父母ヶ浜(香川)はまるでウユニ塩湖!おすすめの時期やアクセス方法を紹介
SNSで話題の「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」。香川県でも有数の人気の観光スポットです。夏は海水浴客でにぎわう美しいビーチですが、写真撮影が目的で訪れる人も多いです。父母ヶ浜で、幻想的な写真が撮れる、おすすめの時期やタイミング、撮影方法をご紹介します。
目次
香川の父母ヶ浜について紹介!
瀬戸内海に面した1kmにも及ぶロングビーチで知られる香川県の「父母ヶ浜」。穏やかな波と美しい砂浜のビーチは、毎年多くの海水浴客が訪れる人気の海水浴場です。さらに最近は、フォトスポットとして全国的に知られるようになりました。
父母ヶ浜がこれほど有名になったきっかけは、市の観光交流局の職員がSNSに投稿した写真です。
父母ヶ浜の魅力をもっと知ってもらいたいと、地元のカメラマンが父母ヶ浜で撮影した、父母ヶ浜ならではの幻想的な写真を次々と紹介するうちに話題となり、今では日本はおろか、世界中から観光客が訪れる人気スポットとなりました。
ウユニ塩湖のように美しい海水浴場「父母ヶ浜」
香川県でも屈指の海水浴場父母ヶ浜ですが、今ではフォトスポットとしての知名度のほうが高いかもしれません。
美しい夕陽が、「日本の夕陽百選」にも選ばれた父母ヶ浜は、夕陽の絶景ポイントとして地元では有名でしたが、その人気をさらに高めたのが、まるで鏡のような水面に映る不思議な光景を収めた写真の数々です。
条件が揃えば、砂浜にできる潮だまり(水たまり)が鏡のように天空を映し出し、息をのむほど美しい光景を目にすることができます。そんな美しい父母ヶ浜を背景にしたロマンティックでミステリアスな写真は、SNSで多くの人に共有され、瞬く間に世界的に有名になりました。
ウユニ塩湖とは?
香川県三豊市にある父母ヶ浜は、よく「ウユニ塩湖」に例えられます。ウユニ塩湖とは、南米ボリビアにある人気の観光スポットで、数百万年前にアンデス山脈が隆起した際、海底が海水ごと持ち上げられてできた塩湖です。
「ウユニ塩湖」で見られる奇跡のような光景は、「一生に一度は見ておきたい絶景」とも呼ばれており、SNSでも大人気の場所です。
ウユニ塩湖は、世界で最も平らな場所ともいわれ、湖全体の高低差が50cmもありません。そのため雨が降っても水が流れず、雨季には雨水が薄い膜を張り、それが鏡となって天空を映し出します。
流れ込む川がないため、乾季には水が干上がり、一面が真っ白な塩に覆われます。それは、まるで広い雪原と錯覚するほどの不思議な光景です。
「天空の鏡」が出現する雨季、塩の銀世界という珍しい光景が見られる乾季ともに、絶景を求めて多くの観光客が訪れます。父母ヶ浜は、タイミングが合えば、このウユニ塩湖の雨季のような光景が見られることから、「香川のウユニ塩湖」として人気を集めています。
父母ヶ浜の撮影におすすめの時期や時間帯は?
海水浴場としても人気の父母ヶ浜ですが、せっかくならやっぱりあのウユニ塩湖にも匹敵する、父母ヶ浜ならではの素敵な写真を撮影したいものです。でも、いつでも狙い通りの写真が撮れるわけではありません。
奇跡のように美しい1枚を撮影するためには、タイミングが大事です。父母ヶ浜で素敵な写真が撮影できる、おすすめの時期や時間帯をご紹介します。
おすすめの時期
まず、父母ヶ浜で写真を撮る際のおすすめの時期ですが、季節はいつでもかまいません。季節より大事なのは時間帯です。ただ、夏は海水浴客でごった返すので、のんびりと写真撮影というのは難しいですし、空気も霞がちでクリアな写真は撮りにくいです。
冬は、空気は澄んで人気も少ないのですが、日差しが弱く、風も強いです。風が強いと水面が揺れ、「ウユニ塩湖」のような鏡面写真を撮ることはできません。夏と冬は、素人には若干ハードルが高いかもしれません。そう考えると、季節としては春か秋が、おすすめといえるでしょう。
おすすめの時間帯
ウユニ塩湖のような鏡面に映る姿を撮影するなら、干潮時を狙うのがポイントです。砂浜にあらわれた潮だまりに、風景や人物が写り込み、不思議で美しいを写真に撮ることができます。美しい鏡面写真を撮るには、干潮で、風がないことが絶対条件です。晴れていればいうことはありません。
上下が対象になった面白い写真を撮るだけなら、干潮と風に注意すればいいだけですが、せっかく父母ヶ浜で写真を撮るなら、絶景との誉れが高い父母ヶ浜の夕陽を逃す手はありません。
父母ヶ浜でとくにおすすめの時間帯は、日が沈む間際と、その後の30分ほどです。とくに日没後の30分は、マジックアワーと呼ばれ、息をのむほど美しい幻想的な光景が広がります。もともと父母ヶ浜は、香川県では珍しい西向きの海岸で、夕陽の絶景ポイントとして知られており、夕陽の美しさには定評があります。
父母ヶ浜らしい美しい写真を撮りたいなら、日没間際と、マジックアワー。瀬戸内海に沈む、美しい夕陽を堪能できます。そして、干潮と無風、日没が重なったとき、奇跡とも思える素晴らしい光景が、父母ヶ浜にあらわれます。
つまり、父母ヶ浜でのおすすめの撮影時間帯は、日没と干潮が重なったとき。香川県三豊市のホームページでは、父母ヶ浜の日没と干潮の時間を公表し、さらに写真撮影に最適な時間帯を月ごとに紹介していますので、参考にしてみてください。風については、運任せ、じっくり待つしかありません。
父母ヶ浜で撮影する時のコツ
季節や時間がバッチリでも、綺麗な写真が撮れるとは限りません。SNSで話題を集めているような素敵な写真を撮るためにはいくつかのコツがあります。コツさえつかめれば、スマートフォンでもおしゃれな写真を撮影することができます。
父母ヶ浜で写真撮影をするときに、押さえておきたいポイントをご紹介します。ぜひ覚えておいて、父母ヶ浜で写真撮影をする際には実践してみてください。
波が消えた時に撮影する
ウユニ塩湖で見られる天空の鏡のような絶景は、父母ヶ浜の干潮の潮だまりに出現します。風があると水面が揺れて、綺麗に風景が写り込まないので、風がやんで波が消え、水面が平らに落ち着いた瞬間が、シャッターチャンスです。
近くで写真撮影をしている人がいるときは、水面を触って揺らしたりしないように気をつけてください。
小物を使う
父母ヶ浜で写真を撮るなら、小物を使うのもおすすめです。まるで物語の1ページのような、独創的でファンタスティックな写真を撮ることができます。傘や帽子を使うと、初めてでも比較的簡単に素敵な写真を撮影できます。タオルやスカーフでもいいです。
小物を持って来なかったという人でも慌てなくて大丈夫。小物をレンタルするお店もちゃんとあります。
被写体を加えて撮影するときには、ズームはせず、風景の中にポツンと佇んでいるような構図にするとスケール感が出ます。好みにもよりますが、水面は全体の30%~50%ぐらいがおすすめ。
カメラをできるだけ水面に近づけ、低い位置から撮ると、人物や物が水面に浮かんでいるような不思議な写真を撮ることができます。水平線が傾かないように、グリッド線を表示して撮ると失敗が少なくなります。
ホワイトバランスを調節する
父母ヶ浜で夕暮れ時に写真を撮るときは、カメラの設定を変えるのもおすすめ。通常は「オート」になっているホワイトバランスを「曇り」に設定し、赤味を強調すると、より美しい夕陽の光景を撮影することができます。
夕日が沈んだあとのマジックアワーも絶好の撮影タイム。ホワイトバランスは「曇り」のままでも素敵な写真を撮ることができますが、「蛍光灯」に変更して青味を強調すると、より幻想的な写真になります。
夕日を背景に撮影するのがおすすめ!
父母ヶ浜で写真撮影をするときは、夕陽を背景にするのがおすすめ。夕陽を背景にすると、被写体がシルエットになって浮かび上がり、影絵のような神秘的な写真になります。ドラマティックな夕陽と鏡のような水面が、夢幻の世界を演出してくれます。
父母ヶ浜で撮影する時の注意点
父母ヶ浜海岸は、20年以上の長きにわたって、地元ボランティア団体「ちちぶの会」の方々が美観を保つために清掃活動を行っています。ゴミの持ち帰りはもちろん、父母ヶ浜の景観を損ねないように、注意してください。
また、干潮時の潮だまりで撮影に夢中になっていると、気がつくと潮が満ちていて大慌て、ということもあります。遠浅で穏やかではありますが、父母ヶ浜は海です。海辺の事故には十分気をつけてください。
さらに、父母ヶ浜は神奈川県内だけでなく、世界中から観光客がやってくる人気スポット。多い時には1日に1000人以上の人が写真撮影をしていることも。お互いにマナーを守って気持ちよく撮影しましょう。
写真は砂浜で撮影するため、足元が濡れます。長靴やビーチサンダルを持って行くと「靴が濡れてうんざり」という事態は防げます。あし洗い場があるので、汚れても綺麗に洗えますから、タオルを持って行くといいでしょう。
言うまでもないことですが、父母ヶ浜にはたくさんの人が訪れ、そのほとんどが、SNSなどに投稿するために写真を撮っています。
不用意に他人の写真に写り込まないように、また、むやみに他人にカメラを向けないように注意してください。SNSに投稿する際は、肖像権を侵害しないように十分気をつけてください。
父母ヶ浜へのアクセス方法
父母ヶ浜海岸は、JRの最寄駅からは少し距離があり、徒歩で行くには不便です。平日なら駅からコミュニティバスが運行されているので、そちらを利用しましょう。香川県内や四国の各県からは、車でのアクセスが便利。高松自動車道のインターチェンジを利用しましょう。
父母ヶ浜がある三豊市は、瀬戸大橋のかかる坂出市にも近いので、本州からのアクセスも簡単。高松空港からは、金比羅山宮で有名な琴平経由でシャトルバスが運行されています。
公共交通機関を利用する場合
ちょっと距離がありますが、父母ヶ浜への最寄り駅は、JR讃岐線の「詫間」駅です。「詫間」駅からはコミュニティバスが運行しています。「詫間」駅と「観音寺」駅を結ぶ周遊バスでも父母ヶ浜まで行くことができます。
ただし、コミュニティバスの運行は、平日のみなので、気をつけてください。タクシーを利用した場合、父母ヶ浜まで2200円ほどかかります。
車で行く場合
連日多くの人が訪れる父母ヶ浜。ゴールデンウィークや夏休み、秋の観光シーズンなどは近隣の道路が大渋滞するほどの人気ぶりです。
車でのアクセスがいい場所にあるので、車で訪れる人が多いせいですが、とくに写真撮影が目的の人は、撮影時間が日没にかかることが多いので、帰りを考えるとやはり車が便利です。
父母ヶ浜は、瀬戸大橋の四国側出口からもそう遠くありませんから、本州からのアクセスも楽です。香川県内、四国各県からは、高松自動車道「さぬき豊中I.C.」からも「三豊鳥坂I.C.」からも約20分の距離です。
駐車場について
車でやって来る観光客も多い父母ヶ浜。あし洗い場を囲むように3か所に駐車場が完備されており、一般車両は駐車料金は無料です。ただ、大型の観光バスも乗りつけるほどの人気の観光スポットなので、駐車場は混んでいます。
とくに週末や観光シーズンは、駐車場に入る車で道路が渋滞するほどなので、夕方の撮影タイミングを逃さないためには、時間に余裕をもって出かけてください。
ツアーを利用する場合
乗り継ぎや駐車場の心配をせず、のんびりと出掛けたい人には、ツアーもおすすめです。関西方面からは日帰りのバスツアーもあるので、グループで旅行するときなどは、利用してみてはいかがでしょうか。
住所 | 香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3 父母ヶ浜海水浴場 |
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電話番号 | 0875-56-5880(三豊市観光交流局) |
営業時間・定休日 | |
料金 | |
アクセス | 高松自動車道「さぬき豊中I.C.」から約20分 「三豊鳥坂I.C.」から約20分 JR「詫間」駅からコミュニティバス乗車「父母ヶ浜」停留所下車 (コミュニティバスの運行は平日のみ) |
駐車場の有無 | あり |
公式URL | https://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/ |
父母ヶ浜で素敵な写真を撮ろう
父母ヶ浜では鏡のような水面とそこに映る夕闇の風景ばかりが注目されがちですが、潮が引いた干潟で足元に目を向けると、干潟ならではの美しい光景を目にすることができます。波の後退によってあらわれた砂紋は、砂浜の風紋のように風に吹かれて消えるようなこともなく、ゆっくりと撮影もできます。
砂紋は干潟一面にできていますが、場所によって形や大きさ・高さも違い、複雑で変化に富んでいます。そのときどきの天候や波の高さによっても様子が変わります。潮が引くときのスピードでも、できる砂紋の形は違い、二度と同じ砂紋を見ることはできません。
日本有数の美しい夕陽や、鏡のようになった水面に映る不思議な世界、自然の力が作り出す神秘的で幻想的な風景など、父母ヶ浜は素敵な写真が撮れるチャンスがいっぱいです。ぜひ父母ヶ浜で、自分だけの自慢の1枚を撮ってみましょう。