エルミタージュ美術館はロシア・サンクトペテルブルクの見どころ!

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エルミタージュ美術館はロシアの国立美術館です。美術館のあるサンクトペテルブルグ歴史地区内は1990年に世界遺産に登録されている上、エルミタージュ美術館の建物も関連建造物となっています。膨大な貯蔵数を誇るエルミタージュ美術館の見所を紹介します。

エルミタージュ美術館はロシア・サンクトペテルブルクの見どころ!

目次

  1. ロシア・サタンベルクにある「エルミタージュ美術館」について紹介!
  2. エルミタージュ美術館のおすすめの回り方と見どころ
  3. エルミタージュ美術館での注意点
  4. エルミタージュ美術館のチケットについて
  5. 世界の美術とロシアの歴史を堪能しよう

ロシア・サタンベルクにある「エルミタージュ美術館」について紹介!

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GORBACHEVSERGEYFOTO

 ロシア史上、最後の王朝と言われる「ロマノフ王朝」。エルミタージュ美術館は、宮殿と女帝エカテリーナ二世が集めた美術品が元になっています。

その後も皇帝が集めた美術品、貴族などから没収された美術品が集められて、現在の大きな美術館となりました。

「エルミタージュ美術館」のエルミタージュとは、フランス語で「隠れ家」を表す言葉です。もともとは、エリカテーナ二世の 「隠れ家」だったのです。

世界三大美術館の1つと言われるだけあり、見どころたっぷりの美術館です。

世界三大宮殿の1つ

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DEZALB

エルミタージュ美術館はの貯蔵数は、現在300万点を超える膨大な数を誇っています。

貯蔵物以外にも、エルミタージュ美術館は建物自体が世界遺産になっているので、こちらも大きな見どころです。

さらにエルミタージュ美術館の建物は全部で5つあり、それぞれに見どころがあります。

冬宮

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GORBACHEVSERGEYFOTO

 ロマノフ王朝の宮殿として使われていたのが冬宮(Winter Palace)と呼ばれる建物です。 エルミタージュ美術館のあるサンクトペテルブルグは、ロマノフ王朝と帝政ロシア時代に首都となっていました。

エルミタージュ美術館の本館が、この「冬宮で」です。18世紀に建てられた冬宮は、バロック様式です。

「大使の階段」や「 大玉座の間 」「パヴィリオン」など見どころの多い冬宮ですが、この宮殿の美しさも見どころの1つです。

小エルミタージュ

エカテリーナ二世が集めた個人の美術品を展示するために建てられたのが、小エルミタージュと呼ばれています。

エルミタージュ(隠れ家)として1775年に建てられました。冬宮と繋がっています。エカテリーナ二世のこだわりや好みが見られる建物や庭園も見どころです。

旧エルミタージュ

エカテリーナ二世のコレクションは増え続け、これらを展示するために増築されたのが旧エルミタージュです。主にイタリア美術品が展示されています。

1787年に建てられたもので、大エルミタージュとも呼ばれています。小エルミタージュと渡り廊下でつながっている建物です。

 

新エルミタージュ

 エカテリーナ二世の私物であった美術品は、当時一般公開はされていませんでした。これらの美術品を市民が自由に見れるように建てられのが新エルミタージュです。

 1864年に完成しました。 絵画を見るには上からの証明が一番と考え、イタリアの天間、スペインの天間と天井がガラス張りになっています。

太陽の光で見る絵画はおすすめです。

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新館

 元々は参謀本部の建物でしたが、ロシア革命後には没収した美術品の保管場所となりました。貴族などから没収した品々です。

第二次世界大戦後にはエルミタージュの美術品と統合管理されるようになります。

2014年12月に、旧参謀本部の建物を改装して、「エルミタージュ美術館新館」が誕生しました。 本館と比較すると、近代的な建物です。

新館に展示されているのは主に印象派の画家たちの作品です。世界の巨匠、モネ、ゴッホ、ルソー、ゴーギャン達の絵画も見られます。

この新館は、冬宮とは向かい合った場所にあり繋がっていません。

エルミタージュ劇場

バレエ
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 ネヴァ河沿いに1786年に建てられた劇場です。300席ほどしかない小さな劇場ですが、おすすめなのは、オペラグラスを使わなくても本場ロシアのバレエが見られるということです。

ソ連時代は美術館関連の講義室として使用されていたため、エルミタージュ劇場として再び使われるようになったのは1991年になってからです。

ドレスコードがないので気楽にバレエを楽しめる劇場ですが、全席自由なので良い席を取りたい場合は早めに行くのがおすすめです。

エルミタージュ美術館へのアクセス方法

地下鉄
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エルミタージュ美術館へは、サンクトペテルブルクの地下鉄5号線に乗って行くことができます。アドミラルチェイスカヤ駅で下車するのがおすすめです。

駅を降りてからは3分程度で美術館に到着できます。地下鉄5号線は紫色で書かれている路線です。

住所

 Palace Square, 2, St Petersburg, Russia 190000 

電話番号

+7 812 710-90-79

開館時間

 10:00~18:00(水曜のみ20:00まで) 

定休日

 月曜日 

公式サイト

エルミタージュ美術館

第一週目の木曜日は個人の入場に限り無料となります。ハイシーズンはとても混み合うので注意が必要です。

エルミタージュ美術館のおすすめの回り方と見どころ

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エルミタージュ美術館のやおすすめの回り方をご紹介します

宮殿のインテリア・装飾品

エルミタージュ美術館に展示された美術品はどれも見事ですが、 ロシア皇帝の宮殿であった冬宮の装飾は特に豪華で時間をかけて見たいところです。

中でもパヴィリオンの間にある、世界最大と言われる大変貴重なからくり時計は必見です。現在、時計を動かすのは特別な時に限られていますが、今も時を刻むことができる時計です。

金のクジャク、オンドリ、フクロウが1時間ごとに時を知らせる様子は、展示されている時計の脇に動画上映されています。

イタリア美術のコレクション

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DEZALB

 イタリアのルネサンス期の美術コレクションは、大きな魅力ともいえるでしょう。数少ないレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画が、旧エルミタージュの2階にあります。

大使の階段を上がり、建物の外側をまわる形に展示されています。「ダ・ヴィンチの間」と「ラファエロの間」の近くで観賞することができます。

ゆっくりとイタリアの美術品を堪能してください。

イタリア美術品の主な展示物

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ「ベヌアの聖母」
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」
  • ラファエロの『コネスタービレの聖母」
  • ラファエロ「聖家族」
  • ティツアーノ「ダナエ」
  • ミケランジェロ「うずくまる少年」

フランドル・オランダの絵画

絵画
Pexels

 中でもエルミタージュ美術館が数多く収集しているのがオランダの絵画です。

世界的に有名なオランダ出身の芸術家、レンブラントやルーペンスの絵は見逃せません。

レンブラントの最高傑作と言われている「 放蕩息子の帰還 」が展示されているのも、この「レンブラントの間」です。

フランドル・オランダ絵画の主な作品

  • ルーベンス 「大地と水の結合」
  • ルーベンス 「ペルセウスとアンドロメダ」
  • レンブラント「放蕩息子の帰還」
  • レンブラント「老ユダヤ人の肖像」
  • レンブラント「フローラに扮したサスキア」
  • レンブラント「天使のいる聖家族」

フランス美術のコレクション

 冬宮の2階、南の展示室に多く飾られているのがフランス美術品です。これらは15世紀から18世紀にかけての物が多く、エカテリーナ二世のお気に入りだったと言われています。

フランス美術の主な展示品

  • モネ 「庭の女」
  • モネ 「ジヴェルニーの干草 」
  • ゴッホ「 アルルの女たち」
  • ゴッホ 「夜の白い家」
  • ルノワール 「ジャンヌ・サマリーの肖像」
  • セザンヌ 「煙草を吸う男」

古代エジプトなどの美術品

エジプト
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エルミタージュ美術館で見られるのは、ヨーロッパの美術品だけではありません。希少なエジプトの壁彫刻や棺がたくさん展示されています。

エジプトの展示室は出入口近くの1階にあり、美術品の他にも本物のミイラが展示されていて、こちらは必見です。

他にも、シベリア、中央アジア、ユーラシア原子文化などの展示室もあるので、ヨーロッパとは一味違う美術品を見ることができます。

特別室

宝石
StockSnap

 エルミタージュ美術館には、特別秘宝室があります。専門のガイドが付く特別室は、人数が限定されている上、写真撮影が禁止されていて予約制になります。

エカテリーナ二世の宝石を中心に展示された「ダイヤモンドルーム」と、古代スキタイ民族の工芸品が展示された「ゴールデンルーム」の2部屋です。

予約ができるかどうかは、直前まで分からないため時間に余裕がある人におすすめです。所要時間はだいたい1時間程度になります。

エルミタージュ美術館での注意点

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エルミタージュ美術館を見学する際の注意点を見ていきましょう

クロークに預けるもの

荷物
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コートや上着はクロークに預けます。カバンは持ち込めますが、A4サイズ以上の大きなもは不可となっており、こちらもクロークに預けることになりますので、カバンのサイズも注意が必要しましょう。

また別館へ行く場合は、一度本館を出なければなりません。じっくり見たい方は、日にちを分けて見るのがおすすめです。

カメラのフラッシュは禁止

カメラ
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美術館内の写真撮影は可能です。しかし、フラッシュ撮影は不可になっています。また、三脚を使用しての撮影もできません。

必ず指示に従うようにしましょう。

地図を見ながら計画的に

地図
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宮殿だった建物なだけに、とても分かりにくい構造なので、必ず地図を確認しながら周ると良いでしょう。また、貯蔵数が膨大なので、予め「何を見たいか」「それがどこにあるか」を確認し、スケジュールを立てて周るのがおすすめです。

普通の美術館の感覚で入ると、全て見きれないどころか、見たかったものも見られない可能性があります。

入館前に必ずトイレに行く

トイレ
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広大なエルミタージュ美術館ですが、トイレは1か所しかありません。一度中に入りトイレに行くとなると、入口まで戻ることになります。

できるだけ、入館前にトイレに行って行くのがおすすめです。また、トイレの近くに美術館唯一のカフェもあります。ここを拠点に見て周るのもよいでしょう。

エルミタージュ美術館のチケットについて

チケット
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エルミタージュ美術館のチケットを購入する方法はいくつかあります。当日窓口で買うこともできますし、美術館内にある自販機で購入も可能です。

また、事前に公式サイトで購入することも出来ます。eチケットの場合、通常とは別の専用入り口から入ることができるメリットがあります。

ただし、eチケットがちぎれていたり、印字がハッキリしていないものは使用不可となるので、プリントアウトした場合は大切に保管してください。発行より180日間使用可能です。

現地購入でも事前購入でも1日券と2日券があります。時間が取れる場合は、2日券を購入し、冬宮を中心とする美術館と、新館を1日ずつ観賞するのがおすすめです。

また、ゆっくり調べる時間、列に並ばずに入りたいという人はツアーに申し込むのも一つの方法です。

エルミタージュ美術館チケット購入サイト

チケット種類

金額

事前購入1日券

$17.95

事前購入2日券

$23.95

当日券売機購入

700RUB

幼児と学生は無料です。

世界の美術とロシアの歴史を堪能しよう

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IgorShubin

エルミタージュ美術館は、美術館好きには何日あっても足りないでしょう。普段は美術館に行かないという人でも、その豪華な建物と展示品は一見の価値があります。

限りある時間の中での見学であれば、予め下調べをし、スケジュールを立てて上手に周るのが最大のポイントです。

エルミタージュ美術館の素晴らしさをぜひ肌で感じてみましょう。

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