鞍馬山は京都の人気パワースポット!観光の見どころや行き方も紹介
京都の鞍馬山は、京都でも一番といわれるパワースポットエリアです。天狗伝説が有名で鞍馬駅にある大きな天狗のオブジェが参拝者を出迎えてくれます。また、登山スポットとしても人気の鞍馬山の見どころや行き方について紹介をしていきます。
目次
京都一のパワースポット「鞍馬山」へ行きたい!
訪れると不思議な雰囲気を感じることができる鞍馬山はパワースポットとして京都で一番有名な観光場所です。
昔から神聖な場所とされていきた鞍馬山は、パワースポットブームでも注目を浴び、観光に訪れる人が後を絶ちません。行くと「運気があがった」「パワーがもらえた気がする」という人気の鞍馬山に行ってみるのはいかがでしょうか。
鞍馬山とは?
有名な観光地である鞍馬山は京都の北側にあり、京都一良い気に包まれているといわれています。源義経こと牛若丸が育った鞍馬山は、天狗たちの総本山とされ、天狗にまつわる伝説も数々残されています。約650万年前には天狗の総師が金星から降り立ったという驚きの伝説も残されています。
また、鞍馬山は、古くから密教や古神道の山岳修行の地でもあり、古くから多くの人の心の拠り所として大切にされてきた神聖な山です。
鞍馬山の基本情報
鞍馬山の基本情報をここで紹介します。鞍馬山は標高584mあり、東側には鞍馬川、西を貴船川に挟まれた尾根が南北に連なっています。鞍馬山は、霊山として平安時代から人々が信仰をしています。
春夏秋冬で、さまざまな姿を見せてくれる鞍馬山は春には”雲珠桜(うずざくら) ”、夏には”眩い新緑”、秋には”燃えるような紅葉”、冬には”銀色の雪景色”を見せてくれます。山は原生に近い木々が生い茂る深山なため、京都の町とは違う空気を感じることができます。
鞍馬山の中腹には「鞍馬寺」があり、境内には「霊宝殿」が建てられています。
住所 | 京都市 左京区鞍馬本町1074番地 鞍馬弘教総本山鞍馬寺 |
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電話番号 | (075)741-2003 |
営業時間・定休日 | 24時間入山可能 ※入山料300円 [鞍馬山境内] 9:00~16:30 [霊宝殿] 9:00~16:00 [定休日] 無休 |
アクセス | [電車] ●京阪電車終点 出町柳駅から叡山電車で「鞍馬駅」 ●地下鉄「京都駅」から烏丸線「国際会館駅」下車、 京都バス、鞍馬温泉行、「鞍馬」下車 [バス] ●京都バス「17系統・大原ゆき」から出町柳駅前下車、 山電車「鞍馬駅」へ ●京都市バス「4系統・上賀茂神社ゆき」に乗車、 出町柳駅前(30分)下車、叡山電車「鞍馬駅」 |
公式URL | 鞍馬山 公式サイト |
【京都】鞍馬山観光の見どころ
魅力溢れる観光地である鞍馬山の見どころを紹介していきます。どの観光スポットも立ち寄りやすい場所なので、ぜひ観光に立ち寄ってみてください。
巨大な天狗
鞍馬山といえば、「天狗伝説」が有名です。天狗というのは山伏の恰好をした、赤ら顔に高い鼻が特徴とされる、想像上の生き物です。また、大きな翼で空を飛ぶこともでき、「日本三大妖怪」と称されることもあります。
霊山と呼ばれる山には天狗伝説があり、同じ京都にある比叡山も霊山として天狗伝説が残っています。天狗には階層があり、「大天狗」「小天狗」「烏天狗」「木の葉天狗」などがありますが、鞍馬山の「大天狗」は日本各地の天狗の「総元締め」として”僧正坊”とも呼ばれていました。そのため、鞍馬山では特に天狗のオブジェや天狗にまつわる品々が多くみることができます。
結界と言われる仁王門
鞍馬山への入り口である「仁王門」は、寿永年間(1182~1184年)に建立されたと伝えられていますが、1891年(昭和24年)に焼失をしました。
現在ある仁王門は1911年(明治44年)に新しく建てられたものですが、左側の扉一枚は寿永年の頃のものと伝えられています。仁王門に安置されている仁王像は鎌倉時代の彫刻家”湛慶 (たんけい)”が造ったとされ、再建時に丹波から移されました。
仁王門は、鞍馬山の結界といわれており、俗界から浄域(鞍馬山)への結界とされています。門には、阿吽の狛犬がいることがほとんどですが、鞍馬山には阿吽の虎が、入山する人々を見守っています。虎である理由は、鞍馬山で祀られている毘沙門天の遣いだからと言われています。
登山も人気
鞍馬山には、仁王門からケーブルに乗って約3分で鞍馬寺に着くことができますが、初心者にもおすすめの登山コースがあるので、ケーブルを使わずに登山をするという人も多くいます。
登山初心者にもおすすめのコースは、鞍馬山の登山コースです。鞍馬駅から、仁王門で入山料(200円)を支払い、鞍馬山に入ります。
鞍馬寺まで約1kmの山道があるので、そのまま道なりに登っていくと鞍馬寺まで着くことができます。途中で階段や坂道もあるので時間は約30分~40分ほどかかるとみておいてください。登山コースは特に難しい箇所がないため軽装でも問題なく歩くことが可能となっています。
鞍馬山の奥之院まで行き、貴船に下る時は少し大変ですが、恋愛運のパワースポットとして有名な貴船神社に立ち寄ることもできます。貴船神社周辺を観光したら、貴船口駅まで下りて、電車に乗るというのが一般的な初心者の人におすすめのコースとなります。
【京都】鞍馬山観光で訪れたい寺社
鞍馬山にはいくつかの寺社があります。京都一のパワースポット鞍馬山に訪れたらぜひ立ち寄って欲しいおすすめの寺社を紹介していきます。
火祭りが行われる神社「由岐神社」
由岐神社(ゆきじんじゃ)は、国護りの神とも呼ばれている「大己貴命(オホナムチノミコト)」と人々に医薬の道を授け医薬の祖神の「少彦名命(すくなひこなのみこと)」の二柱が祀られています。
この二柱は、人々に農業や医術を教え、生活や社会を作る国造りという大業を成し遂げたことから、事業の守護神・商売繁昌の神様、また縁結びの神様としてのご利益を得ることができます。
毎年、10月22日に行われる「例祭 鞍馬の火祭」は日本三大火祭・京都三大奇祭として有名なお祭りです。
御所に祀られている由岐大明神を都の北方にあたる鞍馬の地に御還宮した際の様子を伝え残すためのお祭りですが、幼年少が小松明を持ち、大松明を担いだ青年たちが練り歩く火の祭りは圧巻です。例祭の時期に京都に訪れる際にはぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬本町1073番地 |
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電話番号 | 075(741)1670 |
営業時間・定休日 | 24時間参拝可能 [社務所] 9:00~16:30 [定休日] 無休 |
アクセス | [交通公共機関] [京都駅よりJR奈良線利用] →叡山電鉄鞍馬線」乗車鞍馬駅下車 京都駅から市営地下鉄烏丸線→「国際会館駅」で京都バス乗換 →出町柳駅→鞍馬下車 |
公式URL | 由岐神社 |
一番のパワースポット「鞍馬寺 本殿金堂」
鞍馬寺・本殿金堂は鞍馬山で一番のパワーがみなぎっている場所とされています。鞍馬寺には、毘沙門天、千手観音、護法魔王尊の三位一体の尊天を本尊として祀っています。
本堂の前の石畳には魔よけの護符として六芒星形が描かれており、この六芒星がパワースポットとして知られています。そのパワーをいただこうと六芒星に立つための行列ができていることもあります、注意点として中心にある三角形を踏むのはNGとされているため、踏まないように気を付けましょう。
鞍馬寺は牛若丸が兵法修行をしたと伝えられることでも有名で、鞍馬寺の門をくぐってすぐの場所には「鬼一法眼社」があり、牛若丸に兵法を授けたと言われている、武芸の達人・鬼一法眼が祀られています。その他にも牛若丸ゆかりの遺跡などが多く残されています。
住所 | 京都市 左京区鞍馬本町1074番地 鞍馬弘教総本山鞍馬寺 |
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電話番号 | (075)741-2003 |
営業時間・定休日 | [拝観時間] 9:00~16:30 [定休日] 無休 |
アクセス | [電車] ●叡山電鉄出町柳駅「鞍馬駅」下車、徒歩約3分 |
公式URL | 鞍馬寺 |
水占いが有名「貴船神社」
貴船神社は、本宮と奥宮に高龗神(たかおかみのかみ)、中宮に磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀ってます。高龗神は、降雨・止雨を司る龍神で、貴船の水源を司る「水源の神」として古くから京都の人々に大切にされてきています。
中宮に祀られている磐長姫命は、「結びの神」として縁結びののご利益があることで恋愛のパワースポットとしても有名です。
平安時代には”女流歌人・和泉式部”が夫の心変わりに悩み参詣し「もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞ見る」という名歌をささげて恋を祈り願いが成就したことから貴船神社は「恋の宮」と称されるようになりました。
貴船神社には、おみくじを神水に浸すと文字が浮かびあがる水占いが人気です。引いたおみくじを社務所の右手にある御神水に浸すと文字が浮かび上がる特別なおみくじとなっています。水占いはよく当たることでも有名ですので、ぜひ引いてみてください。
住所 | 京都市左京区鞍馬貴船町180 |
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電話番号 | 075-741-2016 |
営業時間・定休日 | [5月1日~11月30日]
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アクセス | ●叡山電車「貴船口」駅から京都バスに乗り換え「貴船」下車 |
公式URL | 貴船神社 |
【京都】鞍馬山観光のおすすめスポット
鞍馬山には、寺社以外にもおすすめの観光スポットがあります。鞍馬山の歴史にも触れることができますので、時間がある時にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
鞍馬山にある博物館「鞍馬山霊宝殿」
本殿金堂から奥之院参道をあがると霊宝殿(鞍馬寺の博物館)があります。1階には鞍馬山の動植物に関する展示、2階には寺宝である、鞍馬寺所蔵の絵画・書・工芸・考古遺物などの展示や、
与謝野記念室(与謝野鉄幹・晶子夫妻の遺品などの展示)、3階には仏像奉安室として国宝の木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像などをはじめとする仏像が展示されています。霊宝殿は入館料200円、開館時間は9:00~16:00、休館日は月曜日となります。
不思議な光景「木の根道」
奥之院の門を抜けて歩いていくと、地面に無数の木の根が出ている神秘的な光景に出会うことができます。「木の根道」とされるこの道は地表近くに地盤があり、木の地表が深い場所に根を張ることができずに地上に出たとされる場所です。
大地の力強い生命力を感じられるエネルギースポットとしても有名な場所なので、木々の力強さを感じながら少し休んでみてはいかがでしょうか。
魔王が降臨した場所「魔王殿」
木の根の道から更に奥に進んだ場所にある「鞍馬奥之院・魔王殿」は、約650万年前に金星から訪れた護法魔王尊が降り立ったと伝えられる地です。護法とは仏法を守護することで、魔王尊とはあらゆる魔を降伏させる力をもつ尊天という意味があり、一般的にイメージされる悪の力をもつ「魔王」とは意味が異なります。
天狗は金星から舞い降りてきたという伝説がありますが、それを象徴するようにこの魔王殿には、護法魔王尊が安置されています。魔王殿も鞍馬寺のパワースポットの一つとして訪れる人が多い場所となります。
【京都】鞍馬山周辺のおすすめグルメ
鞍馬寺周辺は、川床料理や精進料理など京都ならではのグルメが揃っている場所です。鞍馬観光にきたら外すことのできないおすすめの名店を紹介していきます。
川床料理で有名「貴船ふじや」
貴船ふじやは旅館として宿泊も可能なお店です。5月1日~9月30日までは週替わりで川床料理を楽しむことができ、川床期間外には女性向けの式部善や川魚懐石俳歌膳を楽しむことができます。ほかにも涼を楽しめる氷鉢のお造りや、鮎の塩焼きも人気の料理です。
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬貴船町40 船神社鳥居前 |
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電話番号 | 075-741-2501 |
営業時間・定休日 | [昼] 11:30~15:00(フードL.O.14:00) 17:00~20:00(フードL.O.19:00) 日曜営業 [定休日] 不定休 |
アクセス | ●叡山電鉄「貴船口」より京都バスで約4分 ●叡山電鉄「貴船口」より送迎あり(要予約) |
公式URL | 貴船 ふじや |
名物はあゆ茶漬け「鳥居茶屋」
鳥居茶屋は、貴船で四季折々の料理を楽しむことができるお店です。鳥居茶屋名物の「あゆの茶漬け」はこんがりと焼かれたあゆを山椒と煮込み、味を染み込ませた料理となります。季節により懐石料理や、冬には湯豆腐、ぼたん鍋なども楽しむことができるので何度も足を運びたくなるお店といえます。
住所 | 京都市左京区鞍馬貴船町49 貴船神社表参道横 |
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電話番号 | (075)741-2231 |
営業時間・定休日 | 11:00~18:00(LO 17:00) [冬季] 11:00~17:00(LO16:00) [定休日] 火曜日(祝日営業) 不定休あり |
アクセス | ●叡山電車「貴船駅」からバスもしくは徒歩20分 |
公式URL | 鳥居茶屋 |
流しそうめんが人気「ひろ文」
ひろ文(ひろぶん)は貴船にある、貴船の自然を楽しみながら料理を楽しめる料理旅館です。夏には川床や流しそうめんを楽しめますが、四季を通じて美味しい懐石料理を楽しむことができます。
ひろ文は創業者から代々家族住まいとして使用してきた京町屋に手を入れ、ゆっくりと過ごせるお座敷もあり、冬には予約が必要ですが囲炉裏端の席で食事をすることもできます。
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬貴船町87 |
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電話番号 | 075-741-2147 |
営業時間・定休日 | 11:30~19:00 日曜営業 [定休日] 無休 ※流しそうめんは雨天中止・朝10時に中止を決定 |
アクセス | ●叡山電鉄「貴船口」下車、京都バスで10分 ●叡山電鉄「貴船口」下車、徒歩30分 |
公式URL | ひろ文 |
【京都】鞍馬山への行き方・アクセス
鞍馬山へのアクセス方法を紹介します。京都駅から鞍馬山へは直通のバスや電車がないため、乗り継ぎをする必要があります。公共交通機関を利用する場合は、京都駅からJR奈良線に乗り、東福寺駅で乗り換え出町柳駅まで出ましょう。出町柳駅から叡山電車で鞍馬駅(終点)まで行くのが一番迷わないで行けるアクセス方法となります。
鞍馬駅から鞍馬山までの行き方についてですが、鞍馬駅を出たら、すぐに府道38号線に出ることができます。府道38号線をまっすぐ歩いていくと鞍馬山の入り口である仁王門に約2分ほどで着くことが出来ます。鞍馬駅から案内看板もでているので、参考にして仁王門へ向かいましょう。
自然豊かなパワースポット鞍馬山へ出かけよう!
京都一のパワースポット鞍馬山は昔の時代から自然に囲まれ、愛されてきた霊山です。神聖な山で、神社やお寺を参拝したあとは、貴船名物の川床体験をしながら美味しい懐石料理を味わうことができる濃い京都の旅を楽しむことができます。
貴船には旅館もあるので、日帰りもいいですが、ぜひ一泊での旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。