姫路城の見どころ!世界遺産の特徴・ポイントや楽しみ方を紹介
姫路城は世界遺産にも登録されている有名なお城です。しかし実際のお城がどんなものなのか知らないという人も多いのではないでしょうか?そこで今回は姫路城の見どころについてまとめてみました。外部・内部の見どころをぞれぞれご紹介しているのでチェックしてみてください。
目次
姫路城の見どころや特徴を紹介!
ユネスコの世界遺産にも登録されている姫路城。兵庫県の姫路市にある国宝です。立派な天守閣を現在でも保持している姫路城は美しく、国内観光客からはもちろん海外の観光客からも人気があります。
そこで今回はそんな人気の観光地でもある姫路城の見どころについて詳しくまとめてみました。これから姫路城に訪れるという人は、見どころを押さえておくだけで数倍も姫路城を楽しむことができます。
絶対に見ておきたい見どころや観光におすすめのアプリなどもご紹介していますので、お出かけ前にぜひ確認しておきましょう。
姫路城とはどんな場所?
ではまずは姫路城がどんなお城なのか見ていきましょう。立派な天守閣を持ち頑丈な石垣に守られている姫路城。その姿からは「すごいお殿様が住んでいたんだろう」ということが想像できます。
このお城は池田輝政により、慶長14(1609)年に建築されたもの。この池田輝政は徳川家康の次女である督姫(とくひめ)の夫となる人物です。城を築いた後も様々な人物によって拡張されて現在の姿に。
現在に至るまでの間には黒田官兵衛の祖父に当たる黒田重隆や豊臣秀吉、お市の方の孫として知られる「千姫」など、歴史上の有名人物が数多く時を過ごした建物になります。
姫路城の特徴
姫路城の特徴は何と言っても白漆喰(しろしっくい)で塗られた白い城壁です。この白い城壁が白鷺の群れに見えることから姫路城は別名「白鷺城(しらさぎじょう)」と呼ばれています。当時のお城としては白い城壁はとても珍しく、武士たちを驚かせたそうです。
また姫路城にはもう一つ「はくろじょう」という呼び名もあります。これは姫路城が姫山と鷺山の二つの山を削って作られていることに起因していると言われています。
また姫路城の天守は渡櫓(わたりやぐら)でつながった連立式の天守です。それぞれの天守を中心として螺旋状に築かれた珍しい縄張りが特徴的で、のちに江戸城や金沢城にも応用されるようになりました。
混雑時期はいつ?
全国的に見ても珍しい特徴を持つ姫路城。一年を通じて観光客で賑わうおすすめの場所なのですが、特に3月の下旬から4月にかけては混雑が激しくなります。
その理由は姫路城周辺に咲く桜。白塗りの美しい城壁と桜のピンク色のコントラストはとっても鮮やかで見る人の心に響きます。そんな美しい光景を見ようと春先には多くの人が集まるのです。
混雑を避けたいという人は春先のこの時期を避けて観光するのがおすすめですが、姫路城と桜の美しい景色が見られるのはこの時期だけですので、混雑を覚悟して出かけてみるのもいいでしょう。
住所 | 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68 |
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電話番号 | 079-285-1146(姫路城管理事務所) |
営業時間・定休日 | 【開門時間】 午前9時00分から午後4時00分まで(閉門は午後5時00分) ※夏季(4月27日から8月31日)は午前9時00分から午後5時00分まで(閉門は午後6時00分) 【定休日】 12月29日・30日 |
料金 | 大人(18才以上) 1000円 小人(小学生・中学生・高校生) 300円 30人以上(大人) 800円 30人以上(小人) 240円 小学校就学前は無料 |
アクセス | 姫路駅北口から神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分 JR姫路駅、山陽姫路駅から徒歩20分 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL |
姫路城のおすすめ見どころ5選!【外観編】
ではここからは、姫路城のおすすめ見どころ5選【外観編】について見ていきましょう。お城としては珍しい白塗りの壁を持つ姫路城ですが、それ以外にも見どころがたくさんあります。
事前にどんな場所があるのかチェックしておくことで何倍も姫路城を楽しむことができますので、お出かけ前に必ず見どころをチェックしておきましょう。
姫路城の立派な玄関「大手門」
まず最初におすすめするのは「大手門」です。この大手門は姫路城の玄関に当たる場所。この大手門は昭和13(1938)年に完成したものなので、当時の門そのものが残っているわけではありません。
しかし過去の門を復元した現在の姿はとっても立派なもの。位置や大きさは江戸時代のものとは異なりますが、当時の雰囲気は十分に味わうことができる見どころになっています。
フォトスポットとしても人気「三の丸広場」
続いておすすめするのは「三の丸広場」です。こちらは大手門をくぐってすぐに現れる大きな広場。姫路城を正面に捉えることができる絶好のフォトスポットでもあります。
大きな姫路城の存在感を十分に味わうことができる見どころでもありますので、姫路城全体の外観をじっくりと見たい人におすすめの場所です。
姫路城のシンボル「大天守」
続いておすすめする場所は「大天守」です。こちらは姫路城のシンボルとなっている場所。姫路城の中の一番の見どころでもあります。
平成の大改修を終えた後の大天守は白鷺城の名前の通りの白さ。その美しい白さの虜になってなんども観光に訪れる人も少なくないようです。
大天守の内部は地下1階から地上6階までの7層構造になっています。美しいだけではなく、有事の際に機能するよう、随所に工夫が凝らされている場所になります。
木彫りの菱の紋がある「菱の門」
続いておすすめする場所は「菱の門」です。こちらは名前の通り菱の紋が施されている門。入城口すぐに配置されているので簡単に見つけることができます。
この門は二の丸の入口を固めた櫓門で、柱や扉は欅財(けやきざい)を用いています。筋鉄饅頭金物、八双金物を打ち、脇戸をつけ、両柱の上の冠木に、木彫の菱の紋を打っているところからこの名前が付いています。
西側には門番部屋があり、櫓の正面は連続武者窓の左右に華灯窓、裏面は連双武者窓が付いており、上の櫓の内部は3部屋になっています。屋根の勾配、軒四隅の反転など、全国でも稀にみる桃山時代の華麗な城門となっています。
怪談話で有名「お菊の井戸」
続いておすすめするのは「お菊の井戸」です。こちらは、お菊井戸と呼ばれる古い井戸のことで、「播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)」のヒロインお菊が責め殺されて投げ込まれたといわれている井戸です。その話は現在まで残っており、階段としても有名です。
現在この井戸は金網などで封鎖されていますが、なんとも物騒な雰囲気を残しています。怪談の元となっている話の筆者は不明で真偽は現在でもわかりませんが、不気味な場所であることは間違い無いでしょう。
姫路城のおすすめ見どころ5選!【内部編】
では続いては、姫路城のおすすめ見どころ5選【内部編】を見ていきましょう。
百間廊下とも呼ばれる「西の丸長局」
まず最初におすすめするのは「西の丸長局」です。こちらは別名百間廊下とも呼ばれている長い廊下のこと。千姫に仕えた侍女たちが居たところで、千姫は毎朝この廊下から男山を拝んでいたと伝えられています。
こちらの西の丸長局は天井が通常よりも低く作られているのですが、その理由は刀を振り下ろせないようにしているとのこと。お城の内部に侵入された時にも対処できるように、工夫を凝らした造りとなっています。
鉄砲や槍が置ける「武具掛け」
続いておすすめするのは「武具掛け」です。武具掛けとは名前の通り転封や槍などを立てかけておくもの。姫路城の大天守や子天守の内部の至る所に設けられています。中でも有名なのは、大天守2階にある武具掛け。北側の位置に大規模な武具掛けがあります。
その大きさは天守の壁一面にもなり、かなりたくさんの武具が収納できるようになっています。木に溝が彫られており、そちらに武具をかけるようになっているので有事に際にもすぐに持ち出せるようになっているのが特徴です。
武士が潜んでいた小部屋「武者隠し」
続いておすすめするのは「武者隠し」です。こちらは武士が潜むように作られた小さい部屋。大天守の3階の四隅にこの部屋が設けられています。
有事の際にはここの武士が身を潜め、侵入してきた敵に攻撃を仕掛けます。敵から身を隠しながら効率よく攻撃できる仕組みだったようです。
不定期に特別公開される「化粧櫓」
続いておすすめするのは「化粧櫓(けしょうやぐら)」です。こちらは、徳川秀忠と江(崇源院)の長女として生まれた千姫のためにつくられた場所。当時千姫はこの場所を休息所として使用していたそうです。
この化粧櫓は先ほどご紹介した百間廊下とつながっており、千姫に仕えている侍女たちをいつでも呼べるようになっていました。現在この化粧櫓は常時展示されているわけではなく期間限定となっています。
なかなか見ることができるものではありませんので、展示期間中にはぜひ足を運んでどんな場所なのか見どころをチェックしておきましょう。
最上階に祀られている「刑部神社」
続いておすすめするのは「刑部神社(おさかべじんじゃ)」です。こちらは姫路城が作られる前からひめやまに存在した「小刑部(おさかべ)宮」のこと。主に地元の人が信仰していた神様で、その地主神を祀ったものと言われています。
現在では姫路城の大天守最上階に祀られており、火災・災害などの災いの神として崇められています。大天守6階の中央にありますので、登閣した際にはぜひお参りしてから帰りましょう。
姫路城の見学はアプリもおすすめ!
ここまでは姫路城のおすすめスポットをご紹介してきました。しかし見ておきたい場所が多すぎて覚えておけない、どんな場所だったのか忘れてしまいそうという人も多いと思います。そんな時には姫路城のアプリを使ってみましょう。
このアプリケーションはダウンロードしてARポイントにスマホをかざすと「しろまるひめ」というキャラクターののナビゲーターが出てきたり、往時の建物を見る事ができます。なので難しい説明を読んだり、ガイドマップを持ち歩かなくても歴史を手軽に楽しむことができるのです。
ARポイントは大手門・三の丸御殿・甲冑・女中の暮らし・西の丸御殿・はの門南方土塀・大天守など全部で16箇所。現存しない向屋敷や御殿を3Dで復元してくれて、全景のCGアニメーションで姫路城を楽しむことができます。
自分のスマートフォンやタブレット端末でApp Store あるいはGoogle Playにアクセスし、アプリケーションソフトを無料でダウンロード。アプリを起動してARポイントにかざすだけですぐに使用することができます。
GPS機能を利用するアプリになっていますので、GPSをONにして準備はOK。アプリのガイドを確認しながら、国宝姫路城を十分に堪能しましょう。
姫路城の桜の見どころ・見頃の時期はいつ?
国宝である姫路城は「日本さくらの名所100選」としても有名な場所で、春にはピンク色の桜と白い姫路城のコントラストを楽しむことができます。
その桜を楽しむことができる時期は3月の下旬から4月にかけて。内堀内には約1000本のソメイヨシノが植えられおり圧巻の風景を作り出しています。また桜といえばソメイヨシノばかりが注目されがちですが、西の丸庭園のシダレザクラなども絶景。
またそのほかにも三の丸広場の桜並木など桜を楽しめるスポットがたくさんありますので、見頃の時期を見計らって姫路城を訪れてみましょう。
国宝姫路城へ行ってみよう
今回はユネスコの世界遺産でもある姫路城の見どころについてご紹介してきました。美しい白い城壁はもちろん、それ以外の外観や内部など様々な場所をご紹介できたと思います。
また美しいだけではなく、有事の際に攻めいられないようになっている仕組みや、侵入者を攻撃できるようになっている武者隠しなど、面白い仕掛けについてもたくさん知ることができたと思います。
今回ご紹介したおすすめの場所以外にもまだまだ見どころがある姫路城。通年を通して観光におすすめの場所ではありますが、桜の季節は特におすすめになります。観光客が多くなるのでスケジュールの調整は必要になりますが、是非3月から4月にかけて観光に出かけてみてください。