東京ドームのバルコニー席のコンサートやライブでの見え方を紹介
大きな東京ドームには普通のスタンド席以外にバルコニー席という特別席があります。一般スタンド席とは違い、野球観戦やコンサートライブがゆっくり楽しめると人気の席です。そこで今日は東京ドームのバルコニー席について、メリット・デメリット・見え方などを詳しく紹介します。
目次
東京ドームのバルコニー席について紹介!
東京ドームといえば、プロ野球の試合以外にアイドルグループやロックバンドなどのコンサートライブ会場としても使われる、誰もが知っているドーム会場です。
コンサートライブで使われる場合、スタンド席以外にアリーナ席が一般的に知られている座席ですが、東京ドームにはあまり知られてはいないバルコニー席と呼ばれる席もあります。
東京ドームのバルコニー席とはどういった席なのか、野球観戦時やコンサートライブの見え方、さらにバルコニー席のメリット・デメリットについて解説していきます。
東京ドームのバルコニー席のコンサートやライブでの見え方は?
東京ドームのバルコニー席は1階スタンド席と2席スタンド席の間に4~5列ほど、 ホームベース付近から外野スタンドに向かって細長い配置になっています。
バルコニー席から野球観戦する際の見え方は後ほど詳しく説明しますが、この項ではアイドルやミュージシャンのコンサートライブでの見え方はどのようなものか、解説します。
本来東京ドームは野球場としてつくられたものです。そして野球観戦の場合、グランド全体が見渡せる席が好まれます。一方、コンサートライブでは外野側にステージが設けられ、ステージ上に大きなモニター画面がセットされ、遠くからでもアーディスト達を見られるようになっています。
1階スタンド席より上にあるバルコニー席からの見え方はステージを少し見下ろすような見え方になります。
細長いバルコニー席の外野スタンド側に近い席の場合、ステージの見え方がかなり横からになるため、ステージ上に設けられた大画面モニターが見づらくなる場合があります。ですが、バンドなどの場合、後方のメンバーの動きが良く見えるので新たな発見もあるでしょう。
また、野球場につきもののネットがバルコニー席には張られていないので、ステージを見る際の視界の邪魔になることがありません。
東京ドームのバルコニー席への行き方
東京ドームには各エリアの席へ行くためのゲートが沢山ありますが、バルコニー席へは専用のゲートが用意されています。バルコニー席へ向かうためのゲートは、30~33ゲートです。
バルコニー席は1塁側と3塁側に分かれていますが、1塁側のバルコニー席には30・31ゲート、3塁側バルコニー席へは32・33ゲートから入ると遠回りすることなく、自分の座席にたどり着けます。
また、バルコニー席の場合、ゲートを入るとすぐに案内カウンターがあり、案内係の人がさっと近寄り座席番号からどの方向へ進むか案内してくれます。歩き回って自分の座席を探し続ける必要なく、すんなりと自分の座席にたどり着けます。
東京ドームのバルコニー席のメリット
まずは東京ドームのバルコニー席を利用するメリットを一般スタンド席と比較しながらメリットを挙げていきます。
スムーズに入退場できる
外野席や1階スタンド席に比べてバルコニー席は座席数自体が少ないため、ゲートで長蛇の列に並ぶ必要もなく、比較的スムーズに入退場することが可能です。野球でもセキュリティチェックがありますが、コンサートライブの場合は特に荷物チェックなどが厳重に行われるため、入場にとても時間がかかります。
もちろんバルコニー席でもゲート入口でセキュリティチェックが行われますが、席数自体が少ないため、東京ドームに入場するためだけに延々と並ぶ必要はありません。
トイレが混雑しない
東京ドームに限らず、人が多く集まる会場で一番困るのがトイレの行列です。東京ドームは特に収容人数に対してのトイレの設置数が十分とはいえません。野球観戦途中は男性でも1回戦分見逃すことを覚悟する必要があるほどで、コンサートライブの開始前などは、特に女性トイレは長蛇の列を覚悟する必要があります。
ですがバルコニー席の場合、バルコニー席専用のトイレがあります。バルコニー席自体の席数が少ないためにトイレの利用者も少なく、長時間並ぶ必要がありません。また、1階席や2階席のトイレに比べてきれいなのでとても助かります。
座り心地がいい
東京ドームに限らず、野球場の座席は硬く、長時間座っているとおしりや腰が痛くなりがちです。ですがバルコニー席の座席は厚みがあり、クッション性のある座席のため長時間座っていても体が痛くなることはありません。
さらに、1・2階のスタンド席と比べて座席の間隔が広くとられているので、体の大きな男性でも窮屈な思いをする必要がありません。
東京ドームのバルコニー席のデメリット
東京ドームのバルコニー席は施設利用や座り心地などのメリットだけでなく、野球やコンサートライブの見え方などデメリットもあります。メリットに続いてバルコニー席のデメリットについて挙げていきます。
閉塞感を感じる
東京ドームはドーム状に屋根がついているとはいえ、一般席やアリーナ席では天井を気にする必要がないくらい高い位置でドーム型になっています。ですが、バルコニー席は1階席と2階席に挟まれるように作られており、2階席の床=バルコニー席の天井ということになります。
つまり、天井の高い東京ドームにいながら2階席の床のために天井が低く、閉塞感を感じてしまう場合があります。
演出次第で見れないことも
バルコニー席では野球観戦でグランドを見ている分には見え方にそれほど問題はありませんが、コンサートライブの場合、東京ドームの天井を照明で照らしたり、レーザーなどを多用する演出も多くあります。
その際、バルコニー席の場合、2階席の床が邪魔になりステージの演出が他の席に比べて十分に楽しめないことがあります。また、野球の試合でも、バルコニー席の後列の場合、ドームの天井ギリギリまで高く上がった打球を目で追えない場合もあります。
臨場感に欠ける
バルコニー席で野球観戦でもコンサートライブでも比較的静かに楽しむ人が多くなります。野球での白熱した戦いに応援もヒートアップしているなか、バルコニー席は静かに見守るような観戦方法になりがちです。
また、コンサートライブの場合、バルコニー席は電気がついたままになります。そのため会場全体が暗くなっているのにバルコニー席だけ明るいままなので、一体感や臨場感を味わいずらくなることがあります。
野球観戦でもコンサートライブでも、その時のバルコニー席の利用者によっては、スタンドの皆と同じように歓声をあげたり、一緒に歌ったりといった行動が少しとりずらい場合があります。
東京ドームの野球観戦年間シートを買うならバルコニー席がお得!
東京ドームは読売ジャイアンツのホームグランドです。もし頻繁に東京ドームに野球観戦に出かけており、バルコニー席で観戦を楽しみたいと思っているなら、年間シート(シーズンシート)を購入するのもお得でおすすめです。
この年間シート(シーズンシート)は東京ドームで行われる読売ジャイアンツホームゲームの公式戦全試合が観戦できる年間チケットです。年間シートは一般のスタンド席や外野席にも用意されていますが、バルコニー席は一般席と比べてとても特別なチケットとして位置づけされています。
東京ドームのバルコニー席シーズンシートは「ロイヤルウイング」「グランドウイング」「スーパーウイング」の3種類です。並び順はホームベース付近から外野スタンドに向かって、ロイヤルウイング-グランドウイング-スーパーウイングの順になっています。
ただし、この年間シートはオープン戦・オールスター戦、イースタンリーグ戦、日米野球、WBCなどの国際大会では利用できません。
投手と打者の対峙を見守れる「ロイヤルウイング」
バルコニー席は1塁側と3塁側に細長く設定されていますが、ロイヤルウイングは打者と投手を横から観戦することになるため、どちらかを背中に見る事もなく対峙を見守ることができるシートです。モニターが備え付けられているので、投手や打者の表情はモニターで観ながら試合観戦ができます。
打席近くは球よけのネットが張られており、視界が邪魔されがちですが、バルコニー席では球よけのネットがなく、視界を邪魔されることなく打者と投手の対決を観戦できます。
また、エントランスや食事・団らん用のテーブル・ラウンジが近いのも魅力です。
内野全体が見やすい「グランドウイング」
バルコニー席のグランドウイングは1・3塁ベースからポール手前までに位置しています。そのため内や全体がみやすく、走塁や守備連携など野球の醍醐味を堪能できるシートです。
外野スタンドに広がる「スーパーウイング」
バルコニー席のスーパーウイングはライトとレフトのポール手前からが嫌スタンドにかけて位置するシートです。見え方は外野に近いので、飛距離のある打球を目で追ったり、打球と同時に外野スタンドからあがる歓声がよく聞こえ、球場での野球観戦を実感させてくれるシートになっています。
バルコニー席年間シートの料金は?
バルコニー席の年間シート(シーズンシート)は偶数席、つまり2席ずつの販売になっています。1人分だけでの購入はできませんので注意しましょう。
2020年7月時点での各年間シートの料金は、ロイヤルウイング(2席・63試合)が250万円、グランドウイング(2席・63試合)が196万9,800円、スーパーウイング(2席・63試合)が131万3,200円です。
東京ドームのバルコニー席でビュッフェが楽しめる!
東京ドーム自体での呼び方はバルコニー席ですが、野球の試合が行われる場合、バルコニー席はロイヤルウイング・グランドウイング・スーパーウイングの3種類をまとめてプレミアムラウンジという呼び名になり、特別席としての扱いになります。
プレミアムラウンジには、その名前ににふさわしい特別なサービスが多く用意されています。バルコニー席への行き方でも紹介しましたが、30~33ゲートをくぐるとまずフロントがありますが、いきなり絨毯敷きになっています。
もちろんフロンtのから案内係がさっと近寄り座席の場所を案内してくれ、自分の座席を自分で探す必要がありません。
そして野球観戦につきものの飲み物やスナック類を買うために行列に並ぶ必要がありません。なぜならバルコニー席のプレミアムラウンジではビュッフェが楽しめるからです。
プレミアムラウンジ利用者はビュッフェを利用できる!
プレミアムラウンジ(バルコニー席)利用者は専用のビュッフェが用意されており、2,600円で楽しめます。このビュッフェは東京ドームホテルが提供する本格的なもので、クオリティも高く、メニューも充実したものになっています。
ビュッフェのメニューは?
サラダ類やおつまみ、焼きそばや揚げ物類などの軽食から、シチューやパスタ・グラタン、ローストビーフ、デザートのケーキやフルーツといったホテル定番のメニューが揃っています。これらビュッフェは併設のラウンジでも、座席で試合観戦をしながらでも楽しむことが可能です。
ただし、飲み物は別カウンターでビュッフェとは別に購入する必要があります。カウンターは一般スタンド席とはまったく雰囲気の違い、行列を作る必要もないカウンターで購入できる飲み物は、ソフトドリンクから生ビール、ワイン、カクテル、ウイスキー、焼酎まで各種揃っています。
野球場につきものの、ビールの売り子さんはいませんが、カウンターでの生ビール料金は売り子さんから買うより100円安くなっておりお得感もあります。
東京ドームのバルコニー席でゆっくり楽しもう
メガホンを持って大声を挙げながらの野球観戦や、皆で一体になりながらのコンサートライブももちろん良いですが、バルコニー席で一味違った東京ドームを楽しんではいかがでしょうか。