足尾銅山は栃木の心霊スポット!赤い池や廃墟など怖い話を紹介
足尾銅山は栃木県にある古い鉱山の跡地です。実はここは知る人ぞ知る栃木の心霊スポットなのです。昔は栄えたこの足尾銅山ですが今ではすっかり廃墟となってしまいました。そしてここには怖い話がたくさん語られているのです。心霊スポット足尾銅山の怖い話をまとめて紹介します。
目次
栃木県にある心霊スポット「足尾銅山」を紹介!
400年近い歴史を持ち、日本の近代化を支えた足尾銅山は、現在「足尾銅山観光」として坑内の一部を公開しています。
坑道内には、リアルな人形で再現された鉱石採掘現場が年代毎に紹介されており、長きに渡る人々の厳しく辛い歴史を物語っています。
過酷な状況下では、崩落事故も頻繁に起こったようです。さらには、足尾鉱毒事件で命を犠牲にした人々の様々な思いが、今も坑内に渦巻いているようです。そんな心霊スポットと言われる足尾銅山について、これからご紹介していきます。
そもそも心霊スポットの足尾銅山とは?
1610年の開山から1973年の閉山まで、363年間という長きに渡り採掘されてきた足尾銅山は、閉山後も多くの施設がそのまま残されました。
一部は観光として公開されていますが、数多くの廃墟も存在し、それらの廃屋や坑道での心霊現象が色々報告されています。
かつては日本一の鉱都と呼ばれていた
江戸時代から続く足尾銅山は、紆余曲折ありながらも明治14年に有望鉱脈を発見し、明治政府の富国強兵政策を背景に急速な発展を遂げました。
20世紀初頭には、日本の銅産出量の40%ほどの生産を上げる大銅山に成長していきます。この時には名実ともに、足尾銅山は日本一の鉱都と呼ばれるにまでになったのです。
現在はテーマパークとして管理されている
1973年に採鉱を停止し、銅山としての歴史に幕を降ろします。その後、1980年に銅山の歴史を伝える施設「足尾銅山観光」が開業し、坑道にトロッコ列車で入り見学できるようになりました。
近隣の古河足尾歴史館では鉱毒事件について学ぶ事も出来ます。
足尾銅山の怖い話・体験談5選!
ここからは、足尾銅山にまつわる心霊スポットとしての怖い話を紹介していきます。
①事故で亡くなった幽霊が彷徨っている
崩落事故などで生き埋めになったまま、その場所に取り残される人もいたという足尾銅山の坑道内には、今でも幽霊達が彷徨っているようです。これが心霊スポットの原因になっているのです。
壁を掘り続ける霊、トンネル内に突然現われる手形など、目撃報告がありますので、行く時には充分に心構えをお願いします。
②未だに地域一体に廃墟が残る
足尾銅山は閉山後も使われない関連施設などをそのままにしています。残念ながら、時の流れと共にそれらは口錆、廃墟となっていきました。
渦巻く見えない怨念のようなものと共に、今もそこにそのまま残り、様々な噂の元になっています。
③足尾銅山近くには赤い池がある
この赤は、鉱毒だそうです。坑道から今も絶えず染み出ている、有害な重金属を含むものと言われています。
このまま河川に流したら大変なことになるので、ダムを造り有害物質を沈殿し濾過しているそうです。
見た目には、血のように見えてしまうことから、様々な憶測が飛び交うのかも知れません。
④公害による恨み・怨念が残っている
日本の公害問題の第一号と言われているのが、「足尾銅山鉱毒事件」です。銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの毒物が周辺環境に著しい影響をもたらし、多くの人を苦しめてきました。
歴史の授業でも学んでいる「足尾銅山鉱毒事件」は、時が過ぎた現代においても、まだまだ爪痕を残したままなのです。
⑤トンネルから呼び声が聞こえてくる
小滝坑というトンネルの入口では、中から「おーい」と呼ぶ声が聞こえてくると言われています。成仏できずにさまよっている霊なのか、小滝坑付近だけ気温が少し低いそうです。
呼ばれてもうっかり返事などは絶対にしないよう、ご注意ください。小滝坑付近は危険な心霊スポットかも知れません。
足尾銅山へのアクセス
日本の近代化を支えた足尾銅山の歴史や役割をしっかり学ぶことができるテーマパークとして、観光客に人気があるのが足尾銅山観光です。このような採掘現場跡というのは、なかなか入れないものです。
足尾銅山閉山後に坑内の一部を開放し、一般の人がトロッコ列車で坑内観光ができるようになり、当時の鉱石採掘の辛く厳しい様子を知ることができます。実際に自分がトロッコに乗って降りていくのは貴重な体験です。
人形もとてもリアルで、当時の採掘現場を忠実に再現しています。ところがあまりにリアル過ぎるので、昼間でも一人で行くのは少し怖いかも知れません。
住所 | 栃木県日光市足尾町通洞9-2 |
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営業時間・定休日 | 9:00~16:30 無休 |
料金 | 大人830円、小・中学生410円 |
アクセス | JR 日光駅、東武日光駅から 市営バスで53分 |
【番外編】足尾銅山以外の栃木の怖い心霊スポット3選!
ここからは、足尾銅山以外の栃木の怖い心霊スポットを、3選紹介していきます。
自殺の名所として有名「六方沢橋」
標高1434m、長さは320mの六方沢橋は、霧降高原と大笹牧場を結ぶ霧降高原道路の中央に位置しています。六方沢橋からは栗山ダムや筑波山を望む事が出来、まさに絶景を楽しめる観光名所なのですが、栃木県の心霊スポットとしても、色々と噂が絶えません。
この橋からの飛び降り自殺が多い事から、「濃霧の中から白い手が伸びてくる」「自殺者の霊が出る」などと言われています。きっと自殺をしようかどうか迷った状態でこの場所に行くと、橋から落としてやろうとして霊が働きかけるのでしょう。
絶対に一人でこの場所に行ってはいけません。生きて帰れなくなるかも知れないからです。
住所 | 栃木県日光市瀬尾 |
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アクセス | JR日光駅、東武日光駅から 東武バス大笹牧場行きで30分 六方沢橋下車徒歩3分 |
鬼怒川の河川敷にある「ブルースカイ」
栃木県では心霊スポットとして、かなり有名な廃墟となったレストランです。夜になると女性の霊や男性の霊が現われると言われています。噂では、女性の霊はその昔このブルースカイの従業員だった人だそうです。
そしてこの女性の霊は同僚からの虐めに耐えきれずにお店の前で焼身自殺を計った人の霊だろうと言われています。自殺者を出してしまった事から、ブルースカイの経営状況はどんどん悪化していき、オーナーも自ら死を選ぶという事態になっていきました。
あくまでも噂の域を出ませんが、二人の霊と河川敷に建物があることから、他のまがまがしき物も、呼び寄せてしまうのかも知れません。不幸が不幸を呼び込んだ典型的なケースですので、怨念も強いでしょう。
住所 | 栃木県塩屋郡髙根沢町宝積寺 |
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アクセス | JR宇都宮駅から車で 約25分 |
事件や事故も多い「鞍掛峠」
新里街道が通り、1997年に「鞍掛トンネル」が開通したことで、廃道となったのが「鞍掛峠」です。鞍掛峠はその名の通り、まさに峠道であり、険しい道ゆえ事故も多く、「走り屋」と呼ばれる人達の死者も多数でてしまった場所です。
これらの走り屋の人達の怨念が、鞍掛峠周辺に残っていて、次に来る人を黄泉の世界へ引き込もうとして悪さをしてくるのです。スピードを出しすぎて峠のヘアピンカーブを曲がろうとさせたりします。失敗すれば命はありません。
他にも死体遺棄など、目を覆うような事件もありました。廃道となっても、道祖神を祀る祠が残されているのは、道祖神にこの地を守ってもらいたいという人々の気持ちの表れでしょうか。
住所 | 栃木県宇都宮市新里町~日光猪倉 |
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アクセス | JR東北線宇都宮駅から 車で約40分 |
足尾銅山に行ってみよう!
有名な栃木の心霊スポットという以外に、足尾銅山は歴史的価値の高い所ですので、是非日光観光のついでにでも行ってみましょう。江戸時代からの古い歴史が刻まれた足尾銅山を見てみれば、怖い以外にも心に響くものがあるかも知れません。
もとより足尾銅山は、他にもたくさんある、ただ怖い幽霊が浮遊しているだけの心霊スポットというわけではなく、日本の産業を支えてきた場所なのです。不幸にも事故で犠牲になった人たちもいますが、きちんと拝めば大丈夫です。
そういう意味で、少し怖いかもしれませんが、社会勉強にもなりますので、足尾銅山へ出かけてみましょう。ただし、昼間でも一人は避けた方がよさそうです。