グリンデルワルト(スイス)のおすすめ観光スポットやアクセス方法を紹介

スイスアルプスを堪能する旅行を考えた時、必ず出てくる地名がグリンデルワルトです。日本人にも馴染みが深いアルプスの山、アイガーを美しく見ることができ、さらに宿泊施設も整っています。

アイガーと連なるメンヒ・ユングフラウの山とアレッチ氷河を間近で見られる、ヨーロッパ最高地点にあるユングフラウヨッホ駅もあり、鉄道で山登りが出来るスイスアルプスの主要観光地です。

グリンデルワルトはスイスのベルン州の山岳地方ベルナーオーバーラントに位置する町の名前です。ベルナーオーバーラントの3山、アイガー・メンヒ・ユングフラウの麓にあたる町で、スイスらしい牧歌的な風景が広がります。

周辺は多くのハイキングコースがあり、スイスアルプスの絶景を楽しめます。ハイキングなどの観光拠点にあたるのがこのグリンデルワルトで、町自体はメイン通りに宿泊施設やレストラン、お土産屋さんが並び、こぢんまりとした小さな町です。

グリンデルワルトもとい、スイスアルプスを堪能するのであれば、おすすめは夏です。スイスの冬は長く、雪が多い国のため、ベストシーズンは6月下旬から8月上旬です。この季節であれば、日中は半そでで快適に過ごすことができ、ハイキングにも最適な気温です。

ただし、朝晩の冷え込みは強いので、夏場でも朝日観光や星空観察のために外出する場合は、薄手のダウンジャケットが必要です。

グリンデルワルトに滞在するのであれば、ぜひ訪れていただきたいおすすめの観光スポットをご紹介します。スイスアルプスの観光というと、山道で体を使う印象が強いですが、グリンデルワルトには列車やケーブルカーが多く、体力に自信がない方も問題なく観光できるスポットが多いです。

もちろん、ハイキングコースも多いので、それぞれの体力に合わせての観光が可能です。

 グリンデルワルトに訪れるのならば、外せない観光スポットがユングフラウヨッホ駅です。その名の通り、ユングフラウの山に建てられた駅で、なんと富士山の山頂に近い海抜3454mのところにある駅です。

ユングフラウヨッホ駅は、今から100年ほど前に作られたユングフラウ鉄道の終着点で、なんとアイガーの北壁の中にトンネルを抜けていきます。途中、2か所トンネル内で停車し、アイガー北壁に作られた窓から外を眺めることが出来ます。

終着点ユングフラウヨッホ駅にはレストランやお土産屋さんがあり、ヨーロッパ最大のアレッチ氷河を眼下に見ることが出来るスフィンクス展望台や、実際に雪原の上に出ることができるプラトー展望台があります。

そのほか、氷河を掘って作った氷の宮殿や、実際に氷河の上でソリなどの体験が出来るアクティビティエリアもあります。

ここでおすすめなのが、絵葉書を出すことです。実はユングフラウヨッホ駅は富士山5合目郵便局と姉妹提携を結んでおり、今ではお目にかかれない円筒型の日本の赤い郵便ポストが設置されているのです。

実際にこのポストに投函すれば、ユングフラウヨッホ駅の消印がついた特別な絵葉書になります。旅の記念にご自身や友人に差し出してみてください。なお、駅の売店で絵葉書と切手は購入可能です。

滞在しているグリンデルワルトを一望したいのであれば、おすすめなのがフィングシュテックです。こちらはグリンデルワルトからケーブルカーで登ることで訪れることが可能です。

ケーブルカーに乗って町の一望を楽しみ、そのままケーブルカーで降りてもいいですし、フィングシュテックを起点としてハイキングを楽しむこともできます。

グロッセ・シャイデックはグリンデルワルト周辺においてのベストビューハイキングコースとして有名な場所の1つです。グリンデルワルトからバスが出ており、かなりの山道を進みます。カーブが続くこの道を独特なクラクションを鳴らしながら登るバスも楽しめます。

グロッセ・シャイデックからフィルストという地点までハイキングができ、所要時間は約2時間です。高山植物の小さな花が咲く草原の中、アイガーやヴェッターホルンを眺めることができ、眼下にはグリンデルワルトの町がある谷も望めます。

フィルストからはケーブルカーでグリンデルワルトまで降りることが出来るので、コース自体はほぼ平坦な道です。フィルストにはフィルストフライヤーというものがあり、約800mをブランコ型の1人乗りの座席に座って滑り降りるワイヤーアトラクションがあります。

絶景を眺めながらかなりのスピードで滑るので爽快です。ジェットコースターなどの絶叫系アトラクションがお好きな方におすすめです。 

グリンデルワルトから、フィングシュテックとは異なるケーブルカーでフィルストまで行き、そこから往復約1時間半のハイキングで訪れることが出来るのがこのバッハアルプ湖です。ハイキングと言っても、あまり高低差がないコースなので、お子様でも問題なく楽しめます。

バッハアルプ湖までの道のりは草原で、大きな木などはなく視界が開けています。高山植物も咲いているため、植物好きな方にもおすすめです。

バッハアルプ湖からはヴェッターホルンなどの山々が見え、晴れて風がなければバッハアルプ湖の湖面にその山々が鏡のようにうつり、ミラーライクとして有名です。美しい写真スポットとしてもおすすめの場所です。

ブスアルプはグリンデルワルト周辺のハイキングコースの中でも一押しのコースで、アイガーやヴェッターホルンなどベルナーオーバーラントを代表する山々を眺めながらのハイキングが出来ます。前述のバッハアルプ湖の先を進んでいくコースで、ブスアルプからグリンデルワルトへはバスが出ています。

簡単に楽しむのであれば、グリンデルワルトからケーブルカーでフィルストへ登り、フィルスト～バッハアルプ湖（約1時間半）、バッハアルプ湖～ブスアルプ（約2時間）、ブルアルプからバスでグリンデルワルトに戻る方法があります。

この方法であればハイキング時間は約3時間半ですが、途中お昼ご飯を食べたり、ブスアルプからグリンデルワルトまでバスで約40分ほどかかるので、ゆっくりご自身のペースで歩けるよう、1日時間を取ることをおすすめします。

上述の通り、グリンデルワルトは観光スポットが多くあり、それぞれ所要時間が長いため、最低でも3日ほど滞在することをおすすめします。グリンデルワルトのメイン通りであるドルフ通り沿いには多くのホテルがあります。

シャレー風（山小屋風）の木材を多用した暖かい印象のホテルが多いです。お部屋自体は簡素ですが、ゆったり過ごすには最適です。

また、グリンデルワルト周辺はハイキングコースが多いため、ケーブルカーやバスの路線があります。田舎ですので本数自体は少ないですが、観光の際に利用すると便利です。グリンデルワルト駅の目の前に観光案内所があり、日本語の案内もありますので、立ち寄ってみてください。

グリンデルワルトへは、列車でアクセスが可能です。グリンデルワルトは山岳地帯にありますが、下ればトゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれたインターラーケンという比較的大きな都市があり、ここからグリンデルワルト行きのベルナーオーバーラント鉄道の列車に乗ることが出来ます。

インターラーケンはベルナーオーバーラント地方への玄関口で、チューリッヒやジュネーブなど、他のスイスを代表する都市や、スイスアルプスを代表するマッターホルンの麓町ツェルマットからの列車も発着しています。

ただし、日本のように列車の本数が多いわけではないので、事前に調べて計画をたててから行かれることをおすすめします。

スイスアルプスの観光で外せないグリンデルワルトについて紹介しました。ヨーロッパの中でもスイスは比較的治安が良く、観光客にも優しい国なので、世界に誇るスイスアルプスを是非訪れてみてください。

グリンデルワルト周辺はまさにアルプスの少女ハイジの世界で、牧歌的な草原風景が広がり、忙しい日常を忘れさせてくれるでしょう。是非3日ほど、ゆったりと時間を取り、ユングフラウヨッホ駅や周辺のハイキングを楽しんでみてください。