下灘駅(愛媛)は夕日の絶景スポット！写真の撮り方やアクセス方法を紹介

下灘駅は愛媛県伊予市にあるJR四国予讃線の駅です。ホームから伊予灘の広い海を臨め、特に海に沈みゆく夕日が絶景のため、鉄道ファンの鉄道写真撮影の名所にもなっています。海面を埋め立てて国道378号線ができるまでは、線路と海岸が間近に接しており、日本一海に近い駅と言われてきました。

 映画やCMのロケ地としても使用されることが多く、有名なのはJRの青春18きっぷのポスターや映画「男はつらいよ」・フジテレビドラマ「HERO特別篇」などです。また、夕日をバックにした駅のホームを舞台にして、音楽イベント「夕焼けプラットホームコンサート」が毎年9月に開催されています。 

下灘駅は間近に海が接していることから、海に沈みゆくきれいな夕日を見られます。下灘駅を訪れたら絶対写真に残したい絶景なので、うまく写真が撮れるようおすすめの時間帯や撮り方をご紹介します。

下灘駅で写真を撮るのにおすすめの時間帯は、やはり夕日が沈む時間帯です。下灘駅に月ごとの日の入り時刻表が貼ってあります。年間通して17:00～19:30の間に夕日が沈む絶好の時間帯が訪れるので、この時間帯を狙って下灘駅へ向かいましょう。

夕日の時間帯だけではなく、日中の青い空が広がる時間帯もおすすめです。青い空と青い海のコントラストが見どころです。往路に日中の絶景を撮り、復路に夕日の絶景を撮るのが効率よくたくさんの絶景を収められる方法です。

ホームと海が入る構図で撮るシンプルな撮り方がおすすめです。撮影に変化を加える方法としては、電車が到着したときに電車も入れて撮る方法です。予讃線はローカル列車なので、下灘駅の風景によく溶け込み、素敵な一枚が収められます。

ただし、頻繁に電車が通るわけではないので、時刻表もチェックしておいた方が良いでしょう。下灘駅のホームにはきれいな花が咲いているため、花を入れて撮っても映える一枚に仕上がります。

全国から注目を集めている下灘駅ですが、どのようにアクセスするのでしょうか。交通の便がいい場所ではないので、事前によく計画を練る必要があります。電車の場合と車・自転車の場合のアクセス方法をご紹介します。

電車で行く場合は、愛媛県の県庁所在地がある松山駅からJR四国予讃線の宇和島方面行きに乗車します。松山駅から下灘駅までは約45分の乗車時間ですが、1時間に2～3本しか走っていないので、必ず時刻表をチェックしておきましょう。

下灘駅は愛媛県伊予市双海町というところにありますが、双海町までは松山から車で約1時間かかります。国道56号線から国道378号線に入り南下をします。下灘駅近くの駐車場は4～5台しか止められませんが、撮影のために到着する電車を待つ場合は車があると便利です。

サイクリストには自転車の旅もおすすめです。下灘駅へは海沿いの「夕やけこやけライン」という道路を通るため、目の前に海を臨め、絶景サイクリングが楽しめます。松山空港からサイクリングを始められ、松山空港にはサイクリストに優しいスポーツ自転車用のスタンドサービスなどがあります。

松山から下灘までは一つ峠を越える必要がありますが、ほぼ平坦で走りやすいです。とはいえ約30kmあるので、サイクリングに慣れている方向けです。サイクリングがメインではなく、観光を楽しみたい方は電車か車を利用しましょう。

下灘駅を訪れたらぜひ一緒に楽しみたいグルメがあるので、おすすめグルメをご紹介します。下灘名物・愛媛名物を堪能しましょう。

下灘珈琲は下灘駅向かいにあるコーヒースタンドです。ころっとしたかわいいフォルムのワゴン車で営業をしています。コーヒーは注文が入ってからハンドドリップして提供しており、マイルドで飲みやすいコーヒーとして人気です。

ソファや椅子が可愛く配置されたオープンカフェスペースで、下灘駅を眺めながらゆっくりコーヒータイムを過ごせます。コーヒーだけではなく、愛媛名物みかんジュースもあるので、コーヒーの次のおかわりでオーダーしてみましょう。

魚吉は伊予灘の天然地魚を楽しめる季節料理のお店です。愛媛県名物鯛料理を中心に、伊予灘で採った魚を一番美味しい状態で提供しています。季節限定料理もおすすめで、夏季限定のうに丼・鯛そうめん、冬季限定のふぐ定食があります。鯛釜飯セットは季節を通して一番人気です。

潮路は伊予灘の海岸線にある魚料理を楽しめるお店です。地魚を使ったお寿司やてんぷらのセット・海鮮丼メニューが多くあり、どれも新鮮で美味しいと人気です。

夕やけこやけライン沿いにあるため、目の前に広がる伊予灘の展望も素晴らしく、天気が良いと山口県まで見えることがあります。絶景を目の前に優雅な食事を楽しめます。

下灘駅観光と合わせて、鉄道と食事で優雅な旅行を楽しみたいなら、観光列車「伊予灘ものがたり」への乗車がおすすめです。伊予灘の夕日をイメージした茜色と太陽や名物の柑橘類を現した黄金色を基調にしており、レトロでかわいらしい列車です。

松山駅と伊予大洲駅、松山駅と八幡浜駅を結んでおり、いずれも下灘駅は停車駅になっています。観光列車なので、下灘駅観光や写真撮影のために10分ほど停車してくれます。

車内で食事を楽しめるのも観光列車の大きな特徴です。伊予灘ものがたりでは愛媛県の食材を利用した豪華料理が楽しめます。松山駅と伊予大洲駅間の列車、松山駅と八幡浜駅間の列車は各々1日1往復で、乗車時間帯に合わせたメニューを揃えています。

松山駅から伊予大洲駅へは朝のため、ふんだんに食材を使ったモーニングプレート、伊予大洲駅から松山駅及び松山駅から八幡浜駅へは昼のため、愛媛県の内子杉で造る特製御重や牛ロースステーキを含むフレンチ、八幡浜駅から松山駅へは夕方のため、おしゃれなアフタヌーンティーが用意されます。

食事は事前予約制になるので、食事もしたい方は列車の予約と一緒に申し込みましょう。

車内では食事の他に飲み物のメニューも豊富に取り揃えています。地ビールやオリジナルカクテル・愛媛県名物みかんジュースなどがあります。食事は事前予約制になりますが、飲み物はその場で好きなものをオーダーできます。

下灘駅の魅力をお伝えしてきました。下灘駅ではどの角度から撮っても絵になる写真が撮れ、SNS映えすること間違いなしです。カメラの技術を磨くと、遠近法を利用してさらに素敵な写真が撮れます。

下灘駅でのベストショットをぜひ探してみてください。また、愛媛県にはたくさんの観光スポットや撮影スポットがあるので、下灘駅と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。