皇居散歩のおすすめコース！皇居外苑や内部の観光の見どころも紹介

東京都千代田区にある皇居は、天皇陛下が住まわれる宮殿や宮内庁といった重要な建物がある日本の中心地です。その大きさは東京ドーム約25個分ととても広く、皇居内には皇居外苑や北の丸公園、皇居東御苑といった施設を一部公開しています。

観光地としても強い人気があるため国内問わず、多くの観光客が訪れますが、皇居ランという言葉があるほどランナーやウォーカーにも人気が高い場所となっています。

この記事では、皇居周辺のおすすめ散歩コースと内部の観光の見どころを紹介していきます。

皇居と呼ばれるようになったのは実はごく最近というのをご存じでしょうか。皇居は徳川幕府の時代に将軍住まう江戸城が、明治元年の大政奉還を機に「宮城(きゅうじょう)」と呼ばれるようになりました。現在の呼び方である「皇居」に変わったのは戦後の昭和23年になってからです。

皇居内には、諸行事を行う宮殿や宮内庁関係の庁舎、紅葉山御養蚕所などがあり、天皇陛下の平常時の住居である御所も皇居内にあります。

また、一般参賀も皇居内で行われるため、毎年お正月になると多くの人が天皇皇后両陛下始め皇族方のお出ましを楽しみに全国各地から訪れます。

皇居外苑は、東京都千代田区にある国民公園です。また、国民公園に由来する千代田区の町名となっています。皇居外苑は入苑無料で、広く開放されており開苑・閉苑の時間はなく基本的にはずっと開放されています。

アクセス方法は、千代田線「二重橋前駅」と日比谷線「日比谷」駅から徒歩約2分とアクセスも良く、緑豊かな場所なので、散歩や江戸城の歴史に触れる憩いの場として訪れる人が多い場所です。

皇居外苑には駐車場がありますが、この駐車場は緑ナンバーバスの大型営業車両と観光タクシー専用となっているため一般の車両は止めることはできませんので車で訪れる際には近隣の有料駐車場を利用することになります。

ここからは、皇居内で散歩や見学ができるおすすめスポット3選を紹介していきます。

皇居内で散歩や見学ができるおすすめスポット1つめは、皇居外苑・北の丸公園です。北の丸公園は、江戸城の北の丸跡が公園となって一般開放されています。千鳥ヶ淵、清水濠、牛ヶ淵に囲まれて皇居の北に位置する場所にあります。

北の丸公園内には日本武道館やミュージアムがあるので、イベントで日本武道館を訪れる人には馴染み深い場所でしょう。文化遺産に指定されている田安門や江戸時代からそのまま残っている雁木坂など歴史ある建物が残されています。

また、春には千鳥ヶ淵沿いに植えられている約200本の桜を見れるほか、四季の花木を楽しむことができます。

皇居内で散歩や見学ができるおすすめスポット1つめは、 皇居東御苑です。皇居東御苑は、かつては江戸時代に多くの御殿が建ち並んだ本丸の跡地となります。現在は広々とした芝生が広がっていて、東京の高層ビル群に囲まれながらもすっぽりと空いたこの場所は緑地と空の青さと遺構の魅力を存分に味わうことができます。

江戸城は現在跡地となっており、天守台のみが残っていますが皇居東御苑にある「富士見櫓(ふじみやぐら)」は、万治2年(1659)から現存する建物で関東大震災も耐え抜いた歴史ある建造物を見ることができます。

ほかにも、皇居東御苑では「忠臣蔵」でもお馴染みの「松の大廊下事件」が発生した松の大廊下跡や、天守閣跡を見ることもできます。

皇居内で散歩や見学ができるおすすめスポット3つめは、皇居内部・西側です。皇居内部・西側は皇居外苑や皇居前としてメディアでもよく出てくる場所なので訪れれば見たことがテレビで見たことがあるという景色が見ることができます。

皇居内・西部には歴史的にも有名な「桜田門」があります。桜田門は寛永13年(1636)に修築され、現存する城門の中では一番大きなものとなります。この場所で起きた「桜田門外の変」は非常に有名ですとなっており歴史の一場面に思いを馳せる人が訪れます。また、桜田門は国の重要文化財にも指定されています。

皇居内・西部には、皇居前広場からオフィス街の夜景を眺められる夜景観賞を楽しむこともできます。

ここからは、皇居周辺の歴史が満喫できるおすすめ散歩コース3選を紹介していきます。

皇居周辺の歴史が満喫できるおすすめ散歩コース1つめは、皇居散歩では定番の「旧江戸城散策」を楽しめるコースです。

「旧江戸城散策」のコースは、江戸城本丸を周る定番のルートを歩きます。このコースの見どころはやはり、江戸時代の政治の中心として様々な偉人が訪れた江戸城の遺跡です。

遺跡には天守台を始めとして、忠臣蔵の舞台ともなった松の廊下跡や江戸時代の女性の江戸城での戦いを描いた多くの跡地など、江戸時代を体験できルコースとなっています。

所要時間は約1時間あれば周ることができるルートなので、皇居散策が初めてという人はこのコースを周るのがおすすめです。ただし、このルートには東御苑が入っており、東御苑は入園できる日と時間が決まっているので気を付けましょう。

皇居周辺の歴史が満喫できるおすすめ散歩コース2つめは、夜の散歩も楽しめる「本丸～皇居外苑」のコースです。

「本丸～皇居外苑」は、入場の制限がないため夜に訪れても気軽に散策を楽しむことができます。皇居周辺には高い建物がないため夜には広々とした夜空を見ながら江戸情緒溢れる建物を遠目に見たりすることができます。

特におすすめなのは、祝田橋から見える東京タワーです。ビルとビルの合間に見えるので見落としがちなので気を付けて見つけてみてください。

「本丸～皇居外苑」は、約90分ほどとなります。本丸は東御苑にあり入場時間が限られているため訪れるなら外苑はあとから散策することをおすすめします。

皇居周辺の歴史が満喫できるおすすめ散歩コース3つめは、さまざまな歴史を感じられる「靖国神社～千鳥ヶ淵」のコースです。

「靖国神社～千鳥ヶ淵」は、皇居から見て北西の位置にある靖国神社から皇居の西側にある千鳥ヶ淵へと向かうコースになります。

靖国神社には幕末からの軍属の戦没者を祀っており、千鳥ヶ淵には第二次世界大戦で遺族に引き渡せなかった遺骨が安置されているため日本の歴史について深く考えながら歩く散歩コースになります。

このコースは靖国神社などの各施設の滞在時間にもよりますが、所要時間は60分ほどとなります。春に訪れれば千鳥ヶ淵の美しい桜を楽しむこともできます。

ここからは、皇居周辺の自然が満喫できるおすすめ散歩コース3選を紹介していきます。

皇居周辺の自然が満喫できるおすすめ散歩コース1つめは、デートにもおすすめの「皇居外苑～日比谷公園」のコースです。

「皇居外苑～日比谷公園」は、皇居外苑のすぐ近くにある日比谷公園へと向かうコースとなります。外苑から日比谷濠を抜けたすぐ場所に日比谷公園があり、有名な音楽堂や噴水広場など自然を満喫できるほか、日本庭園もあるのでゆったりとした時間を楽しむことができます。

また、日比谷公園内にはレストランもあるため散策途中の食事に立ち寄ることもできます。所要時間は皇居外苑は40分ほど、日比谷公園を周るなら1時間程度となりますが、のんびり過ごす人が多いのでもう少し長い時間を見積もっておいたほうがよいでしょう。 

皇居周辺の自然が満喫できるおすすめ散歩コース2つめは、ミュージアムも楽しめる「北の丸公園～江戸城」のコースです。

「北の丸公園～江戸城」は、東御苑と北の丸公園をセットで周るコースとなっています。無料で開放されている北の丸公園は日本武道館やミュージアムが敷地内にあるので休日にはライブなどで訪れた人で賑わいます。

公園の南側には東御苑へ向かう北桔梗門があり、日本の中心に残る貴重な歴史的スポットを見ることができます。

「北の丸公園～江戸城」のコースは、所要時間約90分ほどで周ることができます。北の丸公園が消灯時間22時となるため22時以降の利用は避けましょう、また東御苑も入場時間が決まっているのであまり遅い時間に行くのは避けるのが無難です。

皇居周辺の自然が満喫できるおすすめ散歩コース3つめは、のんびりと散歩を楽しみたい人におすすめの「皇居一周」です。

「皇居一周」は、その名前の通り皇居の周りをグルっと一周するコースになっています。このコースはジョギングやマラソンをする人がよく利用しているルートですが、東京駅を起点として皇居外苑から桜田門まで進んだら皇居を時計回りに回り、さらに千鳥ヶ淵を通ったりと一周するだけでも観光地を巡ることができます。

皇居は東京ドーム25個分と広大な敷地のため、その周りを一周するのに所要時間は約3時間ほどを考えておくとよいでしょう。

ここからは、皇居周辺の観光が満喫できるおすすめ散歩コース3選を紹介していきます。

皇居周辺の観光が満喫できるおすすめ散歩コース1つめは、レトロな街並みを楽しめる「江戸城～東京駅」のコースです。

「江戸城～東京駅」は、皇居東御苑にある江戸城本丸とその手前にある東京駅を歩くコースです。皇居東御苑では、江戸時代の雰囲気と歴史的建造物に触れたあとは東京駅へ行き、大正浪漫溢れる赤レンガの建物とレトロな雰囲気を味わう、「江戸」と「東京」の歴史と街並みを楽しむことができます。

「江戸城～東京駅」のコースは東京駅下車ではなく大手町で下車をして江戸城散策をしたあとに東京駅へ向かうと良いでしょう。

また夜に東京駅へ行けばライトアップされているので幻想的な光景を見ることができます。所要時間は江戸城本丸を見るのに約60分ほど、東京駅周辺へは時間が許す限り楽しんでみてはいかがでしょうか。

皇居周辺の観光が満喫できるおすすめ散歩コース2つめは、 政治の中心地を歩く「千鳥ヶ淵～国会議事堂」のコースです。

「千鳥ヶ淵～国会議事堂」は、皇居を見ながら千鳥ヶ淵公園から皇居を見ながら国会議事堂を通るコースになります。国会議事堂は皇居のすぐそばにある日本の政治の中心地として、観光スポットしても人気の場所です。夜になればライトアップされた美しい国会議事堂をみることができます。

「千鳥ヶ淵～国会議事堂」は、半蔵門駅からスタートして千鳥ヶ淵に立ち寄ってから皇居沿いに歩いて国会議事堂前を通り、国会議事堂前駅へ行きます。所要時間は約40分ほどあれば周ることができます。

皇居周辺の観光が満喫できるおすすめ散歩コース3つめは、皇居ランで人気「赤坂御用地～皇居」のコースです。

「赤坂御用地～皇居」は、赤坂御用地から皇居を目指して歩くコースとなります。赤坂御用地には皇族の方が住まわれている場所で宮内庁の管轄となっているため入ることはできませんが、敷地の外が緑豊かなジョギングコースとして人気があり、早朝や夜には走っている人が多くいます。

「赤坂御用地～皇居」は、四ツ谷駅からスタートし赤坂御用地の横を通ってから皇居奉公へ歩きます、途中でホテルニューオータニを通るので少し贅沢なランチやアフタヌーンティーを楽しみに立ち寄るのもおすすめです。所要時間はコースを歩くだけなら約40分ほどあれば充分です。

皇居散歩のおすすめコースを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。広大な敷地の皇居外苑内には歴史的建造物も多くあり見どころが満載です。東京駅も近く美味しいグルメも楽しめるので東京へ観光来た際にはぜひ、皇居周辺の散歩をしてみてはいかがでしょうか。