ドライブイン七輿はレトロ自販機の聖地!人気のメニューやアクセスも紹介
ドライブイン七輿(ななこし)は、群馬県藤岡市にあります。レトロな自販機の聖地として有名です。遠くからレトロな自販機を目的にドライブイン七輿に足を運ぶ人もいます。ここではそんなドライブイン七輿について詳しく紹介していきます。
目次
レトロさが人気!ドライブイン七輿へ行こう
群馬県藤岡市郊外にある「ドライブイン七輿(ななこし)」は、何と言ってもレトロな佇まいが人気です。見た目然り。中に入ってみても然り。どこを切り取ってもレトロな感じが漂ってきます。
そのレトロさを堪能するために、わざわざ遠くから足を運ぶ人もたくさんいます。あなたもレトロな「ドライブイン七輿」に行ってみませんか。
ドライブイン七輿とは?
それでは、「ドライブイン七輿」とはどんなところなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
群馬県藤岡市郊外にあるドライブイン
「ドライブイン七輿」は、群馬県藤岡市の郊外、重要文化財「七輿山古墳」の近くにある、24時間営業のドライブインです。
「七輿山古墳」は6世紀前半につくられた前方後円墳で、6世紀代の古墳としては東日本最大級のものです。この古墳の名前が、「ドライブイン七輿」の名前の由来です。
古墳があるようなところですので、当然ながら市街地ではありません。先にも紹介したように「ドライブイン七輿」のあるところは藤岡市の郊外で、どちらかと言うと辺鄙なところと言ってもいいでしょう。
でも、そんな辺鄙なところにあるドライブインが人気なのには訳があるのです。
週末には県外からも人が集まる
「ドライブイン七輿」は、辺鄙なところにある、古いドライブインですが、 広大な駐車場が備えられていて、そこに週末ともなると、首都圏をはじめとする他府県ナンバーの車が続々と集まってきます。また、ツーリングで他府県から訪れる人も目につきます。わざわざ「ドライブイン七輿」を目的地にして訪れるのです。
「ドライブイン七輿」は群馬県外からも訪れる人が多い、人気のスポットなのです。
テレビや雑誌にも取り上げられた
「ドライブイン七輿」は、ロケで使われることが多いドライブインです。最近では、映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』やドラマ版の『64(ロクヨン)』などのロケで使われました。
そのような経緯や、この後紹介するレトロな自販機が残っていることから、テレビや雑誌でもよく取り上げられています。
そんなテレビや雑誌を見てわざわざ足を運ぶ人も多いようです。
昭和40〜50年代に作られた自販機が今も残っている
「ドライブイン七輿」には、昭和40〜50年代に作られた自販機が今も残っています。
この時代に作られた自販機は、食品自動調理販売機のことで、 レトロ自販機とも言われています。このレトロ自販機は、ほぼ絶滅寸前と言われており、今ではどこでも見られるものではなくなりました。
そんなレトロ自販機が、今なお現役で大活躍しているのが、「ドライブイン七輿」なのです。建物の正面入口には「群馬県レトロ販売機保存委員会」という表示が掲げられています。
ドライブインという名の通り、かつてはここにレストランスペースがあった痕跡はありますが、現在はレトロ販売機が並んでいるのみです。そうなんです。ここはかつて「オートスナック」と呼ばれ、全国のロードサイドにたくさんあった自販機だけのドライブインの数少ない生き残りなのです。
そんな「ドライブイン七輿」は、レトロ自販機の聖地のひとつとされていて、今だからこそ、ひそかなブームになっており、休日には多くの『聖地巡礼』を楽しむ人で賑わうのです。
レトロな自販機でのおすすめメニュー
それでは、「ドライブイン七輿」のレトロな自販機でのおすすめメニューを紹介します。全部で4つ紹介します。
①チャーシュー麺
「ドライブイン七輿」のレトロな自販機でのおすすめメニュー 1つ目は、チャーシュー麺です。
お金を入れて数十秒すると、醤油ベースのスープに自販機クオリティーとは思えない、厚切りチャーシューが2枚とネギが少量入った状態で出てきます。シンプルなラーメンです。
麺は極太縮れ麺で、あっさりながらも醤油のコクと香りが絡んで美味しく食べられます。そして、チャーシューはこのお店の自家製のもので、かなりトロトロで口の中でとろけます。
値段は350円。商品のクオリティーの高さを考えるとかなりお得なチャーシュー麺です。
②チーズバーガー
「ドライブイン七輿」のレトロな自販機でのおすすめメニュー2つ目は、チーズバーガーです。
チーズバーガーは1つ250円と安めの値段設定です。硬貨を投入しボタンを押せば調理開始です。電子レンジで加熱するので待つのはだいたい60秒。取り出し口付近にある、調理中ランプ点滅が状態を知らせてくれます。
チーズバーガーが温まるといい雰囲気のイラストが描かれた箱に入って出てきます。もちろん丁寧に紙に包まれて箱に入っています。予想以上のアツアツの状態です。
ハンバーグはかなり分厚く、チーズのとろけ具合も抜群です。そして何より懐かしさを感じるのがシワシワなバンズの見た目です。柔らかいパンに、厚みのあるハンバーグがジューシーな一品は、サイズもボリューム感も満足なチーズバーガーです。
③トーストサンド
「ドライブイン七輿」のレトロな自販機でのおすすめメニュー3つ目は、トーストサンドです。
トーストサンドには、ハムトーストとピリ辛トーストの2種類があります。どちらも250円で購入できます。
およそ40秒待つとアルミホイルに包まれたアツアツのトーストサンドが出てきます。ハムトーストは名前の通りハムとチーズが2枚のトーストに挟まれたもの。ピリ辛トーストはチーズにピザソース、サラミが挟まれています。そこに少しタバスコが振られているようで辛味が後を引く味になっています。
④天ぷらうどん
「ドライブイン七輿」のレトロな自販機でのおすすめメニュー4つ目は、天ぷらうどんです。
天ぷらうどんは1杯300円で購入できます。300円を入れると自販機に付いている時計が自動的に30秒からカウントダウンし始めますので、0秒になるまで待ちます。するとプラスチックの丼に入って自動販売機の取り出し口に出てきます。
具材は、海老天ぷら・刻みネギ・ワカメです。
海老天ぷらの衣はしっとりしています。海老自体は小ぶりですが芝海老やバナメイエビのような柔らかさは無く、プリプリのもので、食感はしっかりしています。
ネギが生で入っているのも特徴です。群馬県は下仁田ネギが名産なのもあって、普通のうどんにも白いネギだけでなく青いネギも作っているのですが、レトロ自販機のこのうどんにも青ネギが使われています。
麺は、柔らかくて、軽く噛むとプツンと切れるソフト麺のような感じ。これは、自販機の麺類共通の食感です。そして、だし汁は、関東風で醤油より甘さが目立ちます。
海老の天ぷらが入っていて300円というのは、大変リーズナブルでお得です。
自販機コーナーの横にはゲームコーナーもある
「ドライブイン七輿」はレトロ自販機だけではありません。レトロ自販機がずらっと並んでいる横にゲームコーナーもあるのです。
自販機だけでなくゲームコーナーもなかなかレトロ感が満載ですよ。
ゲームコーナーもレトロ感が溢れている
ゲームコーナーにある機種は、もちろん多少は比較的新しい機種も設置されてはいますが、そのほとんどは昭和時代に人気になった機種で懐かしさがあふれています。
野球ゲームには昭和時代に活躍した外国人選手もどきが出てきたり、麻雀ゲームに勝つとバブル時代の流行したいわゆるボディコン全開の女子が踊り出したり、とまさに時代は昭和。ゲームのクオリティ云々とは関係なく、レトロ感を求めて「ドライブイン七輿」にやってきた人には楽しさがあふれてくることでしょう。
また、よく見ると、ゲーム機のほとんどに灰皿が付いています。これも昭和ならではのレトロ感です。
ちなみにゲームコーナーに、自販機で売られている麺類の持ち込みは禁止されているのでご注意ください。
ゲームコーナーは23時まで
レトロ自販機を含め、「ドライブイン七輿」は基本的に24時間営業です。24時間いつでもアツアツの食べ物が自販機で買うことができます。
しかし、ゲームコーナーは23:00で閉場されます。ゲームを楽しみたいのなら、23:00までに足を運びましょう。
ドライブイン七輿のオリジナルグッズも!
「ドライブイン七輿」には、オリジナルグッズを販売する自販機も設置されています。手作り感満載のグッズを自販機から購入できます。
「ドライブイン七輿」を訪ねた時には、お土産にオリジナルグッズを買って帰るのはいかがでしょうか。
①ステッカー
「ドライブイン七輿」はオリジナルグッズも売り出しています。
人気なのはステッカーシリーズ。コーヒーカップに店のロゴマークの「ドライブイン七興」の文字が入ったデザインのステッカーやレトロ自販機をデザインしたステッカーなど。
よく見ると中には「I♥七興」という、どこかで見たことあるようなデザインのステッカーもあります。これは分かる人には分かるデザインのステッカーですので、気にしないでおきましょう。
「ドライブイン七輿」は、レトロ自販機で購入した食べ物をその場で味わったり、レトロなゲーム機をその場で楽しんだりするのがメインですが、このステッカーはお土産で持って帰れて、「ドライブイン七輿」の話題を「ドライブイン七輿」以外でできるきっかけになるグッズです。
このステッカーも自販機に入れられていて、自販機で購入できます。
②ななこしらーめん
「ドライブイン七輿」では、自販機のチャーシュー麺とは別に「ななこしらーめん」と言われるものも販売しています。
「ななこしらーめん」は生麺を使ったおみやげ用のラーメンです。鶏ガラ仕込みの醤油味の出汁と一緒にパック詰めされています。1パックが2人分です。
この「ななこしらーめん」も「ドライブイン七輿」のオリジナル商品で、「ドライブイン七輿」の味を持って帰って楽しめるので人気の商品になっています。
ドライブイン七輿へのアクセス方法
最後に「ドライブイン七輿」へのアクセス方法を紹介しておきましょう。
高崎駅から車で約15分
「ドライブイン七輿」は、藤岡市の郊外の少し辺鄙なところにあると紹介しました。その分駐車場は広く確保されており、駐車場の心配をすることなく行けるところは郊外ならではですね。
群馬県で唯一新幹線が停まるターミナル駅の高崎駅から車でおよそ15分で到着できます。また、高崎駅から乗り継いで、上信電鉄「西山名駅」や「山名駅」からは、それぞれ徒歩18分、22分とちょっと歩くことになりますが、徒歩圏内にあるので、遠方から公共機関を利用して訪れるのにも難しい場所ではありません。
もちろん、車で直接訪ねるのもありです。その場合は、上信越自動車道の「吉井IC」が最寄りのインターチェンジになります。
住所 | 群馬県藤岡市上落合853 |
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電話番号 | 0274-23-0951 |
営業時間・定休日 | 営業時間 24時間営業
定休日 日曜 |
駐車場の有無 | あり |
アクセス | 上信電鉄「西山名駅」から徒歩18分 上信電鉄「山名駅」から徒歩22分 上信越自動車道「吉井IC」から車で25分 JR高崎駅から車で15分 |
公式URL |
ドライブイン七輿に行ってみよう!
外観をはじめ、内装もレトロ感満載の「ドライブイン七輿」。食堂がなく、食べ物の提供は全てレトロな自販機でも提供でした。値段と出来上がりのクオリティーの高さを比較すると案外お得な自販機です。
そんなレトロ感を懐かしむ人、珍しく新鮮に思う人、いろいろな人が平日休日に関わらず入れ代わり立ち代わり訪れるのが、「ドライブイン七輿」です。
そんなレトロ感満載の「ドライブイン七輿」へ一度足を運んでみて下さい。あなたもレトロ感の魅力のとりこになるでしょう。