土岐市の焼き物・美濃焼とは?土岐美濃焼まつりについても紹介
土岐市は焼き物が盛んな地域です。国内シェアトップの「美濃焼」で有名な土岐市には、焼き物にまつわるスポットも多く存在します。美濃焼とは、どんな焼き物なのでしょうか。土岐市の焼き物の歴史や、美濃焼が買えるスポット、陶器市について紹介します。
目次
土岐市の焼き物「美濃焼」について紹介!
美濃焼は、瀬戸焼や有田焼とともに「日本三大陶磁器」に数えられる、日本でメジャーな焼き物です。
全国に広く流通し、国内のシェアは6割を超えるともいわれる美濃焼。美濃焼発祥の地である岐阜県土岐市には、美濃焼をお得に購入できる道の駅や、焼き物の歴史を学べる施設があります。
美濃焼とは、どんな焼き物なのでしょうか。その歴史や特徴に触れながら、土岐市で焼き物を購入したいときにおすすめのスポットや、土岐市で行われる陶器市について紹介します。
土岐市は焼き物生産日本一?
岐阜県の南東部、土岐市を含む東濃地方は、日本一の陶磁器生産量を誇る地域として有名です。国内シェアは6割にもなり「何気なく使っていた食器が、実は美濃焼だった」ということも珍しくありません。
生活の中に身近に存在し、焼き物に関心がない人でも一度は触れたことがあるかもしれない、それが美濃焼です。
生産量の高さとは裏腹に、出荷額の国内シェアは4割ほどにとどまる美濃焼は、他の有名な焼き物よりリーズナブルなことでも知られています。
歴史のある本格的な焼き物を気軽に手にすることができる点も、美濃焼の魅力といえるでしょう。
土岐市の焼き物「美濃焼」とは?
美濃焼の歴史は古く、奈良時代ごろに東濃地方で作られた焼き物が起源といわれています。それから約1300年間、美濃焼は歴史の移り変わりとともにスタイルを変えながら現在まで受け継がれました。
「美濃焼」とは東濃地方で作られる焼き物の総称であり、有田焼や備前焼のように代表的な模様や色味があるわけではありません。そんな美濃焼は「特徴がないことが特徴」と言われるほど、バラエティに富んだ様式を持っていることが最大の特徴です。
ここからは、10以上ある美濃焼の様式の中でも代表的な「志野焼」と「織部焼」を紹介します
志野焼
安土桃山時代から美濃地方の山間で焼かれていた様式で、厚みのある柔らかなフォルムと、乳白色のような優しい色味が特徴です。江戸時代初期にかけては、美濃地方を代表する焼き物として知られていました。
「卯花墻(うのはながき)」という茶碗は国宝に指定されており、志野焼を代表する湯のみとして有名です。
織部焼
安土桃山時代に千利休の弟子「古田織部」によって作られた様式で、志野焼のあとに誕生したといわれています。織部焼は、暗緑色の色味に幾何学模様や市松模様といった、独特で力強い絵付けが特徴です。
江戸時代初期、古田織部の死によって衰退した織部焼ですが、大胆な絵柄や斬新な色味は「オリベイズム」として現代の美濃焼のスタイルにも受け継がれています。
土岐市の焼き物「美濃焼」が買えるおすすめのスポットは?
土岐市には窯元や美濃焼の卸業者が多く、一般の市場よりお手頃に美濃焼を購入することも可能です。土岐市で美濃焼が気軽に買えるスポットはあるのでしょうか。土岐市で美濃焼を選ぶときに訪れたいスポットを紹介します。
道の駅 志野・織部
美濃焼はもちろん、ご当地のスイーツやお土産も購入できる道の駅です。美濃焼は隣接する織部ヒルズの卸業者から直接仕入れているため、一般的な価格の7割から8割で購入することができます。
伝統的な陶磁器のほか、実用的な食器の品ぞろえも豊富なため、焼き物選びに迷ったらまず訪れたいスポットです。
住所 | 〒509-5171 岐阜県土岐市 泉北山町2丁目13-1 |
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電話番号 | 0572-55-3017 |
営業時間 ・定休日 | 9:00~18:00 【定休日】 1月1日 |
アクセス | 【車】 中央自動車道 「土岐」ICより5分 【交通機関】 JR中央本線 「土岐市」駅より バスで15分 (「志野・綾部」バス停下車) |
駐車場の有無 | 有(50台) |
公式URL |
織部ヒルズ
「道の駅志野・織部」に隣接する商業団地です。東京ドーム約5個分のエリアに、美濃焼を扱うショップ、カフェなどが点在します。5月の土岐美濃焼まつり、秋のオータムフェアなど、季節の催しも見どころです。
卸商社直営のショップが集まる織部ヒルズは、品ぞろえも土岐市の中でトップクラス。散策を楽しみながら、1日かけてじっくり買い物や陶芸体験をするのもおすすめです。
住所 | 〒509-5171 岐阜県土岐市 泉北山町3-1 |
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電話番号 | 0572-55-1322 |
営業時間 ・定休日 | 店舗による |
アクセス | 【車】 中央自動車道 「土岐」ICより5分 【交通機関】 JR中央本線 「土岐市」駅より バスで15分 (「美濃焼卸団地」バス停下車) |
駐車場の有無 | 有 (織部ヒルズ総合案内所横) |
公式URL |
伝統産業会館
伝統文化の継承を目的に、美濃焼の歴史、技術に関する展示などを行う施設です。展示や美濃焼の販売のほか、陶芸教室でろくろ体験や絵付け体験をすることもできます。
伝統産業会館のそばには、窯元が集まる美濃陶芸村があり、窯元見学や販売を行う窯元も。道の駅やショップとは一味違った美濃焼に出会えるかもしれません。
住所 | 〒509-5142 岐阜県土岐市 泉町久尻1429-8 |
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電話番号 | 0572-55-5527 |
営業時間 ・定休日 | 9:00~16:30 【定休日】 月曜日 祝祭日の翌日 年末年始 |
アクセス | 【車】 中央自動車道 「土岐」ICより10分 【交通機関】 JR中央本線 「土岐市」駅より バスで20分 (「美濃焼伝統産業会館」 バス停下車) |
駐車場の有無 | 有(50台) |
公式URL |
道の駅 土岐美濃焼街道 どんぶり会館
日本の器文化の原点である「どんぶり」をモチーフにした丸い建物が印象的な道の駅です。窯元直売のアンテナショップや陶芸体験をはじめ、土岐市にちなんだ物産品やグルメも楽しめます。
ひらけた立地にあり、遠くには中央アルプスも望める眺望も評判です。
住所 | 〒509-5403 岐阜県 土岐市肥田町286-15 |
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電話番号 | 0572-59-5611 |
営業時間 ・定休日 | 9:00~18:00 【定休日】 火曜日 |
アクセス | 【車】 中央自動車道 「土岐」ICより15分 |
駐車場の有無 | 有(60台) |
公式URL |
まちゆい(テラスゲート土岐)
焼き物のセレクトショップやギャラリー、観光案内所などが集まるコンセプトショップ。生活で気軽に使える美濃焼から個性ある作品まで、幅広い焼き物がそろっています。
高速のICや土岐アウトレットも近く、ショッピングや観光の出発点としておすすめです。
住所 | 〒509-5127 岐阜県 土岐市土岐ヶ丘4-5-3 |
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電話番号 | 0572-53-3333 |
営業時間 ・定休日 | 10:00~18:00 【定休日】 火曜日 |
アクセス | 【車】 東海環状自動車道 「土岐南多治見」ICすぐ |
駐車場の有無 | 有(900台) |
公式URL |
土岐美濃焼まつりについて
土岐美濃焼まつりは、佐賀県の「有田陶器市」や、愛知県の「せともの祭」と並んで「日本三大陶器祭り」に数えられる陶器市です。焼き物が年に1度のお得な価格で購入できることから、毎年多くの人でにぎわいます。
毎年5月3・4・5日に織部ヒルズで行われる土岐美濃焼まつりは、東海地方では最大規模。織部ヒルズ内の通りは歩行者天国になり、300近くのお店が出店します。
期間中、織部ヒルズや道の駅志野・織部の駐車場は混み合います。近隣の企業や土岐市駅には臨時駐車場が設置され、シャトルバスも運行されるので、混雑を避けるなら離れた駐車場を利用するのがおすすめです。
※2020年の土岐美濃焼まつりは、感染症予防のため中止されています。2021年以降の開催期間や詳細には注意が必要です。
土岐市でお気に入りの焼き物を見つけよう!
美濃焼の歴史や、土岐市で美濃焼を購入するのにおすすめのスポットを紹介しました。実用的でリーズナブルな食器も多い美濃焼は、普段使いにもぴったりです。美濃焼発祥の地である土岐市で、自分だけの焼き物を探してみましょう。