北海道民あるあるネタまとめ!冬の日常や学校の習慣や常識も紹介
ご当地ならではのあるあるネタは、その地域に住む人にしかわからない常識や習慣に潜んでいます。ここでは、北海道民が思わず「あるある!」と叫んでしまうローカルな習慣や常識をご紹介。北海道民も、北海道に移住してきた他府県民にもぜひ参考にしてください。
目次
北海道民ならではの「あるある」ネタを紹介!
北海道には、道民にしかわからない「あるあるネタ」の宝庫です。
一般的に日本の文化として紹介されるのは東京の文化ですが、道民が東京を基準とする一般的な日本の文化を目にした時に驚くことはよくあります。
また、転勤や観光で他の土地から北海道に訪れた人が驚く文化やあるあるネタもたくさんあるでしょう。
ここでは、北海道民なら誰もが「あるある」と大きくうなづく常識や習慣などのネタをご紹介します。
北海道は本州では考えられない常識がたくさん!
北海道は、蝦夷地と呼ばれ、近代になるまで「アイヌ民族」という先住民族によって独特の文化が気付かれていた地域でした。
その後、開拓使が北海道に渡り、土地が拓かれていったことでどんどん文化が発展。その中で、北海道独特の文化も生まれていきました。
今でも本州のことと「内地(ないち)」や「本土(ほんど)」と呼び、少し遠い存在としてとらえている人は多くいます。
北海道には、道民にしかわからない感覚や、本州ではネタとしか考えられない常識など、ネタになる「北海道らしい文化」がたくさんあります。
北海道民あるある【生活編】
まずは、生活の中にある「北海道民あるある」をご紹介します。
熊はほぼ見ない
他府県の人に、北海道は「熊が頻繁に街中を徘徊している場所」だと思っている人は多いでしょう。
確かに、エサを求めて市街地にやってくる熊のニュースはよくあります。しかし、実際に熊に遭遇した経験のある人はほとんどいません。
北海道民、特に札幌など都市部の人にとって、熊は遠い存在の動物なのです。
ただ、熊がニュースなどでしょっちゅう話題になり、「今日もうちの裏でクマが出たみたい」と話題になるのはネタではなく、よくあること。他の地域の人よりも身近な存在であることは確かです。
節分の豆はピーナッツ
北海道民の節分豆といえば、殻付き落花生です。
節分になると殻付きの落花生がたくさん店頭に並び、本州の常識である大豆はほとんどありません。
雪が解ける3月終わりから4月頃になると、庭や家の周りに節分で撒いたピーナッツが出現。落花生拾いは、北海道ならではの春の風物詩です。
カニに特別感がない
北海道でカニが食卓に上ることは、そう珍しいことではありません。
北海道のカニは、タラバガニ、花咲ガニ、ズワイガニ、毛ガニの4種類が主です。家庭で食べられるカニは、ほとんどが毛ガニ。また、花咲ガニもよく食べられます。
タラバガニやズワイガニは高価なため、贈答用や道外の人へのお土産用。道民にとってタラバやズワイは、もらいものや食事に行った時に食べるものという認識の人がほとんどです。
屋根瓦は珍しい
北海道では、屋根瓦のある家はほとんどありません。理由は、冬の積雪で割れたり、暴風で飛ばされてしまうから。
まれに屋根瓦のある家もありますが、雪の少ない地方にあることが多いです。
北海道の家は屋根が平ら
北海道の屋根の形は平らな家が多く、傾斜の付いた屋根のある家には雪が滑り落ちないように雪止めというストッパーがついています。
また、 「無落雪屋根」といって、屋根の中心部分に向かって傾斜がついており、溶けた雪が屋根の中心の溝を通って下に流れ落ちてくるようにしている家もあります。
隣の家に屋根の雪が落雪し、家やガレージ、車を傷つけてしまうことは、北海道の冬に起こりがちなトラブル。これを防ぐために、各家庭では、屋根からの落雪対策に余念がありません。
キツネには警戒する
道外の観光客にとって可愛いキタキツネですが、北海道民は安易に近づいたり触ろうとしたりしません。
なぜなら、きつねには「エキノコックス」という寄生虫を媒介する存在だから。エキノコックスが人間の体の中に入ると袋状の病巣ができ、内臓や脳などに深刻な症状をもたらしかねません。
キツネを警戒するのは、どさんこにとって当たり前のことなのです。
宣伝チラシが配られることも
エキノコックスは、散歩中などに犬に移ってしまうこともあります。
犬を介して人に移ると重症になることがあるので、ペットを飼っている家庭に向けて注意喚起のためのチラシが発行されています。
盆踊りの定番曲は「北海盆唄」と「子ども盆踊り唄」
北海道の盆踊りの定番は「北海盆唄」という曲。北海道に伝わる民謡で、ザ・ドリフターズの人気番組『8時だョ!全員集合』のオープニングテーマの原曲として有名です。
北海道の盆踊りにはもう一つ、子供向けの「子ども盆おどり唄」という曲もあります。「 シャンコシャンコ 」と繰り返す歌詞が特徴で、盆踊り大会で上手に踊れた子どもには賞品がもらえます。
毎年お盆時期には、札幌市の大通公園で大規模な「北海盆踊り」が開催されます。
七夕が8月7日
北海道の七夕は、本州以南の7月7日より1か月遅れの8月7日に行われます。
札幌市周辺では、子どもたちが浴衣を着て各家庭を回りながらお菓子を集め歩く「ちょうちん行列」が行われます。
ちょうちん行列は、東北にルーツを持つ風習で「ローソク出せ出せよ、出さないとかっちゃくぞ(北海道弁で爪を立てて引っ掻くの意味)、おまけにかみつくぞ」と言いながら、夜の街を大人の引率の元、集団で歩きます。
もらうお菓子は、飴やチョコレートなどの駄菓子や小さな缶ジュースなどが一般的。
中には本当にろうそくをくれる家もあり、子どもたちをがっかりさせます。また、たまに現金を差しだし、「これでみんなで何か買いな」という人もいます。この時、たいていは引率の大人が預かり、子ども会費などとして役立てます。
北海道民あるある【学校編】
続いては、北海道民の「学校あるある」です。北海道の学校では、本州では考えられない常識がたくさんあります。
百人一首が木製
百人一首といえば、一般的に紙製のものが使われます。しかし、北海道の百人一首は木製。しかも、書かれているのは、下の句のみ。下の句を読んで、下の句を取ることから「下の句かるた」とも呼ばれます。
木札には下の句が達筆の筆で書かれており、イラストなどは入っていません。上の句を覚えなくてもいいため、上の句を知らない人も多く、初めて上の句を聞いて驚くのは道民あるある。
北海道の独特の百人一首スタイルです。
スキー・スケートの授業がある
北海道の学校では、冬の体育の授業にスキーやスケートがあります。スキーをするかスケートをするかは、地域によって違います。
スキーは道央や道北
スキーをするのは、札幌のある道央や旭川のある道北。スキー遠足という名の郊外授業があり、学校の近くにあるスキー場やニセコなどの観光地にバスで出かけます。
小学校1年生になったらスキースキーセット一式とウェアなどを揃えなければいけないので、保護者にとっては結構な出費。しかし、子どもたちにとってはかけがえのない思い出になります。
冬のスキー学習では、あたたかい番茶や緑茶を水筒に入れて持参するのが常識。山での授業中はバスの中で荷物を保管しますが、ご飯時、おにぎりがかなり冷たくなってしまっているのは誰もが経験したことのあるあるあるです。
スケートは胆振管内や道東などの海沿い
道東の釧路や苫小牧のある胆振管内など、雪の少ない太平洋側の地域では、スケートの授業が行われます。
スケート授業で使われるのは、スピードスケートやホッケー。フィギュアスケートはほとんど使われることがありません。
本州以南に人にはなかなか区別のつかないスケートの種類も、北海道民は靴を見るだけで簡単に見分けることができます。
道北ではカーリングの場合も
道北の稚内や道東の北見では、授業でカーリングを行う学校があります。どちらもカーリングが盛んな地域で、カーリングを習い事にしているという子どももいます。
学校にスキー山がある
スキー学習を行う道央や道北の地域の小学校には、グラウンドにスキー授業用の小さな山があります。
夏の間は、草の生えたただの山ですが、冬になると雪が積もり、スキー場さながらのゲレンデができます。
ちなみに、街中にある公園にも山のあるところが多く、休日には親子連れで粗利やスキーの練習をしている姿を見られます。
プールに屋根がついている
北海道の学校のプールには、ほとんどの場合で屋根がついています。
単にガレージのような屋根がついているだけでなく、ひとつの施設として更衣室やお手洗いなどが完備されているところも多いです。
北海道から本州へ転校した学生は、本州のあまりにも無防備なプールに驚きます。
修学旅行は札幌へ
北海道の小中学生の修学旅行先として最も選ばれている場所が、同じ道内の札幌です。
広い北海道では、地域によって修学旅行の行き先がさまざまです。
小学生は住んでいる場所の周辺へ
北海道の小学生の修学旅行先は、道央や道北に住んでいる場合、札幌に訪れます。
道東の釧路の小学生は北見や網走方面へ、北見の小学生は旭川へ、函館では海を渡って青森に行くことが多いようです。
札幌の小学生は、洞爺湖温泉やニセコ、旭川方面など、周辺約250キロ圏内で出かけられる観光地へ修学旅行に行きます。
中高生では本州に足を延ばす
中学生になると、道北や道東の中学校は札幌方面へ、道央や道南の中学生は、青森や岩手などの東北や関東方面に出かけます。
高校生は、京都や大阪、奈良などの関西方面が多いです。
ランドセルは6年生まで背負わない
本州では、1年生になる時に買ってもらったランドセルを、6年生になるまで大切に使うことがほとんど。6年生ともなると、ランドセルが背中に小さくうずまるほどに体が大きくなり、窮屈そうに背負う子供を多く見かけることでしょう。
北海道では、ランドセルを6年生まで背負う子供はほとんどいません。4年生や5年生あたりから、ランドセルではなく普通のナイロン製リュックに変えて通学する子供たちが増えます。
中学の通学カバンにも指定がない
北海道では、中学校の通学カバンにも指定がないことが多く、みんな好きなリュックを背負って学校に行きます。スポーツブランドやアウトドアブランド、キャラクターものなど、さまざまなカバンで学校に行きます。
通学靴にも特に指定がないことが多く、夏はスニーカー、冬はブーツなど、それぞれが自由に靴を選びます。上靴はほとんどの学校で指定されています。
北海道あるある【冬の日常編】
北海道あるあるとして、道民が最も大きく頷き、共感するのが「冬の日常について」です。ここでは、北海道あるあるとして、道民の冬の常識をご紹介します。
冬でもアイスクリーム!
北海道の家の冬の室温は、ほとんどの家で常に25度以上あります。最近は、セントラルヒーティングといって、リビングだけでなく家全体をまんべんなくあたためるシステムの家が多くなり、快適に過ごすことができるようになりました。
氷点下になる真冬でも、家の中では長袖のカットソーや半袖など薄着で過ごすのが当たり前で、家の中に居ながら汗をかくほど。ですから、冷たいビールやアイスが美味しく感じられるのです。
薄着でアイスクリームというのは、北海道の冬の風物詩。代表的な道民あるあるです。
除雪車の音で眠れない
雪がたくさん積もると、除雪車という大型のブルドーザーが町中の雪を掻きにやってきます。
除雪車が活動するのは、みんなが寝静まった夜中。たくさん雪が降った日の夜中には除雪車が何台も活動するので、エンジン音が住宅街に鳴り響きます。
除雪車の音で眠れないというのは、道民あるあるです。
ベビーカーが「そり」
小さな子供がいる家庭では、そりは、近所のスーパーに行く時に子供を乗せる乗り物です。
行きは子供を乗せるベビーカーとして、帰りは買い物をした荷物と子供を一緒に乗せるものとして使われ、生活必需品として定着しています。
そりは冬の雪遊び用としてはもちろん、雪かきの時の雪運び用としても使われます。
ママさんダンプが必需品
「ママさんダンプ」とは、雪かきの時に大量の雪を運ぶためのもの。北海道の各家庭には必ずあり、家の横に立てかけてあったり、玄関フードの中に置かれていたりと、カラフルなママさんダンプをたくさん見かけることができます。
ママさんダンプをそり代わりにして遊ぶのは、北国の子どもたちの「あるある」な常識です。
玄関が冷蔵庫
玄関は、北海道民にとって便利な冷蔵庫。お歳暮でいただいたビールやみかんなど冷やしておきたいものは、玄関に集まります。
最近では、玄関にも暖房がある家が多くなっていますが、その場合はドアの外の玄関フードの中を冷蔵庫代わりに使います。
素手で金属を触らない
北海道民は、素手で金属を触ると手がくっつき、火傷のように赤くなってしまうということを知っています。
ですから、金属に不用意に触れるようなことは決してしません。雪かき用のスコップの金属部分を触る時は、手袋をはめてからというのは、小さな子供たちも知っている道民の常識です。
雪がある方が温かい
どさんこが本州以南を訪れると、誰もが予想外の寒さに驚きます。これは、本州以南の風が乾いており、湿気が少ないから。
北海道では、気温は低いものの雪のおかげで湿度が高く、たとえ氷点下でも思うほど寒くありません。
本州以南のプラスの気温に油断して薄着をして観光に出かけ、底冷えで風邪をひくというのは、道民あるある。北海道民は、意外に寒がりなのです。
手袋は「はく」
道民にとって、手袋ははめるものではなく「はく」ものです。
道外に行った道民が、道外の人の前で「寒いから手袋はこうっと」というと驚かれ、何で驚かれているのかわからないというのは道民あるあるです。
「おにぎりあたためますか」を喜んで受け入れる
北海道では、気温の下がる秋頃からコンビニでおにぎりを買うと「おにぎり温めますか」と聞かれるようになります。
これは、お弁当を買った時と同じような感覚で、おにぎりも温めて食べるのが道民の常識だから。これは、受け狙いのネタではないのです。
道民最愛のコンビニ「セイコーマート」ではもちろん、ローソンやセブンイレブンなど、全国展開しているコンビニでも普通に聞かれます。
「おにぎりあたためますか」と聞いてくれない道外のコンビニで物足りなさを感じるというのは、道民あるあるです。
北海道あるある【お出かけ編】
続いて、北海道あるある「お出かけ編」です。特に冬のあるあるについてご紹介します
横断歩道の白い部分は歩かない
「横断歩道の白い部分は歩かない」というのは、道民の冬の常識。理由は、アスファルトの部分に比べて滑りやすく危ないからです。
道外から来た人が白いところをよけずに普通に横断歩道を渡っている様子を見て、思わず心配になってしまうというのは、道民あるあるネタです。
信号機は縦タイプ
北海道の信号機は、圧倒的に縦が多いです。これは、信号機の上に雪が積もるのを防ぐため。
信号機を縦にすることで雪が積もる場所を減らし、雪によって信号が見えなくなることを防ぎ、安全を確保しているのです。
道路の上に謎の赤白矢印!?
北海道では、道の両脇に紅白の色がついたさかさまの矢印マークがたくさんあります。
これは、道路の端を示す「固定式視線誘導柱」というもの。雪が積もって道路に示された線が見えなくなるので、「道路の端はここですよ」とドライバーにお知らせしている、親切な標識です。
冬こそ紅白矢印が効力を発揮
夏の北海道を走る時には特に役立ちませんが、冬になるとその力を発揮します。道外からのドライバーは雪道運転に慣れていない人が多く、脱輪してしまう人はよくいます。
紅白の矢印があるのは主に郊外や田舎で、外にはみ出ると畑や用水路という場合が多いので、落ちると大変なことになります。
北海道の冬の道路を走る時には、ぜひ紅白の矢印を目印にするといいでしょう。
北海道あるある【恋愛編】
ラストにご紹介するのは、北海道あるあるの「恋愛編」です。
北海道民相手に札幌推しはNG
「北海道出身」というと、道外の人は「札幌ってすごい素敵な街だよね」「味噌ラーメンが美味しいよね」と、札幌のことばかりを褒めがち。
しかし、北海道は知っての通り面積がかなり広く、それぞれの地域で文化が異なります。ですから、札幌ネタばかりで褒めても、その人が函館出身だった場合、ほめ言葉が他人事のように聞こえるのです。
さらに、札幌ネタばかりを推すと、自分の地元を言い出しにくくなり、機嫌を損ねてしまうことも。札幌出身以外の人は、札幌ネタ満載の会話ばかりだと自分の生まれ育った地元を否定されたようで、劣等感を覚えてしまいます。
結婚したら共働き率が高い
北海道は歴史が浅く、開拓時代には男女ともに苦労して切り拓いてきたことから、他の地域に比べて男女が対等です。
そのため、穏やかに見えても芯があり、気が強い人が多いといわれています。
2017年版の国勢調査によると、北海道の世帯の共働き率は約45%。半数近くの家庭が共働きの家庭です。
結婚式は会費制が基本
北海道の結婚式は、基本的に会費制です。相場は1万円台後半で、結婚式の受付で会費を財布から支払って会場に入ります。
本州では「招待制」で、会費は取らないものの、ご祝儀として3万円程度包むのが常識。しかし北海道では会費を支払うため、ご祝儀は渡さず、親しい友人や親せきなどの場合に限ってご祝儀を包んだり、プレゼントを渡したりします。
また、席次も独特で、北海道では親族が高砂の近くに座り、招かれた友人や会社の上司などは、会場の真ん中から後方に座ります。これも、本州の常識とは逆。
道外に招かれた道民が、ご祝儀の高額さと、親族より前方に席を案内されることに驚くのは、あるあるネタです。
北海道にはたくさんの「あるある」があった!
北海道ならではの「あるあるネタ」は参考になりましたか。北海道には、道民にしかわからない常識や、そこで暮らした人にしか通じない習慣などが多くあります。
北海道に住んでいる人は、この記事を読んで「そうだったんだ」と新発見したことが多いかもしれません。また、本州以南の人は、北海道独自の「あるあるネタ」に、別世界を見たことでしょう。
同じ日本でも、北海道と本州以南では、まったく異なる文化が存在します。
北海道の「あるあるネタ」は、まだまだ他にもあります。ぜひ観光に訪れて、北海道「あるあるネタ」を体感してください。