積丹ブルーの時期やおすすめの見る場所!楽しみ方についても紹介
積丹ブルーは北海道・積丹(しゃこたん)の美しい海のことを指した言葉です。積丹ブルーを見に行くにはどの時期がおすすめなのか、どの場所から見るといいのか、さらには食べ物や付近にある面白い形をした岩について詳しくまとめました。
目次
積丹ブルーを見に行こう!
北海道に最近絶賛されているのが、積丹半島の観光です。北海道に行ったことがない方でも、積丹(しゃこたん)という地名の名前は聞いたことがあるかもしれません。
北海道の積丹では、特に海が素晴らしいと言われています。積丹の海は、本当に美しいコバルトブルーで、その美しさから「積丹ブルー」と呼ばれているのです。
NHKのニュース番組である「ニュースウォッチ9」でも2017年に取り上げられたほどで、観光客に大人気となっています。
積丹半島は道央に位置する半島で、海岸線は断崖絶壁です。積丹半島自体は、江戸時代からニシンの量場として栄えていて、1996年には国道229号線が開通されたこともあり、ドライブスポットとしても人気になりました。
この国道229号線が開通されたことが、積丹の海の美しさ・「積丹ブルー」の美しさに多くの人が気づくきっかけとなったのです。
積丹ブルーが青い理由
積丹の海が「積丹ブルー」と呼ばれるほど青い理由は、海の透明度と海藻の少なさにあります。夏の時期になると、他の季節よりもより海が穏やかになるのです。
それだけでなく、積丹の海は比較的海藻が少ないため、より綺麗なコバルトブルーに見えると言われています。
コバルトブルーに見えるだけでなく、エメラルドグリーンに見える時もあるようです。水深2mほどの浅瀬に昆布などの海藻が生息している場所では海藻に太陽の光が反射することでエメラルドグリーンに見えると言われています。
北海道の海は綺麗と言われていますが、その中でも積丹の海の透明度は別格と言います。積丹の海の穂積ブルーを日本の宝という人は多いです。
積丹ブルーへの行き方
積丹ブルーは、先ほども言ったように積丹半島で見られます。札幌から積丹町まで行き方は車・JR(電車)・バスの3つがあります。それぞれの行き方について説明していきます。
車での行き方
札幌から積丹ブルーが見られる積丹町までの距離は、札樽自動車道と後志自動車道経由で約80kmあります。時間にすると1時間20分ほどです。
高速道路を使うのであれば、1時間20分ほどでいけますが、料金は1720円かかります。高速道路を使う場合、札幌北ICから札樽自動車道に入って、後志自動車道終点の余市ICで降りるというルートです。
一般道だと、国道5号線を経由して行くことになり、所要時間は1時間40分ほどかかります。このルートでは小樽や余市を経由することになるので、ドライブの途中に立ち寄る方は多いです。
JR(電車)での行き方
札幌から積丹町までJRで向かう場合は、JR小樽駅で下車した後で、路線バスへ乗り継ぐと良いです。
JR札幌駅からJR小樽駅までは快速エアポートで30分ほどかかりますが、函館本線区間快速いしかりライナー(小樽行)に乗ると40分ほどかかります。
JR小樽駅で下車した後は、路線バス積丹線に乗り換えて美国で降りましょう。小樽えっいから三国まで1時間20分ほどで着きます。
快速エアポートの料金は、自由席で640円です。指定席を取った場合はプラス520円かかります。函館本線区間快速いしかりライナーの料金は640円、路線バス積丹線の料金は1130円となっています。
バスでの行き方
札幌から積丹半島間は、北海道中央バスの定期観光バスが出ているので、定期観光バスで行く方も多いです。札幌・小樽から余市を経由し、神威岬へ行くルートとなっていて、帰りも同じルートを通って札幌へ戻流ようになっています。
定期観光バス「絶景積丹岬コース」の所要時間は、片道5時間ほどです。料金は大人は8000円、子供は5500円になります。
北海道中央バス「高速しゃこたん号」は所要時間が片道3時間ほどで、料金も定期観光バスより安く三国まで1730円で、往復チケットでは3190円です。
積丹ブルーを見るのにおすすめの時期
積丹ブルーの美しい青色を見るのに一番おすすめの時期は、夏の時期です。積丹ブルーは夏の時期により透明度が増して本当に綺麗になります。
そして、積丹では毎年6月〜8月までウニ漁が解禁になるので、夏の時期が特におすすめなのです。それだけでなく、初夏にはエゾカワラナデシコやハマナスといった小さくて可愛いお花が咲き誇っています。
こういった理由からも、積丹ブルーを見るのであれば夏の時期がおすすめです。
ただ、積丹では秋にマグロを楽しめ、冬にはタラ・アワビをいただくことができます。そのため、夏だけでなく秋や冬も積丹の海産物を味わいに訪れる方は多くいます。
積丹には漁師さんが経営している民宿や食堂が多くあり価格もリーズナブルなので、夏だけでなく秋や冬もおすすめです。
一番綺麗な時期の積丹ブルーを見たいということであれば、夏に行ってみてください。
積丹ブルーを見るのにおすすめの場所5選
ここからは積丹ブルーを見るのにおすすめの場所を5つ紹介していきます。積丹ブルーを見てみたいという方は、これを読んでから行く予定を立ててみてください。
1.散策しながら行きたいなら「神威岬(かむいみさき)」
神威岬は北海道積丹郡の突端にあり、約80メートルの海蝕崖が日本海に向かって伸びている岬です。カムイ(神威)はアイヌの人々の言葉で髪を表しています。
神威岬はかつて女人禁制の場所となっていましたが、1885年から女人禁制は解かれました。神威岬には、女人禁制の門があるので神威岬に行った場合はぜひ見てみてください。神威岬の突端へは、駐車場から20分ほど歩くとたどり着きます。
「チャレンカの小道」という散策路を通って行くのですが、アップダウンのある道でもあるので、しっかりしたアウトドアシューズで行くことをおすすめします。神威岬の突端にたどり着く前から、積丹ブルーの美しい海を楽しむことができるはずです。
2.美国港が見える高台にある「黄金岬(おうごんみさき)」
- 黄金岬は、美国港が見える高台にあります。黄金岬の展望台までは、「チャシナの小道」と呼ばれる自然遊歩道を400メートルほど歩きます。
- 「チャシナの小道」は、地元に伝わる悲恋伝説から名づけられた小道になります。歩く際は、スニーカーやアウトドアシューズを履いていきましょう。
- 黄金岬の入り口には駐車場がありません。そのため、国道229号沿いにある積丹町観光せんたぁの無料駐車場に車を停めて、展望台へ歩きましょう。積丹町観光せんたぁでトイレも済ませておくと良いです。
黄金岬の展望台は高い塔となっています。木造りの塔の階段を登ると、美しいコバルトブルーの日本海が見えるはずです。
3.近くにキャンプ場もある「島武意海岸(しまむいかいがん)」
島武意海岸は「日本の渚百選」にも選ばれた海岸です。真っ暗な島武意海岸トンネルを抜けると、眼下に島武意海岸が広がります。
島武意海岸の近くにはキャンプ場があるため、キャンプをしたついでに島武意海岸に来る方も多いようです。島武意海岸で見られる海の色もとても美しく、海の中の石や海藻をはっきり見ることができます。
4.夕方におすすめ「雷電海岸(らいでんかいがん)」
雷電海岸(らいでんかいがん)は、とても景色の良い海岸です。雷電海岸は夕方に行くのがおすすめで、とても綺麗な赤い夕日を見ることができるスポットとなっています。
地名の雷電の由来ですが、2つの説があります。1つ目の説は、アイヌ語の「ライニ(枯れ木)」や「ラエンルム(低い出崎)」が語源になったという説です。
もう1つの説は、奥州平泉を脱したとされている源義経や武蔵坊弁慶にまつわる伝説の中で、義経がアイヌの酋長チパの娘メヌカと別れる際に「来年戻る」と言ったことに関係しています。この「来年」が訛って「雷電」となった説もあるようです。
5.全景を見渡したいなら「円山展望台(まるやまてんぼうだい)」
北海道4大夜景として岩内町がアピールしているのが、円山展望台から見られる夜景です。実際に、岩内岳のふもとからは全景を見渡すことができ、本当に美しい景色を見ることができます。
円山展望台には無料の大型望遠鏡が備え付けられている為、誰でも使用することができるのでぜひ使用してみてください。
円山展望台まで行く際には、照明がかなり少なくなってしまっているので、夜景を見るのであれば懐中電灯やライトを持って行くようにすることをおすすめします。
積丹ブルーで楽しむ!おすすめの満喫方法4選
ここからは積丹ブルーをより楽しむための方法を紹介していきます。
1.積丹ブルーの近くを「シーカヤック」
積丹ブルーでシーカヤックをすることもできます。オーシャンデイズ積丹では、カヤックで茶津の浜を出航し青の洞窟などをめぐるルートで、カヤックの底が透明になっているため美しい海中を観察できると人気のようです。
4歳から参加可能で家族で楽しめ、インストラクターによる初心者のためのレクチャーもついているので安心して参加できます。
2.神威岬限定の「しゃこたんブルーソフト・ラムネ」
神威岬限定で、「しゃこたんブルーソフト」というソフトクリームが販売されています。
シャコタンブルーをイメージして作られた、ほんのりとミントの香りがする甘さは控えめの香りがする青い色をしたソフトクリームです。
「しゃこたんブルーソフト」は、売店「しゃこたん土産と喰処 カムイ番屋」で券売機を購入して入手することができます。また、「しゃこたんブルーラムネ」も販売しているので、ぜひ飲んでみてください。
3.船上から眺められる「ニューしゃこたん号」
「水中展望船ニューしゃこたん号」では、船上から積丹ブルーの中を眺めることができます。「水中展望船ニューしゃこたん号」からは、海の底にいる魚・海藻・ウニなどを見て楽しむことができるようです。
船上でカモメの餌付けも体験でき、運が良ければイルカの遊泳に遭遇することもあります。
4.青の洞窟内を「ダイビング・シュノーケリング」
積丹美国にある青の洞窟ではシュノーケリングもできます。参加料金は大人も子供も6500円です。開催時期は7月の初めから9月の終わりで、所要時間は2時間半となっています。
- 体験ダイビングは現在休止中とのことなので、ダイビングをしたい方は公式サイトなどで情報を追ってみてください。
積丹ブルー以外のフォトジェニック!面白い岩を紹介!
ここからは、積丹ブルー以外のフォトジェニックな場所を紹介していきます。面白い岩や立っていることが奇跡と言われている岩もあるので、ぜひチェックしてみてください。
車に乗りながら眺められる「ろうそく岩」
北海道の余市町の市街から国道226号線を走って7キロほど進むと、ろうそく岩が見えてきます。実は、積丹半島には面白い形をした岩が多く見られるのですが、ろうそく岩はその中でもかなり有名な岩です。
ろうそく岩の高さは46メートルほどで、岩の上には鳥居があります。ろうそく岩を落ち着いて撮影したい方は、余市側の道路沿いに駐車帯があるのでそちらに車を停めて撮影してみてください。
神秘的な「えびす岩」と「大黒岩」
えびす岩と大黒岩は、白岩町の海上にあります。絶妙なバランスで岩が乗っているため、神秘的とされているようです。
どちらがえびす岩で大黒岩というかですが、沖側にあって不安定な形をしているのがえびす岩、岸寄りにあって大ぶりな安定感のある形をしているのが大黒岩になります。
岩の形や佇まいから、えびす岩と大黒岩は夫婦岩とも呼ばれているようです。
積丹ブルー以外の絶景も楽しもう!
積丹半島というと積丹ブルーが有名ですが、積丹ブルー以外にも美味しいウニやソフトクリーム・ラムネ、さらには面白い岩など見所や楽しみ方がたくさんあります。
積丹ブルーやえびす岩・大黒岩・ろうそく岩を楽しんだ後には、円山展望台へ行って北海道の夜景を楽しむのもおすすめです。北海道へ行った時には、ぜひ積丹の見所をたくさん回って美味しいものをたくさん食べてみてください。