カサ・バトリョはガウディ建築(バルセロナ世界遺産)の傑作!魅力を紹介
スペインのバルセロナにあるカサ・バトリョは、有名建築家アントニオ・ガウディが手がけた建物で、世界遺産にも登録されています。独創的なデザインと美しさを一目見ようと、世界中から多くの観光客が訪れます。今回はガウディの傑作と呼ばれるカサ・バトリョの魅力に迫ります。
目次
ガウディ建築「カサ・バトリョ」について紹介!
スペインのバルセロナにあるアントニオ・ガウディの手がけた建築物「カサ・バトリョ」。ガウディ建築の中でも、ガウディのこだわりがぎっしりと詰まった建物で、多くの人が魅了されています。
今回は、不思議だけど美しいガウディ建築「カサ・バトリョ」の魅力や見どころ、カサ・バトリョへのアクセス方法などを詳しくご紹介します。ぜひ最後までチェックしてください。
カサ・バトリョの歴史
「骨の家」と呼ばれるカサ・バトリョは、 1904年から1906年にかけて、資産家バトリョ氏の邸宅を建築家ガウディがリフォームしたものです。
バトリョ氏は邸宅を壊し、ガウディに立て直してもらう予定でガウディに依頼したのですが、もともとの建物を活かしてリフォームをするということに。こうして、独創的なカサ・バトリョが出来上がったのです。
リフォームされたカサ・バトリョは、さまざまなところに廃棄物が使われていて、完成時には多くの人が、その斬新さに驚きました。2005年にアントニオ・ガウディの作品群のひとつとして、ユネスコの世界遺産に登録され、スペイン・バルセロナの人気観光スポットの代表となっています。
カサ・バトリョの魅力と見どころ
カサ・バトリョは建築家ガウディのこだわりが随所に見られます。事前に見ておくポイントを押さえておくと、よりカサ・バトリョを楽しめるでしょう。ここからは、カサ・バトリョの魅力と見どころをご紹介していきます。
中央サロンの「ステンドグラス」
ガウディ建築は作品のテーマに「自然」を用いているものが多いです。カサ・バトリョも例外ではなく、「海」をテーマにしており、いたるところに海のモチーフが散りばめられています。屋外は「海の水面」、屋内は「海の中」のイメージでつくられています。
中央サロンのステンドグラスは、海の泡を表すデザインになっていて、昼間は外から日が射し、キラキラして見えます。水色と青のガラスがとても美しいです。まるで綺麗な海の中にいるような気持ちになれるでしょう。
窓や内装にも、反射して光輝くように、いろいろなところにクリスタルが使われています。細かいところもよく観察すると、ガウディ建築の素晴らしさを実感できるでしょう。
ダイニングルームの「ミルククラウン」
ダイニングルームの天井には、「ミルククラウン」のオブジェクトがあります。雫を落としたときにできる 美しい王冠状の形(ミルククラウン)を、天井の上に造ったガウディ。海のテーマを、このミルククラウンからも感じることができます。
屋根裏の「カテナリーアーチ」
ガウディが増築した屋根裏は、曲線がいくつも重なるように設計されていて、美しいと評判です。ここは完成当初、メイドさんたちが洗濯などをするエリアでした。そのような屋根裏まで完璧に美しく造りあげられているカサ・バトリョは、さすがガウディ建築と言えるでしょう。
レンガの上に石膏を使って造られた白の素材は、耐久性に優れていて、価格も安く押さえられています。
吹き抜けの「グラデーション」
カサ・バトリョの中で、最も海というテーマを感じられる、中庭の吹き抜け。青のグラデーションが、とても印象的です。いくつもの青いタイルが上まで続いていて、海の中にいるような気分にさせてくれます。
この吹き抜けも、とても緻密にガウディが設計しています。下から壁を見上げると、すべて同じ青色に見えますが、実際は下の方から、白色、水色、青色、濃紺へと変化するように、タイルの色を変えています。綺麗なグラデーションになっているのです。
細かな計算で、造り上げられた圧倒的に美しい「海の中」。さまざまな角度から、ぜひ見学してみてください。
屋上の「煙突」
カサ・バトリョでは屋内だけではなく、屋外でもガウディのさまざまなアイディアを見られます。屋上にはさまざまな形の煙突があり、とても可愛らしいです。きのこの形の煙突や、球根型の煙突など、たくさんの煙突がありますので、一つひとつじっくり観察すると面白いでしょう。
また、屋上からはバルセロナの街並みが見えます。カサ・バトリョから見る景色はとても綺麗ですので、忘れずに見ておきましょう。
中庭の「オブジェ」
中庭にも、多数のオブジェがあり、見ごたえ抜群です。どのオブジェもガラスの破片が上手に使用されていて、キラキラしています。物語に出てくるような可愛らしく美しいものばかりですので、自分のお気に入りのものを探してみると面白いでしょう。
階段の「手すり」
カサ・バトリョ内の階段の手すりは、人が使いやすいように人間工学に基づいて緻密に造られています。手すりの曲線がとても美しく、ガウディらしさを感じさせてくれます。手に馴染むように丸みを帯びた手すりに、うっとりするでしょう。
各部屋の「扉」
各階には木製の扉があります。この扉にもガウディのこだわりを感じられます。ドアノブは人の手ですっぽり包み込めるような大きさに造られていて、握ったときの感覚が気持ちよいです。これも、ガウディが自分の手形をとりながらドアノブを設計したと言われています。
丸みを帯びた扉は海底へ誘うようなデザインになっていて、とてもおしゃれです。各部屋の扉に書かれたアルファベットの文字にも、ガウディのセンスが垣間見えます。
カサ・バトリョ鑑賞の所要時間
カサ・バトリョをじっくり鑑賞するのに必要な時間は、60分~90分です。イベントなどがなければ9時〜20時まで開いていますが、夜遅い時間になってしまうと、暗くて屋上や中庭のオブジェがよく見えないので、昼間の鑑賞をおすすめします。
カサ・バトリョのチケットの種類
カサ・バトリョのチケットは何種類かに分けられています。ほとんどの方が購入する一般的なチケット「VISIT CASA BATLLÓBLUE」に3つのランクがあり、ランクによって価格や特典、入場制限が変わってきます。
一番安い「BLUE」のチケットは一般29.00ユーロで販売されています。自由に見学できるチケットで、スマートフォン型のビジュアルガイド付きです。
「SILVER」のチケットは一般33.00ユーロで販売されていて、プライベートホールへの入場ができます。カサ・バトリョへの入場時もSILVER専用レーンから入場できるので、混雑時に便利です。
「GOLD」のチケットは一般35.00ユーロです。行列をスキップして最優先で入場できる他、当時の衣装に着替えて撮影できるなど、さまざまな特典がついてきます。
夏のカサ・バトリョはとても混み合います。並ばずに入りたい場合には、「SILVER」か「GOLD」のチケットを購入するのがおすすめです。
カサ・バトリョへのアクセス方法
カサ・バトリョへは地下鉄かバスを使ってアクセスします。
地下鉄を使う場合は、2号線・3号線・4号線の「パセッチ・ダ・グラシア(Passeig De Gracia)駅」で下車してください。下車後、徒歩1分で到着します。
市バスの場合は、7番・22番・24番・H10番・V15番のバスを利用すれば、カサ・バトリョ近くに停車します。V15番のバスはカサ・バトリョまで直接向かってくれるので、おすすめです。
住所 | Passeig De Gracia 43, Barcelona |
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電話番号 | +34(93)2160306 |
営業時間・定休日 | 9~20時 ※公式行事や式典などで時間変更があるので、公式サイトを要確認 |
アクセス | パセッチ・ダ・グラシア(Passeig De Gracia)駅より徒歩1分 |
公式URL |
ガウディの傑作カサ・バトリョを見に行こう!
カサ・バトリョはガウディの傑作と呼ばれ、スペイン旅行の際に立ち寄る方も多いスポットです。スペイン旅行の際は、ぜひ旅行プランに入れてみてください。