東京都内でおすすめの座禅体験ができるお寺15選！初心者でも体験できるお寺は？

　毎日ストレスフルな忙しい生活を送っていると、たまには精神修養でもしてみたいと思う人は多いのではないでしょうか。そんな時に、手軽に座禅を体験できたらありがたいことです。

　本格的に座禅をしようと思ったら、お寺に入るとかそれ以外の座禅サークルのようなところへ行かなければならないので、二の足を踏んでしまいます。ところが簡単に体験ができるのならば、是非やってみたいと思うでしょう。

　東京でそのような耳よりな体験ができるおすすめのお寺を紹介します。

　座禅とは仏教の禅宗で用いられる修行法です。座って精神統一を行います。禅宗は古くは南インド出身で中国に渡った達磨(ダルマ)大師を祖としています。日本では座禅修行をする仏教宗派を「禅宗」というのです。

　代表的なものは臨済宗や曹洞宗があります。臨済宗では壁を背にして座し、曹洞宗では面壁します。座り方を調身、呼吸法を調息、心の持ち方を調心といいます。精神の鍛錬として有効な方法で、マインドフルネス効果が得られるのです。

　座禅は黙想・瞑想をするのではなく、自我を排除し自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取り、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へ立ち戻るとう精神性の追求をしています。

　それではまず、初心者向けに座禅を体験させてくれる東京のおすすめのお寺を紹介します。それぞれ簡単に体験できますので、まずは予約してみてはどうでしょうか。

　圓通寺はスカイツリーのすぐ近くにあり、また本堂は平成2年に竣工したモダンな建築です。座禅会は誰でも参加して良いことになっていますが、宗教施設なのでご本尊様に礼拝できない人は遠慮願いますとなってます。

　初めて参加する人は事前に連絡をすると、開始30分前から作法などの説明をしてくれます。なお座禅の時間は約40分です。

　高尾山の近くにある高尾霊園の中にあるのが高乗寺です。ここでは日帰り座禅体験を行っています。朝10:30からまずは全体の説明があり、10:45には座禅開始です。そして12:00に精進料理の昼食を食べます。

　昼食後には写経をして14:00からはシェアリングをし、15:00下山という半日がかりで体験できます。自然が豊かな禅寺でストレスを開放して、明日に生きる活力を身につけるのが目的です。

　高乗寺では、禅は現実の今を見つめて、具体的に動く術を学ぶ行動哲学だと教えています。堅苦しく考えないおすすめのお寺でしょう。

　長光寺はなんと新宿駅のそばという都心にあり、おすすめです。座禅が初めての人は毎月第2土曜日に予約して行くと、座禅と住職の法話が聞けます。最初は、25分程度座るようです。二回目からは予約不要で第1、第3土曜日です。

　二回目からは座る時間が40分に延長されます。また座禅と法話の他にも読経、経行(きんひん)等を行うのです。足を組めるような服装で行くのですが、足が痛い人には座禅用の椅子も用意してあります。

　龍雲寺では洗心座禅会という本格的な座禅会が毎週日曜日の6:30から行われていますが、初心者向けには隣接の施設「東京禅センター」でも体験会が開催されています。最初の30分間は初心者向けに座禅の説明・指導をします。

　火曜日と土曜日どちらも事前にHPの予約サイトから予約するようになっているのです。また、開始5分前までには入館するようになっています。

　東京大学の近くにあって、静寂に包まれているのでおすすめなのが麟祥院です。ここは春日局の菩提寺となっており、また東洋大学発祥の地でもあります。土曜日には25分間の座禅を3回に分けて実施しているのです。

　なお、慣れてきたら早朝座禅会もあります。こちらは7:00から始まり、掃除をしてから25分間の座禅を2回に分けて実施します。なお、間には5分間のトイレ休憩もあるのです。

　ここまで紹介したお寺は、初心者向けのプログラムが充実していましたが、土日に開催されるものが主でした。一方、もしも平日に開催されていれば参加してみたいと思っている初心者もいるでしょう。　

　そういう人たちにおすすめなのが平日に座禅体験ができるお寺です。もちろん東京にありますのでアクセスも便利です。

　法身寺(ほっしんじ)は臨済宗円覚寺派の寺院で、号は月海山です。1631年に別傳碩分座原和尚が創建したと伝わっています。平日の木曜日に体験ができるので平日派にはおすすめのお寺です。

　曹洞宗多宝山成願寺(じょうがんじ)は、平日の会社帰りや学校帰りなどに立ち寄って禅体験ができるお寺です。テキストや道具をお寺のほうで揃えておいてくれるので、必要なのは筆記用具だけという、気軽でおすすめなお寺です。

　なお、お寺で着替えられるので座禅を行い易い着替えを持って行きましょう。

　平日に予約不要で行けるのが青松寺です。ここは座禅の時間は曹洞宗の禅道場の標準時間と同じく40分間となっています。さらに、座禅をした後には学僧が約10分間の法話をしてくれます。

　なお、初心者が初めて参加する際には、18:20までに集合すれば座禅堂での座り方を指導してもらえますので参加をおすすめします。

　長谷寺は「ちょうこくじ」と読みます。西麻布の根津美術館の隣という、都心のオシャレな場所に、曹洞宗永平寺東京別院の長谷寺があります。北陸の厳しい修行で有名な永平寺の別院が東京のこんなにトレンディな場所にあるのです。

　月曜日の参禅会は予約が必要ない代わりに、参加者があまりに多い場合は受付を締め切るので、なるべく時間に余裕を持って行くようにしましょう。また、初めての人を対象に「初心者講習」があります。

　さらに2～5回目ならば「2回目～5回目講習」があり、6回目以降になると「参禅」と呼ばれるようになります。

　平日の仕事帰りに座禅を体験するというのも、非日常的な体験で面白いでしょうが、一方でどうせならば休日にじっくりと思う存分座禅をしてみたいという人もいるでしょう。

そういう趣向の人のために休日に体験できるお寺を選びました。

　この香林院は地下鉄の広尾駅からすぐのところにあるという好立地のお寺です。本院は京都の大徳寺となり1326年の建立となります。もともと大徳寺の禅風は厳しいために「紫野の仏法」と言われたそうです。

　しかしながら現在の住職は「お寺は、文化活動の発信地」とのコンセプトを大切にされているので、初心者の座禅体験についても懇切丁寧に手ほどきをしてくれることでしょう。

　全生庵(ぜんしょうあん)は、山岡鉄舟が幕末や維新の英霊を弔うために明治16年に建立したお寺です。さらに落語家の三遊亭円朝の墓所もあり、彼が生前集めていた幽霊画が多数収められています。

　また、毎週日曜日に座禅会が開かれていますが、初めて参加する初心者は17:30までに行かなければならないです。さらに初めての参加時には必ず予約をするようになっています。なお2回目以降は予約不要です。

　臨済宗相国寺の本山は京都にあるのですが、東京の青山に別院があります。受付で名前を書くと、20人くらいが座れる広さの部屋へ案内されるのです。時間がくると般若心経をよみ、提唱(法話や仏教解説)が続きます。

　提唱によって、初心者にも仏教の基本用語や臨済宗の教えの基本を教えてもらえるのです。この提唱は延々2時間ていねいに続きます。それから座禅が始まります。座禅の時間はやや短めのようです。

　このお寺の指導方法は、長年の経験から考えられたものなのですが、初心者が訪れても手取足取りの指導はしないようにしています。とにかく最初のうちは、周りの人がやるのを見よう見まねで真似るのです。

　一見冷たいようですが、自分で苦労してまずはやってみるというのが座禅を理解する近道と判断しています。なお、続けていれば時期をみて必ずレクチャーをしてくれるので、それまではとにかく自分で模索するのです。

　北区赤羽にある静勝寺(じょうしょうじ)は、太田道灌が築城した稲付城(いねつけじょう)の中に立てられた寺院が始まりです。この寺院は1504年に太田道灌の師匠である「雲鋼」が建てました。

　事前の申し込みが不要で初心者でも気軽に参加できます。

東京で平日の昼間に座禅体験ができるお寺について見ていきましょう

　この東京禅センターは禅を広く市民に広めるために平成17年に設立されたものです。主体となっているのは臨済宗妙心寺派です。ここへは、花園大学や正眼短期大学の教授や講師が多数派遣されて講義を担当しています。

　親しみ易い講演を聴きながら、禅の体験までできてしまうので、初心者には打って付けの場所でしょう。

　わざわざ遠くのお寺へ旅行で出かけなくても、東京都内で手軽に禅体験が出来るというのは、初心者にとっては嬉しいことです。とかく話に聞いたり映像で紹介されて、心身に効くといわれている座禅ですがいざやろうとすると戸惑います。

　そんな時に、気軽に初心者を受け入れてくれる体験型禅寺の存在はありがたいものです。今話題のマインドフルネスの効果も味わえる座禅を東京のお寺で体験してみましょう。