ニャチャン観光の見どころ！ベトナム人気リゾートのおすすめビーチも

ベトナムは、東南アジアの東部に位置している国です。政治・経済面で中国の影響を強く受けているのが特徴的。漢字文化が根付いている日本と共通点が多いこともあり、昔から兄弟のような友好的な関係を築いてきました。

国土の東側が南シナ海に面していて、美しいオーシャンビューを一望できるリゾート地として大人気。中でも近年では、「ニャチャン」という街の注目度が高まってきています。

そこで今回は、ベトナムの人気エリア・ニャチャンの特徴やおすすめの観光スポットなどをまとめてみました。ベトナム観光に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

ニャチャン（Nha Trang）は、ベトナム南部にある地方自治体・カインホア省の省都です。南シナ海に面しているため、もともとは漁港として発展しました。

20世紀に入ると、西洋人向けのリゾート地としての開発がスタート。ベトナム戦争の頃には銃弾の飛び交う激戦区となりましたが、現在ではその面影を残さない穏やかな景観が広がっています。

まずは、ベトナムのニャチャンの見所を見ていきましょう。

ベトナムには、首都ハノイを中心にダナンやホーチミンなど多くの魅力的な観光地があります。ニャチャンもその一つで、東海岸沿いに広がる壮大なオーシャンビューが大人気です。

気候は年間を通じて温暖で、東南アジアの中では比較的雨季が短い方。自由に海水浴を楽しめる最高のリゾート地です。

ニャチャンのプロムナードの傍らには、およそ5kmにも渡って広がるニャチャンビーチがあります。

白い砂浜と七色に輝く海。ベトナム内でも一、二を争うほどの美しさを誇るビーチで、世界中の観光旅行客が海水浴やマリンスポーツを楽しんでいます。

ヤシの木の周りで、のんびり南国フルーツを食べながらくつろぐのもおすすめ。都会の喧騒を忘れ、自分だけの時間に没入できる魅力があります。

ニャチャンの中心部から北に向かって車で約1時間ほど移動した所に、ヨックレットビーチ（Doc Let Beach）という穴場スポットがあります。

距離が遠いため、ニャチャンビーチと比べると観光旅行客が少ないのが特徴的。しかし、海の美しさはニャチャンビーチに決して引けを取りません。

遠浅のヨックレットビーチは、波も穏やか。周りに人がいない静かな環境で美しいサンセットを眺めていると、生きている喜びを体感できることでしょう。

ニャチャンは観光都市としての開発が進められており、海岸沿いには数々の高級リゾートホテルが立ち並んでいます。

高級レストラン、スパ、エステなどの施設も完備。疲れを癒せる環境がバッチリ整っていて、観光旅行の拠点として非常に重宝します。

ニャチャンは、一年中海水浴ができる常夏の楽園です。冬場でも平均気温が20度を超えていて、マリンスポーツを楽しむ上で理想的な環境と言えます。

ただし、9月～12月の時期は雨季に突入するため、降水量が増加しやすくなります。日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことはめったにありませんが、開放的なオーシャンビューを観賞したいなら2月～8月頃の乾季の時期の方がおすすめです。

とりわけ、気温の上昇がピークを迎える5月～8月頃が最もおすすめのシーズンと言えるでしょう。

残念ながら、日本からニャチャンのカムラン国際空港までの直行便はありません。ニャチャンに行くためには、一度ハノイのノイバイ国際空港やホーチミンのタンソンニャット国際空港で降りて乗り継ぐ必要があります。

トータル10時間程度の時間を要する長旅になりますが、ニャチャンにはそれほどの手間をかけてでも訪れる価値が十分にあります。ここでは、ニャチャン観光の魅力を紹介しましょう。

一つ目のニャチャン観光のおすすめポイントは、絶景のオーシャンビューです。

海の美しさに定評のある観光地として、ハワイや沖縄などのエリアが世界的人気を博していますが、ベトナムのニャチャンも負けていません。

白い砂浜と紺碧の海のコントラストは、言葉を失うほどの美しさ。サンゴ礁が広がる壮大な海で、ダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティも楽しめます。

二つ目のニャチャン観光のおすすめポイントは、エレガントな夜景です。

夜のニャチャンの街並みには、日中のニャチャンとは一味違うロマンティックなムードが広がっています。

水平線に沈む夕焼け、街全体に灯るほのかな明かりを見ていると、いつまでもベトナムに居たくなるような親近感が湧いてきます。

三つ目のニャチャン観光のおすすめポイントは、素朴なローカルエリアです。

ビーチを離れて市場や大通りに足を運んでみると、現地で生活している人々の姿を垣間見ることができます。原付バイクや自転車が道路を埋め尽くしている様は、まさに東南アジアならではの光景。

ビーチ以外にもたくさんのユニークな観光スポットがあり、ベトナムの文化を楽しく学べます。

広大な海が広がるニャチャンでは、観光旅行客向けのアクティビティサービスが大人気です。体を動かすのが好きな方は、これらのイベントに参加してみると良いでしょう。

ここでは、ニャチャンビーチのおすすめマリンスポーツを紹介していきます。

ニャチャンの海には、たくさんの魚やサンゴ礁が息づいています。酸素ボンベを背負って海中に潜ると、自分が海の世界の住人になったような雰囲気を楽しめます。

ムン島やホンチョン岬は、ニャチャンの大人気ダイビングスポット。海の透明度が非常に高くて、美しい海洋生物を間近で観賞できる魅力があります。

ニャチャンでは、シュノーケリングも大人気です。よく混同されがちですが、海に深く潜るダイビングと違い、シュノーケリングは海面に浮かんで散策するだけなので初心者でも始めやすいメリットがあります。

乾季のニャチャンビーチは非常に透明度が高く、海面からでも十分に海の世界を観賞可能。砂浜で楽しむ海水浴とは一線を画す高揚感を満喫できます。

シーウォーカーとは、宇宙服のような特製ヘルメットを装着して海底を散策するアクティビティのことです。酸素ボンベを使うダイビングと違って頭部全体を覆うため、安全性が高くて髪が濡れないメリットがあります。

ニャチャンの海中を優雅に泳ぐ魚たちと直に触れ合える時間は、一生の思い出になることでしょう。

ベトナムは独自の土着文化が発展している国であり、荘厳な宗教的・芸術的観光スポットがたくさんあります。

ここでは、ニャチャン観光のおすすめ人気スポットを見ていきましょう。

Nhà Thờ Đá Nha Trang（ニャチャン大聖堂）は、駅前の高台の上に建てられたカトリック教会です。

高さ約40メートルのゴシック様式の建築物で、1933年に完成して以来ベトナムのカトリック教徒にとって神聖な場所となっています。

ステンドグラスに彩られた荘厳な教会内には優しい太陽光が降り注いでいて、宗教徒でなくても祈りを捧げたくなります。

Chùa Long Sơn（ロンソン寺）は、1886年にニャチャン市内西部の高台に建立された仏教寺院です。中に入って振り返ると、「敕賜隆山寺」と書かれている門の漢字が目に飛び込んできます。

院内は非常に緑が豊富で、上っていくと釈迦涅槃像や鐘楼などを見物できます。頂上には、ベトナムを見守るように鎮座している白い大仏像。仏教を弾圧する政策に反対するために焼身自殺したティック・クアン・ドック僧侶をモデルにしており、もの悲しさを感じます。

なお、寺院内にはドレスコードがあるため、極端に肌を晒した格好での入場は禁止されています。また、日本人観光旅行客を狙った入場料を強要してくる詐欺にも注意してください。

Tháp Bà PoNagar（ポーナガル塔）は、チャンパ王国時代に建てられた最古の遺跡です。建築年代は10世紀前後と見られており、レンガ造りの橙色の外観と青い空とのコントラストは芸術的な美しさです。

ちなみにポーナガルとは、チャンパ王国の人々が崇めていた女神の名前です。ヒンドゥー教の寺院であり、ヴィシュヌ・ブラフマー・シヴァなどの神々が祀られています。

入場料は有料ですが、それほど高くないので気軽に立ち寄れます。

ベトナムは海に近いため、新鮮な魚介類を使った海鮮料理が非常に普及しています。魚料理を好む日本人の味覚とマッチしたベトナム料理店は、観光旅行時にぜひ立ち寄りたいスポットの一つと言えるでしょう。

ここでは、ニャチャン観光時におすすめの人気飲食店を紹介していきます。

Lanterns（ランタンズ）は、旬の食材を使ったベトナム料理を提供している人気レストランです。2008年にオープンして以来、一つのテーブルを囲んで楽しく食事できるアットホームな雰囲気が話題を呼び、多くの常連客から支持されています。

シーフード料理を中心とした多彩な家庭料理メニューが充実。美味しい上に料金が非常に安くて、コストパフォーマンス抜群の食事を堪能できます。

Ninh Hoa（ニンホア）は、ニャチャンの名物料理を取り扱っている人気レストランです。

豚肉や生野菜などの食材を皮で巻いて特製タレに付けて食べる春巻き・Nem Nuong（ネムヌーン）が大好評。その他にも、さつま揚げ風のCha Ka（チャカー）や海の香りが広がる春雨・Bún cá（ブンカー）など、ベトナムの郷土料理を楽しめます。

Sailing Club Nha Trang（セイリング・クラブ・ニャチャン）は、ニャチャンの海沿いにある人気レストランです。

朝～昼間の時間帯は、優しい潮風を浴びながらベトナム料理を楽しめる癒し系レストラン。そして日没後の夜間にはBARに変わり、たくさんの欧米人が酒を飲みながらパーティーを楽しんでいます。

他の飲食店に比べると価格は割高ですが、開放的なリゾート環境は最高。豪快に盛り上がりながらベトナムの夜を過ごしたい時におすすめです。

今回は、ベトナムの人気リゾート地・ニャチャンの見所やおすすめの観光スポットなどを紹介いたしました。

ベトナムに対して古風なイメージを抱いている方も、ニャチャンに行けば考えがひっくり返るでしょう。東南アジア方面の開放的なビーチをお探しの方は、ぜひニャチャンに足を運んでみてください。