氷見の寒ブリ(富山)とは?旬の時期やおすすめのぶりしゃぶ店も紹介
富山の名物「氷見の寒ブリ」は、全国一美味しいといわれる、北陸を代表する海鮮。氷見の寒ブリは、特に旬の時期を迎えるととろけるような味わいになるとファンが多いグルメです。そこでこの記事では、氷見の寒ブリの旬の時期や食べ方、美味しく食べられるお店などをご紹介します
目次
富山の自慢!氷見の寒ブリについて紹介
「氷見の寒ブリ」といえば、富山を代表する名物です。新鮮で身がしまっており、ほかのどの地域で獲れるブリよりもはるかに美味しいといわれる氷見の寒ブリについてご紹介します。
富山ではスーパーでも販売されている
全国一美味しいといわれる氷見の寒ブリ。冬に旬を迎え、料亭から居酒屋まで、たくさんの飲食店で「旬の味覚」として提供される名物です。
氷見の寒ブリは、実は、必ずしもお店に行かなくても食べられます。冬、氷見の寒ブリが獲れるシーズンになるとスーパーでも販売されていることがあるのです。
価格はほかの魚の刺身よりも割高ですが、お店で食べることを考えるとかなりリーズナブルなのでおすすめ。刺身にしたりぶり大根したり、さまざまな食べ方で味わうことができます。
氷見の寒ブリの特徴3選
氷見の寒ブリが美味しいのは、ある基準や特徴があるからです。ここでは、氷見の寒ブリがどうしておいしいのかについて、その理由となるポイントを3つご紹介します。
①脂のノリが抜群
氷見の寒ブリは、脂ののりがちがいます。
ブリは九州の五島列島沿岸あたりで孵化し、北海道のあたりまで北上してから南下します。
その後、冬の産卵期にかけて脂ののった状態で南下し、氷見のある能登半島を回遊。能登半島の付け根あたりにやってきた時は産卵の直前で、最も脂がのっている時期です。
氷見で獲れる寒ブリは、ほかのどの地域で捕獲するブリよりも脂ののりがよく、丸々と太っていることが特徴です。
「鰤(ぶり)」起こしが氷見の寒ブリを美味しくする
「鰤起こし(ぶりおこし)」とは、秋から初冬にかけて、富山湾に吹く強風のこと。寒く、雷鳴が鳴り響く荒天の時、富山湾には驚くほど強い勢いの風が吹き荒れます。
この荒天がブリの南下を妨げ、はげしく大きな雷鳴によって鰤が富山湾に誘い出されるため、氷見漁港は豊漁となります。
②重さ6kg以上などの水準をクリアしている
- 氷見の寒ブリ宣言が出された期間に捕獲されていること
- 富山湾の定置網で獲られたこと
- 6キロ以上の重さがあること
「氷見の寒ブリ」と名を付けて販売するためには、ある一定の基準を上回らなければいけません。
氷見の寒ブリの条件とは、「ひみ寒ブリ宣言」が出された期間に富山湾の定置網で捕獲され、氷見漁港で競られた6kg以上のブリであること。 中には、8キロや10キロを上回る寒ブリもあり、格別の味わいを楽しめます。
これらすべてを満たして初めて「氷見の寒ブリ」と名をつけることができます。
定置網がなぜいいのか
定置網漁法とは、一定期間、魚の回遊するところに網を設置して網に誘導された魚を獲る方法のこと。日本の漁業で多く使われている定置網漁法は、実は氷見が発祥だそうです。
定置網のメリットは、魚を傷つけることなく水揚げできること。また、網目の大きさによって小さな魚まで一気に引き上げてしまわないようにすることで、海の環境を守る役割があります。
氷見の寒ブリは、昔から定置網漁法で捕獲されるのが伝統。丸々と太った脂ののったブリを海にいる姿そのまま揚げることができるので、大変新鮮で見た目がいいことが特徴です。
③値段は高めのブランド魚
氷見の寒ブリは、一般的なブリに比べてかなり高価です。1匹丸ごと購入しようと思うと、5万円前後することも珍しくありません。
氷見の寒ブリは、厳しい基準をクリアした、いわば「選ばれし魚」。富山のブランド魚としてプレミアムな位置づけをされています。
1匹の価格は高価ですが、ブリは頭から尾に至るまで、捨てるところがあまりない魚です。食べるところが多いので、ある意味ではコスパの高い魚だといえるかもしれません。
ブランドタグを付けて出荷される
氷見の寒ブリは、特別なタグをつけて出荷されます。ブリを一目見て氷見産のものだとわかるようにされ、箱には青い発泡スチロールが使われます。
氷見の寒ブリは、鮮魚店に並べられているとひときわ目を引きます。
富山・氷見の地元を代表するブランド
氷見の寒ブリは、地元をあげてPRしている、地域自慢のブランド魚。氷見の街には、マンホールにも氷見の寒ブリがデザインされています。
氷見の寒ブリの旬の時期やおすすめの食べ方
ここでは、氷見の寒ブリの旬の時期やおすすめの食べ方についてご紹介します。
旬は11月末~2月の冬の時期
氷見の寒ブリの旬は11月末~2月。
この頃のブリは産卵期を迎え、肉厚で脂がたっぷりのっています。氷見の寒ブリは、冬を迎えるころに最も美味しくなります。
「氷見魚ブランド対策協議会」の宣言に注目する
富山では、氷見の寒ブリが安定して獲れる時期になると「ひみ寒ブリ宣言」が出されます。
開始時期は、およそ12月の上旬。終了時期が1月中旬頃であることから、約1か月半の間しか獲ることができません。
ひみ寒ブリ宣言が出されている間がその年の旬です。
おすすめの食べ方は「ぶりしゃぶ」や「お刺身」
氷見の寒ブリを最もおいしく食べられるおすすめの食べ方は、「ぶりしゃぶ」です。薄切りにした氷見の寒ブリは、たくさんの脂がのっているためとても柔らか。サッと湯にくぐらせると、口いっぱいにうまみと甘みが広がります。
また、新鮮な氷見の寒ブリを「お刺身」で味わうのもおすすめ。特に旬の頃には、とろけるようなまろやかな刺身を味わうことができるでしょう。
他に、「寿司」にしてもおいしく食べられます。氷見の寒ブリは脂がのっていて柔らかいので、厚切りにしてシャリの上に乗せるのもおすすめです。
氷見の寒ブリが美味しい人気店2選
氷見の寒ブリは、富山の誇るブランド魚です。ここでは、氷見の寒ブリが美味しい人気店を2つご紹介します。
①ブリ大根が評判!「金剛」
新鮮な氷見の寒ブリを使った各種料理を味わえるのが、富山駅前にある「金剛(こんごう)」です。新鮮なブリの刺身やぶりしゃぶはもちろん、こちらのおすすめはブリ大根。よく味のしみた大根は、絶品です。
住所 | 〒930-0002 富山県富山市新富町1丁目1−3 |
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電話番号 | 076-431-2229 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 17:00~0:00 (23:30L.O.) 【定休日】 日曜日 |
平均予算 | ディナー 4,000円~5,000円 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | JR北陸線富山駅徒歩1分 |
公式URL |
②お寿司で氷見の寒ブリが食べれる「寿司栄総曲輪店」
「寿司栄(すしえい)総曲輪店」では、ネタの大きさで人気の寿司店。富山で獲れた地魚をはじめ、旬の魚介をネタにしたおいしい寿司を味わうことができます。氷見の寒ブリは、冬限定メニューです。
住所 | 〒930-0083 富山県富山市総曲輪2丁目8−22 |
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電話番号 | 076-421-7035 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 昼の部 11:30~14:00 夜の部 17:00~21:00 【定休日】 水曜日 |
平均予算 | ランチ 1,000円~2,000円 ディナー 2,000円~3,000円 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | 富山地方鉄道 富山環状線(路面電車) グランドプラザ前電停から徒歩約3分 富山市内線(路面電車) 荒町(あらまち)、西町(にしちょう)両電停から徒歩約3~5分 |
公式URL |
ぶりしゃぶで氷見の寒ブリを楽しむおすすめ店3選
氷見の寒ブリを美味しく食べる方法の一つが、ぶりしゃぶです。ここでは、氷見の寒ブリをぶりしゃぶで味わえるおすすめ店を3つご紹介します。
①こだわりの氷見の寒ブリを使ったぶりしゃぶが自慢「ばんや料理ひみ浜」
氷見漁港のすぐ近くにある「ばんや料理ひみ浜」でのぶりしゃぶは、10キロ以上のブリにこだわりっていることが自慢。氷見の寒ブリは6キロ以上のものをいいますが、8キロや10キロとなってくるとさらに美味しく味が変わってくるそう。
美味しいものを届けたいという思いから、特大の10キロ超えのブリを提供しています。
たっぷりと脂ののった氷見の寒ブリここでしか食べられない格別の味わいです。
住所 | 〒935-0012 富山県氷見市比美町21−15 |
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電話番号 | 0766-74-7444 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 11:00~14:00 【定休日】 不定休 |
平均予算 | ランチ 1,000円~2,000円 ディナー 3,000円~4,000円 |
駐車場の有無 | あり(店舗正面、無料) |
アクセス | 氷見ICから、約3.6 km 約9分 氷見駅から755m |
公式URL |
②ぶりしゃぶの〆まで美味しい「囲炉裏 醸家」
「囲炉裏 醸家(じょうや)」富山駅から徒歩で約8分の好立地にあり、立ち寄りやすい居酒屋。こちらのお店のぶりしゃぶは、しめにうどんを入れることで最後まで美味しく食べられます。
富山の郷土料理「あんばやし」をはじめ、さまざま地元の味を楽しめるお店です。
住所 | 〒930-0003 富山県富山市桜町2丁目6−12 |
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電話番号 | 076-433-8100 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 【定休日】 日曜(日・月連休は月曜) |
平均予算 | ディナー 4,000円~5,000円 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | JR各線富山駅から徒歩8分 富山地方鉄道富山市内電車(路面電車)新富町(しんとみちょう)電停から徒歩約3分 |
公式URL |
③ぶりしゃぶもぶりトロも美味しい「だい人」
「だい人(と)」のぶり料理は、ぶりしゃぶもぶりトロも、何を頼んでもハズれがないことで人気。ブリカツやぶり大根も人気のメニューです。
夏には岩牡蠣や白エビなど、その時の旬のものを味わえるお店です。
住所 | 〒930-0002 富山県富山市新富町2丁目5−1 |
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電話番号 | 076-431-0122 |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 17:30~24:00(ラストオーダー 23:00) 【定休日】 日曜日 月曜が祝日の場合は日曜営業、月曜休業 |
平均予算 | ディナー 4,000円~5,000円 |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | JR富山駅から徒歩5分 |
公式URL |
氷見の寒ブリはお取り寄せ可能?
氷見の寒ブリを自宅で食べたいという人におすすめなのが、お取り寄せです。
商品は、1匹丸ごとという場合と、贈答用などとしてカット・真空パック詰めされたものの主に2種類です。
1匹丸ごとのものは、シーズンが始まった時に事前予約が必要です。必ずしも取り寄せられるというわけではなく、ブリの収獲状況によっては発売しないこともあります。
1匹丸ごと!氷見の寒ブリの取り寄せ方法とは?
- 予約をする
- 【業者】寒ブリの水揚げ状況
- 【業者】セリ
- 【業者】買い付け
- 発送をしてもらう
氷見の寒ブリを1匹丸ごと取り寄せるためには、まず予約が必要。予約は毎年11月頃から始まることが多いです。その年の収穫状況に関わらず、まずはインターネットや電話から取り寄せの予約をしましょう。
各水産会社では、氷見の寒ブリの予約受付をホームページなどで告知しています。
寒ブリの取り寄せが可能かどうかは、その時のブリの獲れ具合によります。あまりにも不漁である場合、キャンセルせざるを得ない場合も。
水揚げの状況が良ければ、次に業者によって市場でセリや買い付けが行われ、そこからようやく私たちの手元に届きます。
加工品は手軽に手に入る
氷見の寒ブリは、カットして味付けをされた加工品なら、思い立ってすぐに手に入れることができます。
水産会社の運営するHPや楽天市場などのショッピングサイトから、オンラインで購入できるので、ぜひチェックしてみましょう。
氷見の寒ブリの美味しさを堪能しよう!
氷見の寒ブリは、地元富山の人にとっても特別感のある地元のブランド魚。冬に旬を迎え、冬の北陸の代表的なグルメとして愛されています。
ぶりしゃぶや刺身、寿司など、氷見の寒ブリを最もおいしく味わうことができる方法で、ぜひ冬の味覚を楽しんでください。