飛騨高山の古い町並みを散策！観光スポットや食べ歩きグルメを紹介

商人の町として発展した岐阜県の飛騨高山街並みは、今も残る古い街並みが魅力です。時代劇に出てきそうな古い情緒あふれる街並みを、ぜひゆっくりと歩いて見て回りましょう。

この記事では、飛騨高山のおすすめ観光スポットやグルメ情報などをたっぷりとご紹介します。

飛騨高山の「古い町並み」地区は、「三町伝統的建造物群保存地区」と「下二之町大新町伝統的建造物群保存地区」の2カ所からなります。

三町は江戸時代以前の城下町を起源として作られ、建物は江戸後期から明治初期のものが数多く残っています。古い出格子や小庇はこの地方独特のもので、統一感のある美しい街並みです。一方、下二之町は明治から昭和初期の建築が残る区域で、三町よりも規模の大きい古い邸宅が並びます。

この記事では、主に三町地区の観光スポットを中心にご紹介します。

幕府直轄領の商業都市として栄えた飛騨高山の街並みは、当時の反映をしのばせる美しい街並みが魅力です。古き良き時代の名残がそこかしこに残る飛騨高山の「古い街並み」地区の、おすすめ観光スポットをご紹介します。

三町通りは飛騨高山の「古い街並み」を構成する地区の一つです。黒いべんがらの出格子と白い漆喰のコントラストが美しい統一感のある街並みの両脇には、飛騨山脈から下ってくる清冽な水が流れる水路が涼しい音を聞かせてくれます。

造り酒屋や高山牛、朴葉味噌などお土産や食べ歩きにもうってつけの、飛騨高山でもっとも人気の街並みのスポットです。

街並み・景観保存会と地域住民の努力によって、今も大切に保存されている街並みですので、配慮しながら観光しましょう。

「古い街並み」地区の一部、上之三町にある舩坂酒造店は、200年の歴史をもつ老舗の造り酒屋です。飛騨山脈で磨かれた良質な水で、全部で28もの銘柄を製造しています。昔ながらの杜氏さんたちが丹精込めて作ったお酒は、店先での試飲も可能です。気に入ったお酒をぜひお土産に買って帰りましょう。

また、古い酒蔵を改造した日本酒バーも併設されています。散策の休憩がてら、ちょっと一杯というのも飛騨高山の街並みならではです。ちょっと一杯だけでは物足りない！という方は、中庭を通って直営レストランに入ってみましょう。飛騨牛などのご当地グルメとともに、舩坂酒造店のお酒をゆっくり味わえます。

飛騨高山の古い街並みは意外と広範囲にわたっていて、徒歩だけではちょっと辛いかもしれません。そんなときは、人力車に乗って町を散策してみましょう。伝統的な衣装に身を包んだ青年の背中越しに古い街並みを眺めれば、明治時代のお嬢様になった気分です。

俥曳きさんたちは町の見どころや歴史をよく勉強されているので、散策中も見どころやちょっとしたエピソードを楽しく教えてくれます。観光も2倍楽しくなること間違いなしです。

飛騨高山の観光のもう一つのお楽しみはご当地グルメです。「古い街並み」地区には食べ歩きのスポットも豊富なので、ぜひ街並みを散策しながらグルメも楽しみましょう。

三町の街並みの中にあるお肉屋さん「じゅげむ」は、地元飛騨牛を使った牛串焼きとコロッケが人気の有名店です。飛騨牛は和牛ブランドのひとつで、飛騨山脈のおいしい水を飲んで育った霜降りの柔らかなお肉です。

肉の旨味をたっぷり味わえる串焼き、ほくほくおいしいコロッケ、どちらも捨てがたいです！

飛騨牛をぜいたくに味わえるのがこちらの「飛騨こって牛」のにぎりずしです。お皿代わりのあおさ入りのお煎餅に乗って供されるお寿司には、レアに焼かれた飛騨牛がどっしりと乗っています。お煎餅のあおさの香りも爽やかです。

お煎餅ももちろん食べられるので、街並みを散策しながら食べるのに最適です。

こちらも飛騨牛のお店で、ジューシーなメンチカツが自慢です。昔ながらのお肉屋さんという店構えで、注文してから揚げてくれるので、揚げたてアツアツのメンチカツを食べることができます。一口食べると、サクサクの衣の中からじゅわっと肉汁が溢れます。

食べ歩きはちょっと苦手という方は、店内のイートインスペースでゆっくり食べることもできるので安心です。

飛騨牛入りの肉まんが味わえるのが同じく三町の中にある、こちらの「牛まん喜八郎」です。ふかふかの生地の中に、豚肉ではなく飛騨牛の餡が入っているのが特徴です。

テイクアウトして食べ歩きもいいですが、店内では地ビールや生姜湯など牛まんに合わせたドリンクも楽しめるので、のんびり一息つくのもおすすめです。

散策に疲れると甘いものがほしくなります。そんなときは、飛騨高山名物みたらし団子をいただきましょう。高山陣屋の近くにある「陣屋だんご店」は、その中でも老舗の有名店です。表面が醤油だれが香ばしくカリカリですが、中のお団子はもっちり。この絶妙な焼き加減が人気の秘密です。

そばにある「高山陣屋」は幕府直轄領時代に江戸から派遣された代官が住んだ場所。立派な書院造のお屋敷や庭園を見学できます。

JR高山駅までは、新幹線で名古屋駅まで行き、特急飛騨ワイドビューで約2時間半。また、JR高山駅までは東京、名古屋、新大阪などから直通の高速バスもあります。

JR高山駅から「古い街並み」地区までは徒歩10〜15分です。

飛騨高山の「古い街並み」地区は、江戸末期から明治初期の古い建物が残るノスタルジックな町です。食べ歩きに最適な飛騨のグルメを片手に、清流の流れる道をゆったりとお散歩しましょう。