南アフリカ共和国のヨハネスブルグの治安は世界一悪い?危険度を解説

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南アフリカ共和国は、大自然と都会を楽しむことができる国です。ヨハネスブルグは南アフリカ共和国の最大都市です。世界一治安が悪い危険な都市とも言われるヨハネスブルグは旅行することができるのでしょうか?治安についてまとめてみました!

南アフリカ共和国のヨハネスブルグの治安は世界一悪い?危険度を解説

目次

  1. 世界一危険と言われるヨハネスブルグの治安状況とは?
  2. 南アフリカ共和国のヨハネスブルグとはどんなところ?
  3. 世界一治安が悪い?ヨハネスブルグの怖い噂
  4. ヨハネスブルグはなぜ治安が悪いのか?
  5. ヨハネスブルグの現在の治安状況
  6. ヨハネスブルグで旅行者をターゲットにした犯罪
  7. ヨハネスブルグへ旅行する際の注意点
  8. 南アフリカの治安に注意しよう!

世界一危険と言われるヨハネスブルグの治安状況とは?

ヨハネスブルグ
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ヨハネスブルグは、大都市で大きな建物もあれば建物が密集している場所もあります。しかし、一方でトタン屋根でできている家がある地域も存在し、貧富の差がはっきりとしているでしょう。

また、大都市でありながらも治安が悪いと言われ、日本の何倍もの犯罪が起きています。そのため、「世界一治安が悪い」と言われることもあるのがヨハネスブルグです。

今回は、ヨハネスブルグを中心に南アフリカの治安を紹介します。世界一治安が悪いのは事実でしょうか?

南アフリカ共和国のヨハネスブルグとはどんなところ?

ヨハネスブルグ
Premilla

南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の最南端にあります。首都がブレトニア、ケープタウン、ブルームフォンテーンと3つある珍しい国ですが、代表するのはブレトニアです。

最大都市がヨハネスブルグです。南アフリカの人口は約5600万人です。英語が使われるため、ヨハネスブルグでは英語が話せたら十分でしょう。南アフリカだけでなく、アフリカ大陸の世界都市の1つです。

また、アフリカ最大の証券取引所も存在しているため、アフリカの経済を握っているともいえるでしょう。経済発展が注目される中で治安の悪さが問題視されているのも事実です。

ヨハネスブルグでのお金は?

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南アフリカの通貨は「ランド」です。ヨハネスブルグでもランドを使います。2019年11月現在、1ランド約7.40円です。

日本やヨハネスブルグで、日本円からの両替が可能です。ヨハネスブルグでは、アメリカドルを使用することはほぼできません。

必ず、ランドに両替しておきましょう。細かいお金に両替しておいたほうが使いやすいのでおすすめです。

世界一治安が悪い?ヨハネスブルグの怖い噂

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Free-Photos

ヨハネスブルグが世界一治安が悪いと言われるのは、アパルトヘイト時代にあった治安の良さがなくなり犯罪が多発しているためです。アパルトヘイトが廃止され、職がない者が国外からも流出し、犯罪組織を作っています。

職のない者たちが麻薬取引をしたり、ギャングがケンカをすることもあります。昼間であっても治安が悪い場所も存在しています。また、銃器が簡単に所持でき殺人事件も多発している噂があります。

さらに、ボテンタワーという高層マンションには売春、麻薬、ギャングなど問題が過去にありました。世界一怖いビルという噂もあります。このように、怖い場所や悪い噂ばかりあり世界一治安が悪いという概念を持つ人も多いのです。

ヨハネスブルグはなぜ治安が悪いのか?

ヨハネスブルグ
JIRCAS

ヨハネスブルグには、アパルトヘイト博物館や、FNBスタジアムなどのように観光スポットもあります。仕事でヨハネスブルグに出張に行く人もいるでしょう。

しかし、依然として治安が悪いと言われ続けている都市です。南アフリカ最大の都市でもあり、アフリカ大陸の発展に欠かせない都市でもあります。

そのヨハネスブルグの治安がなぜ世界一悪いと言われているのでしょうか。

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簡単に銃を所持できる

銃
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南アフリカは、銃社会です。ヨハネスブルグでは銃を手に入れることは困難ではありません。多くの犯罪に銃が使われることがあります。違法とされる銃器も所持している人がいます。

スリや強盗をする人物から殺人をする人物まで、多くの人が銃を所持しながら行動しているでしょう。簡単に手に入る銃が保身ではなく殺人や犯罪に使われているため治安が悪いのです。

ヨハネスブルグにいると、発砲を聞く可能性もあります。滞在者の目の前で射殺事件が起きたこともあるほど、銃による犯罪が頻発しています。

エイズ感染者数が世界最多

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南アフリカではエイズ感染者が世界一です。世界にいるエイズ感染者の5人に1人が南アフリカの人です。また、南アフリカの人口の10%以上が感染者でもあります。

女性への性的暴行により女性がエイズに感染し、母子感染で生まれた子供もエイズになり、さらには親をエイズで亡くすエイズ孤児もいます。性的暴行が起きるという治安の悪さも判明しています。

また、貧困のために売春をする女性がエイズになったりエイズを蔓延させていることも事実です。平均寿命は日本の20歳ほど下で60代前半です。

ヨハネスブルグの現在の治安状況

ヨハネスブルグ
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世界一治安が悪い都市、エイズが蔓延している都市、貧富の差が激しい都市などのように、ヨハネスブルグの印象は怖いというのが正直なところでしょう。

現在のヨハネスブルグの治安ですが、今でも世界一治安が悪いと言われているのかについて紹介します。ヨハネスブルグに旅行やビジネスで訪れる人もいます。

無事に帰国する人も多い中で、「本当に世界一治安が悪いのか?」という疑問も出てくるのではないでしょうか。

レベル1の危険度

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ヨハネスブルグの治安は、危険レベル1です。南アフリカ全体で見ると、ほぼ全域に危険レベルがついていません。ついているのは、ヨハネスブルグ、ケープタウン、ブレドニア、ダーバンの4箇所のみです。

危険レベル1ということは、2019年現在、世界一治安が悪い地域ではありません。同じアフリカ大陸にあるマリは、危険レベル4の地域がありヨハネスブルグより治安が悪いと言えるでしょう。

しかし、ヨハネスブルグでも傷害事件や強盗事件、殺人事件などが起きており、治安の悪さを感じさせるものは多々あります。

ヨハネスブルグで旅行者をターゲットにした犯罪

犯罪
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ヨハネスブルグでは、経済の悪化や失業者の多さ、富裕層の移転などにより観光客をターゲットにした犯罪が多々起きています。

ヨハネスブルグは観光できない場所ではありません。しかし、犯罪の手口が危険で怖いので注意が必要です。

旅行者の身に起きやすい危険について紹介します。

強盗

強盗
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昼でも夜でも行われる犯罪が強盗です。銃器をつきつけられ、金品を奪われることがあります。また、空港やショッピングモールからずっと尾行され、ホテルや住宅前で襲撃される強盗事件も起きました。

さらには、歩いているところで路上強盗に遭ったり、両替したところで強盗に遭うという被害もあります。

侵入強盗という住居に入って金品を奪う犯人もいるため、自分が強盗されないまでもその現場を見てしまうという危険に遭遇することもあるでしょう。

スリ

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公共機関を使うときに、スリに遭うことが多くなります。南アフリカでは、バスや電車などの公共機関はなるべく使わないことを推奨されています。

人が混雑しがちな場所は、スリ犯罪に遭いやすく、危険があります。特に低所得者が多い場所ではスリ被害も拡大しているので注意しましょう。

車上荒らし

車
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ヨハネスブルグはなるべく車移動が推奨されていますが、観光客が車を使うためか車上荒らしも多発しています。一時停止しているときに窓ガラスを割って金品を奪う強盗もいます。

また、リモートキーの電波を操作され、施錠したはずができておらず貴重品が奪われる事件もあります。さらに、助手席に座っている人がバッグを膝に乗せていたところ、奪われたトラブルもありました。

駐車場を見つけることができなかったために路上駐車したところ、車上荒らしに遭っていたという事件もあり、お金の臭いがするところには犯罪も多発しています。

偽警察官

警察
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車を運転しているときに偽装警官が停車を求めてきます。所持品検査という名の金品を奪う事件が発生しています。

相手は、拳銃を持っていることが多く、拳銃をつきつけられることもあるでしょう。冷静に対処しながらも、相手の欲が満たされないと逆上して銃を使ってくるのです。

偽警官は、私服警官を装ったり、麻薬捜査を装って近づいてきます。

カード犯罪

カード
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カードのキャッシングでATMに寄ったところ、尾行されて金品を奪われることがあります。また、ATMのカード差込口になんらかの操作がされカード情報が抜かれることもあるでしょう。

さらに、不慣れなATMで使い方が分からない観光客に親切を装って近づきカードを盗む人もいます。ATM操作に夢中になっていると、現金だけがいつの間にかなくなっていることもあるでしょう。

クレジットカードをショッピング等で利用したときに、スキミングというカード情報を奪う犯罪も多発しています。デビットカードでも同じような犯罪に巻き込まれることが多いでしょう。

空港内での犯罪

空港
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ヨハネスブルグの空港では、預けた荷物が全て盗まれていることがあります。また、預けた荷物が無理矢理空けられ、金品を奪われるということが発生しています。

さらには、荷物運びや道案内をすると観光客を狙い、多額のお金を請求する人もいます。他の空港では、警察が不正賄賂をとるという事件も起きています。

空港では、ヨハネスブルグだけではなく、南アフリカ全体で気をつけておきましょう。

性犯罪

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Alexas_Fotos

ヨハネスブルグでは、性犯罪も多く1日あたりに100件以上の事件が起きています。性犯罪の被害者は、若い女性や子供の可能性もあります。こうした性犯罪も世界一治安が悪いと言われる所以でしょう。

南アフリカは、国レベルで見ると性犯罪発生率が世界一と言われて過去もあります。女性の地位が低いことから起きてる可能性もあるでしょう。

性犯罪により、エイズに感染する確率も0ではありません。現地の女性も多くの被害に遭っているのが現実です。

ヨハネスブルグへ旅行する際の注意点

危険
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危険レベル1なので、渡航をやめるようには勧告されていません。そのため、ヨハネスブルグは旅行に行くことができ、ヨハネスブルグの街を堪能することが可能です。

しかし、犯罪発生率の多さや、世界一治安が悪い都市と言われると危険を感じずにはいられないでしょう。

ヨハネスブルグを楽しむにあたって、どこに注意すべきなのか紹介します。

危険なエリアには近づかない

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ヨハネスブルグの中でも、ギャングの拠点となっている「ヒルブロウ地区」や「ポンテタワー」など、危険なエリアには行かないでください。ヒルブロウ地区は、ヨハネスブルグで最も治安が不安定と言われています。

また、「ダウンタウン地区」では殺人や強盗、麻薬犯罪、性犯罪などが頻繁に起きています。明るい昼間でも容赦なく事件があるので行かないようにしましょう。

なるべく人が多くて安全なエリアを観光する目的でヨハネスブルグを訪れてください。

大金を持ち歩かない

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強盗に遭ったとき、必要以上に抵抗すると銃を使われ命が狙われることがあります。そのため、無駄な抵抗をせずにお金を渡したほうがいいでしょう。生きることが最優先です。

ただ、大金を持ち歩いていると、それだけ損失も大きくなります。そのため、お金は最小限だけ持ち歩くようにしてください。「この被害で済んだ」と思えるほうがいいでしょう。

また、財布に大金が入っているのが分かると、尾行され強盗されることもあります。お金は全くないふりをするためにも所持金はギリギリがおすすめです。

夜中に一人歩きはしない

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単独行動は非常に危険です。夜中はギャングたちも騒ぎ出し、麻薬中毒者や酔っ払いなどに出くわす可能性も高いでしょう。

窃盗や強盗以外にも、殺人などの大きな事件に発展することもあります。相手は銃を持っていることが多いので危険が増す夜中はより単独行動をしないことです。

ホテル内でも、全ての窓やドアに施錠をし、外から人が来ても簡単に開けないようにしてください。

女性は昼間も一人歩きしない

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女性が一人で行動しているととても目立ちます。ヨハネスブルグの犯罪の特徴には、「昼夜を問わない」というものがあります。外国人女性の一人行動は犯罪者にとっては最高に狙いやすい人物です。

また、女性なので性犯罪に繋がる危険性もあります。実際は、男性でも昼間の一人歩きは危ないと言われているため、女性ならなおさらです。

ヨハネスブルグを行動するときは、必ず集団で行動し、離れないようにしましょう。

車に貴重品を置かない

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車で移動するときは、貴重品を残してはいけません。車上荒らしに遭います。車に乗っているときでも、外から見えるところに貴重品を置いていると、窓ガラスを割られて盗られるでしょう。

貴重品は、椅子の下に置く、トランクに置くなどを徹底してください。車から離れるときは、車には何1つ残さないようにしましょう。

車に乗りこむときは、周りに怪しい人がいないかを確認してください。貴重品を隠すところを見られないようにするのも大切です。

空港でUberを利用しない

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タクシーを手配するUberですが、安全なタクシーに乗るために利用する人が多いでしょう。しかし、空港でUberを利用するとタクシー運転手とともに強盗に襲われることがあります。

この事件は増えているにも関わらず、警察が動いてくれない可能性が高いと言われています。Uberを利用するときは、バスで空港から少し離れた場所に行ってから行いましょう。

南アフリカの治安に注意しよう!

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南アフリカのヨハネスブルグは、現在世界で一番治安が悪い地域ではありません。しかし、銃犯罪が多発しており、殺人事件にまで及ぶものもあります。

旅行をするときは、治安や情勢に加えて、どんな事件が起きているのかにも注目してください。

他の国の治安もチェック!

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