北海道を車で一周旅行！距離･費用･日数やおすすめのルートを紹介

気分転換や趣味でドライブを楽しむ人は年々増え続けています。毎日会社のオフィスでコンピューターを見続ける毎日から少し離れ、ゆっくり自分のペースで車を走らせながら、様々な風景を楽しむのは、最高の休暇の過ごし方と言えるかもしれません。

交通渋滞がそれほどなく、美しい海外線を見ながら、思う存分ドライブを楽しめる理由で、沖縄は人気のドライブスポットと言われています。しかし、日本には沖縄よりもずっと大きく、沖縄にはない、大自然を眺めながらドライブを楽しめるおすすめスポットはあります。それが北海道です。

日本は大小異なる6852の島で構成されています。その中で最も大きいのは東京、大阪、横浜と言った主要都市が置かれている本州です。2番目に大きいのが北海道です。北海道の総面積は、83.454km²です。北海道だけで、日本の5分の1の大きさがあります。

では、北海道を車で一周すると、どれくらいの距離になるのでしょうか。もちろん車で走るルートによって距離は変わってきます。海岸沿いルートをベースにして、観光スポットへの立ち寄りや道間違いなども想定した場合、離島を除く北海道一周の距離は2,800kmほどです。

具体的に、海岸線ルート2,800kmを車で一周するには、どれくらいの日数がかかるのでしょうか。かかる日数は、その日の天候、健康状態、また1日に走る走行距離などによって変わってきます。

せっかくの北海道旅行なので、慌てず、急がずドライブや観光地などを楽しみながら北海道を一周したいのであれば、当然かかる日数は多くなります。スピードリミットを守りながら、安全に、しかも楽しくドライブを満喫しながら北海道を一周するのであれば、かかる日数は、6～7日と言われています。

では、2,800kmの距離を、6～7日かけて走破するには、1日の走行距離はどれくらいをキープしなければならないのでしょうか。まず北海道一周旅行を決行する前に覚えておくべきことは、北海道の事情です。北海道は場所によって、町と町との距離がかなり離れています。

さらにはガソリンスタンドも本州のように頻繁に見つかるわけではありません。こうした以上を加味し、さらに一人、あるいは夫婦やカップル二人で北海道を一周する場合は、1日の走行距離は400kmが限界です。ですから1日400kmの走行距離で2,800kmを走破するためには、6～7日必要になるという計算になります。

では、広大な北海道の地を、車で一周するのにどれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここで言う費用の中には、レンタカー代、ガソリン代、食事代、宿泊費の全てが含まれます。もちろん、自家用車を利用する場合や、車中泊をする場合は、費用の算出方法が変わってきます。

レンタカーを借りて北海道を一周する場合、契約する車によって料金は変わりますが。レンタカーが安い軽自動車を6日間契約するなら、料金は4万～5万円が相場です。次はガソリン代ですが、契約する車の燃費やその時のガソリン代によって変わってきます。

2020年5月時点で、北海道で最も高いガソリンスタンドが1リットル115円です。燃費20kmの車を契約した場合、2,800kmを走破するのに必要なガソリン代は16,100円になります。次は食事代です。

かりに朝食は安くコンビニで済ませ、昼食は当地のB級グルメで済ませ、夕食は豪華にご当地グルメで済まそうとするなら、1日4,000～4,500円、6日で27,000円という計算になります。次は宿泊費です。ビジネスホテルなどで素泊まりするなら、1泊5,000円、6泊で30,000円になります。

それで北海道を車で一周するのにかかる費用は、ざっと見積もって80,000～90,000円ほどになります。

北海道を一周するルートは様々です。広大な北海道を車で一周しながら、有名な観光スポットをくまなく網羅し、走破するためには、自分の目的や好みなどを踏まえたルートを事前に調べておくことが必要です。それでこれから、北海道を車で一周するのにおすすめのルートを紹介します。

まず考えたい点は、北海道を車で一周する最適なスタート地点はどこか、と言うことです。本州から車で北海道に行くことは可能です。現在はカーフェリーを使って北海道に車で渡ることができます。

しかし大半の人は飛行機で、北海道の空の玄関である、新千歳空港に降り立つはずです。ですから北海道を車で一周するのに最適なスタート地点は新千歳空港と言うことになります。

新千歳空港を出発地点にし、まず網羅するエリアは「道南エリア」です。まず新千歳空港から函館を目指します。距離は280kmです。函館からは、松前半島を経由して小樽を目指します。移動距離は420kmです。小樽到着後、次に向かうのは稚内です。移動距離は330kmです。

その後網走に向かいます。移動距離は320kmです。網走を通過した後、 知床、羅臼、中標津、釧路に向かって車を走らせます。釧路からは、北上して阿寒湖や摩周湖を目指すルートと、西に向かって帯広を目指すルートがあります。最速で一周するなら帯広に進みます。

移動距離は330kmです。帯広からは、南下して襟裳岬を訪れるルートと、富良野を訪れるルートの2つがあります。移動距離は、帯広から襟裳岬までが360km、帯広から富良野までは300kmです。そして最後に新千歳空港に向かいます。 

北海道を車で一周するためだけのために、多額のお金を使うことはないはずです。滅多に訪れることができない北海道の大自然を肌で感じながら、観光スポットで足を止め、北海道独自の景色や風習、また食文化に接しながら、北海道旅行を満喫したいものです。

これから、北海道旅行におすすめの、観光スポットやグルメスポットを紹介します。紹介したルート上にはご当地おすすめのスポットが数多くあります。それでルートを区分ごとに分けて紹介します。

最初に、北海道一周旅行のルート上にある、小樽から稚内にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。

おすすめの観光スポットは、日本海が一望できる小樽の絶景スポットである「祝津パノラマ展望台」、小樽から稚内までの海岸線「オロロンライン」沿いにある、大きさ200km²にもなる大湿原「サロベツ原野」、また同じく「オロロンライン」沿いにある28基の風車も見物です。

さらに、日本最北端の宗谷岬や、稚内副港市場にもぜひ足を運んでみましょう。おすすめグルメスポットは、稚内の豊富な海産物を味わえる「北の味心 竹ちゃん」、また宗谷牛を味わえる、ステーキ店「ステーキハウス ヴァン」などがあります。

次に、北海道一周旅行のルート上にある、稚内から網走にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。 おすすめの観光スポットは、「北見神威岬」です。オホーツク海に突き出た地形に建てられた展望台から、オホーツク海を一望できます。

またウスタイベ岬にある、北オホーツク道立自然公園内 の「ウスタイベ千畳岩」もおすすめです。青い海やキタノコギリソウと言った野生の花々などが楽しめます。

おすすめグルメは、網走湖で獲れる「シラウオの天ざる」が味わえる「しば乃家」、オホーツクサーモンを唐揚げにして丼にした「ザンキ丼」が味わえる「喜八」、そして網走警察所の「監獄食」です。

続いて、北海道一周旅行のルート上にある、網走から帯広にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。

おすすめの観光スポットは、世界遺産の知床半島にある5つの湖をいただく原生林を遊歩道で散策できる「知床五湖」、同じ知床半島にあり、北方領土の国後島と対峙する「羅臼」、さらに釧路の釧路温泉や、透明度が世界一を誇る「摩周湖」などがあります。

おすすめグルメは、釧路ラーメン、クロレラ配合のそば、またサンマとご飯を巻き、タレを付けて焼き上げる「さんまんま」、そして帯広の有名グルメである「豚丼」などがあります。

次に、北海道一周旅行のルート上にある、帯広から札幌にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。 

太平洋に伸びた岩礁から、ウミウやゼニガタアザラシが観察できる「襟裳岬」、毎年100万人もの観光客が訪れる日本最大級のラベンダー農園である「ファーム富田」、そして北海道の道庁所在地である札幌にある、大通公園、赤レンガ庁舎、また有名な時計台などがあります。

おすすめグルメスポットは、襟裳岬の海の幸たっぷりの「海鮮丼」、富良野にある「ひつじの丘」のジンギスカンや、「唯我独尊」の特性カレー、また「富良野ピッツァ工房」の本場ナポリピツァ などがあります。

次に、北海道一周旅行のルート上にある、札幌から函館にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。 おすすめの観光スポットは、地獄谷の「登別温泉」と、支笏湖の「丸駒温泉」です。日本温泉ランキングの常連です。またサミットが開かれたことでも有名な「洞爺湖」です。

さらに、新日本三景の一つ「大沼国立公園」、日本三大夜景の一つである「函館山」もおすすめです。おすすめグルメは、函館朝市で味わえる「海鮮料理」、登別地域の「カレーラーメン」、 爺湖周辺にあるフレンチやイタリアンのレストラン、特に「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」がおすすめです。

最後に、北海道一周旅行のルート上にある、函館から小樽にあるおすすめの観光スポットやグルメスポットを紹介します。  

おすすめ観光スポットは、北海道最南端にあり、本州の青森県を眺められる「白神岬」、北海道で絶景のドライブが楽しめる「ニセコパノラマライン」、ニセコ連峰を含め、高さ1,000mに達する山々をいただくニセコ町にある、最も美しい沼「気仙沼」、ニセコ温泉の源流である「大湯沼」があります。

また小樽にある有名な「小樽運河」や「ニッカウヰスキー余市蒸留所」などもあります。おすすめグルメは、羊蹄山から湧き出る名水で打つ蕎麦、また新鮮な海産物を楽しめる小樽のお寿司などが有名です。

自然と食の宝庫である北海道を、自由気ままに車で一周するのは、都会では決して経験できないことです。一生に一度はぜひ挑戦したい、と多くの人が考えています。ただ、北海道の独特の事情ゆえに、注意しなければならないこともあります。これから、北海道を車で旅行する際に、注意すべき2つの大切な点を紹介します。

北海道旅行を車で旅行する際に注意すべき最初の点は、北海道には道路が整備されていなかったり、開通していなかったりする区間があることです。北海道には地形が厳しく道路が開通できない場所や、自然保護のために道路を張り巡らすわけにはいかない場所などがあります。

特に、道東の知床半島、道南の恵山岬周辺、また道南の知内町と福島町の間の矢越岬周辺は、道路が未整備であったり、行き止まりになっていたりする箇所があるので、そのことを念頭に置いてドライブを計画する必要があります。

北海道旅行を車で旅行する際に注意すべき2番目の点は、 季節によっては通行ができない道路があるということです。北海道は豪雪地帯です、冬になれば大雪が降るため、車の安全のために冬期通行止めをします。

特に知床半島に行くには不可欠な知床横断道路は、4月下旬～11月下旬まで通行ができなくなります。北海道を車で旅行したいなら、夏の時期をおすすめします。

大自然に囲まれた北海道を、車で一周できれば最高の想い出ができます。1週間の滞在日と90,000円の旅費さえ準備できれば、誰でも車で北海道旅行を楽しめます。ゴールデンウィークや夏休みを利用して、ぜひ北海道を車で走破してみましょう。