北海道の滝スポット!大自然を流れ落ちる滝の絶景ポイントも紹介
北海道の滝が人気です。人間の手が余り入っていない大自然の中で崖を流れ落ちる滝が見られるスポットがあります。北海道の滝はその激しさと美しさにおいて別格な存在です。冬季には近づくのが難しい場所もありますが、とっておきのおすすめの滝スポットを一挙に紹介します。
目次
絶景!北海道の美しい滝を見に行こう
日本には小さなものから大きいものまで、たくさんの滝があります。そして北海道には美しい滝があるのを知っていますか。厳しい自然の中だからこそ絶景と言われる、北海道のおすすめの滝の鑑賞スポットも含めて一挙に紹介します。
北海道には滝の名所がたくさんある
北海道には中央部を中心に山岳地帯が発達しているため、急峻な斜面が多数存在します。また山間に降った雨が斜面を流れ落ちる勢いが激しい箇所がいくつもあるので、それらの地域には絶景の滝が生まれるのです。
中には滝を見るために深く山に分け入って行かなければならないこともあります。しかし滝を見られるスポットまでたどり着けば、それまでの苦労など忘れてしまいます。それほど神秘的な美しさの滝を見られるのです。
北海道の滝の名所を順番に見ていきましょう。
北海道のおすすめ滝スポット3選【人気】
それでは早速北海道のおすすめの滝スポットを紹介します。最初は特に人気のある滝を3箇所見てみます。
①落差120m北海道を代表する滝「流星の滝・銀河の滝」
流星の滝と銀河の滝はどちらも層雲峡の中心部にあり、観光上も重要なスポットです。二つの滝は背後にある絶壁を割って流れ落ちているように見えます。流星の滝と銀河の滝はちょうど対をなすように流れ落ちています。
この二つの滝は夫婦滝とも呼ばれていますが、より荒々しい印象の流星の滝の方が男滝となっています。なお、「流星・銀河の滝」は「日本の滝百選」にも選出されています。
双漠台の展望台まで行けば、両方の滝を一度に視界に収めることができます。
住所 | 北海道上川郡 上川町字層雲峡 |
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電話番号 | 01658-2-2574 |
アクセス | 上川駅からバスで40分 |
公式URL | 大雪山国立公園 |
②ブルーリバーに落ちる絶景「白ひげの滝」
名前の言われは、この滝が白いヒゲのように見えることから名付けられました。自然岩の間から浸みだした地下水が落差30mの滝となって美瑛川に落ちていきます。なお、美瑛川はコバルトブルーの色をしているため、ブルーリバーと呼ばれているのです。
なお、夜にはライトアップされるため神秘的な風景が見られます。さらに冬には滝筋と雪の白、岩肌のコントラストがハッキリと際立つようになり、滝から上がる水しぶきや湯気が樹木に霧氷を創り出し、幻想的な風景になります。
住所 | 北海道上川郡 美瑛町字白金 |
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電話番号 | 0166-92-1111 美瑛町役場 |
駐車場の有無 | 有: 無料 |
アクセス | JR美瑛駅 から車で30分 |
公式URL | 白ひげの滝 |
③日本の滝百選にも選ばれている「オシンコシンの滝」
オシンコシンの滝は知床半島にあり、流れの途中から2つに分かれていることから、「双美の滝」とも呼ばれており、落差は40mです。また滝の真ん中ほどの高さまで階段で上れますので、迫力ある鑑賞スポットが得られます。
さらに滝の上の展望台からはオホーツク海や知床連山を遠望でき、流氷の季節には見渡す限りの白い海原が見え、感動的です。
オシンコシンの滝は「日本の滝百選」に選ばれています。
住所 | 北海道斜里郡 斜里町ウトロ西 |
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電話番号 | 0152-22-2125 |
駐車場の有無 | 有: バス35台 乗用車35台 |
アクセス | 知床斜里駅 からバスで40分 |
テキスト | 斜里町観光協会 |
北海道のおすすめ滝スポット3選【定番】
次に、北海道のおすすめの定番の滝スポットを3箇所紹介します。
①川全体が温泉になっている「カムイワッカ湯の滝」
知床半島にある「カムイワッカ湯の滝」は、温水が川の中を流れているという不思議な滝です。バス停から10分(500m)ほどで滝の入口に到着します。そこから急な登りを進んでいき川の中に入ります。流れが速いので気をつけて歩いて行きましょう。
川の中を10分ほど歩いて行くと「一の滝」まで行けます。そこから上流は急な登りになっていて転落の危険があり、落石注意のために通行禁止になっているのです。水温は30度なので入浴ができるほど温かくはありません。
また、強酸性の水質なので肌の弱い人は気をつけましょう。水深は30~40cm程度です。川の中で遊ぶならば滑り止めのある靴下、あるいはかかとが固定されるサンダルがおすすめになります。
住所 | 北海道斜里郡斜里町 大字遠音別村 |
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電話番号 | 0152-24-2114 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 有: 無料・10数台 |
アクセス | カムイワッカ湯の滝 バス停から徒歩10分 |
公式URL | 知床自然センター |
②秋は紅葉の名所としても人気「三段滝」
芦別市の観光スポットの「芦別五滝」の一つが「三段滝」です。この滝は芦別側に沿って作られた「三段滝公園」から行くことができます。公園の中の遊歩道を歩いて行くと、岩場に出て来ます芦別側をそばに眺めながら歩きましょう。
そして展望台に出ると、目の前に三段滝が勢いよく流れ落ちているのを見られます。高低差は10mで、それほどありませんが、幅70mを大量の川の水が音を立てて流れるのはかなりの迫力があり、感動間違いなしです。
ところで、三段滝を見るためのベストシーズンは秋です。紅葉がとても美しいので、その中を流れる三段滝が一層映えます。展望台スポットに紅葉シーズンをねらって行くことをおすすめします。
住所 | 北海道芦別市芦別 |
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電話番号 | 0124-22-2111 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 有 公園内 |
アクセス | 芦別駅から車で35分 |
公式URL | 芦別市観光総合ガイド |
③ガイドの案内もおすすめ「熊越の滝」
熊超えの滝は知床半島にあります。羅臼町からはかなり山の中に入っていったところにあるのです。どうして「熊越えの滝」という名前がつけられたかというと、昔猟師が親子連れの熊を見つけて鉄砲で撃とうとした時のことが元になっています。
母熊は子熊だけでも助けたいと必死になって、子熊をしたから押し上げて滝を越そうとしたといいます。その様子があまりにも不憫に思った猟師は鉄砲で撃つのをやめたのです。
それ以来、羅臼の熊は人間を恐れなくなったということです。とは言え、実際に熊越えの滝を見に行く時には、ヒグマ対策をして行く必要があります。人間がいることを知らせるような音を立てながら進むのです。
住所 | 北海道目梨郡 羅臼町湯ノ沢町 |
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電話番号 | 0153-87-2828 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | 釧路駅から バスで220分 |
公式URL | 羅臼ビジターセンター |
北海道のおすすめ滝スポット3選【穴場】
それでは一般的にはあまり知られていないけれども、見応えのある北海道のおすすめの滝スポットを紹介します。
①日本最東端にある滝「セセキの滝」
セセキの滝は知床半島の東側、瀬石温泉に行く手前の道路沿いにあります。高低差は約30mほどあり、飛沫が道路まで飛んでくるので、通行する際には注意しなければなりません。
セセキというのはアイヌ語で温泉を意味します。もっともセセキの滝は温泉ではありません。セセキの滝からしばらく車で走ったところに瀬石温泉があるのです。この温泉は満潮時には沈んでしまうという温泉です。
ところで、セセキの滝は冬になると凍るのですが、凍った姿も迫力がありおすすめです。なお、セセキの滝は日本最東端にあるというのでも有名です。
住所 | 北海道目梨郡羅 臼町瀬石 |
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電話番号 | 0153-87-2126 羅臼町役場 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 有 無料3台 |
アクセス | 釧路駅から羅臼町 まで車で3時間 羅臼町から車で約20分 |
公式URL | 羅臼町役場 |
②サクラマスのジャンプが見もの「さくらの滝」
さくらの滝は、毎年6月から8月になるとサクラマスが高さ約3.7mの滝をジャンプしながら遡上するのが見られます。滝の流れは決して穏やかではないのですが、この滝を目指してたくさんのサクラマスが元気よく飛び跳ねながら登ろうとします。
しかしながら、滝を登り切れるサクラマスはほんの一握りなのです。見ていると思わず応援したくなるくらい、サクラマスのジャンプはひたむきです。
住所 | 北海道斜里郡 清里町字川向 |
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電話番号 | 0152-25-4111 きよさと観光協会 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 有 無料 |
アクセス | 清里町札弦駅 から車で15分 |
公式URL | きよさと観光協会 |
③乙女の涙とも呼ばれる「フレペの滝」
知床自然センターからフレペの滝の展望台までは約20分ほど遊歩道を歩くとたどり着きます。断崖に近づいてくると入り江の強風で木々の成長が妨げられた草原に出ます。チカボイ岬に設置された展望台からは滝が流れ落ちるオホーツク海が見えるのです。
そして背後には知床連山が見渡せる雄大なパノラマが楽しめます。ところでフレペの滝は別名乙女の涙とも呼ばれます。その訳は、年間を通して水量が少ないためにしとしとと流れ落ちる様子が乙女が泣いているように見えるからです。
水量が少ないのは、この滝は断崖の途中から地下水が浸みだして滝となっているためです。他の滝のように川のような水源を持たないからです。
住所 | 北海道斜里郡斜里町 大字遠音別村字岩宇別 |
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電話番号 | 0152-24-2114 |
駐車場の有無 | 有 |
アクセス | 知床斜里駅 からバスで60分 |
公式URL | 知床自然センター |
北海道のおすすめ滝スポット2選【冬も行ける】
北海道の冬は大変寒く厳しいので、滝を見に行く道路も凍結してしまいアクセスが危険な場所が多くなります。ところが、そのような状況下でも例外的に滝の近くまで接近できる場所もあるので、紹介します。
①冬は巨大な氷柱になる「山彦の滝」
山彦の滝は高さ28mを直下する迫力のある滝ですが、裏側に回って見ることもできるのです。このため「裏見の滝」とも呼ばれています。
冬季になるとこの滝全体は完全に氷結してしまい、巨大な氷柱が出現するのです。見事な氷柱なので日中の観察会や、夜はライトアップされたナイトツアーも行われています。
住所 | 北海道紋別郡遠軽町 丸瀬布上武利 |
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電話番号 | 0158-47-2213 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | 無料 30台 |
アクセス | JR丸瀬布駅 から車で20分 |
公式URL | えんがる町観光協会 |
②壮大な氷柱の造形美が見られる「フンベの滝」
フンベの滝は岩肌から地下水がしみ出て滝となって流れ落ちています。この滝は黄金道路(国道336号線)の広尾橋からえりも方面へ車で5分ほど行ったフンベ地区の国道沿いにあるのです。早いスピードで通り過ぎると見落としてしまいます。
ところで「フンベ」というのはアイヌ語で「鯨の捕れる浜」という意味です。昔はこのあたりにも鯨が打ち上げられて捕れたようです。この滝は地下水が道路脇に落下しているので車で通行する際に見ることができます。
冬季になると滝は氷柱に姿を変えて、それはそれで見応えのある光景を提供してくれます。道路のすぐそばにあるので、注意して見てみましょう。
住所 | 北海道広尾郡 広尾町字フンベ |
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電話番号 | 01558-2-0181 広尾町 |
営業時間・定休日 | 24時間 |
駐車場の有無 | なし |
アクセス | 帯広駅から バスで120分 広尾からバスで 10分 |
公式URL | 広尾町 |
北海道の滝へ行く時のポイント
最後に北海道の滝を見に行く際に注意しておかなければならないポイントがいくつかありますので、説明します。
①スニーカーなど歩きやすい靴•服装で行こう
北海道の滝を見ようとすると、たいがいは山奥などの足場の悪いところまで踏み込んでいかなければ見ることができません。従って山歩きに準じたような靴を履いていく必要があります。
山靴までは必要ありませんが、せめてスニーカーのような歩きやすい靴にします。また、身体のバランスを取らなければならないケースもあるので、動きやすい服装にしましょう。
②冬は滝を見れない可能性あり!
冬に北海道の山岳地帯を歩き回るというのは、大変危険です。積雪のせいで滝へ行く道が通行止になることもあります。そのような場合は決して無理をしないで、諦めることです。もしも無理をすると遭難する危険性もあるからです。
北海道の滝は絶景!
北海道の自然は雄大で、滝もダイナミックなものが多く存在しています。ただし、ただ大規模なだけではなく人間の目にも美しく見える滝があるのです。北海道の自然は冬季の寒さが厳しいので雪や氷が融けた後の滝の流れが勢いづきます。
北海道の自然は日頃から人間があまり立ち寄らない場所が多いので、秘境のようになっているところもありますが、安全を確保しながら絶景の滝を見に行きましょう。きっと他では見られない貴重な経験ができるはずです。