仙台の愛宕神社のご利益は?御朱印・お守りやどんと祭についても紹介
仙台の愛宕神社は、愛宕信仰に基づく神社の1つで、元々米沢にあった愛宕神社を伊達政宗の移封と共にまず岩出山へ、ついで仙台へ移転したとされます。ここでは仙台の愛宕神社のご利益や御朱印、お守りなどを紹介します。ご利益や御朱印など詳しいことを知って参拝しましょう。
目次
仙台の「愛宕神社」について紹介!
仙台にある 仙臺総鎮守 「愛宕神社」について紹介をしていきます。仙台の「愛宕神社」は、仙台市都心部からみて南、広瀬川を隔てる標高75mの愛宕山の頂上に鎮座する、愛宕信仰に基づく愛宕神社の1つです。
伊達政宗の移封と共に、米沢にあった「愛宕神社」がまず岩出山へ移され、ついで仙台へ移転して現在に至ります。
ここでは、「愛宕神社」のご利益や御朱印・お守り、そして、小正月の前日である1月14日に宮城県各地の神社で古くから盛んに行われ、年に1度の伝統行事であるどんと祭についても紹介していきます。
仙台の愛宕神社のご利益は?
仙台の愛宕神社にはどんなご利益があるのでしょうか。
神社のご利益については、その神社の御祭神がどのような御祭神かに関わってきます。「愛宕神社」の御祭神について見てみると同時にご利益についても説明していきましょう。
愛宕神社の御祭神
仙台の愛宕神社の主祭神は、火の神である軻遇土神(かぐつちのかみ)です。火を司る神で人々の暮らしを守る神でもあります。この火の神様は、粗末に扱い怒りに触れると全てを焼き尽くす恐ろしい神でもあります。軻遇土神は日本神話の火の神で、伊邪那美(いざなぎ)と伊邪那岐(いざなみ)の間に生まれたと言われています。
そして、 配神として天照大神(あまてらすおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおかみ)・大物主神(おおものぬしのかみ)・大山咋神(おおやまくいのかみ)・大国主神(おおくにぬしのかみ)・速玉男神(はやたまおのかみ)・伊邪那岐・伊邪那美、他4神を祀っています。
軻遇土神は火伏せ・防火の神です。そのため、防火・防災のほか、土地の守護や商売繁盛・出世開運・良縁祈願などのご利益があります。
また、仙台の愛宕神社では元々、辰・巳の方角を守護する菩薩である普賢菩薩を祀っていました。そこから辰・巳年生まれの人々を守護する神様ともいわれています。
仙台の愛宕神社の御朱印やお守り
神社にお参りした時に、頂きたいのが、御朱印やお守りですね。続いて、仙台の愛宕神社の御朱印とお守りについて見ていきましょう。
仙台の愛宕神社の御朱印
仙台の愛宕神社では御朱印も授与して頂けます。御朱印のデザインはとてもシンプルで、愛宕神社の朱印を押したものに、参拝日と神社名の愛宕神社と共に、「仙臺総鎮守」と書かれます。
御朱印の初穂料は300円です。
御朱印の受付時間と場所
仙台の愛宕神社の拝観時間は6:00~18:00です。御朱印はその時間内に、拝殿に向かって左側にある社務所で頂くことができます。
オリジナルの御朱印帳はある?
仙台の愛宕神社には愛宕神社オリジナルの御朱印帳が存在します。
御朱印帳には、2つの天狗がデザインされています。この天狗は、神社の楼門に鎮座する日本最大の天狗で大天狗と烏天狗です。御朱印帳にしてはかなりかっこいいものではないでしょうか。
愛宕神社の御朱印帳は、初穂料1,500円で手に入れることができます。
お守りの種類
仙台の愛宕神社では、お守りは、お守り頂けるように常に身につけておくか、鞄などに入れて1年間大切に持つことを推奨しています。
そんなお守りは、愛宕神社の守り神として楼門に鎮座している天狗がデザインされたものが授与できます。大天狗のデザインは厄除守、烏天狗のデザインは開運守になっています。また、他にも、釣り人を守る釣り人専用のお守りや、サッカーファン必見のJFAロゴが入ったお守りなど、ユニークなものもありますよ。
仙台の愛宕神社の見どころ
それでは、仙台の愛宕神社の見どころを紹介していきましょう。
神門の巨大な「天狗像」
仙台の愛宕神社の見どころ1つ目は、神門の巨大な「天狗像」です。
仙台の愛宕神社の楼門両袖に巨大な天狗の座像があります。正面向かって右が大天狗、左が烏天狗です。共に天狗像としては日本最大で、仙台市の有形文化財に指定されています。
天狗は、愛宕神社のお使いと言われています。大天狗は愛宕太郎坊と言われ、天狗の中でも最高位の天狗とされます。また、烏天狗は大天狗の命を受け、善道を司ると言われています。
天狗の前にワラジがよく掛けてあります。古くより崇敬者が、旅行安全(道中)・交通安全・身体健固・病気平癒・八方除などの願いをこめて奉納される民俗的信仰の表われで、いかに足が大事かを思わせる奉納品です。
仙台の夜景が一望できる「展望デッキ」
仙台の愛宕神社の見どころ2つ目は、仙台の夜景が一望できる「展望デッキ」です。
仙台の愛宕神社は、実は、仙台の市街地を一望できる夜景スポットでもあります。愛宕神社の魅力は、なんといっても境内からの素晴らしい眺めです。愛宕神社の展望デッキから仙台市街地の高層ビル群の夜景を眺めることができるのです。
仙台の愛宕神社には、駐車場が完備されていますが、夜間は閉鎖されるため、展望デッキに向かうには、麓から3分ほど明かりの灯った参道を登っていく必要があります。
歩いてたどり着く展望デッキには、ベンチも設置されていますからゆっくりと座って夜景を鑑賞するのにぴったりです。休みの日より平日に行く方がさらにビル群が明るく、夜景がきれいに見られます。
学業成就のご利益がある「愛宕天満宮」
仙台の愛宕神社の見どころ3つ目は、学業成就のご利益がある「愛宕天満宮」です。
愛宕天満宮の御祭神は、菅原大神・菅原道真公と天満天神です。菅原道真公は平安時代の一流の学者であり政治家で、豊かな学才により右大臣の地位まで上り詰めました。国家への忠誠を貫き、現在学問の神として人々の尊崇を集めています。
そのため、愛宕天満宮は、学業成就・合格祈願のご利益があると言われています。
諸願成就に御利益がある「勝鬨神社」
仙台の愛宕神社の見どころ4つ目は 、諸願成就に御利益がある「勝鬨神社」です。
勝鬨神社の御祭神はたくさんいらっしゃって、經津主神(ふつぬしのかみ)・武甕槌神(たけみかずちのかみ)・国勝長勝面勝神(くにかつながかつおもかつのかみ)・保食神(ほしょくのかみ)・生馬神(いくまのかみ)・保馬神(やすまのかみ)・罔象女神(みつはのめがみ)
・大山津見神(おおやますみのかみ)・彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)・少名毘古那神(すくなびこなのかみ)・摩利支天(まりしてん)・天鳥船神(あまのとりふねのかみ)・彌津波能賣神(みつはりのうかみ)
・野見宿禰神(のみすくねのかみ)になります。全ての御業を勝ち盡し、大勢に力の限り物事を極めるという吉報をもたらす御神徳のある神々です。
そのため、諸願成就に御利益があるとされる勝鬨神社に是非参拝してみて下さい。
子宝成就のご利益がある「産霊神社」
仙台の愛宕神社の見どころ5つ目は、宝成就のご利益がある「産霊神社」です。御祭神は、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)です。
人々は、神様の御魂(みたま)を頂いて過ごしていると考えられています。産霊(むすひ)という霊妙な力、陰と陽が結び合うときに新しい生命が生まれるとされ、幸福を授かることができると考えられています。
ご利益は子宝成就をはじめ、夫婦円満・良縁成就・子孫繁栄です。願いを込めて「むすびこより」を結びつけてください。神様と願主が結び固められ、願いが成就します。
商売繁盛のご利益がある「稲荷神社」
仙台の愛宕神社の見どころ6つ目は、商売繁盛のご利益がある「稲荷神社」です。
稲荷神社とは、稲荷神社の総本宮・伏見稲荷大社をはじめ、稲荷大神または稲荷神を主な御祭神としてお祀りしている神社です。一般的に「稲成り」や「稲を荷なう」などの意味が由来しているといわれており、稲荷神は稲を象徴する穀霊神、農業と深く関係する農耕神、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)とされています。
稲荷神が食物の神を表すことから最も代表的なご利益は五穀豊穣ですが、稲荷神は養蚕業など商業の神も司っていることや、信徒が農民から商人に拡大したことで、豊作のご利益が商売繁盛へと解釈されるようになりました。
商売をされている人は是非、ご利益を頂きに、愛宕神社に参拝したら、稲荷神社にもお詣りしましょう。
仙台の愛宕神社の名物祭り「どんと祭」
どんと祭は、東北各地で行われる冬の祭りですが、特に宮城県では各地の神社で古くから盛んに行われており、小正月の前日(1月14日)に開催される年に1度の伝統行事です。まずは神様に参拝してから、正月の松飾りやしめ縄、古神符を預けます。
預けられた正月の松飾りやしめ縄、古神符は、神主に清められた後、火が放たれます。1年の無病息災・商売繁盛などを祈りながら、神社の境内で焼かれる祭りです。
仙台の愛宕神社で行われる「どんと祭」も他の神社と同じく、参拝してから正月の松飾りやしめ縄、古神符を預け、ご神火にあたりながら1年の祈願をします。屋台も多く出店されてますので、屋台巡りなども楽しむこともできます
仙台の愛宕神社へのアクセス方法
それでは、仙台の愛宕神社へのアクセス方法を見てみましょう。
公共交通機関を利用する場合
公共機関を利用して仙台の愛宕神社に行く場合は、地下鉄とJRからバスに乗る2つを利用する方法があります。
まず仙台市営地下鉄を利用する場合は、 宮城県仙台市若林区土樋一丁目にある東西線の「愛宕橋駅」で下車します。そこから徒歩約8分で愛宕神社に到着します。
また、JR仙台駅からは仙台市営バスで約6分、「愛宕神社前」で下車すればすぐです。
車で行く場合
続いて車で行く場合の紹介です。車で行く場合は、東北道「仙台南IC」から約15分、東北道「仙台宮城IC」から約15分です。
一般道(車道)から愛宕神社に入るところが少し分かりにくいので、左折して入口を入る場合は信号機手前から、右折して入る場合は信号を過ぎてすぐと覚えておくといいですよ。
入口から入り、最初の鳥居がありますが、鳥居をくぐって進むとその先に駐車場があります。鳥居を入ってからすぐに坂道が急になるため、車での侵入はできないのではないかと不安になりますが、大丈夫です。右側に駐車スペースが見えてきます。
最後に仙台の愛宕神社の基本情報をまとめておきます。
住所 | 宮城県仙台市太白区向山4-17-1 |
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電話番号 | 022-223-6096 |
営業時間・定休日 | 営業時間 6:00~18:00
定休日 無休 |
アクセス | 東北道「仙台南IC」から車で15分 東北道「仙台宮城IC」から車で15分 仙台市営地下鉄「愛宕橋駅」から徒歩8分 JR仙台駅から仙台市営バス6分「愛宕神社前」下車 |
駐車場の有無 | あり |
公式URL |
仙台の愛宕神社に行ってみよう!
たくさんのご利益が頂けて、いくつもの見どころがある仙台の愛宕神社。1度は足を運んでみたいものです。