鳩森八幡神社は千駄ヶ谷の人気パワースポット!ご利益やアクセスを紹介
都心にひっそりとたたずむ鳩森八幡神社は、地元千駄ヶ谷の総鎮守として親しまれてきましたが、実はこの神社には隠された秘密があります。それはまれに見るパワースポットということです。この人気の鳩森八幡神社の御利益やアクセス方法について、いろいろまとめてみました。
目次
千駄ヶ谷の注目スポット鳩森八幡神社を紹介!
東京都心の神宮外苑にも近いところに、古来から地元の人達に親しまれてきた神社があります。ここには戦火を逃れた古木も茂っており、都内でも有数のパワースポットと言われています。
千駄ヶ谷にあるこの魅力的な鳩森八幡神社を紹介しましょう。
鳩森八幡神社とは?
都内には数々の有名な神社が存在しますが、鳩森八幡神社はそれほどメジャーな神社ではありません。おそらく初めて耳にする人も多いのではないでしょうか。
しかし千駄ヶ谷の鳩森八幡神社は知れば知るほど、訪れてみたくなる神社なのです。鳩森八幡神社の魅力を解き明かして行きます。
鳩森八幡神社のご由緒
鳩森八幡神社は、千駄ヶ谷にある「八幡神社」のことなのですが、みな親しみを込めて「鳩森八幡神社」と呼んでいます。鳩森八幡神社のご由緒を見て見ましょう。
鳩森八幡神社縁起には次のように紹介されています。「江戸名所図会」には、大昔から此の地の林の中には、めでたいことが起こる前兆の瑞雲(ずいうん)がたびたび現われたと書かれています。
ある日青空から白雲が降りてきたので、不思議に思った村人が林の中に入って行くと、突然白鳩がたくさん西に向かって飛び立ちました。この霊瑞(れいずい)によって、神様が宿る小さな祠(ほこら)を営み「はとのもり」と名付けたのです。
その後しばらくして、貞観2年(860年)に慈覚大師(円仁)が、関東巡錫の途中にこの地を通りかかった際に、村民たちから鳩森のご神体を設けるべく強く求められました。
そこで慈覚大師は山城国石清水八幡宮に宇佐八幡宮を遷座し給うた故事に則って、神功皇后・応神天皇の御尊像を作り添え、正八幡宮として尊敬し奉ったと伝えられています。
こうして鳩森八幡神社は千駄ヶ谷一帯の総鎮守として民の崇敬を受けて来ました。
鳩森八幡神社ご利益
鳩乃森神社の御利益は、諸願成就、縁結び、子宝、安産などです。これらの御利益は応神天皇、神功皇后の恩恵を受けたものとなっております。さらに忘れてはいけないのが、境内にある「将棋堂」の御利益です。
実は鳩森八幡神社の裏手には将棋会館があり、ここの棋士たちは棋力向上を願い参拝に訪れるのです。さらにもともと八幡宮というのは、武運の神ですので将棋の勝運に恵まれるという意味でも参拝者が多くなっています。
将棋会館や将棋堂については「3月のライオン」にも出て来ましたので、見たことがある人も多いでしょう。なお、7月30日には恒例の鳩森将棋大会も行われます。
鳩森八幡神社の基本情報
鳩森八幡神社の東には神宮外苑が広がっており、近くには国立競技場もあります。さらに北に行けば新宿御苑にも通じているのです。また、ここからは北参道が近くて、山手線の線路の向こう側には明治神宮と代々木公園があります。
このように周囲に都内の名だたる公園や緑地帯がある、自然にも恵まれた地の総鎮守として地元民のみならず、広く慕われているのが鳩森八幡神社です。
特に2020年になってからは人気が高まってきていますが、これはこの神社が国内でも有数のパワースポットとして知られるようになったからと言えます。まさに瑞雲を広く人々が見たがっているのでしょう。
住所 | 東京都渋谷区 千駄ヶ谷1-1-24 |
---|---|
電話番号 | 03-3401-1284 |
アクセス | JR総武線 「千駄ヶ谷」徒歩5分 都営大江戸線 「国立競技場」徒歩5分 東京メトロ副都心線 「北参道」徒歩5分 |
駐車場の有無 | 無 |
公式URL | 鳩森八幡神社 |
鳩森八幡神社の見どころ①都内最古の「富士塚」
それでは鳩森八幡神社の見どころを個別に詳しく見ていくことにします。最初は、この鳩森八幡神社をパワースポットとして有名にしている都内最古の「富士塚」から紹介します。
富士塚とは?
鳩森八幡神社の境内には「富士塚」がありますが、この富士塚というのは人工的に造った富士山のことを指します。もともと霊峰富士は日本人なら誰でもありがたみを感じる対象でしょう。
しかしながら、本物の富士山は見ることはできますが、実際に登ろうとしたら一筋縄ではいきません。そのために昔の人は手っ取り早く富士山に登れるようにしようと、自分達の手で土を盛って塚を造り、これを富士山に見立てたのです。
人工のミニチュア富士山を造っても、実際にはこれを「富士山」とは呼ばずに、富士「塚」と呼んだところに昔の人のユーモアを感じ取ることができるでしょう。東京には江戸七富士と呼ばれる七つの富士塚が残っており、下表のとおりです。
名称 | 場所 |
---|---|
品川富士 | 品川神社境内 |
千駄ヶ谷富士 | 鳩森八幡神社境内 |
下谷坂本富士 | 小野照崎神社境内 「下谷坂本の富士塚」 |
江古田富士 | 茅原浅間神社境内 「江古田の富士塚」 |
十条富士 | 十条富士神社境内 |
音羽富士 | 護国神社境内 |
高松富士 | 富士浅間神社境内 「豊島長崎の富士塚」 |
3つの登山ルート
鳩森八幡神社の富士塚の高さは境内から6m高いところへ登るだけですが、この行程は実際の富士山に似せて造ってあり、登山ルートも3種類あるようになっています。これは上の画像のとおり案内板に描かれているのです。
1つ目は真ん中の大きな鳥居の登山口からそのまま上のほうへ登って行くルートと、2つ目は池の左側の登山口から里宮を通って登って行くルートがあります。そして3つ目は一番右側の登山口から裏手を通って行くルートです。
頂上へ至る登山道には自然岩を使用した階段が造られ、山腹にはクマザサも植えてあります。山裾の御影石の里宮(浅間社)、7合目には身祿様が安置されている洞窟、烏帽子岩、釈迦の割れ石なども配置されて富士山を再現しています。
富士塚から眺める四季折々の景色
富士塚の頂上へ登ると、金明水、銀明水、そして浅間大社奥宮があります。ちなみに奥宮に納めている岩石は、本物の富士山から運んで来た溶岩石なのです。たった6mとは言え頂上へ登って見る風景は絶景と言えましょう。
春には桜、夏には下の池のところに菖蒲が咲き、秋は紅葉、冬には梅と四季折々の日本の美を味わうことができるのです。これならば、本当の富士山に登ったのと同じ御利益が得られるパワースポットと呼ばれる理由が納得できるはずです。
鳩森八幡神社の見どころ②人気の「鳩」モチーフ
鳩森八幡神社には、そのいわれの元となった鳩をモチーフにした数々の人気の品々があります。どれも愛嬌のある親しみ易いデザインなので、わざわざ遠くから求めに来る人もいるということです。
可愛いと話題のおみくじ「鳩みくじ」
鳩森八幡神社の人気の鳩モチーフグッズの一番目は、「鳩みくじ」です。この鳩みくじの初穂料は100円ですが、社務所で鳩みくじを受け取ったら誰でも心が温まると共に笑みがこぼれることでしょう。
ビニール袋で包装された鳩みくじはきれいに折りたたまれていて、まるで鳩そっくりです。しかもくちばしが黄色で羽の部分は濃い緑色、本体は淡い黄色をしています。おみくじの中味を見るためには鳩をばらさなければなりません。
ちょっともったいない気持ちになりますが、読み終わったらまた簡単に元通りに作り直せます。鳩はこの神社にとっては神の使いであり、一般的にも幸せを運んだり平和の象徴です。ありがたくおみくじに書かれている言葉を受け取りましょう。
鳩が描かれた「絵馬」
鳩森八幡神社の鳩モチーフグッズの二番目は、白い鳩が描かれている「絵馬」です。絵馬というのは、神社や寺院に祈願する際、あるいは祈願した願いが叶ってその謝礼をする時に社寺に奉納する絵が描かれた木の板のことです。
ところで「絵馬」という字を見ると、馬が描いてあることが必要ではないかと疑います。そもそもは、神々が現われる時には馬に乗ってきたために、神事の際には馬を健康する風習があったのです。
しかし馬が献上できない者は奈良時代ころから、板に馬の絵を描いて出しました。その後次第に馬以外の絵も描かれるようになってきました。そこで、ここ鳩森八幡神社は創設以来崇められている鳩の絵馬があるのです。
鳩のマスコット付き「お守り」
他の神社ではおそらく扱っていないのが、鳩のマスコットお守りです。上の画像のように愛くるしい白鳩のマスコットがついているお守りとなります。身の回り品に付けたり、スマホに取り付けておいてもオシャレで、しかもご利益がありそうです。
いかにもお守り然としたお守り袋よりも、さりげなく身を守ってくれる鳩のマスコットお守りは特に若い女性の間で人気を博しています。
鳩森八幡神社の御朱印
近年、御朱印がブームになっており、いろいろな社寺でご朱印を集める人たちが増えています。ここ鳩森八幡神社でもご朱印ファンの人たちが喜ぶようなご朱印を提供しているのです。
そもそもご朱印というのは、室町時代ころから存在しており、もともとは寺院に写経を納めた際の受付印だったという説があります。従って現在ご朱印の右上には「参拝」とかかれていますが、昔は「奉納大乗経典」などと書かれていました。
鳩森八幡神社では300円を納めればご朱印がもらえるようになっています。
2種類の御朱印
鳩森八幡神社には2種類のご朱印があります。上の画像の右側がいわゆる神社のご朱印です。そして左側のご朱印は、富士山登頂の印となるご朱印なのです。もちろん、富士山というのはここの富士塚となります。
従って、富士塚に登っていない人は左側のご朱印をもらうのはおかしいことになるのです。きちんと富士塚を頂上まで登ってから正々堂々とご朱印をもらいましょう。
3種類のオリジナル御朱印帳
鳩森八幡神社独自のご朱印帳は3種類あります。いずれも1000円ですが、その内で一番人気なのが上の画像のご朱印帳です。これ以外の種類は、鳩森八幡神社公式ホームページに掲載されていますが、落ち着いた朱色と紺色です。
いずれのご朱印帳でも、鳩が金色で印刷されています。できることならば3種類揃えてみたいと希望するファンも多いでしょう。
期間限定の御朱印も
鳩森八幡神社にはいつも扱っている2種類のご朱印の他にも、特別なことがあった場合には期間限定のご朱印も扱うことがあります。例えば上の画像にあるように、今上天皇の即位に際しては即位の時と即位礼のときに応じて扱われました。
即位礼当日祭の特別ご朱印は一人一枚のみの限定で初穂料500円でした。転売を防止するためにご朱印帳を持参しないともらえない仕組みになっておりました。初穂料を払うと直接ご朱印帳に貼り付けてくれるのです。
めったにないことですが、このような特別な国事行為が催される際には、期間限定のご朱印が出て来るかどうか気をつけて見ておく必要があるでしょう。
鳩森八幡神社へのアクセス
鳩森八幡神社へ行くには鉄道の場合は3つの駅から行くことができます。一つ目は昔から使われていた方法ですが、JR総武線の「千駄ヶ谷」駅で下車して千駄ヶ谷駅交差点の前の道を歩いて行き、東京体育館前交差点を直進して道なりに行く方法です。
すると5分ほどで変形5差路になっている鳩森八幡神社前の交差点へ出ますので、そこがすぐ入口になっています。二つ目は都営大江戸線の「国立競技場」駅で下車し、A5出口で地上へ上がれば一つ目と同じ道に出ますので、5分ほどで到着です。
三つめの方法は、東京メトロ副都心線の「北参道」駅で下車し、2番出口で地上へ出ます。途中の目印になる道がわかりにくいかも知れませんが、桜美林大学の四谷キャンパスの方向へ歩いて行けば5分程度で到着できます。
鳩森八幡神社を訪れてパワーチャージしよう!
千駄ヶ谷の鳩森八幡神社が今年一番のパワースポットだという噂が立っています。もともと鳩森八幡神社があった土地は、瑞雲が見られるという吉兆の地でした。そして昔の村民はこの土地はただものではないことを肌身で感じ取っていたのです。
その後慈覚大師にお願いして此の地に鳩森八幡神社を創設したのですから、もともと縁起のよい神社であったわけです。しかしこのような歴史のある神社というのは、えてしていかめしい近づきがたいものですが、ここは異なります。
「鳩みくじ」を一つとっても、親しみ易いユーモラスな神社だとすぐわかるはずです。そして江戸時代に造られた東京最古の富士塚も見逃せません。これらのありがたいものに囲まれた鳩森八幡神社を訪問してパワーチャージをしてみましょう。