わんこそばの値段や量は？岩手･盛岡など安いおすすめ店も紹介

「はい、じゃんじゃん、はい、どんどん」と掛け声のもとに杯を重ねていくわんこそばは一度は本場で挑戦したいものです。本場岩手・盛岡でわんこそばに挑戦する前に、わんこそばについて値段や量など知っておきましょう。

わんこそばをお店で注文する際、気になるのが値段とお蕎麦の量です。詳しく解説していきます。

わんこそばには、最初から杯数が決まっているものと、限界に挑戦するものと、大きく分けて2タイプに分かれます。テレビで観るような限界まで挑戦する食べ放題コースは一緒についてくる箸休めによって値段はまちまちです。

1つの店でも、わんこそば食べ放題コースに松・竹・梅といったようにランクに分かれていることがほとんどで、ランクによって値段は変わってきます。お刺身や天ぷらまでつくわんこそばコースの値段は4,000円前後、薬味が数種類付くスタンダートなコースなら値段は2,500円程度が相場となっています。 

平泉わんこそばのように杯数が決まっているものの場合もそばについてくる薬味やおかずによって値段は変わってきますが、薬味のみのシンプルなセットなら値段は1,500円前後が一般的です。

1杯あたりのそばの量は、お店によって多少前後しますが「わんこそば大会」では1杯15g、15杯食べると約そば一人前を食べたことになります。

一般的には女性が80杯前後、男性が130杯くらいが平均的な量です。中には一般女性でも140杯を記録するなど猛者がいるようです。

岩手のわんこそば屋は老舗が多く、昔ながらのおもてなしをしてくれる人気店が沢山あります。その中でもおすすめのお店を紹介します。

創業明治40年、老舗の蕎麦・郷土料理のお店です。他店ではわんこそばと他のメニューではテーブルを分けさせられることが多い中、この東屋本店は同テーブルでわんこそば挑戦とそれ以外の食事が楽しめます。

わんこそばのおいしさ・楽しさはもちろんながら、柳家小三治師匠も「東家は そばが旨い だけどほんとはカツ丼がうまい」と評するように、かつ丼も人気メニューです。一緒に行った友人がわんこそば、自分はかつ丼といったテーブルもよく見かける、お店の2大看板メニューともいえます。 

中庭を囲むように建つ木造二階建ての風情のある人気のお蕎麦屋です。わんこそばは他店に比べて1杯の量が多め、また、昔ながらのお客がマッチ棒で数えるやり方が体験できるので、初めての挑戦にはおすすめのお店です。

わんこそばはお刺身や天ぷら、蒸しうにまで付く特から上、普通の3つから選べます。わんこそば以外にも、冬限定の鱈の白子が乗ったたちこそばが人気でおすすめです。

創業1904（明治37年）の老舗、嘉司屋（かじや）は全国的に有名な「わんこそば全国大会」発祥のお店として訪れる人が後を絶たない人気店です。マッチ棒で杯数を数える昔ながらのスタイルで観光客を楽しませてくれます。

老舗で人気のお店ながら、料理の提供も早く、サービスも心地よいと評判です。わんこそばも有名ですが、お米がおいしいと天むす・温かい蕎麦のセットも人気のセットメニューです。

創業大正12年、400年続く老舗でありながら敷居の高さを感じさせないリラックスした雰囲気でわんこそばに挑戦できます。子供のわんこそば挑戦にも対応してくれるので、家族連れや団体にも人気のお店です。

創業当時、宮沢賢治が天ぷらそばと三ツ矢サイダーを楽しんだ店としても有名で、わんこそば以外に宮沢賢治にあやかり、同じメニューを注文する文学ファンも多くいます。

岩手のわんこそばが食べられる、お得な食べ放題コースや駅近、地元の雰囲気が味わえるなど、おすすめの穴場店を紹介します。

盛岡八幡宮の目の前にある、創業1960年の老舗のわんこそば名店です。他店のわんこそばは杯数が決まっているお店が多い中、初駒は食べ放題コースがあり自分の限界に挑戦したい人やテレビでみたわんこそばを体験してみたい人におすすめのお店です。

わんこそば食べ放題コースには桜・松・梅にはどれも薬味以外にまぐろの刺身が付いており、さらにお得感があります。食べ放題以外にも、わんこそば30敗限定コースは2,000円以下で挑戦でき、こちらもおすすめの人気コースです。 

平泉わんこそば元祖のお店として人気がある駅前芭蕉館は、木造平屋の味のある建物です。平泉式のわんこそばはよくテレビで観るような食べた杯数を競うのではなく、そばの量は24敗と決まっています。

わんこそばを注文するとお膳を並べるのに2席分必要なため、お昼時は待ち時間が長くなりますが、雰囲気の良いお店で元祖平泉わんこそばを味わおうとする観光客が絶えない、人気のお店です。

中尊寺の町営駐車場付近には何件かわんこそば屋さんが並んでいますが、泉橋庵はその中でも老舗の部類に入るそばやうどん、鰻などが楽しめるお店です。わんこそばの量は12杯、薬味の種類が多く、コシのあるそばが楽しめます。

毛越寺の境内にあった当時より創業48年目となるこのお店では、お餅と蕎麦のセットメニューが観光客に人気です。一番人気のおすすめメニューは平泉名物のお餅と岩手県名物のわんこそばのセットメニューです。お餅の衣は3種類、わんこそばの量は6杯、具と薬味が3種類が一緒に提供されます。

観光客以外にも地元の人が宴会などで利用するため、観光地にあって観光客相手ではあっても地元の雰囲気も味わえる、くつろげる気軽なお店としておすすめです。

全国わんこそば選手権での歴代記録では、第33回（2018年）にフードファイターの男性が制限時間15分で632杯という記録を打ち出しました。女性では第25回（2010年）に、同じくフードファイターの女性が制限時間45分で480杯食べています。

岩手には老舗のお蕎麦屋さんがたくさんあり、風情のある店内でわんこそばが楽しめます。折角東北へ行ったなら、岩手のおもてなし料理でもある名物のわんこそばを堪能してみてはいかがでしょうか。