレイディとなっていて、ハワイの伝統文化を象徴するレイのイベントが至る所で行われているので、ぜひ参加してみてください。