正寿院(京都)の天井画が可愛い!人気のお地蔵さん・体験予約も紹介
京都にある「幸せを呼ぶ窓」が見れるお寺、正寿院があるのをご存じですか。可愛らしいお地蔵さんがみれたり、色々なお寺体験ができることで人気の正寿院は、京都でも話題の観光スポットのひとつです。今回は正寿院の魅力について紹介していきます。
目次
京都・正寿院の可愛い天井画やお地蔵さんが大人気!
正寿院は、京都の中でもお茶で有名な宇治にあるお寺です。その歴史は約800年前から存在の記録があり、京都の建造物の中でも歴史が長いとされているスポットです。宗派は「高野山真言宗」に属しているお寺で、重要文化財として国にも指定されています。
また、敷地内には鎌倉時代に造られとされる「木造不動明王坐像」や、町井指定文化財の「本尊十一面観音」があるお寺としても有名です。特に「本尊十一面観音」は50年に一度しか開帳されない仏像のため、開帳の時期には「本尊十一面観音」を拝もうとたくさんの人々がお寺に参拝に訪れます。
正寿院でおすすめの見どころ4選!
魅力が多い正寿院ですが、どこを見ればわからないという人のために見どころをご紹介していきます。この4つの見どころをみれば正寿院を満喫することができます。
①本殿
正寿院以外でも、お寺を訪れたらまずは「本殿」に行きご挨拶をしましょう。正寿院には「客殿」と「本殿」がありますが、客殿の壁に拝観順路に関する説明があるので本殿には迷いなく行くことができます。正寿院の参拝順路は、本殿横にある拝観受付を済ませてから本堂参りをし客殿へという順路になります。
本堂には靴を脱いであがり、座布団が置かれているところに座ります。しばらくするとお茶とお菓子が運ばれてきますのでお茶を飲みながら置かれているお寺の説明文を読むと正寿院について詳しくすることができます。
お茶とお菓子は、正寿院の庭園をみながらいただくことができ、時間が経つのを忘れるくらいのんびりすることができます。
②地蔵堂の叶紐
受付を済ませた時にいただける「叶紐(かのうひも)」は、正寿院で縁起物とされています。表が「口」、裏が「十」という形に結ばれており、合わせることで「叶」という字になることから願いが叶うといわれています。
叶紐は本殿から客殿に行く途中の地蔵堂に願いを込めて結ぶことができます。また、お守り代わりに持ち帰るひという人もいますので、どうされるかは参拝者の自由となっています。
叶紐は、常時いただけるというわけではなく「毎月8のつく日」にいただけるものとなっています。どうしても欲しい場合は日にちを合わせて参拝するようにしましょう。
③境内の可愛いお地蔵さん
正寿院の境内、特に地蔵堂の周りにはたくさんのお地蔵さまがいます。小さく可愛らしい表情のお地蔵さまが4体いらっしゃるので、境内を歩くときにはぜひお地蔵さまがどこにいるのか探してみるのもよいでしょう。
④猪目窓と天井画
正寿院で一番のフォトスポットとされるのが「猪目窓(いのめまど)」と「天井画」です。
正寿院の客殿にある猪目窓はハートの型で古くから伝わる日本伝統文様の一つで約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところに使用されており、災いを除き服を招くという意味が込められています。
春には「桜のピンク」と「夜桜」、夏には「新緑の緑」、秋には「紅葉の赤」、冬には「雪の白」と季節によっていろいろな色の猪目窓の景色をみることができます。また、時間帯によって、日が差すことでみれる猪目の影はハート型となるため「幸せのおかげ」といわれています。
客殿の猪目窓と共にみれるのが「天井画」です。多くの日本画家が協力をして花と日本の風景をテーマに描かれた160枚の画が客殿の天井を埋め尽くしています。
天井画の角には、守護をする四神(東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武)や日本の神様の画をみることができます、人がすくないタイミングに訪れることが出来たら仰向けに天井画を眺めて楽しむこともできます。
ほかにも、160枚の天井画の中には春夏秋冬の舞妓の絵が4枚隠れているので見つけてみてはいかがでしょうか。
天井画の他に、正寿院の本堂内陣でも天井画をみることができます。こちらでは江戸時代に描かれた種字曼荼羅(マンダラ)天井画があり、客殿にある天井画とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
正寿院のお守りや御朱印・御朱印帳について!
正寿院で授かれるお守りや御朱印・御朱印帳についてこちらではご紹介していきます。正寿院オリジナルの御朱印帳やお守りは可愛らしいと女性を中心に人気が高いのでお土産にもおすすめのアイテムとなります。
可愛いお守りがたくさん
正寿院には、複数のお守りがありますが人気が高いのが「水引猪目(ハート)お守り」と「
抜苦与楽地蔵」です。
「水引猪目お守り」は、水引があわじ結びという結び方をしており、この結び方は「簡単には解けない」結び目から「健康・仕事・恋愛」などのさまざまな良縁が長持ちする印とされ福を招くお守りとして人気が高いです。色は数種類あり800円の授与料となります。
「抜苦与楽地蔵」は、苦を抜き、楽を与えてくれるお地蔵さまのお守りです。赤い前掛けに名前や願いごとを書いて、かばんなど常に身に着けておくことで願いを叶えてくれるとされています。こちらは授与料500円となります。
御朱印は季節限定など種類が豊富
正寿院の御朱印は複数あり、季節によっていただける御朱印が変わります。不動明王・舞妓画・寺宝特別公開記念・猪目窓の御朱印などがあり、猪目窓には参拝者の名前を入れることも可能なので名入れ希望の場合は伝えましょう。
また、観世音・地蔵尊・御詠歌の花印は月ごとに変わるので行く季節によって違う花印を見れるのも授与の楽しみのひとつです。
御朱印は6体あり、御朱印帳に直接書かれるのが4体で、紙での書置きが2体となります。受付で御朱印を申し出と番号が書かれたビニールケースに持参した御朱印帳と希望する御朱印にチェゥクを入れた紙を入れ、客殿で渡すように言われますので客殿を訪れたら渡すようにしましょう。
2種類の御朱印帳も可愛い
2017年5月から頒布された御朱印帳は「猪目窓」と「天井画」の二種類のデザインがあります。「猪目窓」の御朱印帳はシックな黒のデザインに猪目窓とハードの影「幸せのおかげ」が表紙となっており、裏表紙には天井画の春夏秋冬の画が描かれています。
「天井画」の御朱印帳は表紙に天井画の写真が使われ、裏表紙には金字で正寿院という文字と寺紋が印字されています。どちらの御朱印帳もシンプルながらも可愛らしく人気が高いものとなっています。
正寿院で夏に行われる風鈴まつりは必見!予約は必要?
正寿院では夏に「風鈴まつり」が風物詩として行われます。この風鈴祭りは毎年7月ごろから9月ごろにかけて行われ、境内に全国各地で製造されている風鈴を飾ります。普段見ることがない風鈴の波は圧巻です。
風鈴は風が吹くと奏でられる美しく涼しい音色に納涼を感じさせてくれ、現地だけでなく観光客にも人気が高いお祭りとなっています。
風鈴は元々、お寺に吊るされている「風鐸(ふうたく)」と呼ばれる青銅製の鈴が原型と言われています。風鐸は音が鳴ることで音が届く範囲を聖域として、災いが起こらないようにするという結界の意味を持っていました。そのことから風鈴も「厄除け・魔除け」といった意味を持っているといわれています。
風鈴祭りは、毎年多くの人が訪れますが、事前チケットを購入し予約が必要な年と、予約不要が年があるので訪れる際には公式サイトで風鈴祭りの事前予約が必要かを確認しておきましょう。
正寿院へのアクセス方法・駐車場について!
正寿院へのアクセス方法と駐車場について、こちらでは紹介をしていきます。京都駅から少し離れているので訪れる際には到着時間などに注意をして訪れましょう。
【アクセス①】JR宇治・京都宇治駅から
正寿院の最寄り駅であるJR宇治・京都宇治駅からアクセスをする場合は、「京都京阪バス」を利用して「維中前バス停」で下車し、コミュニティバスの乗り換えたあとに「奥山田バス停」で下車をしたあとに、徒歩10分ほどで到着することができます。
【アクセス②】近鉄新田辺駅から
正寿院もうひとつの最寄駅である「近鉄新田辺駅」から向かう場合は、「京都京阪バス」で「維中前バス停」を経由したあとにタクシーで約10分で到着することができます。また、近鉄新田辺駅から直接タクシーで向かった場合は約30分ほどで到着できます。
【アクセス③】期間限定宇治茶バスが1番便利
正寿院へのアクセス方法として、一番便利なのが4月5日~11月29日間の日曜日と祝日に1日2便ある「宇治茶バス」がおすすめです。正寿院入り口まで乗車できる猪目窓(ハート型の窓)が装飾された特別車両なのでインスタ映えも抜群です。
宇治茶バスは、京阪宇治駅から乗車が可能で、運賃は京阪宇治駅から奥⼭⽥正寿院⼝・茶屋村まで660円 、JR宇治駅~奥⼭⽥正寿院⼝・茶屋村 640円となります。
【駐車場】全60台の無料駐車場
正寿院には無料の駐車場が完備されているので、車でアクセスすることも可能です。駐車場は第一駐車場・第二駐車場の合わせて60台収容可能となっています。時期により混雑するので駐車場を利用する場合は早めの時間帯に利用することをおすすめします。
事前予約が必要!正寿院で人気の体験メニュー3選!
正寿院は、参拝するだけではなく寺院内で体験できるメニューもあります。写仏体験などが定期的に行われているため、色々な体験を通じて思い出を作りたいという人におすすめです。
体験メニューを利用する場合は事前に予約する必要があるため、正寿院に参拝する場合に体験メニューを希望の場合はあらかじめ予約を行っておきましょう。
①庭を見ながらお寺ヨガ
「庭を見ながらお寺でヨガ」は、正寿院の美しい庭を見ながら自然や風を感じることができるヨガ体験です。ヨガ体験が初めての人や、体が硬くて不安という人や、おひとり様でもどなたでも参加することが可能です。インストラクターの先生は女性で、和気あいあいと、ゆるく楽しい時間をすごすことができます。
ヨガマットは用意されているので、動きやすい恰好でいけばそのままヨガ体験が可能となっており、月替わりの特性スムージーも美味しいと評判です。
お寺でヨガは月に一度の開催で11時から開始となります。予約方法は10日前までにメールで【名前】【参加人数】【電話番号】を記載して予約をします。
事前説明時間 | 5分 |
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体験時間 | 60分 |
体験料 | 1000円(月替わり特製スムージー付) |
②数珠作り
オリジナル腕輪数珠作り体験は、20種類以上の天然石の意味を確認しながら、一珠一珠願いを込めて選んで作成する、オリジナルの腕輪数珠作りとなります。大人だけではなくお子さんのも用意されているので親子お揃いの数珠を作ることもできます。
体験時間は40分で、石の選びから配置まで考えての作成のため作り終わる時間は個人差があります。完成すれば世界に一つだけの数珠が出来上がります。
オリジナル腕輪数珠作り体験は毎日開催されていますが、8月1日~16日は受け付けていないので注意しましょう。予約方法は10日前までにメールで【名前】【参加人数】【電話番号】を記載して予約をします。
事前説明時間 | 5分 |
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体験時間 | 40分(個人差があります) |
体験料 | [大人] 3,000円 [子供] 500円 |
③写経体験
お寺で定番の写経体験を正寿院でも体験することができます。写すお経は「般若心経」となり、一筆一筆を大切に、ゆっくりとお経を写すことで自分の手で得を積む大切さが実感できます。
写経の最後には願いを書く欄があるので全て写し終わり、煩悩が消えたスッキリとした状態で願いを書けば、成就への一歩に近づけるかもしれません。
写経体験は毎日開催しており、予約方法は10日前までにメールで【名前】【参加人数】【電話番号】を記載して予約をします。
事前説明時間 | 5分 |
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体験時間 | 40分(個人差があります) |
体験料 | 1,500円 |
正寿院周辺ランチなら「たなか家」でうどんがおすすめ!
正寿院周辺でランチをする場合は「京のおうどんやさん たなか家」がおすすめです。正寿院へ行く途中にあり、何を食べても美味しいと評判のたなか家は、もちもちのうどんと少し甘めの出汁が特徴のおうどんやさんです。
一番人気のぶっかけうどんには特製のつけ麺ダレをうどんの直接かけたもので具材は天かすとネギと非常にシンプルで価格は中サイズで480円です。トッピングで野菜天ぷらや鶏天ぷらも頼むことができるのでお好みの天ぷらと合わせて注文してみましょう。
住所 | 京都府綴喜郡宇治田原町岩山休場8 お茶の郷木谷山敷地 |
電話番号 | 070-1391-6972 |
営業時間・定休日 | [月~金・土・祝] ※売り切れ終了 日曜・祝日 |
予算 | ~1,000円 |
アクセス | ●JR宇治駅からバスで約25分、バス停「長山口」下車後、徒歩約4分 |
駐車場の有無 | 駐車場あり |
公式HP | たなか家 |
正寿院に行って可愛い天井画やお地蔵さんに癒されよう!
正寿院は、夏の風物詩の風鈴祭りや、可愛い天井画、お地蔵さんに癒されるだけではなく、さまざまなお寺体験もできる京都宇治町のおすすめ観光スポットです。可愛いだけではなく、伝統文様もある猪目窓や、天井画など魅力がたくさんあります。京都に訪れるときには正寿院に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所 | 京都府綴喜郡宇治田原町大字奥山田川上149 |
電話番号 | 0774-88-3601 |
営業時間・定休日 | [4月~10月] 9:00~16:30 [11月~3月] 9:00~16:00 [定休日] 無休 |
予算 | [拝観料] 600円(お茶・お菓子付) (風鈴祭り期間中は700円) |
アクセス | [公共交通機関] ●JR京都駅からJR奈良線で「JR宇治駅」下車 京都京阪バス「維中前(いちゅうまえ)下車 コミュニティバスに乗車し奥山田下車後、徒歩10分 ●近鉄京都駅から近鉄奈良線で「近鉄新田辺駅」下車、 京都京阪バス「維中前(いちゅうまえ)下車 コミュニティバスに乗車し奥山田下車後、徒歩10分 [車] ●大阪方面からの場合 名神高速道路で「大山崎JCT」、京滋バイパス「宇治西IC」で降り、 国道を約30分進む |
駐車場の有無 | 駐車場あり |
公式HP | 正寿院 |