ワルシャワ(ポーランド)観光のおすすめスポット!名所や行き方も紹介
東欧の国、ポーランドの首都ワルシャワを観光しましょう。ワルシャワは第二次世界大戦で甚大な被害を受けましたが見事に復活し、美しい街になりました。おすすすめの名所や行き方も含めて、ワルシャワのいろいろな魅力をたっぷり味わえるような観光スポットを紹介します。
目次
ポーランドの首都「ワルシャワ」は見どころがいっぱい!
東欧のポーランドの首都ワルシャワは、第二次世界大戦で都市は大規模に破壊されましたが、その後美しい街に復興しました。現在、ワルシャワは世界でも美しい街としておすすめの上位にあります。
ワルシャワは第二次世界大戦後に「レンガのひびに至るまで」復元され、1980年には「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に登録されるまでなりました。このように甦った都市ワルシャワは見どころがいっぱいですので、順番に紹介しましょう。
ワルシャワってどんなところ?
ワルシャワはポーランドの首都として政治や経済、交通の中心地です。市内にはヴィスワ川が流れて、水辺には美しい建築物が建っています。ワルシャワは製造業、鉄鋼業、電気産業、自動車産業等が盛んな工業都市です。
さらにワルシャワ大学等の高等教育機関が集結しており、さらに芸術面でもワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団や歌劇場も充実しています。ワルシャワの都市圏人口は2014年で335万人という大都市で観光都市としてもおすすめです。
【ポーランド】ワルシャワ観光で訪れたい名所
それではポーランドに観光に行ったら、ワルシャワで是非訪れてみたいおすすめの名所をいくつか選んで紹介しましょう。
ワルシャワ観光の起点はここ!「旧市街市場広場」
かつて第二次世界大戦中、ワルシャワの人達は団結してナチスドイツへ反撃しようとして、1944年8月1日午後5時に「ワルシャワ蜂起」を敢行しました。結果は無残にも敗北し、たくさんの犠牲者と街の破壊が残ったのです。
戦後、生き残ったワルシャワの民たちの執念とも言える復興の涙ぐましい努力によって旧市街は美しく復元されました。そして今では世界中でも最も美しい地区の一つとして多くの人達から愛される名所になったのです。
ワルシャワの過酷な歴史を振り返ると、この旧市街市場広場をじっくり味わってからワルシャワ観光を始めるのがおすすめコースになります。
住所 | Rynek Starego Miasta, 00-279Warszawa,ポーランド |
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アクセス | PKPメトロM2 Nowy Swiat-Uniwersytet駅 から徒歩15分 |
歴代の王様の住居「旧王宮」
旧王宮はナチスドイツによって破壊されましたが、1988年に13世紀当時の姿に復元されました。そして博物館として調度品や絵画および美術品などを展示しています。
なお、この王宮は単に歴代の王たちの住居だったという以外にも、国会や大統領執務室として使用されてきました。遠い昔、1594年に当時のジグムント三世が、ポーランドの首都をワルシャワに移しました。以前はクラクフというところにあったのです。
ジグムント三世を称える碑は、旧王宮広場の中央に高い塔として建っていますが、この先端には十字架を手にしたジグムント三世がいます。是非立ち寄ってみることをおすすめします。
住所 | plac Zamkowy 4,00-277 Warszawa,ポーランド |
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電話番号 | 022-3555127 |
アクセス | Plac Pilsudskiego駅 から徒歩11分 |
ショパンの心臓が眠る「聖十字架教会」
ショパンは誰もが知るポーランドが誇るピアノの名手であり、作曲家です。このショパンが少年時代を過ごしたのがこの教会です。ショパンがウィーンに旅行中の1830年に、ポーランドで民衆の蜂起が起こりました。
愛国心の強いショパンはすぐにポーランドに帰ろうと思ったのですが、家族に説得されたために諦めたのです。彼はその後パリに住むようになりましたが、祖国への思いは断ち切れず、亡くなる時に周囲に思いを伝えました。
それは、自分の心臓をポーランドへ持ち帰って欲しいということでした。そして姉のルドヴィカが持ち帰り、ワルシャワの聖十字架教会の入口の左側の石柱の下に埋められました。今でも世界中のショパンファンが故人を偲んで祈りを捧げています。
住所 | Krakowskie Przedniescie 3,Warsaw |
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電話番号 | +48 22 826 89 10 |
アクセス | PKPメトロM2 Nowy Swiat-Uniwersytet駅 から徒歩3分 |
現在も残る城壁「バルバカン砦」
バルバカンはワルシャワ旧市街にある円筒状の赤レンガ造の砦のことを指します。これは16世紀に建設されており、火薬庫や牢獄として使用されました。バルバカンはヨーロッパに3箇所しか残存していません。
フランスのカルカッソンヌとポーランドのワルシャワとクラクフの3箇所です。バルバカンというのは外敵の侵入を防止するために市街地の周りに建造された城壁の一部で、馬蹄形をした砦です。
ワルシャワの旧市街は第二次世界大戦でナチスドイツに破壊されましたので、バルバカンも跡形もなくなりました。そして現在のバルバカンは戦後建造されたものですが、忠実に再現されているので、見る者を圧倒するおすすめの名所となっています。
住所 | Nowomiejska 15/17,00-257 Warszawa,Poland |
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アクセス | 王宮広場から徒歩10分 |
市民の憩いの場「ワジェンキ公園」
ワジェンキ公園はワルシャワ市内の中心部よりもやや東側に展開する公園です。ここはポーランドの最後の王だったスタニスワフ・ポニャトフスキーが命じて建造された公園です。
この公園には上の画像のワジェンキ宮殿があり、この宮殿は別名水上宮殿と呼ばれていたように水面とのコントラストが美しく絵になります。
ワジェンキ公園内にはショパンの像が建っており、薔薇の庭園が周りを囲っています。夏季にはここで野外コンサートも開催されるのでおすすめです。
住所 | Agrykola 1,Warsaw |
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電話番号 | 022-6218212 |
アクセス | 地下鉄「ポリテフニカ」駅 から0.8km |
【ポーランド】ワルシャワ観光でおすすめの博物館
ワルシャワにはおすすめの博物館の名所もあります。それぞれに個性がある名所ですので、特に自分が好きな分野の博物館を訪れるのがよいでしょう。
ポーランドを代表する作曲家「ショパン博物館」
ショパンの父親はフランス人なので、「ショパン」というフランス語風の名前なのですが、実のところポーランドでは珍しい苗字なのだそうです。フレデリック・ショパンは少年時代からワルシャワで育ちました。
ショパン博物館はショパンに関する展示が地上3階、地下2階に亘って詳細に楽しめます。ショパンのファンならば魅了されるような品々に出会えるでしょう。なお、館内の説明文はポーランド語か英語です。
3階にはショパンがヨーロッパを旅行した時の様子と、39歳という短い生涯について色々な資料が展示されています。ピアノ好きの人達には絶対にはずせない名所です。
住所 | Palac Gninskich,00-368, Okolnik 1,00-368 Warszawa,poland |
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電話番号 | +48-22-441-62-51 |
営業時間・定休日 | 火曜~日曜 11:00~20:00 |
料金 | 22zt 1zt(ズヴォチ)は25.54円 |
アクセス | Nowy Swiat-Uniwersytet 駅から徒歩5分 |
公式URL | フレデリック・ショパン博物館 |
ユダヤ人の歴史を学ぶ「ポーランド・ユダヤ人歴史博物館」
ポーランドには中世から多くのユダヤ人が住んでいました。この歴史博物館はポーランド系のユダヤ人の歴史について、1000年に亘る記録を学ぶことができます。
ユダヤ人やユダヤ教に関する基本的な情報の展示から始まり、ナチスドイツによる迫害も詳細に説明されているのです。
オープンしたのは2013年ですが、以来世界中から観光客がこの博物館を訪れています。真面目に歴史と向き合う人たちにとっては、またとない知的刺激を得られる名所と言えます。
住所 | Anielewicza 6,00-157 Warszawa,Poland |
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電話番号 | 022-4710301 |
営業時間・定休日 | 月木金 10:00~18:00 水土日 10:00~20:00 |
料金 | 大人:25ズヴォチ 子供:15ズヴォチ |
アクセス | 旧市街市場広場 から1.5km 徒歩20分 |
公式URL | ポーランドのユダヤ人歴史博物館 |
戦闘の歴史を学ぶ「ワルシャワ蜂起博物館」
ワルシャワ蜂起博物館は、ポーランドに於けるナチスドイツに対する蜂起の歴史と、ポーランド地下国家の歴史について展示しています。民衆の蜂起は失敗してしまい、灰燼に帰してしまいましたが、その裏には多くの人間模様があるのです。
博物館には反乱軍が使用した武器や、その他の個人的な遺物などの多数の歴史的財産が展示されています。博物館の目標は、蜂起に関する歴史的情報のアーカイブ作成と、今も生存している同志の物語や思い出の記録です。
このような辛い歴史を淡々と語る博物館があるのも、ワルシャワの懐の深いところです。人間の歴史を考えるのに相応しい名所と言えます。
住所 | Grzybowska 79,00-844 Warszawa,Poland |
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電話番号 | 202-5397905 |
営業時間・定休日 | 10:00~18:00 定休日:火曜 |
料金 | 大人:25ズヴォチ 子供:20ズヴォチ 日曜は無料 |
アクセス | トラムでMuseum Powstania Warszawskiego下車 |
公式URL | ワルシャワ蜂起博物館 |
美しい景観「ヴィラヌフ宮殿」
このヴィラヌフ宮殿はヤン3世が夏の間の離宮として、17世紀末に建造したものです。特徴はバロック様式を取り入れた建築と、造園美の結晶の庭園です。宮殿内の展示を見ると当時の王の生活が想像できます。
見事な調度品や装飾品も注目です。戦争で辛い目に遭ったワルシャワの歴史の他にも、このような豪華絢爛な名所もあるのです。
住所 | Ul.Stanislawa Kostki Potockiego 10/16, 02-958 Warszawa |
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電話番号 | 022-8428101 |
営業時間・定休日 | 月水土日 9:30~18:00 火木金 9:30~16:00 定休日:冬季の火曜 |
料金 | 大人:20ズヴォチ 日曜は無料 庭園のみは5ズヴォチ (木曜無料) |
アクセス | ワルシャワ中央駅から バス(130番)で10km、 WILANOW下車徒歩2分 |
公式URL | ヴィラヌフ宮殿 |
【ポーランド】ワルシャワ観光におすすめの展望スポット
ワルシャワは美しい街並みを誇っていますので、道を歩いていれば地上の目線で鑑賞できますが、少し高い所から俯瞰してみたら、もっと別の美を発見できるかも知れません。そんな目的にぴったりな名所があります。
超高層時計台「文化科学宮殿」
近代的な高層ビルが林立するワルシャワにおいても、ひときわ目に付く歴史的建造物があります。これは1955年7月22日に建設された文化科学宮殿で、なんとこの時代には珍しく42階建で地上からの高さは231mにもなります。
このビルはもともと旧ソビエトのスターリンによってポーランドに寄贈されたものとして建設されたため、当初は「ヨシフ・スターリン文化科学宮殿」となっていましたが、スターリンの死後、「ヨシフ・スターリン」は削除されました。
住所 | plac Defilad 1, 00-901 Warszawa |
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電話番号 | 022-6567600 |
営業時間・定休日 | 展望台 8:00~20:00 展望台は無休 |
料金 | 大人:20ズヴォチ |
アクセス | 旧市街市場広場 から2.5km、車で10分 |
公式URL | 文化科学宮殿 |
タワーから街を一望「聖アンナ教会」
現在建っている教会は1770年代に建設されたもので、第二次世界大戦で被害はあったものの壊滅的な打撃ではなかったため、修復して今も現役です。内部はバロック様式の豪華絢爛なもので、市内でも屈指の華麗な宗教施設です。
この教会と別に建っている鐘楼を登ると、高い展望台からはワルシャワ市内が一望に見えます。さらに雲がなければ市郊外の町まで見渡せるのです。
住所 | ul.Krakowskie Przedmiescie 68, Warsaw 00-322,Poland |
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電話番号 | +48-22-842-18-01 |
営業時間・定休日 | 月~土 8:00~17:00 日 14:00~17:00 休業日:宗教行事開催時 |
アクセス | ワルシャワ旧市街、 王宮広場近く |
公式URL | 聖アンナ教会 |
【ポーランド】ワルシャワ観光を楽しむポイント
ポーランドの首都ワルシャワの観光には、おすすめのスポットがたくさんあります。ところでせっかくの観光を十分楽しむためのポイントは何かあるのでしょうか。
ワルシャワ観光におすすめのシーズン
ワルシャワ観光のおすすめのシーズンとしては、5月から8月頃は気温が高くて日も長いために、観光するにはとてもおすすめの期間と言えます。春や秋も観光には適していますが、朝晩の冷え込みはかなりのものです。
夏も気温は20度を少し超える程度で、乾燥している大陸性の気候です。クリスマスの頃はイベントも多いですが、寒さはとても厳しいです。
ワルシャワ観光であると便利な持ち物
ワルシャワ観光では、気温の暑さを心配することはまずないでしょう。反対に、夏の平均気温が18度ということからも、寒さ対策はきちんとしておいたほうがよいです。防寒具や、携帯カイロは便利でしょう。
また、万一風邪をひいてしまった場合には、現地で日本並みの医薬品を入手するのは困難なので、ある程度の医薬品を持参するほうがよいです。
【ポーランド】ワルシャワへのアクセス方法
まずポーランドに入るにはワルシャワ・ショパン空港へ飛行機を利用するのが一般的でしょう。そして空港からワルシャワまでは距離にすると約10kmほどになります。交通手段は鉄道、市バス、タクシーが考えられます。
鉄道SKMを使用すれば所要時間は20分強で、料金も約120円程度と格安です。ただし、荷物が多いケースではタクシーがよいでしょう。所要時間は30分程度で料金も約1200円と高くありません。
ところで、市バス175番は所要時間30分、料金120円と上記の交通手段と遜色ありませんが、スリが多いことで有名なので、使用は控えたほうがよいです。
復活の街ワルシャワの観光を楽しもう!
ワルシャワはしばしば美しい都市として、メディアで紹介される機会の多い街です。実際旧市街はまるでおとぎの国のような、現代社会では見られないような落ち着きとワクワク感があります。
ワルシャワは第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受けたからこそ、美しく甦ったところもあります。歴史のあるこのワルシャワの新しい意気込みを共有すれば、何者にも負けないワルシャワの魂に触れられる有意義な観光ができるでしょう。