故宮博物院は台湾(台北)の世界四大博物館!見どころやカフェも紹介
台湾の台北にある故宮博物院は、世界四大博物館の一つに数えられ、台湾屈指の観光スポットとなっています。故宮博物院には有名な所蔵品や、貴重な所蔵品がいっぱい。世界中から観光客が押し寄せる、故宮博物院の見どころや、周辺のグルメスポットをご紹介します。
目次
国立故宮博物院は台北にある世界四大博物館
台湾、台北にある故宮博物院は、70万点にも及ぶ収蔵品を持ち、世界一の中国美術コレクションを誇ります。ルーブル美術館、メトロポリタン美術館、エルミタージュ美術館(または大英博物館)と並び、世界四大博物館の一つに数えられています。
故宮博物院の収蔵品は、陶器、螺鈿、翡翠、彫刻、絵画、書物など多岐に渡り、厳選された6000点~7000点が、3フロアに分かれて展示されています。
約8000年の年月をかけて収蔵されたコレクションは人類の至宝。台湾、台北を訪れたなら、一度は行ってみたい素晴らしい博物館です。
住所 | No. 221, Sec 2, Zhi Shan Rd, Shilin District, Taipei City, 台湾 111 |
電話番号 | +886 2 2881 2021 |
営業時間・定休日 | 8:30~18:30(金土~21:00) |
料金 | 一般350元 |
アクセス | MRT「士林」駅からバスまたはタクシー |
公式URL | https://www.npm.gov.tw/ |
国立故宮博物院の見どころ
台北きっての人気の観光スポット、故宮博物院は、台北観光の目玉です。最寄りのバス停からでもその威風堂々とした美しい外観が目を引きます。
故宮博物院には、1日かけても鑑賞しきれないほどたくさんの芸術品が展示されており、見どころは数え切れないほどありますが、その中でも、五大宝物と呼ばれる、故宮博物院が誇るコレクションをご紹介します。
これを見なくては故宮博物院に言った意味がない、故宮博物院で、これだけは絶対に見逃したくない、人気の見どころ所蔵品はこちらです。
1.最も有名な宝物の1つ「翠玉白菜」
故宮博物院でもっとも有名で、人気がある作品といえば、翡翠で作られた「翠玉白菜」です。二色に分かれた翡翠そのものの色合いをいかし、まるで本物の白菜のような「翠玉白菜」。神秘的とも思える美しさは、多くの観光客を魅了してやみません。
清廉潔白を意味する白菜を模した「翠玉白菜」は、第11代皇帝光緒帝の后の嫁入り道具として作られ、葉の間には、子孫繁栄をあらわすキリギリスが隠れています。
2.貴重な宝石「肉形石」
豚の角煮を思わせる「肉形石」は、三層になったメノウの縞模様を、肉の赤身と脂身に見立てたユニークな作品です。歴史ある重厚な作品が多い中、どこかユーモラスで親しみやすい「肉形石」は、子供たちにも人気の見どころとなっています。
3.象牙材料・清朝時代に彫刻「象牙透彫雲龍文套球」
人間業とは思えない精巧な技術が目を引く象牙彫刻の中でも、ひときわ異彩を放ち、故宮博物院きっての見どころとなっているのが、「象牙透彫雲龍文套球」です。1本の象牙を21層に分け、たった1本の小刀で切り出した精緻な作品は、見る者を圧倒します。
4.オリーブの種で作られている「彫橄欖核舟」
「彫橄欖核舟」は、高さ1.6cm、長さ3.4cmしかない小さな作品で、オリーブの種に船と、それに乗る8人の乗員が彫られています。8人の乗員は、それぞれの性格までわかりそうなほど生き生きとしており、神業のような素晴らしさです。
故宮博物院では、拡大鏡が備え付けられており、細部までじっくりと鑑賞することができます。船の底に彫られた文字も見どころの一つ。丁寧に彫られた複雑な文字の数々には舌を巻きます。
5.甕型の青銅器「毛公鼎」
周王朝復興に功労を残した毛公一族に与えられた甕型の青銅器、「毛公鼎」は、約2800年前のもので、甕本体の周囲には毛公一族を讃える500文字もの銘文が記されおり、歴史的価値も高い作品として、観光客のみならず、歴史学者の間でも注目を集めています。
国立故宮博物院の見どころ《グルメ・ショップ編》
故宮博物院の中で、数々の素晴らしい芸術品を鑑賞した後は、買い物やグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。故宮博物館に行ったなら、ぜひ立ち寄りたいグルメスポットや、手に入れたい人気のい土産品についてご紹介します。
1.翠玉白菜や肉形石のお土産
故宮博物院の目玉、見どころといえば世界的にも有名な「翠玉白菜」や「肉形石」。実物は見たことがなくても、カタログやポスターなどで目にしたことがある人は多いはずです。そんな「翠玉白菜」や「肉形石」を模した品々は、もっとも故宮博物院らしいお土産で、観光客に大人気です。
定番はキーホルダーやストラップ、マグネットなど。値段も手ごろなのでばらまき用に買っていく観光客が後を絶ちません。故宮博物院のミュージアムショップで販売しています。
2.本館1階にあるカフェ「閒居賦」
故宮博物院チケット売り場横にある「閒居賦」は、広々とした気取りのないカフェです。見どころ満載の故宮博物院を満喫するためには、途中休憩は不可欠ですが、そんなときにうってつけのスポットです。
珈琲や台湾ティーなどのほか、カヌレやブラウニーなど、軽食代わりになりそうなスイーツもあります。人気の台湾デザートもあるので、台湾らしいティータイムを楽しみたい人にもおすすめです。
住所 | No. 221號, Sec 2, Zhi Shan Rd, Shilin District, Taipei City, 台湾 111 |
電話番号 | +886 2 2883 2946 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 月曜定休 |
料金 | 50元~ |
アクセス | 故宮博物院併設 |
公式URL | https://www.taipeinavi.com/food/687/ |
3.西側別館にある美味しいレストラン「故宮晶華」
まるで故宮博物院の一部のような独創的な店内の「故宮晶華(Silks Palace)」は、故宮博物院で初めて、本格的な料理を提供するレストランとして、2008年にオープンしました。
本格的な広東料理が評判ですが、それ以上に話題を呼んでいるのは、故宮博物院の宝物を模したメニューの数々です。故宮博物院に展示されている国宝級の芸術品を、を舌でも味わえる異色のレストランです。
本格的な料理ばかりでなく、手頃な値段の一品料理や、デザート、飲茶もあり、故宮博物院観光の合間に一休みするのにもぴったりです。
住所 | No. 221號, Sec 2, Zhi Shan Rd, Shilin District, Taipei City, 台湾 111 |
電話番号 | +886 2 2883 2946 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 月曜定休 |
料金 | 150元~ |
アクセス | 故宮博物院1階西側 |
公式URL | https://www.silkspalace.com.tw/ |
4.第二展覧エリア1階にあるカフェ「富春居」
故宮博物院文献館1階にあるカフェ「富春居(FUCHUNJU CAFÉ)」は、故宮博物院に展示されている絵のレプリカをインテリアに使った、隠れ家的カフェです。
故宮博物院の雰囲気を纏った「富春居」では、肉や魚のメインディッシュに、サラダやスープ、ドリンクがついたセットメニューが人気。世界チャンピオンになった吳寶春のパンを買うこともできます。
住所 | テキスト2 |
電話番号 | +886 2 2883 2947 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 |
料金 | 80元~ |
アクセス | 故宮博物院第二展覽エリア1階 |
公式URL | https://www.npm.gov.tw/Article.aspx?sNo=03009074 |
国立故宮博物院への行き方
台北きっての人気観光スポット、故宮博物院へのアクセス方法をご紹介します。車で行くのが簡単ですが、バスでのアクセスもおすすめ。わかりやすい場所にあるので、誰でも迷わずに行くことができます。
バス・地下鉄の行き方
公共バスを利用する場合、MRT「士林」駅で、255番、304番、紅30番、小18番、小19番のいずれかに乗車し「故宮博物院前」停留所で下車します。料金は15元です。その他の場所からは、213番、255番、304番、620番のバスを利用します。
タクシーを使った行き方
故宮博物院までは、MRT「士林」駅前から車で15分ほどです。タクシーなら約120台湾元、日本円にして350円くらいです。
国立故宮博物院の館内ルールと注意点
故宮博物院は、展示室内の写真や動画撮影がOKです。ただし、フラッシュ撮影や、三脚、自撮り棒を使っての撮影は禁止されています。展示品によっては撮影が禁止されている場合もあり、その場合は個別に撮影禁止の表示がされているので、必ず指示に従いましょう。
風紀を乱すような服装や行動は、当然禁止されています。館内で騒ぐ、飲食する、展示物に触れるといった行為もNGです。故宮博物院での館内ルールは、日本国内を始め、多くの博物館、美術館と同じです。節度守って行動しましょう。
国立故宮博物院で台湾の文化・歴史に触れてみよう!
台湾、とくに台北は、観光客に人気の高い観光地ですが、そんな台北の中でも、圧倒的な人気を誇るのが故宮博物院です。歴史的にも、芸術的にも価値の高い貴重な作品が数多く展示されている故宮博物院は、一見の価値があります。
もし、歴史や、芸術に興味がなくても、白菜を模した彫刻や、本物の豚の角煮にしか見えない石、オリーブの種に施された巧妙な彫刻など、見どころは満載です。台北観光の折には、誰もがきっと楽しめる故宮博物院を、ぜひ訪れてみてください。