北海道の郷土料理！伝統･名物料理や北海道ならではの食べ物を紹介

北海道旅行の楽しみといえば「グルメ」です。

海の幸、山の幸が豊富な北海道には、郷土料理として地元の人たちに親しまれているグルメがたくさんあります。

そこでこの記事では、北海道の郷土料理をはじめ、名物や伝統料理、B級グルメまで幅広くご紹介します。

まずは、北海道でおすすめの郷土料理「海鮮編」として、5つご紹介します。　

「いかめし」は、函館などの道南でよく食べられる郷土料理です。

イカの中にご飯をたっぷり詰め、あまじょっぱく煮込んだもので、小さなものだとそのまま丸ごと、大きなものは輪切りにして食べます。

最も有名なのが、阿部商店のいかめし。駅弁としても人気で、全国的にも知名度の高い郷土料理です。

「鮭のちゃんちゃん焼き」は、全道で食べられている郷土料理。秋に遡上する鮭の水揚げ量がピークを迎える頃、特によく食べられます。

ちゃんちゃん焼きは、鮭の半身で作られることが多く、キャベツや玉ねぎなどたっぷりの野菜と味噌だれで蒸し焼きにする料理。

家庭では、ホットプレートを使ったり、バーベキューの時にホイル焼きにしたりなどして食べられます。

「ニッカウヰスキー 余市蒸留所」では、チャンチャン焼きは1人前サイズ。ランチで気軽に食べられます。

「ルイベ」とは、塩漬けにして冷凍した鮭を半解凍して食べる刺身のこと。シャリシャリとした食感とひんやりとした冷たさがクセになる郷土料理です。

北海道の先住民族のアイヌ人が、保存のために凍らせていた鮭が溶けかけた時に刺身で食べたことに始まったといわれています。

ルイベは、鮭のほかにマスやコマイなどいくつかの種類があります。

佐藤水産の「鮭ルイベ漬け」は、お土産におすすめ。家庭で気軽に北海道の郷土料理を味わえます。

「うに丼」は、北海道を代表する海鮮グルメ。豊富に獲れることから、昔からよく食べられている郷土料理です。

本当に美味しいのは、保存のためのミョウバン不使用で、塩水に浸けただけの塩水ウニで、甘みと濃厚さが違います。

ウニ丼で有名なのは、函館に本店を持つ「うに むらかみ」。道内にいくつか支店があるので、ぜひチェックしてみてください。

札幌市の北側に隣接する石狩市発祥の郷土料理が「石狩鍋」です。

石狩鍋の主な具材は鮭で、味噌のスープでたっぷりの野菜と一緒に煮込みます。

鮭から出る旨味と野菜だし、味噌の甘さが相まった絶品鍋で、最後に山椒を振りかけるのが本場の食べ方です。

石狩鍋で有名なのが、発祥のお店といわれる老舗割烹「金大亭（きんだいてい）」。明治時代に創業し、今も変わらない美味しさが支持され続けている名店です。

続いてご紹介するのは、北海道でおすすめの郷土料理「汁物・ラーメン編」です。4つピックアップしました。

北海道の家庭でよく食べられる郷土料理の一つが、「三平汁（さんぺいじる）」です。

三平汁とは、昆布で出汁をとり、塩漬けにされた鮭やホッケなど魚と、ダイコンやニンジンなどの根菜類を一緒に煮た塩味の汁物のこと。

家庭では、生鮭や市販の切り身が使われることも多く、よく食卓に登場する定番です。

人気の回転ずし店「根室花まる」の三平汁は、新鮮な魚介のあら使ったもの。おいしい寿司と一緒にぜひ。

「ゴッコ汁」のゴッコとは、独特のぬめりがある「ホテイウオ」という魚のこと。

普段は海の深いところに住んでいますが、産卵の時期を迎える冬になると海面近くに上がってくるため、冬に旬を迎えます。

主に函館をはじめとする道南で食べられている郷土料理で、ゴッコのプチプチとしたたまごの食感が美味しいと人気です。

豪快な浜料理を味わえるお店。ゴッゴ汁は、お酒を飲んだ後の締めとしても人気のメニューです。

「札幌ラーメン」とは、味噌ラーメンのことを指し、日本三大ラーメンに数えられる名物料理です。

札幌で味噌ラーメンが広まり始めたのは約60年前。味噌ラーメン発祥の店として知られる「味の三平」の店主が東京の物産展で販売したことから人気に火が付いたといわれています。

不屈の人気を誇る「純連」は、誰もが美味しいという名店。ツウが通う「狼スープ」など、札幌市内にはたくさんの有名店が軒を連ねます。

旭川ラーメンの特徴は、醤油味のスープ。

魚介類と、豚骨や鶏ガラ、さらに野菜でだしをとったWスープで、単なるあっさり醤油ではない奥の深い味が人気です。

旭川市にある「蜂屋」は、旭川の醤油ラーメンを広く定着させたとして有名なお店。「天金」は全国レベルの知名度を誇ります。

北海道でおすすめの郷土料理、続いては「お肉編」です。3種類の名物料理をご紹介します。

北海道の焼肉といえば、ラム肉を使った「ジンギスカン」。観光客にも人気の名物で、ジンギスカン鍋という専用鍋を使います。

ジンギスカンは基本的に味付きですが、生ラム肉を使う焼肉もジンギスカンといわれます。

北海道では、家の前で炭をおこして行う焼肉のことを「ジンギスカン」と呼ぶことが多く、これを「バーベキュー」という人は気取っていると思われてしまいます。

ジンギスカンの名店として有名なのが、札幌市にある「サッポロビール園」。旅行客にも地元の人にも人気で、おいしいビールとともに最高のジンギスカンを味わえます。

行列のできる店「成吉思汗 だるま 本店」も人気です。

北海道では、鶏のもも肉のから揚げのことを「ザンギ」といいます。

ザンギという名前の由来は、中国語で唐揚げを表す「炸子鶏（ジャーズージー）」が変化したという説や、鶏肉をぶつ切りにする「散切り」からきているなど、諸説あります。

北海道のザンギは、醤油やしょうが、にんにくなどで味付けをするのが特徴。唐揚げ全般をザンギと言うこともあり、北海道の居酒屋には、タコザンギというタコの唐揚げもあります。

ザンギのおすすめ店は、小樽に本店を持つ「なると屋」です。サクサクでジューシーなザンギが人気です。

北海道十勝地方で有名な名物といえば「豚丼」です。 帯広など、十勝地方の人にとってのソウルフードで、家庭料理としてもよく食べられます。

豚丼は、豚肉の厚切りロースをよく焼き、甘辛いタレを絡めてご飯の上にのせるだけの簡単料理。食欲が止まらなくなる絶品です。

帯広の有名店「元祖 豚丼のぱんちょう」は豚丼の発祥店といわれ、分厚いロース肉にグリーンピースがトッピングされているのが特徴。行列が絶えない人気店です。

北海道には、郷土料理や名物料理など、紹介しきれないほどたくさんあります。

ここでは、これまでのジャンルに当てはまらなかったけれど、ぜひご紹介したい地元グルメを「その他編」として、3つご紹介します。

サラサラのカレースープに、たっぷりの素揚げ野菜や大きなチキンなどを入れた「スープカレー」。北海道で人気に火が付き、今や北海道グルメとして周知されている名物です。

特に札幌を中心に多くのお店が集まり、地元の人たちにも人気のグルメ。食べ歩きを楽しむファンもたくさんいます。

 地元の人に支持が厚いスープカレー店が、「スープカレーGARAKU」。全国的にその名が知られている「マジックスパイス」も定番人気です。

「ニシンそば」は、 かけそばの上に身欠きニシンの甘露煮をのせた北海道の郷土料理。

実はニシンそばは、遠く離れた京都でもよく食べられる料理で、北海道と関西を結ぶ北前船によって伝わったのではないかといわれています。

さて、ニシンそばの発祥は、かつてニシン漁によって栄えた道南の江差町だそう。

濃口醤油を使った黒いダシに白ネギをトッピングするのが定番です。

「信州庵」は、札幌市内に展開するそば店。リーズナブルでおいしい人気店です。

「オリエンタルライス」は、北海道の東側に位置する根室市を中心に人気のソウルフード。

ドライカレーに焼いた牛のサガリ肉をのせ、ドミグラスソース仕立てのソースをかけた名物料理です。

ちなみに、牛サガリ肉とは、本州でいうハラミのこと。牛の旨味とドミグラスソースのコクが合わさった濃い味で、ボリュームもあるためお腹いっぱい満足できるメニューです。

おすすめのお店は、根室市内にある「どりあん」。地元の人に聞いても、はじめに名前の挙がる有名店です。同じく根室市内にある「ニューモンブラン」も人気。　

食事の後には、ぜひ美味しいスイーツを味わいたいもの。そこで、北海道でおすすめの郷土料理「おやつ・デザート編」として、4つご紹介します。 　

いももちは、茹でたジャガイモを潰し、片栗粉を加えてよく練り上げ、お団子の形にして焼いたものです。フライパンで焼く時には、バターやマーガリンを使うのが定番。

醤油と砂糖を混ぜたタレにつけて食べることも多く、モチモチとした食感とじゃがいもの風味がよく合います。

いももちは、北海道内にある居酒屋などで気軽に食べられます。

道の駅 望羊中山 「峠のマルシェ」では他にも、あげいもやフライドポテトなど、ジャガイモを使ったスナックが豊富。お土産や産直品などが揃い、お買い物も楽しめます。

「あげいも」は、札幌から洞爺湖方面に抜ける中山峠の「道の駅 望羊中山 『峠のマルシェ』」の名物。ジャガイモに衣をつけて丸ごと揚げ、串刺しにしたものです。

ひとつの串に3つのいもが刺さっており、すべて食べるとかなりお腹が膨れます。

衣はほんのり甘く、フランクフルトの衣に近い味。子供にも大人気で、親子で食べる姿をよく見かけます。

一般的なお汁粉には白玉や餅、小豆が入っていますが、北海道のお汁粉は餅の代わりにかぼちゃ、もしくは餅とカボチャが一緒に入っているのが特徴です。

なぜ北海道でかぼちゃ汁粉が作られたかというと、北海道ではあまりもち米がとれなかったからだそう。餅の代わりにカボチャを入れたことから生まれた郷土料理です。

カップに入った可愛いスイーツ。コーヒーとも意外に合います。

他の府県民に比べて甘いもの好きな人が多い北海道では、甘納豆が入った菓子パン「豆パン」が絶大な人気を誇ります。

ごろごろと大きな豆が入った豆パンは、朝食にもおやつにも食べられる人気のメニュー。和菓子好きにも人気です。

北海道名物の豆パンは、北海道で大人気のベーカリー「ボストンベイク」で買うことができます。大きな豆が入って食べ応えがあると人気です。

「北海道に行きたいけど、時間もお金もない・・・。」という人も安心してください！

実は、東京でも美味しい北海道料理を食べられるお店があります。

東京に居ながらにして北海道料理を味わいたい人におすすめなのが、銀座にある「北海道料理ユック銀座店」です。

北海道産の食材を使った名物料理を豊富に取り揃え、プチ旅行したような気分を味わえます。

北海道の郷土料理についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

豊かな自然に恵まれ、おいしい食材が豊富な北海道には、郷土料理や絶品名物料理が数多くあります。

東京をはじめ、各地で北海道料理を食べられるお店はたくさんありますが、やはりベストなのは、現地で味わう郷土料理でしょう。

ぜひ北海道に旅行をして、おいしい郷土料理を食べ歩きしてください。