行川アイランド跡地の現在は?心霊現象や跡地の開発情報を紹介
かつては子供も大人も集まってくる人気南国風レジャー施設であった行川アイランド。しかし、約20年前に閉鎖して以降は、広大な跡地が心霊廃墟として注目されるようになったのです。今回は、再開発も囁かれている行川アイランド跡地について、取り上げていきましょう。
目次
かつての人気スポット•行川アイランド跡地の現在と心霊現象!
千葉県屈指のリゾート地である勝浦市にある行川アイランド跡地は、現在では千葉県外からも怖いもの好きが集まる心霊スポットとなっています。
かつてはレジャー施設として地元の人々からも大人気だった行川アイランドですが、廃墟となってからは数々の霊現象が多発し、地元の人々から恐れられる場所となってしまったのです。
今回は、そんな行川アイランド跡地の情報を、細かく見ていきたいと思います。最近広まっている再開発の噂についても触れるので、行川アイランド跡地の再開発の噂に関心がある人も、ぜひ注目してください。
大型レジャー施設「行川アイランド」とは?
千葉県内で怖いと囁かれる心霊スポット行川アイランド。しかし、元々は多くのお客さんから愛されていた大型レジャー施設だったのです。以下では、そんな行川アイランドが辿ってきた歴史について、詳しく取り上げていきましょう。
元は旧日本軍の軍事施設
1964年にオープンした巨大レジャー施設の行川アイランドは、房総半島の豊かな大自然の魅力を最大限に活かした施設として人気を博していました。
プールや野外ステージ、ホテルなどの施設が充実していただけでなく、多くの動植物と触れ合ったり華やかなショーイベントに力を入れていたりしていたことから、すぐに大人気施設となったのです。
しかし、2001年に閉鎖してしまった後には、そのままの状態で廃墟と化し、不気味な雰囲気が強いエリアとなってしまいました。実は行川アイランドは、戦争中に日本軍が弾薬庫として使っていた施設の跡地に建設されていたのです。
心霊廃墟と噂されるようになってから、あすます軍事施設の跡地であったことに注目が集まり、目撃談が多数ある幽霊は、日本軍兵士の幽霊なのではという噂も飛び交いました。
千葉県勝浦市にあったレジャー施設
最近再開発計画が進められていると噂される千葉県の心霊スポット、行川アイランドは勝浦市屈指のレジャー施設でした。透明度の高い守谷海水浴場が有名なリゾートエリア勝浦市内でも、行川アイランドはオープン当初から強い集客力のある人気施設だったのです。
房総半島を見渡せる好立地にある行川アイランドは、南国リゾートをテーマに掲げ、豪華なプールやステージなどを併設していました。
また、南国の雰囲気を盛り上げるために、当時では珍しい熱帯魚やフラミンゴなどの動物も飼育し、夜間にはバーベキューや煌びやかなダンスショーなども行っていたのです。
老若男女から愛されていた行川アイランドですが、2001年に突如閉鎖してしまい、現在では心霊廃墟となってしまっています。廃墟内は人気レジャー施設であった頃の名残を強く残しており、物悲しい雰囲気に包まれているのです。
南国をイメージした園内
行川アイランドは、建設当時は珍しい南国の雰囲気を強く出した複合型レジャー施設として建設されました。建設予定地の豊かな自然を活かし、都会の生活で疲れた人々が憩える場所にしたいというオーナーの思いから、南国をテーマに掲げる施設になったとされています。
また、鳥と植物の楽園というテーマも掲げていたため、施設内では鮮やかな色合いが南国らしさを感じさせるフラミンゴやクジャクなども飼っていました。
さらに、ヤシの木やハイビスカスなどの植物も、園内に多数植えられており、最終的には200種類以上の植物があったとされています。園内には、数万株ものアジサイが咲き誇るエリアもありました。
クジャクやフラミンゴのショーが人気
廃墟化する前の行川アイランドは、鳥の飼育にも力を入れていました。アフリカや南米などに生息しているフラミンゴや、東南アジア地域に生息する孔雀を特に多く飼育しており、鳥たちの豪華なショーも行っていたのです。
オープン当初から、ワルツやサンバなどの軽快なリズムに合わせて、100羽ほどのフラミンゴが息を合わせて踊るというショーは、すぐに全国で話題となりました。
フラミンゴショー目当ての来園客が増えると、その後も孔雀が山から舞い落りるダイビングショーも開催し、より多くの来園客を惹きつけるようになったのです。
2001年8月31日に閉園
孔雀とフラミンゴの斬新なショーで人気を博した行川アイランドは、その後も飼育する動物を増やし続け、最終的には93種類もの動物がいる施設となりました、
希少な品種の水牛やホロホロチョウ、アシカなど多種多様な動物と出会えるレジャー施設として、ファミリー層からも根強い人気を集めていたのです。
1970年には117万人という年間来場者数を記録し、行川アイランドの名前を付けた駅も設置されるようになりました。しかし、70年代から鴨川シーワールドやマザー牧場などの多くの人気観光施設が近くでオープンしたため、年々来園者数が減少していったのです。
そして、深刻な財政難に陥っていった行川アイランドは、2001年の8月31日にファンから惜しまれながら閉演しました。
現在の行川アイランド跡地は廃墟マニアに大人気!
オープン当時は全国的にも珍しかった鳥によるダイナミックなショーで、一躍大人気レジャー移設となった行川アイランド。しかし、財政難によって2001年の夏に閉演してしまうと、広大な跡地はそのまま残され、廃墟となってしまいました。
現在もレジャー施設の面影を残してる行川アイランド跡地の廃墟は、全国の廃墟マニアから絶賛の声が上がるスポットとなっています。以下では、行川アイランド跡地の廃墟としての魅力に、迫っていきましょう。
入り口のトンネルは人気撮影スポット
千葉の穴場心霊廃墟となっている行川アイランドの跡地では、入り口として使用されているトンネルが絶好の撮影スポットとなっています。深い森林を地道に切り開いて作られている行川アイランドに踏み入れるには、長いトンネルをくぐる必要があるのです。
そのトンネルの内側には、行川アイランドにいた動物たちの可愛い姿がペイントされており、ノスタルジックな雰囲気を放っています。トンネルの中は昼間も暗いため、心霊廃墟ファンたちからは、不気味な写真が撮影できる場所として人気なのです。
ちなみに、行川アイランド跡地内部にも至る所にも、手彫りと思われる小さいトンネルがあります。そのトンネルは、日本軍の秘密基地として彫られたトンネルであるという噂もあるのです。
内部は木々が鬱蒼と繁っている
房総湾に面している森林地帯を、豪快に切り開いて作られてた行川アイランドの跡地内部は、様々な植物が生い茂っています。
行川アイランドが全盛期に敷地内全体に植えていた植物たちも、閉演後はそのまま放置されているため、それらの植物が野生化し、建物全体を覆ってしまったと思われます。
また、行川アイランド跡地は山とも面してるため、廃墟となった後は豊かな山の植物たちも根や蔓、枝を施設内に伸ばしています。そのため、跡地全体が植物の楽園となってしまったとも考えられるのです。
行川アイランド跡地の環境問題
様々な動植物がいた行川アイランドの跡地には、心霊現象だけでなく環境問題への悪影響という問題もあります。以下では、行川アイランド跡地の周辺で深刻な問題となっている、環境問題を紹介しましょう。
脱走したキョンが野生化
行川アイランド跡地で挙がっている環境問題は、脱走してしまった鳥「キョン」が、近隣で野生化してしまっているという問題です。キョンとは19世紀に中国の広東省で発見された鹿の一種であり、行川アイランドは千葉県でキョンと触れ合える唯一の施設でした。
しかし、ほとんど放し飼いの状態で飼育されていたため、80年代からキョンが敷地外に逃げ出すようになってしまったのです。逃げ出したキョンは近隣の畑を荒らし、行川アイランドが廃墟化して以降は、野生化が進んで約4万頭にまで数が増えてしまいました。
千葉県外でもキョンによる被害が多発し、深刻な問題となったのです。キョンが増えすぎたことで、地域の生態系にも大きな影響が出ることが予想されており、野生のキョンの問題は今も周辺地域の人々を悩ませています。
行川アイランド跡地周辺の心霊スポット
最近再開発が噂されている行川アイランドの跡地近くには、恐ろしい心霊スポットがあることから、再開発を不安視する人もいるようです。以下では、行川アイランド跡地近くにある、有名な心霊スポットを2つ具体的に紹介しましょう。
①おせんころがし
房総湾に面する行川アイランドの海側は、断崖絶壁の状態となっており、その崖は「おせんころがし」と呼ばれれています。その名の由来は過去の悲惨なレイプ殺人事件であり、その崖の周辺ではその被害者の女性の怨念と思われる、心霊現象が多発しているのです。
その事件は1952年に3人の子供がいる若い母親が、レイプされた上に崖から突き落とされるという惨い事件でした。子供2人も母親と共に崖に落とされ、亡くなってしまったのです。
犯人の男は8人も殺害した凶悪犯であり、2回の死刑判決を受け、その数年後に死刑が執行されました。この事件以降、被害者となった母親の「お仙」の幽霊と思われる女性の幽霊が、崖近くで度々目撃されています。
②金山ダム
行川アイランド周辺の最恐心霊スポットには、「金山ダム」も挙げられます。金山ダムは赤い吊り橋が目印のダムで、過去にその橋から若いカップルが投身自殺を図った事件が起きているのです。
カップルの内女性は即死状態で発見されたものの、男性の遺体だけは現在も見つかっていません。そのため、現在も赤い吊り橋近くにはその男性を探す女性の幽霊が出没すると噂されています。
特に、男性が1人で橋を渡ろうとすると、その女性の幽霊に引っ張られ、橋から落ちそうになるという怖い現象も起きているようです。怖い話の話家として有名な稲川淳二さんも、金山ダムの吊り橋の心霊現象ついてメディアで語っています。
行川アイランド跡地の再開発情報
行川アイランドの跡地は、現在再開発の計画が具体的に進んでいるようです。行川アイランド跡地のファンの廃墟好きには、残念なニュースでしょう。しかし、長年様々な問題に悩まされてきた周辺住民にとっては、朗報のようです。
以下では、行川アイランド跡地の再開発情報について、詳しく取り上げていきましょう。
2004年に行川アイランド跡地を共立メンテナンスが購入
行川アイランドの所有権は閉演後の2004年に、共立メンテナンスに渡っています。全国展開している人気ビジネスホテル「ドーミイン」を経営している会社であり、所有権を買い取ってから綿密な再開発計画を立てていたようです。
2018年には地元の勝浦市と協力して、再開発に本格的に力を入れていくことを発表しました。
2018年に具体的な再開発案が出た
共立メンテナンスは2018年に、具体的な再開発案を公表しています。その案によると、行川アイランドは立地を活かしたリゾートホテルとして再開発されるそうです。
6階と7階の高層ホテルを2棟建設する予定であり、ホテルの周囲には房総湾の景色を一望できる専用列車も設ける予定もあると発表しています。
再開発予定のエリアには県立公園の管轄エリアも含まれているため、千葉県からの認可を受けた共立メンテナンスは、現在より具体的な設計計画を立てているようです。
ちなみに、跡地の再開発に元から積極的だった勝浦市は、この共立メンテナンスによる再開発案に全面的に賛成しています。2020年には完成予定のリゾートホテル。どのようなホテルになるのか、楽しみでしょう。
住所 | 千葉県勝浦市浜行川606 |
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ノスタルジックな魅力もある行川アイランド跡地
今回は、千葉勝浦市の人気心霊スポット行川アイランドについて紹介しました。独特のノスタルジックさも併せ持っている心霊廃墟行川アイランドは、多くの廃墟マニアからも長年愛されています。
現在は再開発が決定しているため、足を踏み入れることは難しいものの、その廃墟としての魅力は今も多くのファンの間で語り継がれているのです。興味が湧いた人は再開発後に足を運び、ぜひ行川アイランドに思いをはせてみてください。