札幌から稚内の移動手段！電車(JR)･車の料金や所要時間を紹介

札幌は北海道の中心地で道央に位置しており、稚内は北海道の最北端に位置しています。札幌・稚内間の距離は約330kmあり、本州でいうと東京から名古屋くらいの距離感です。

東京から名古屋までなら新幹線があるため容易に移動ができますが、札幌から稚内までは新幹線がないので、簡単に移動できるイメージがありません。しかしながら、札幌から稚内までは電車（JR）や高速バス・車・飛行機を利用して移動ができるため、比較的容易に移動が可能です。

この記事では札幌から稚内までの移動方法を料金や所要時間と合わせてご紹介をしていきます。札幌にも稚内にも有名な観光スポットがあるため、一度の旅行で両方行けたら嬉しいですよね。北海道旅行の行程を考える際の参考にしてみてください。

まずは札幌から稚内への移動手段として電車（JR）を利用する方法をご紹介します。札幌市内には地下鉄も通っていますが、地下鉄は札幌市内の交通手段となるので、札幌市外へ移動する場合は、JR北海道の電車を利用する必要があります。

「特急スーパー宗谷」は札幌と稚内を結ぶ特急列車です。札幌を出発し、岩見沢・旭川などを経由し稚内へ向かいます。4両編成で運行しており、普通席の他グリーン席も装備しています。グリーン席は北海道で初めて革張りシートを採用したため、心地よい乗り心地も評判です。

1日1往復しており、札幌・稚内間の所要時間は約5時間10分です。下りは札幌を7:30に出発すると12:40に稚内へ到着します。上りは17:46に稚内を出発し22:57に札幌へ到着します。料金は大人1名片道・普通車の自由席で9,930円、指定席で10,450円です。グリーン席は14,040円です。

「特急ライラック」は札幌・旭川間を運行しており、「特急サロベツ」は旭川・稚内間を運行しています。旭川で乗り換えを行いアクセスする方法になります。特急ライラックは6両編成・特急サロベツは4両編成で、いずれも普通席・グリーン席を装備しています。

特急ライラックは沿線ゆかりのデザインを列車の先頭部分にラッピングしており、北海道らしさを楽しめます。1日14往復運行しており、札幌・旭川間の所要時間は約1時間25分です。料金は大人1名片道・普通車の自由席で4,690円、指定席で5,220円です。グリーン席は7,490円です。

特急サロベツは1日2往復運行しており、旭川・稚内間の所要時間は約3時間45分です。料金は大人1名片道・普通車の自由席で8,360円、指定席で8,890円です。グリーン席は12,550円です。

JR北海道では料金がお得になるプランを多く販売しているので、うまく組み合わせて利用すると節約にもつながり便利です。JR東日本が提供するインターネット予約サービス「えきねっと」から 「えきねっとトクだ値」を利用すると定価よりもお得に特急列車を利用できます。

指定席往復割引きっぷ（Rきっぷ）は特急列車の普通車指定席利用で往復する場合にお得になります。JR北海道の主な駅のみどりの窓口で購入できるので、ぜひ活用してみてください。

札幌から稚内まで車を利用していく方法をご紹介します。北海道は道路が入り組んでおらず運転しやすいため、ドライブ初心者にもおすすめで、レンタカーなどを利用して旅をする方が多くいます。

札幌から稚内まで一般道を利用して行くには、国道231号線とオロロンライン（国道232号線） を経由します。所要時間は約5時間45分で、一般道のため料金はかかりません。留萌からは西の海岸線沿いを稚内まで走行するため、大海原の景色も楽しめます。

札幌から稚内まで高速道路を利用して行くには、道央自動車道とオロロンライン（国道232号線）を経由することになります。高速道路に当たる道央自動車道は札幌から深川JCTを経由して深川留萌道を走り、留萌大和田ICで降りることになります。

留萌以北には高速道路は走っていないため、一般道ルートと同様オロロンラインを走ります。所要時間は約5時間で、オロロンラインを走る距離が最も長いため、一般道の場合の所要時間と大差がありません。料金は札幌・留萌大和田間の高速道路利用で2,800円がかかります。

札幌から稚内までタクシーを利用するのはおすすめしません。一般道利用で片道約10万円ほどかかり、所要時間は車で移動する場合と同じ時間がかかります。現実的な料金ではないので、電車やバスを利用する方が良いでしょう。

札幌から稚内までバスで移動する方法をご紹介します。

札幌・稚内間の高速バスとして、宗谷バスと北都交通で共同運行している「わっかない号」と「はまなす号」があります。わっかない号・はまなす号ともに1日6便が運航しており、完全予約制となっています。

途中、砂川SA・サンセットプラザはぼろで休憩を取ります。車内設備やサービスはトイレ・足置き・レッグレスト・毛布などがあり、長時間にはなりますが快適に過ごせるようになっています。

わっかない号・はまなす号ともに札幌・稚内間を所要時間5時間50分で運行しており、料金は片道6,200円・往復11,300円となります。子供は小児運賃が適用され半額になります。電車（JR）を利用するより安くさほど所要時間も変わらないため、高速バスの利用もおすすめです。

最後に札幌・稚内間を飛行機を利用して移動する方法をご紹介します。最も早く利用できる手段なので、効率よく移動したい方におすすめです。

札幌の最寄りの空港・新千歳空港から稚内空港までは直行便が就航しており、約55分で行けるため最も早く移動できます。ANAが運行しており、1日2往復しています。

料金は時期によっても異なりますが、だいたい片道22,670円ほどです。割引運賃も多く販売しており、予約時期が早ければ早いほど安く購入できる可能性が高いです。安い料金で購入できれば、飛行機の利用が最も効率的でおすすめです。

札幌駅と新千歳空港は少し離れているので、札幌駅と新千歳空港の移動時間も考えておく必要があります。移動手段としてはJRの快速エアポート・特別快速エアポートを利用するのがおすすめです。

札幌駅・新千歳空港間を快速エアポートは最速37分、特別快速エアポートは最速37分でアクセスでき、料金は片道1,150円です。約12分間隔で運行しているため、比較的スムーズに乗れます。

電車より時間はかかりますが、空港連絡バスもあります。北都バスと中央バスが共同運行しており、札幌駅・新千歳空港間の所要時間は約77分となります。何本か直行便があり、直行便を利用すると約65分となります。料金は片道1,100円です。

札幌から稚内まで移動する方法についてご紹介をしてきました。早く移動したければ飛行機、北海道らしい景色を楽しみながら移動したい場合は電車（JR）、安く移動したければ車を利用すると良いでしょう。

札幌・稚内間を移動する目的によっても移動手段の選択は変わってくるので、効率が良く満足ができる手段を選びましょう。