皇居見学(参観)の見どころを紹介!ツアーの当日申し込みの方法も紹介
日本が世界に誇るものは多々ありますが、中でも世界の王族や政府関係者から高い評価と敬意を持って受け入れられているものが日本の皇室です。天皇陛下がお住まいになる皇居は日本人であれば一度は見学したい場所です。この記事で皇居見学の見どころを詳しく紹介します。
皇居見学の見どころは沢山!
2019年10月22日、日本は新たな時代の幕を開きました。その日、新たな天皇が皇位を継承し、国の内外にその事実を伝えるための最高の皇室儀礼である「即位の礼」が厳かに執り行われました。
191の国や地域から国家元首や王族、また祝賀使節など423人が参列しました。海外からの参列者の顔ぶれからも明らかなように、日本の皇室は世界各国から尊敬の念を集める存在であり、世界で最も長い歴史を持つ、唯一無二の格式ある日本の象徴です。唯一無二なのは、皇室そのものだけではありません。
天皇陛下がお住まいになる皇居も唯一無二の存在と言えます。世界と比べても人口密度がとても高い日本の首都である「コンクリートジャングル」東京の中に、自然に囲まれた皇居が存在するのは、それだけでも神秘性を醸し出していますが、
驚きなのは、そこに一切の無駄がなく、日本の美を表す「詫び・寂び」の究極の形、つまり過度な装飾をそぎ取り、花瓶の一輪の花だけを置いたかのような「引き算の美」が作り出されていることです。
そんな「詫び・寂び」の究極の形を反映した皇居では、政治的な駆け引きや対立は影を潜め、和解や平和が容易に生み出される厳かで神聖な雰囲気があります。
日本が世界に誇る皇室、そしてその住居である格式ある皇居は、今でも多くの人を魅了しています。日本人であれば一度は足を運びたい皇居の見学の魅力をこれから紹介します。
当日でも入場できる
皇居には、誰でも気軽に足を運べる「東御苑」と、一般参観の申し込みをしないと入れない場所の2つがあります。これまでは、一般参観を申し込むには、参観予定日の前に宮内庁に申し込み、必要書類の提出が必要でした。ネットや電話での申し込みも可能でした。
しかし共通していたのは、事前予約が大前提だったと言うことです。しかし2016年6月から、皇居の一般参観の方法が改正されました。
現在、皇居の一般参観は、予約しなくても当日に受付をすれば、事前の申請をしなくても、一般公開されている皇居の場所を見学できます。ただし参観人数は1日500人と決められているので、観光客が多い場合は、見学できない場合もあります。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3213-0095 |
営業時間・定休日 | 営業時間 3月1日~4月14日:9:00AM~17:00PM 4月15日~8月末日:9:00AM~18:00PM 9月1日~9月末日:9:00AMから17:00PM 10月1日~10月末日:9:00AMから16:30PM 11月1日~2月末日:9:00AM~16:00PM 定休日 日曜日、月曜日、祝日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅の「丸の内北口」「丸の内中央口」「丸の内南口」から徒歩4分 |
公式URL |
皇居見学の見どころ「皇居外」
皇居の魅力は、皇居内にある歴史的建造物や庭園、また種々の展示品だけではありません。皇居周辺にも魅力あふれる場所がたくさんあります。日本の歴史に興味があるなら、皇居周辺だけでも十分に満足のできる場所がいくつかあります。これからそんな皇居周辺の見学先としておすすめしたい見どころ場所を5つ紹介します。
1.東京三大銅像「楠木正成像」
皇居周辺の見どころスポットで最初におすすめするのは、「楠木正成像」です。後醍醐天皇の元、足利尊氏らと共に鎌倉幕府を打倒した忠義の武士として有名なのが楠正茂です。
隠岐の島から後醍醐天皇が帰還する際に兵庫の道筋でお迎えした際の勇姿がこの像のモデルとされています。日本を代表する彫刻家である高村光雲、山田鬼斎、岡崎雪聲が10年の歳月をかけて完成させたのがこの楠正茂像です。
住所 | 東京都千代田区皇居外苑1-1 |
電話番号 | 03-3581-3351 |
営業時間・定休日 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
アクセス | 二重橋前駅から徒歩で5分 |
公式URL |
2.1614年建造「二重橋」
皇居周辺の見どころスポットで2番目におすすめするのは、 「二重橋」です。二重橋は皇居のシンボルと言われています。二重橋は、手前の「正門石橋」と奥の「正門鉄橋」で構成されています。皇居前広場から見える、皇居のお堀にかかる二重橋の景色は、皇居で最も美しい景観の一つと言われ、写真撮影の場所として有名です。
住所 | 東京都千代田区皇居外苑2 |
電話番号 | 03-3213-1111 |
営業時間・定休日 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
アクセス | 二重橋前から徒歩10分 |
公式URL |
3.現存する最も大きな城門「桜田門」
皇居周辺の見どころスポットで3番目におすすめするのは、 「桜田門」です。大老井伊直弼が水戸藩から脱藩した過激な志士たちによって暗殺されたことで有名なのがこの桜田門です。桜田門は1636年に現在の桝形門に改築されました。
桜田門は二重構造になっていて、 外側の高麗門と内側の渡櫓門で構成されています。江戸城西の丸を防御するために作られたため防御性が高く、現存する最も大きな城門として有名です。
住所 | 東京都千代田区皇居外苑 |
電話番号 | 03-3213-1111 |
営業時間・定休日 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
アクセス | 桜田門駅から徒歩で3分 |
公式URL |
4.自然を満喫できる「二の丸庭園」
皇居周辺の見どころスポットで4番目におすすめするのは、「二の丸庭園」です。二の丸庭園は、3代将軍家光によって造成されたのが始まりで、その後昭和46年に、9代将軍徳川家重時代の庭絵図面を元に復元され、今日に至っています。
二の丸庭園は池泉回遊式庭園です。二の丸庭園が復元される際に、日本全国から様々な木々が集められました。その数は260本と言われています。二の丸池には現在、コウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、アサザが生育しています。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3213-1111 |
営業時間・定休日 | 営業時間 3月1日〜4月14日:9:00AM〜16:30PM 9月〜10月: 9:00AM〜16:30PM 4月15日〜8月31日:9:00AM〜17:00PM 11月〜2月:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 大手町駅から徒歩5分 |
公式URL |
5.最大の天守閣「江戸城天守閣跡」
皇居周辺の見どころスポットで5番目におすすめするのは、「江戸城天守閣跡 」です。江戸城天守閣は、江戸城築城の際に 長さ約41m、幅約45m、高さ11mの天守台の上に作られました。
しかし1657年に起きた「明暦の大火」によって消失したため、加賀藩 4代藩主である前田綱紀によって復元されました。使用されたのは御影石です。現在は展望台として利用されています。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3213-1111 |
営業時間・定休日 | 営業時間 3月1日〜4月14日:9:00AM〜16:30PM 9月〜10月: 9:00AM〜16:30PM 4月15日〜8月31日:9:00AM〜17:00PM 11月〜2月:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 竹橋駅から徒歩10分 |
公式URL |
皇居見学の見どころ「皇居内」
続いて、皇居内に一般参観した際に、見学をおすすめしたい5つの見どころを紹介します。ぜひチェックして見てください。
1.ルール確認「窓明館(そうめいかん)」
皇居内の見どころスポットで最初におすすめするのは、「窓明館 」です。窓明館は、一般参観の受付がすんだ後に、宮内庁職員の案内で最初に誘導される場所です。
この窓明館で、15分の皇居の紹介ビデオをまず見て、その後、皇居の参観ツアーが始まります。窓明館には、宮内庁の生協売店が入店していて、ここでしか購入できないお土産が売っているので、記念に購入できます。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3214-2426 |
営業時間・定休日 | 入店可能時間:1日2回 ツアー出発間の10:00AM~、13:30PMから 定休日 日曜日、月曜日、祝日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅から徒歩9分 |
公式URL | https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/madoguchi/madoguchi.html |
2.貴重な遺構「富士見櫓(ふじみやぐら)」
皇居内の見どころスポットで2番目におすすめするのは、「富士見櫓 」です。富士見櫓は1606年頃に高さ15mの石垣の上に創建された重要な防御施設でした。どの角度から眺めても同じように見えることから「八方正面の櫓」とも呼ばれています。
富士見櫓から富士山や秩父連山、また東京湾が一望でき、歴代の徳川将軍は、ここから花火を見て楽しみました。現在は耐震の問題のため立ち入りはできません。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3214-2426 |
営業時間・定休日 | 開園時間 3月1日~4月14日:9:00AM~16:30PM 4月15日~8月末日: 9:00AM~17:00PM 9月1日~10月末日:9:00AM~16:30PM 11月1日~2月末日:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅から徒歩9分 |
公式URL | https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/madoguchi/madoguchi.html |
3.1935年建築「宮内庁庁舎」
皇居内の見どころスポットで3番目におすすめするのは、「宮内庁庁舎 」です。宮内庁庁舎は、日本の行政機関の1つである宮内庁が置かれている建物で、1935年に建設されました。宮内庁庁舎は、明治宮殿が焼失し、現在の新宮殿が建設されるまで、仮宮殿として利用されました。宮内庁の職員以外の立ち入りはできません。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3214-2426 |
営業時間・定休日 | 開園時間 3月1日~4月14日:9:00AM~16:30PM 4月15日~8月末日: 9:00AM~17:00PM 9月1日~10月末日:9:00AM~16:30PM 11月1日~2月末日:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅から徒歩9分 |
公式URL | https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/madoguchi/madoguchi.html |
4.テレビでよく見る「宮殿東庭」
皇居内の見どころスポットで4番目におすすめするのは、「宮殿東庭」です。宮殿東庭は、元日や天皇誕生日の際に、天皇皇后両陛下、また皇族方が国民の前に現れ、国民からのお祝いをお受けになったり、国民へのお言葉を天皇陛下がお述べになったりする、長和殿中央バルコニーがある広場です。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3214-2426 |
営業時間・定休日 | 開園時間 3月1日~4月14日:9:00AM~16:30PM 4月15日~8月末日: 9:00AM~17:00PM 9月1日~10月末日:9:00AM~16:30PM 11月1日~2月末日:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅から徒歩9分 |
公式URL | https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/madoguchi/madoguchi.html |
5.皇居見学の見どころ「正門鉄橋」
皇居内の見どころスポットで5番目におすすめするのは、「正門鉄橋 」です。この記事ですでに紹介しましたが、正門鉄橋は正門石橋と共に「二重橋」と呼ばれていますが、正式には奥に位置する正門鉄橋が二重橋です。以前は正門鉄橋に橋桁を支える台が橋の中央に置かれ、二重構造の作りになっていました。
住所 | 東京都千代田区千代田1-1 |
電話番号 | 03-3214-2426 |
営業時間・定休日 | 開園時間 3月1日~4月14日:9:00AM~16:30PM 4月15日~8月末日: 9:00AM~17:00PM 9月1日~10月末日:9:00AM~16:30PM 11月1日~2月末日:9:00AM~16:00PM 定休日 月曜日、金曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 東京駅から徒歩9分 |
公式URL | https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/madoguchi/madoguchi.html |
皇居見学方法
この記事ですでに紹介しましたが、皇居の一般参観は、これまではインターネットや電話での予約をし、 参観予定日の前に宮内庁に申し込み、必要書類の提出をする必要がありました。しかし現在、受付方法が変わり、容易に皇居への一般参観ができるようになりました。これから一般参観をするための2つの方法を紹介します。
インターネットで皇居見学が予約できる
皇居への一般参観を行う最初の方法は、インターネットで予約をする方法です。予約は、参観希望日の前月の1日午前5時から行えます。宮内庁の参観案内ホームページにある「参観申込」から予約を行えます。
当日一般参加する場合
皇居への一般参観を行う2番目の方法は、参観当日に予約をする方法です。ツアー開始1時間前に配布される整理券をもらい、 一般参観の受付をするため、桔梗門の前にある「皇居一般参観当日受付場所」に行きます。
入門したら配布された参観申込書に記入します。なお定員制限があるので、定員オーバーで参観できない場合もあります。注意してください。
皇居見学の注意点
皇居への一般参観は無料で誰でも見学できます。しかし見学の際には注意すべきことがあります。まず本人確認ができるものを持参していなければ見学はできません。また泥酔している人、動物を連れている人、危険物を持っている人なども見学ができません。
加えて、係員は基本的に日本語で指示を出しますので、日本語が分かる同伴者がいない場合は、ルールを理解できないので見学ができない場合があります。注意しましょう。
皇居見学に行ってみよう!
日本が世界に誇る皇室、そして皇室の住居である皇居は、日本人であれば一生に一度は見学をしたい場所です。日本文化が世界で愛され、敬意をもって受け入れられている理由は、皇居に行けばよく理解できます。多くの日本人にとっての心の拠り所である天皇陛下と天皇皇后陛下が住まれる皇居をぜひ見学しましょう。