レマン湖(スイス)の見どころ！湖畔の小さな家や噴水などを紹介

アイガーやマッターホルンなどの、雄大なアルプス山脈で有名なスイスには、チューリッヒやジュネーブなどの人気観光都市が多くあります。そんなスイスの南に位置する「レマン湖」は、スイスで最大の豊かな湖として観光客からも愛されているのです。

今回は、そんなスイスの名観光地「レマン湖」について、詳しく調査していきたいと思います。

レマン湖という名前は知っていても、その特徴や見どころについてはよく知らないという人もいるでしょう。レマン湖とは、スイスとフランスの丁度国境に位置する美しい湖で、日本の琵琶湖とほぼ同じ大きさを誇っています。

以下では、レマン湖についてさらに詳しく紹介しましょう。

 レマン湖は、三日月のような形が特徴的なスイス最大の湖です。湖の中央には国境線が敷かれています。

スイスのアルプス山脈から流れ落ちる雪解け水が大きな川となり、その川の水がレマン湖に注いでいます。レマン湖の水はフランスのローヌ川に流れ、やがて地中海に行き着くのです。

広大なレマン湖には、数々の見どころがあります。以下では、レマン湖の観光で外せないおすすめスポットを、具体的に取り上げていきましょう。

レマン湖に訪れた時に、真っ先に注目するものがインパクトのある「大噴水」でしょう。7,000リットルという大量の水が、高さ約100mの水柱となり、湖に落ちていく光景はレマン湖最大の見どころです。

水が上がるスピードは時速200kmともされています。春から秋まで、午前9時から午後11時頃まで毎日大噴水が見られるので、ぜひこの季節にレマン湖に足を運んでみてください。

レマン湖に面したモントルーにあるシヨン城は、19世紀に城に訪れた詩人バイロンが作品のモチーフにしたとされるシックな名城です。レマン湖を一望できる岩場の先に建てられているため、レマン湖に浮いているように見えるでしょう。

12世紀にフランスの貴族サヴォワ家によって建造された美しい城で、城内では歴代の当主が管理していた豪華な家具や、中世の鎧などを鑑賞できます。日本語のガイドやパンフレットもあるため、しっかりと城を見学できるでしょう。

レマン湖の観光ルートに入れたいスポットには、「イギリス公園」も挙げられます。湖に架かる橋「モン・ブラン橋」を渡った先にある「イギリス公園」は、ジュネーブとスイスのシンボルとなっている女神の銅像がある記念碑のある自然豊かな公園です。

鮮やかな花時計や木製の小屋風オブジェなどが、居心地の良い芝生の広場にあります。芝生に座って発着する遊覧船の様子やレマン湖の流れを眺めていれば、観光疲れを癒せるでしょう。

レマン湖の見どころには、湖畔に建てられた小さく白い可愛い家「湖の家」も挙げられます。日本の西洋博物館の設計者として有名なル・コルビュジエが、両親のために1920年代に建てたとされる家です。

横長の窓からはレマン湖だけでなく、アルプス山脈も眺めることができます。さらに、シンプルなデザインの壁や家具は簡単に移動させることが可能です。自分でオリジナルの間取りにできるという現代的な仕組みになっていることは、驚きでしょう。

現在は博物館の展示施設となっており、冬季以外は一般に公開されています。

レマン湖に面したジュネーブの丘の上に位置するジュネーブ旧市街も、レマン湖観光ではぜひ訪れておきたい名スポットです。

レマン湖を一望できるクールウルニエール橋やジュネーブ市民も愛する開放的なプランパレ公園、神殿のような門構えのラート美術館などを楽しめます。

旧市街の中心地には、レマン湖を見つめる騎馬像があります。スイスで初の将軍となったデュフール将軍を称える銅像で、スイスの歴史にも思いをはせることができるでしょう。

ジュネーブといえば、国連を思い浮かべる人は多いでしょう。レマン湖観光では、国連のヨーロッパ本部の見学もおすすめです。

国連加盟国の国旗が高らかに掲げられているアプローチから、厳粛な雰囲気の建物に入れば、世界各国から寄贈された国際色豊かな記念品を眺められます。

ただし、国連ヨーロッパ本部の内部見学はツアーでのみ可能なので注意しましょう。また、見学には入場料を支払う必要があり、入場時にはパスポートの提示を求められるので、パスポートを忘れないようにしてください。

ジュネーブ旧市街の南に位置する「バスティオン公園」にある「宗教改革記念碑」も、レマン湖観光の魅力が深まるスポットです。

横幅約100mという巨大な壁像で、16世紀にスイスで起こった宗教改革の中心人物を称える記念碑として20世紀初期に作られました。カルヴァンやノックスなどの宗教改革を率いた人物の石像の間には、宗教改革に関する逸話やイラストがレリーフとなっています。

レマン湖北部の都市「ローザンヌ」は、隣国のイタリアの観光都市ミラノやフランスのパリなどと鉄道で繋がっている大都市です。

バレエや音楽などの芸術に力を入れている都市で、優秀なバレエダンサーのみが出場できる「ローザンヌ国際バレエコンクール」は、世界的にも有名でしょう。

スイスのゴシック建築の粋を集めたノートルダム大聖堂やオリンピックミュージアムなどの、有名観光スポットもあります。

レマン湖のモントルに面する街「ヴヴェイ」は、中世の頃から美味しいワインを作る街として栄えてきました。15世紀の建物も存在しており、スイスのレトロな街並みを満喫できます。

また、ヴヴェイはかつて貴族や芸術家などの別荘地でした。そのため、クラシカルな高級ホテルもたくさん残っているのです。ちなみに、ヴヴェイには日本でもコーヒーで有名なブランド「ネスレ」の本社やミュージアムがあります。

スイスの人気都市に面しているレマン湖の観光の移動には、クルーズ船がおすすめです。レマン湖では古くから船で湖を移動することが一般的で、現在も観光客向けのクルーズ船が運航しています。

観光シーズンの夏期には、毎日多くのクルーズ船がレマン湖を往復しているのです。クルーズ船であれば、レマン湖周辺の都市への移動がスムーズになる上に、レマン湖上の爽快な景色をパノラマで楽しめます。

レマン湖観光の移動手段で迷っている人は、ぜひクルーズ船の利用を検討してみてください。

レマン湖へは、湖沿いの都市ジュネーブからのアクセスがおすすめです。ジュネーブ国際空港から現地のタクシーを利用すれば、簡単にレマン湖に辿りつけるでしょう。

また、鉄道でゆっくりとレマン湖に行きたい場合は、チューリッヒから鉄道に乗ってみてください。約3時間ほどでレマン湖に到着します。

今回は、レマン湖の魅力を具体的に紹介しました。様々な大都市に面しているレマン湖は、それぞれの都市から眺めることで見え方が異なります。レマン湖に興味がある人は、ぜひ今回取り上げた観光スポットから、レマン湖を堪能してみてください。