青木原樹海の心霊現象!富士の最恐スポットの怖い噂の謎に迫る
富士山の近くにある青木原樹海(青木ヶ原樹海)は、天然記念物の景勝地であると同時に日本屈指の心霊スポットでもあります。心霊写真が撮れる、幽霊の声が聞こえる、といった怖い噂が後を絶ちません。青木原樹海の特徴や、現地で目撃された心霊体験談などをまとめてみました。
目次
最恐心霊スポット「青木原樹海」を紹介!
日本国内に存在する心霊スポットの中でも、山梨県の青木原樹海(青木ヶ原樹海)は突出した知名度を誇っているエリアです。日本を訪れる海外旅行者の間でも知られており、オカルト的な話題に興味のない方にとっても畏怖の存在となっています。
そこで今回は、富士山周辺の心霊スポット・青木原樹海の特徴や現地で目撃されている心霊現象などをまとめてみました。青木原樹海に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
心霊スポットの青木原樹海ってどんなところ?
青木原樹海という名前は知っていても、具体的にどういう場所なのか知らない方もいることでしょう。
まずは、青木原樹海の所在地や特徴を解説していきます。
青木原樹海の場所
青木原樹海は、富士山の北西部、山梨県富士河口湖町・鳴沢村にまたがって広がっている森林地帯です。別名「富士の樹海」とも呼ばれており、富士山の山頂から周辺を見渡すと、風になびく木々の動きがあたかも水面の波のように見えます。
標高920~1,300メートル付近にあり、面積はおよそ30平方キロメートル。貞観6年(864年)に発生した噴火の際に溶岩地帯が形成され、そこに数々の針葉樹林が生えてこんにちに至ります。
観光スポットの洞窟もある
青木原樹海は単に木々が生えているだけでなく、特異な地形を楽しめる景勝地でもあります。
溶岩流の端には西湖や精進湖などの湖があり、火山活動によって形成された溶岩洞も少なくありません。富岳風穴、鳴沢氷穴、西湖蝙蝠穴などの洞窟が一般公開されていて、観光スポットとして人気があります。
大自然に囲まれた森
青木原樹海は富士箱根伊豆国立公園に属しており、国の天然記念物に指定されています。樹海の中を国道139号線が通っていて、森林地帯を散策できる遊歩道も整備されています。
近隣には公園やキャンプ場もあり、美しい自然の中で気分転換のハイキングを楽しめます。現地に行けば、とても心霊スポットとは思えないほど長閑な景観に驚くことでしょう。
心霊スポットの青木原樹海は自殺の名所で有名!
美麗な自然に恵まれた青木原樹海が日本最恐の心霊スポットと呼ばれている理由として、現地が自殺の名所となっていることが挙げられます。
平成19年(2007年)~平成26年(2014年)までの8年間に渡って、青木原樹海のある山梨県は自殺死亡率全国ワースト1位を記録。その大半が青木原樹海で自ら命を絶った県外居住者であり、わざわざ死ぬためだけに遠方からやって来る方もいるほど異様な空間であることが分かります。
なぜ青木原樹海は自殺の名所なのでしょうか?ここでは、現地の実態を見ていきましょう。
遺留品の報告例も多数
青木原樹海が自殺の名所となった理由の一つとして、鬱蒼と木々が生い茂る樹海内が自殺にうってつけの環境である点が挙げられます。
人の多い街中で自害を図ろうとすると、心に迷いが生じたり救命措置によって一命をとりとめてしまう失敗リスクがあります。
その点、周囲に誰もいない樹海なら、一切邪魔されることなく首吊りや睡眠薬の服用を実行できます。自分と同じような境遇の人達がこの地で命を絶っているという共感性も、現世への未練を断ち切る要因の一つと言えるでしょう。
また、テレビドラマ化もされた松本清張氏の書籍「波の塔」内で、青木原樹海が自殺の名所として取り上げられたことも大きな要因の一つです。
以後、多くのメディアが青木原樹海=自殺の名所と宣伝し続けたことで、大衆の深層心理に既成概念が刷り込まれ、多くの自殺願望者が青木原樹海に集まってくるようになってしまったのです。
青木原樹海の奥地には、タバコ、カメラ、バッグなど、自殺者が生前に使っていたであろう遺留品が散乱しています。あまりにも生々しい生活用品を見ていると、どこかで引き返せなかったのかと残念でなりません。
遺骨が見つかることもある
青木原樹海は警察の捜査すら十分に行き届かないエリアであり、奥地を散策していると自殺者の遺骨を見つけてしまうこともあります。
クマやイノシシなどの野生動物によって無残に食い散らかされ、骨すらバラバラになった死骸は見るに堪えない悲惨な光景です。
かつて海外のYouTuberがネット配信中に青木原樹海で自殺者の遺骨を発見した際、無神経な言動によって大顰蹙を買ったことがあります。もしも現地で遺骨を見つけても、死者を冒涜するような行為は慎みましょう。
自殺防止の看板も設置
前述のように、山梨県は2007年~2014年まで8年連続で自殺死亡率全国ワースト1位のエリアでした。平成23年(2011年)当時の発見地ベースの自殺死亡率は36.3人。しかし現在ではその比率が低下傾向にあり、20人台を推移しています。
山梨県の自殺死亡率が減少しているのは、青木原樹海=自殺の名所という不名誉なイメージを払拭するため、地域の住民が一丸となって自殺防止運動を展開していることが大きな理由となっています。
自殺防止を呼び掛けるポスターや看板の設置、自殺企図の疑いがある者への声かけ・一時保護などを警察と連携して積極的に実施しており、青木原樹海で死を選ぶ者の数は着実に減ってきています。
心霊スポットの青木原樹海の怖い噂
全国屈指の自殺の名所である青木原樹海には、思わずゾッとする不気味な都市伝説がいくつもあります。その多くは後付けで作られたフィクションに過ぎませんが、事実である話も混ざっているから厄介です。
ここでは、青木原樹海にまつわる様々な噂を見ていきましょう。
木を傷つけると祟りがおこる
一つ目の噂は、青木原樹海の木を蹴ると呪われるという話です。オカルトファンの間では、青木原樹海の木を伐採しようとする業者は不審死するという噂が広まっています。
1,000年以上もの歴史を持つ青木原樹海には神秘的な雰囲気が漂っており、自然を傷つけると天罰が下りそうな迫力があります。
木の精霊が実在するか否かは不明ですが、少なくとも文化財保護法によって特別保護地区に指定されている青木原樹海の樹木を損傷させれば、行政の法的処罰を受けるのは事実です。
もしも規則を破れば、自然公園法第70条の罰則が適用され、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。心霊現象の存在を信じていようといまいと、青木原樹海の自然を破壊するのは絶対にやめてください。
磁力が強くコンパスが効かない
二つ目の噂は、方位磁針が狂うという話です。方向を確認するためにコンパスを取り出すと、強力な磁力のせいで表示が定まらず、青木原樹海から永久に抜け出せなくなると言われています。
確かに、火山活動によって形成された青木原樹海の地中には多くの磁鉄鉱が含まれているため、方位磁石の表示が若干狂うことはあります。
しかし、電子機器の動作が乱れるほどのレベルではなく、プロの自衛隊員は何の問題もなく地図と方位磁針を使って樹海を踏破する訓練を実践しています。
コンパスが効かなくなるという逸話は、青木原樹海が怖い場所であってほしいという大衆の願いが生んだ俗説に過ぎません。
とはいえ、素人が遊歩道から大きく外れた奥地に入ると、同じような風景の森林地帯が延々と続き、方向感覚が分からなくなることは十分にあり得ます。遊び半分で樹海の奥地に足を踏み入れるのは避けた方が良いでしょう。
死体を発見することもある
三つ目の噂は、青木原樹海内のあちこちに遺体が転がっているという話です。
日本国内で最も有名な自殺の名所といっても過言ではない青木原樹海では、事実2000年代のピーク時には一年間で70体以上もの死体が発見されました。
減少傾向にあるとはいえ、今なお青木原樹海を自分の死に場所に選ぶ方は少なくなく、現地を散策している最中に遺体を発見してしまう可能性はあります。
また、青木原樹海は危険な野生動物が生息している地域であることも忘れてはいけません。鋭利な牙・爪・角を持ったクマ、シカなどの野生動物は非常に高い戦闘能力を持っており、空腹時には人間に襲い掛かってくることもあります。
基本的に野生動物は臆病なので、縄張りに入らない限り攻撃してくることはありません。しかし、青木原樹海を探検している最中にうっかり彼らの縄張りに踏み込んでしまう可能性はあります。
青木原樹海を散策する際は、自分自身が死体にならないようにお気を付けください。
青木原樹海の心霊現象
青木原樹海は数多の浮かばれない死者の霊がさまよう心霊スポットであり、生々しい心霊現象が頻繁に目撃されています。
ここでは、青木原樹海で報告されている心霊現象の一例を見ていきましょう。
無数の手に引っ張られる
青木原樹海の探検者の多くが経験しているのは、空中から伸びてくる無数の手に引っ張られるという心霊現象です。
怖いもの見たさでやってきた観光客だけでなく、現地で真剣に訓練をしている自衛隊員ですら謎の白い手を目撃した方が多く、単なる作り話ではないことが分かります。
成仏できない浮遊霊が生者を道連れにしようとしているのでしょうか。
霊の声が聞こえる
青木原樹海内で謎の声を聞いたという心霊現象も多く報告されています。薄暗い森の中で何度も「助けて」とつぶやく声が聞こえ、パニックに陥りかけた方も少なくありません。
また、現地を歩いている際は聞こえなかったのに、後でビデオの映像を見返してみたら謎の声が収録されていたというケースもあります。聞こえてはいけない声が聞こえるのは、見間違いでは片づけられない恐怖体験です。
いないはずの人影が見える
青木原樹海内を散策している最中に、奇妙な人影を目撃する心霊現象も珍しくありません。
最初は目の錯覚だろうと思って高を括っていたら、その人影の動く先に慰霊の花束が置かれていた、というもの悲しい逸話があります。
中には、幽霊ではなく本物の生きた人間が森の中で迷子になって助けを求めてくるケースもあります。青木原樹海には死体漁りを趣味にしている人間も集まってくるため、ある意味幽霊よりタチの悪い相手と言えるでしょう。
心霊スポット「青木原樹海」の詳細情報
青木原樹海は一般公開されている観光名所であり、どなたでも自由に現地に行けます。富士河口湖町公認のガイドさんが青木原樹海を案内してくれるツアーもあり、一人で樹海を歩くのが怖い方でも安心です。
ここでは、青木原樹海への行き方を紹介していきます。
青木原樹海へのアクセス
公共の交通機関を利用する場合、河口湖駅で下車して西湖周遊バスに乗ってください。「西湖コウモリ穴前」バス停で降りたら、徒歩1時間ほどで青木原樹海に着きます。
自動車を利用する場合、河口湖のインターチェンジから国道139号線を経由し、鳴沢村方面に向かってください。しばらく進むと「青木ヶ原樹海」という看板が出てくるので、西湖ネイチャーセンターの駐車場に車を停めて青木原樹海まで歩きましょう。
青木原樹海の基本情報
ガイド無しで青木原樹海を散策する場合は、予約不要・入場料無料で現地に行けます。
ガイドツアーには、当日予約可能な「定時ガイドツアー(1人1時間500円)」と予定日の2日前までの予約が必要な「予約ガイドツアー(1時間あたり3,000円~)」があります。
詳細は、以下の公式リンクを確認してください。
住所 | 山梨県南都留郡富士河口湖町鳴沢 |
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アクセス | 河口湖駅から車で20分 |
心霊スポットの青木原樹海へは注意して訪れよう!
今回は、富士山周辺の心霊スポット・青木原樹海の特徴や目撃されている心霊現象、現地までの行き方などを紹介いたしました。
青木原樹海は世間でイメージされているほど危険な場所ではありませんが、実際に多くの方が樹海内で自決している特殊なエリアであることは確かです。青木原樹海を観光する際は、しっかり準備を整えてから現地に向かいましょう。