樽前ガローは北海道苫小牧の絶景スポット！行き方やおすすめの時期も紹介

絶景スポットと言われている樽前ガローがどのような場所なのか詳しく説明していきます。樽前ガローは絶景スポットとしてだけでなく、パワースポットとしても有名です。

この記事では、樽前ガローに行くといい時期や行った後のおすすめの観光スポットも紹介しています。

北海道を観光する予定のある方や、地元民だけど行ったことがなかったという方は参考にしてみてください。

樽前ガローとは、北海道苫小牧市にある渓谷のことを指します。樽前ガローは北海道の絶景が見られる観光スポットの1つで、大自然が作り上げた自然景観を観察することのできる観光名所として広く知られているのです。

樽前ガローは、樽前山の噴火による火山灰が堆積してできた岩石・凝灰岩が、川の水によって削られて5～6mほどの切り立った崖へと変貌していったことで出来ました。樽前ガローの「ガロー」にも、切り立った崖という意味があります。

同じような仕組みで出来上がったものは、グランドキャニオンが挙げられます。樽前ガローは、その後の日本の気候によって、苔が生えて木々が生い茂りました。1979年には、苫小牧市の自然環境保全地区にも指定されています。

ここからは、絶景スポット・パワースポットとして有名な樽前ガローへの行き方を紹介していきます。樽前ガローに行きたいと思っている方は参考にしてください。

樽前ガローの場所・住所は、〒059-1265 北海道苫小牧市字樽前です。

ここからは、新千歳空港から樽前ガローへの行き方について紹介していきます。公共交通機関を使う場合と、レンタカーなどの車で行く場合について説明しますので行く予定がある方は参考にしてください。

新千歳空港から樽前ガローまで、電車とバスを利用して行くことができます。

まず、空港リムジンバスで苫小牧駅前バスターミナル行きに乗車してください。苫小牧駅から社台駅まで移動し、社台駅からバス停「南樽前」まで12分ほど歩きましょう。

バス停「南樽前」についたらバスに乗って、バス停「樽前ガロー」で下車します。バス停「樽前ガロー」から徒歩3分で樽前ガローに着くことでしょう。

新千歳空港から樽前ガローまで車で行くと、道央自動車道経由で44キロ、40分ほどかかります。国道36号線沿いの入り口に樽前ガローの看板があります。看板は樽前ガロー橋の近くには駐車場もあるので、途中で迷うということはないはずです。 

看板は地味で見落としてしまう人もいるようですが、「ドリーム苫小牧ゴルフ倶楽部」の看板も近くにあるのでそちらの看板も探すようにしてみてください。不安な方は、樽前山神社をカーナビに入れて行くと良いかと思います。

実際、樽前ガローに行く人はレンタカーなどを借りて車で訪れる方が多いとのことでした。ちなみに、タクシーで新千歳空港から樽前ガローまで行くと、片道14000円ほどかかるようです。

ここからは樽前ガローのおすすめの時期について紹介していきます。樽前ガローは苔が有名ですが、一年中、色々な時期の魅力があることでも有名です。樽前ガローの苔の見頃はいつなのか、それぞれの季節に何が楽しめるのかチェックしてみてください。

樽前ガローの魅力は、緑の美しい苔です。緑の苔がびっしりと樽前ガローの壁一面に生い茂る様子を見たくて、樽前ガローに訪れる人も多くいます。

樽前ガローで緑の苔を楽しみたいのであれば、7月に入った頃に行くようにしましょう。樽前ガローに生い茂る苔は60種類もあると言われているので、ぜひ近くでじっくり苔を観察してみてください。

苔が生い茂った樽前ガローにいると、とても癒されるため、何度もこの時期に樽前ガローを訪れる方もいます。ジブリの世界のようだという印象を持つ方も多いです。

樽前ガローといえば緑の苔というイメージが強いですが、秋には美しい紅葉も楽しめます。樽前ガローで紅葉を楽しむのであれば、10月の中旬から下旬が見頃となっています。

この時期は苔の緑はそこまでですが、苔と紅葉とのコントラストが人気です。紅葉は黄色・赤・茶色と様々な色が楽しめます。時間帯は午前中がおすすめで、樽前ガローの綺麗な川の底まで日光が差し込んで、美しい景色に癒されることでしょう。

また、10月の中旬から下旬は、樽前ガローだけでなく周辺の林道でも紅葉が美しいので散策してみるといいです。

樽前ガローで雪景色を楽しみたいのであれば、11月〜1月に行くことをおすすめします。冬は樽前ガローが雪に覆われた光景・景色を見ることができると人気です。樽前ガローの渓谷の上の方に生えている木は、この時期は枯れ木になっています。

雪と枯れ木が共存している景色は、山水画のようでとても素敵だとカメラを持って来る方も多いです。樽前ガローは春夏秋冬で様々な景色を楽しめるため、季節が変わるごとにカメラを手に来る方もいると言います。

ここからは、樽前ガローに行くときの注意点について説明して行きます。持ち物や服装など、樽前ガローについてしまってからでは用意できないものも多いので、行く前には必ずチェックしてください。

樽前ガローに行く服装についてですが、歩きやすいスニーカーを履いて行くようにしましょう。樽前ガローは自然がそのまま残っているため、舗装された道や階段はありません。クロックスなどの靴は危険なのでやめたほうが無難です。

リバートレッキングをするのであれば、長靴を持って行って、濡れても大丈夫なズボンを履いて行きましょう。水に濡れてしまった時のためにタオルも必ず持って行くことをおすすめします。

リバートレッキングをするつもりがなくても、足を滑らせて川に落ちて濡れてしまうことも考えられます。帰りのことも考えて、着替えを必ず持って来るようにしましょう。

実は、樽前ガローは熊が出没するエリアになります。そのため、熊避けの鈴やホイッスルを必ず持って行くようにしましょう。

熊避けの鈴をつけているだけだと、川のせせらぎの音に消されてしまうこともあるので、ホイッスルを持っていると良いです。また、ホイッスル以外にも、熊避けスプレーを持っているとかなり安心できます。

樽前ガローは人がかなりたくさんいることもあるので、それだけで安心しきって熊が出没する危険を忘れてしまっている人も多いです。

雄大な自然に癒されるのはいいですが、「樽前ガローには熊が出没することがある」ということは頭の片隅に置いて行動してください。また、樽前ガローでは釣りを楽しまれる方もいます。

魚を釣った後にここで捌いていたりすると、血の匂いなどで熊が寄って来ることも考えられます。樽前ガローには「ここで魚を捌かないで」という手書きの看板もあるようなので、捌かないようにしましょう。

樽前ガローだけでなく、周辺の林道には羆（ひぐま）が出没したという目撃情報は多くあります。羆の活動は朝と夕方に活発になるため、朝と夕方の入林は控えるようにしてください。

ここからは、樽前ガローに行った後におすすめの観光スポットを紹介して行きます。樽前ガロー以外にも観光スポットを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

樽前ガローに行った後に、まだ元気が残っている場合は樽前山（たるまえさん）への登山がおすすめです。樽前山は支笏湖の南側に位置している山で、活火山の一つです。

樽前山は噴火と陥没を繰り返したため、三重式活火山というカルデラを形成しています。火口中央部に突き出た樽前溶岩ドームは、北海道の天然記念物にも選定されているようです。

樽前山は噴火警戒レベル1の活火山で、近年大きな噴火をしていませんが、火口付近では火山ガスや噴気が上がることがありますので登山する場合は十分に注意してください。

また、立入禁止区域もありますので、禁止されている区域には入らないようにしてください。樽前山の周囲には他に高い山がないため、素晴らしい景色を眺めることができます。

軽装でも登山できてしまいますが、突然寒くなることは十分に考えられるので、必ずマウンテンジャケットなどを持って登るようにしてください。また、樽前山には80種類近い植物も楽しむことができます。

樽前山の名前がついているタルマエソウは毎年7〜8月頃が見頃になります。登山中は歩くことに集中してしまいがちですが、登山道の周りにかわいい花が咲いているので目を向けてみてください。

おすすめのコースは、西山〜932峰ピークです。樽前山は登山初心者の人でも楽しめる山ですが、このコースは総距離8キロを超えるので登山中級・上級レベルの方におすすめとなっています。

その他のコースであれば、初心者や小学生の子でも登山を楽しむことができます。樽前山を登山した後は、支笏湖温泉に入って疲れをとってください。

樽前山神社は、苫小牧市に位置する神社なので、樽前ガローに行った後にもアクセスしやすいです。初めて樽前山神社を訪れた方は、樽前山神社の鳥居の大きさや立派な社殿に驚かれることでしょう。

苫小牧市の名社としても知られる樽前山神社は、御祭神が「大山津見神（おおやまつみのかみ）」「久々能智神（くくのちのかみ）」「鹿屋野比売神（かやのひめのかみ）」となっています。

「大山津見神（おおやまつみのかみ）」が山の神様、「久々能智神（くくのちのかみ）」が木々の神様、「鹿屋野比売神（かやのひめのかみ）」が草原の神様です。

これらの神様は、日本を創造した神様である「伊邪那岐神（いざなぎのかみ）」と「伊邪那美神（いざなみのかみ）」が、現在の日本の国土の前身と言われている「大八洲国（おおやしまのくに）」を生成した後に生んだ神様になります。

樽前山神社には、北海道限定・ご当地みくじシリーズの「えぞみくじ」があります。これは、ホッキ貝の形をしたお守り型のおみくじで、北海道内の神社6社でえぞみくじが用意されているようです。

樽前山神社のご利益は様々ですが、中でも「開運招福」のご利益があると有名です。樽前ガローに行った後で疲れているかもしれませんが、開運したい方はぜひ樽前山神社に行ってみてください。

樽前ガローについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか？

樽前ガローはとても雄大な自然を味わうことができる絶景スポット・パワースポットとして人気ですが、行くのであれば服装や持ち物など注意しなければいけないこともあります。

特に、熊が出没する地域ということが抜け落ちている人は多いです。必ず熊避けのためのグッズを持っていきましょう。熊避けスプレーやホイッスルは忘れないようにしてください。朝や夕方は熊と遭遇しやすいので、十分に注意しましょう。

また、樽前ガローに行った後に、体力が余っていて樽前山に登る場合はマウンテンジャケットが必要になります。樽前山に登りたいのであれば、必ずマウンテンジャケットを忘れないようにしてください。

樽前ガローについた後で忘れ物に気づいてしまうと悲惨なので、出発前に必ず持ち物や服装をチェックするようにしましょう。特に、着替えはリバートレッキングをする予定がないという人でも必須です。

足を滑らせて川に落ちて水に濡れてしまうことはあるので、着替えは必ず持って行くようにしてください。樽前ガローはその場にいるだけで、とても癒されるパワースポットです。樽前ガローの大自然を楽しんでください。