てびちとはどんな料理？沖縄名物のてびちが味わえるお店も紹介

沖縄へ旅行したら味わってみたい料理の一つに「てびち」があります。沖縄地方に住んでいない方には耳慣れない「てびち」という言葉ですが、実は沖縄出身者にとってはソウルフードといってもいい伝統料理です。この記事では、沖縄で絶対に味わってみたい「てびち」について詳しく解説します。

沖縄に行ったことがない方にとっては、「てびち」という言葉の響きだけではいまいちどんな料理なのか想像ができません。おすすめのお店などをご紹介する前に、「てちび」とはどのような料理なのか解説します。

「てびち」とは、豚足料理の一種類です。豚肉料理が伝統的に作られてきた沖縄には、多くの豚足料理があります。焼いたり煮たり、スープを取ったり、唐揚げにしたりと、豚足のレシピにもいろいろとあります。「てびち」は豚足を煮込んで味付けしたものです。

一度茹でて脂を抜いた豚足を、たっぷりの水に泡盛を入れた鍋でトロトロに柔らかくなるまでもう一度茹でます。柔らかくなった豚足を、昆布や鰹節、砂糖やしょうゆなどで味を付けて、大根などと煮つけたものが「てびち」です。

「てびち」が沖縄でも人気の理由は、低カロリーで栄養たっぷりなためです。豚足には脂が多いというイメージが多いのですが、一度脂を茹でこぼしているので、カロリーが抑えられています。

豚足には軟骨が多いのですすが、軟骨にはお肌をプルプルにする効果のあるコラーゲンがたっぷりと含まれています。長時間煮込むことで、普通なら食べられない軟骨も、「てびち」ならトロトロに柔らかく食べやすくなります。

コラーゲンには日焼けからお肌を回復させる効果もあります。沖縄の日差しの下でたっぷりと遊んだ後の食事に、特に人気な料理です。

沖縄に行ったら食べてみたい「てびち」ですが、どんな味なのかわからないと挑戦できないという方もいることでしょう。基本的に「てびち」はお店や家庭ごとに味付けが違います。

豚足を泡盛などのお酒でじっくりと煮込んで、トロトロになるまで煮込んだものは、全部「てびち」と呼びます。しかし、沖縄ではしょうゆや出汁で味を付けることが多いようです。

しょうゆや出汁で煮込んだトロトロした豚肉、というイメージで行けば間違いないでしょう。基本的に、生姜焼きなどが好きで豚肉が苦手でないなら大丈夫でしょう。

ただし、豚足は臭みがあります臭みをしっかりと抜いていない場合には、気になる場合もあるので、その点は注意しましょう。

ここまでで、てびちとはどのような料理なのか理解していただけたことでしょう。てびちは煮込んだものをそのまま食べてもおいしいのですが、他の料理にアレンジしてもおいしくいただけます。こちらでは、てびちのおすすめアレンジレシピをご紹介します。

下処理をして臭みをしっかりと抜いた「てびち」を、食べやすいように一口サイズに切ります。片栗粉でまぶして、約170度の油でカラリと揚げたら出来上がりです。

しっかりと下茹でして臭みを抜いた「てびち」を用意したら、沖縄そばを作りましょう。しょうゆや出汁、サバの缶詰などでスープを作って、そばを丼に入れます。「てびち」とねぎをトッピングしたら出来上がりです。

「てびち」はあらかじめ下茹でしておきます。カツオの出汁やしょうゆと、お好みに応じてたっぷりの野菜と一緒に、たっぷりのスープで煮込めば、心も体もほっとする「てびち汁」の出来上がりです。

沖縄では「てびち」を味わうといえば、「てびちそば」に人気があります。こちらでは、沖縄でおいしい「てびちそば」を食べられるお店５選をご紹介します。

沖縄そば発祥の地といわれる名護市で、創業100年を超える、沖縄そばの名店中の名店です。伝統的な製法守って作られている出汁はまろやかで、プルプルした麺との相性は抜群です。

こちらは那覇市の国際通り沿いにある食堂で、穴場的存在として知る人ぞ知るお店です。てびちそばは680円と、かなりリーズナブルな値段で味わえます。

 電話番号なども公開していないお店なので、こちらは知る人ぞ知るお店でといえるでしょう。肉そばなどのメニューがいろいろとあリますが、「てびち」が特に美味しいお店です。箸で簡単に崩せるような「てびち」をぜひ味わってみてください。 

あっさりしたスープの沖縄そばに乗っているてびちは、箸で簡単に崩せるほどホロホロに柔らかく煮込んであります。優しい味わいで、スープまで飲み干せるてびちそばをどうぞご堪能ください。

細めの麺にたっぷりのスープはすっきりとしてカツオ出汁です。しっかりとした下ごしらえで脂を抜いた「てびち」を乗せたそばは、飽きが来なくて何度でも通えると評判です。

沖縄では「てびちそば」以外の「てびち料理」もおすすめです。こちらでは、沖縄そば以外で味わえる「てびち料理」のお店をご紹介します。

こちらは「てびち」の専門店として、全国の「てびち」ファンから絶賛されているお店です。おすすめは「あげてびち」で、唐揚げなのに、ぷりぷりの「てびち」の食感を楽しめる逸品です。

 こちらのお店の「てびち」はお肉とコラーゲンのうまみをしっかりと感じられると評判です。しっかりと下ごしらえされた「てびち」がたくさん入った「てびち汁」で心も体もポカポカ満足してみましょう。 

「てびちそば」や「てびち定食」に定評のあるお店です。トロントロンの「てびち」は他のお店と比べると大振りで、食べ応えがあります。味付けも程よく優しいので、お子さんから年配の方までおすすめです。

こちらのお店でおすすめのてびち料理は「焼きてびち」です。外側はパリッと香ばしく焼きあがっているのに、中はコラーゲンたっぷりのトロトロの食感を味わえます。焼きてびちは注文してから1時間以上かかるので、早めに行って注文することをおすすめします。

こちらのお店は「てびち唐揚げ」がおいしいお店として有名です。黒酢と醤油のたっぷりのたれに浸された唐揚げは絶品だと評判です。

こちらは沖縄おでんで有名なお店ですが、その中でも「てびち」が絶品だと評判です。沖縄おでんも、卵やダイコン、厚揚げなどを出汁で煮込んでいきますが、こちらのお店では「てびち」だけは他の鍋で煮込んでから投入しています。沖縄のおふくろの味を堪能できるこちらのお店は絶対に行く価値があります。

こちらは「焼きてびち定食」がおいしいと評判です。「てびち」は臭みが苦手な方も多いのですが、こちらのお店はしっかりと臭みを抜いているので安心して食べられます。焼きてびちは注文してから時間がかかるので、時間の余裕を見ていきましょう。

こちらのお店のおすすめメニューは「カレーてびち」です。その名の通り、カレーで「てびち」を煮込んでいます。他のお店では味わえないカレーてびちをぜひ堪能してください。

沖縄で「てびち」を味わえるお店をご紹介してきましたが、じつは「てびち」はお土産としても大人気です。常温保存できるレトルトパックなどが販売されています。ぜひ沖縄で「てびち」をたっぷりと味わったら、ぜひお土産としてもご検討ください。

この記事では沖縄の郷土料理の「てびち」について解説してきました。コラーゲンたっぷりの「てびち」は、沖縄に行ったらぜひ堪能してみたい逸品です。ぜひ、この記事でご紹介したお店で「てびち」の料理をたっぷりと味わってみましょう。