駒ヶ根市の千畳敷カールへ行こう!ロープウェイへのアクセスや服装を紹介
長野県駒ヶ根市と宮田村にある中央アルプス(木曽山脈)宝剣岳の直下には氷河地形が広がります。千畳敷カールと呼ばれます。麓には、通年営業の駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅があり、登山客の玄関口となっています。千畳敷カールへは、駒ヶ根市からのアクセスが便利ですよ。
目次
絶景!中央アルプスの千畳敷カールへ行こう!
長野県駒ヶ根市と宮田村にある中央アルプス(木曽山脈)宝剣岳の直下に広がる千畳敷カール。その昔、氷河が侵食・堆積作用を行うことで形成された、氷河の下部の地形です。
四季を通して絶景を見せてくれるおすすめの駒ヶ根の千畳敷カールへ行ってみませんか。
千畳敷カールとは?
駒ヶ根の千畳敷カールとはどんなところなのでしょうか。見ていきましょう。
駒ヶ根市と宮田村にまたがる氷河地形
駒ヶ根の千畳敷カールは、長野県駒ヶ根市と宮田村にまたがる中央アルプス宝剣岳の直下に広がる氷河地形で、2万年前の氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形です。
中央アルプスには日本を代表する「千畳敷カール」「濃ヶ池カール」等のカールがあり、「千畳敷カール」は高山植物の宝庫として知られています。
駒ヶ根の標高2,500mを超える高山帯の岩肌の真下に広がる千畳敷カールは、麓には、通年営業の駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅があり、登山客の玄関口となっているほか、多くの一般観光客で賑わいます。ロープウェイを降りると、目の前に千畳敷カールが広がっています。
カール内の遊歩道は周遊約40分です。春の千畳敷カールは、スキー客と夏を待ちきれない観光客が訪れます。夏は、カール一面に可憐な高山植物が咲き競います。秋は、山肌一面が黄金色に輝きます。冬は、紺碧の空と純白の冬景色が楽しめます。夏と冬では、両極端の姿を見せるところです。
四季折々ダイナミックに変化する雄大で美しい景色を求めて全国から多くの登山者、観光客が訪れます。下界では決して味わうことのできない感動のひとときは、決して忘れることなく、永く心に刻み込まれるでしょう。
4月〜5月にスキーが楽しめる
駒ヶ根の千畳敷カールのスキー場は4月の下旬頃からオープンし、リフトを備えたスキー場(簡易)としては日本で最も高い場所にある、ちょっと特殊なスキー場です。
駒ヶ岳ロープウェイで行く標高2,612mの中央アルプス千畳敷カールは、高山帯に位置し日本有数の春スキーエリアです。氷河期に形成された雄大な千畳敷カールは、ヨーロッパのアルプスを感じさせる険しい岩肌と、周りの雑音を全て吸収する白銀の世界、その全面がバックカントリーの滑走エリアです。
駒ヶ根の千畳敷カールのスキー場とはカールの一部に設置してあるTバーリフトの掛かるエリアの事です。
Tバーリフトとは、コンクリートの基礎や杭などが必要ない為、景観を損ねない自然環境にやさしい簡易リフトです。
また名前の由来は動いているワイヤーに、T型のフックを引っ掛けることから、Tバーリフトと呼ばれています。普通のリフトより速度は少しゆっくりですが楽に終点まで移動できます。また立ったまま移動するので滑走用具が雪面から離れないことが特徴です。
カール内に設置してあるTバーリフトは、長さが約250メートル、所要時間は約1分です。また滑走エリアは最大傾斜25度、平均斜度15度の斜面を楽しむことができます。
スキー場エリア内は非圧雪で、ここには圧雪したコースはありません。4月下旬にオープンするのはこのエリア内に設置してあるTバーリフトを設置し、大自然を存分に堪能できます。また登山用具を装備して約1時間のハイクアップで稜線まで到達することができます。
営業期間は、4月下旬〜5月下旬まで。
駒ヶ根の千畳敷カールの大自然ときれいな景色を見ると、スキー場に訪れるだけでも楽しいと感じることでしょう。
その上でちょっと冒険してTバーリフトにチャレンジしてみてください。少々滑走距離は短いですが、まったりと時を過ごして、スキーシーズンを締めるにはもってこいです。シーズンアウトして、家にしまった板をもう一度取り出し、千畳敷スキー場に1度行ってみてはいかがでしょう。
千畳敷カールから木曽駒ヶ岳までをトレッキング
春スキーシーズンが終わるといよいよ、トレッキングに最適のシーズンがやってきます。駒ヶ根の千畳敷カールには、トレッキングをする人がたくさん訪れます。その魅力は何なのでしょうか。
木曽駒ヶ岳山頂2956mまで約4時間で往復
日本一の高低差を誇るロープウェイで、950mを7分30秒のスピードで上昇します。すると一気に2,612mまで到達。そこから木曽駒ヶ岳山頂の2,956mまでトレッキングで約4時間で往復できます。
日本で一番高いところにある駅である千畳敷駅までは駒ケ岳ロープウェイしらび平駅から7分30秒です。ロープウェイを降りると目の前には圧巻の景色が広がります。高山植物を楽しみながら千畳敷カールを進むと、乗越浄土まではコース中で一番つらい急坂の登り(八丁坂)が現れます。千畳敷駅から乗越浄土まではおよそ50分です。
乗越浄土から中岳までは約20分です。八丁坂を登り切り乗越浄土に着くと視界が一気に開けます。目前には宝剣岳があり、近隣の山々を見渡すこともできます。中岳までは緩やかな登りを進みます。
中岳から木曽駒ヶ岳へは一旦下り、再び登ります。中岳からの下りは足元が不安定な上に角度もありますので、ゆっくり注意しながら下りましょう。中岳から木曽駒ヶ岳までは約40分です。
帰りは来た道を引き返します。この往復には約4時間の時間が必要です。しかし、その上にロープウェイは混雑時は整理券が配られるほどになり、2時間以上待つ場合もあります。余裕を持った登山計画で早め早めの行動を心掛けましょう。
また、千畳敷カールから登頂できる山は複数ありますが、慣れていない方は、まずは木曽駒ケ岳がおすすめです。
四季の移ろいを感じられる大自然
千畳敷カールから木曽駒ヶ岳山頂までのトレッキングコースの間には、色とりどりの高山植物が生息していて、歩いている間目を楽しませてくれます。
また、紅葉をながめながら登って行くと山頂で御嶽山・北アルプス・南アルプスから富士山まで、360度の大パノラマを堪能できます。
同じ千畳敷カールでも、四季によって見せる姿が違ってきます。違った姿を見るにも木曽駒ヶ岳山頂までのトレッキングコースはもってこいです。1度登ったら、今度は違う季節に登ってみましょう。新たな発見がありますよ。
東京•大阪•名古屋から日帰り圏内
千畳敷カールから木曽駒ヶ岳山頂までのトレッキングをおすすめするもう1つの理由は、東京•大阪•名古屋から日帰り圏内にあると言うことです。
トレッキングに往復4時間かかると紹介しましたが、その時間を含めても東京からでも大阪からでも、もちろん名古屋からでも日帰りが可能です。自然を満喫してその日のうちに家に帰れるのは、大変魅力的です。
カフェやトイレ設備も完備
ロープウェイ山頂の千畳敷駅に併設して、ホテル千畳敷があり、眼前には中央アルプスでもっとも美しい天空の大パノラマが開けています。ホテル千畳敷内にあるレストランでは、窓から千畳敷カールの景色を楽しみながら食事ができます。
また、リニューアルをした2612カフェでは、中央アルプスの雪解け水を使って淹れるこだわりの「2612プレミアムコーヒー」がおすすめです。豆と淹れ方にこだわったコーヒーに、地元信州産の食材をたっぷり使用したメニューを合わせて楽しめるカフェです。
レストランやカフェが完備されているのも魅力ですね。
ホテル千畳敷のトイレは清潔な水洗式で、きれい好きな人も気にならず利用で来ます。また、トレッキング途中にある各山小屋にもトイレが常設してありますので、有料ではありますが、安心してトレッキングを楽しんで下さい。
ロープウェイで一気に標高2612mまで上がれる!
千畳敷カールへは、一気に標高2612mまで上がれるロープウェイを利用します。
駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷カールまで行ける
千畳敷カールでは、駒ヶ岳ロープウェイが運行されています。1,662m地点にあるしらび平駅がその始発駅です。そこから一気に、2,612m地点の千畳敷駅までロープウェイで一気に上昇する事が出来ます。
しらび駅について、ロープウェイに乗りさえすれば、ロープウェイが到着したら目の前に千畳敷カールが広がることになります。
しらび平駅から7分30秒
長野県駒ヶ根市にある駒ヶ岳ロープウェイは、中央アルプス千畳敷まで架けられた、高低差日本最高のロープウェイです。
1,662m地点にあるしらび平駅から、2,612m地点の千畳敷駅までロープウェイで7分30秒で一気に雲上の別世界へ上昇する事が出来ます。7分30秒ロープウェイに乗れば、目の前に広がるのは千畳敷カールです。
60人ずつロープウェイに乗車でき、通常は30分間隔ですが、混雑時は10分間隔で運行します。
窓からは日本最大級の連瀑である「中御所38滝」や「大滝」「日暮の滝」などの滝を眺めることもできますよ。
千畳敷カールへ行くときの服装
千畳敷カールへ行く時にはどんな服装がいいのでしょうか。
トレッキングの基本!動きやすい服装
しらび平駅からロープウェイに乗って千畳敷駅に行くだけなら特に気を付けないといけない服装はありません。
しかし、そこからトレッキングをするのなら、もちろん、動きやすい服装で行くことが大切です。
夏でも基本は長袖長ズボン
夏は山の上は日差しが強いため、日焼け止め以外に服装での日焼け対策が必要です。また、虫に刺されないようにしたり、木の枝などによるケガを軽減するためにも、夏でも長袖長ズボンが基本の服装です。
薄手で長袖のトップストがおすすめです。ボトムスも足首までカバーできる薄手のものを選んでください。速乾性があり、汗をかいてもすぐ乾くものを選びましょう。
雨具もあると便利
山の天気は大変変わりやすいものです。トレッキングを始めた時に、快晴でも、途中で急激に天気が変わり、雨が降り出すことも多々あります。雨によって着ている服が濡れてしまい、そのまま強い風にさらされると、体温が奪われ体力を消耗し、場合によっては低体温症になることもあります。
そのために雨具を用意しておくとよいでしょう。もちろん、傘では駄目です。レインウェアとレインパンツを用意しましょう。そして、天蓋やザックの上部など、取り出しやすい場所に入れることもお忘れなく。
食糧や水分も持参
トレッキングは当然ながら体力を消耗します。そのためにも、栄養・水分をしっかりがしっかり取れるように、食糧や水分も準備しておきましょう。トレッキングに食糧・水分持参は当たり前です。
ゴミは持ち帰り!ゴミ袋は必須
栄養補給や水分補給などで、出たゴミは、持ち帰りましょう。周辺にポイ捨ては以ての外ですし、置いて帰るなんて言うことはありえないことです。
ザックの中にゴミが混乱しないように、ゴミ袋を用意して、出たゴミはそれに入れ持ち帰るのがマナーです。
千畳敷カールへのアクセス方法
最後に千畳敷カールまでのアクセスを紹介しておきます。
駒ヶ根駅からバスとロープウェイを利用して約50分
千畳敷カールの最寄り駅は、JR飯田線の駒ヶ根駅です。駒ヶ根駅からバスとロープウェイを利用して約50分で千畳敷カールに到着します。
駒ヶ根駅から、駒ケ岳ロープウェイのしらび平駅を結ぶ路線バスの乗り場である菅の台バスセンターに路線バスを利用して、10分程度です。菅の平バスセンターから先は、マイカーが規制されているので、千畳敷カールに行く場合は全員ここから路線バスを利用します。しらび平駅まで30分ほど路線バスに乗ります。
しらび平駅に着いたら、ロープウェイに乗り換えます。先にも紹介した通り7分30秒で千畳敷カールが目の前に広がる千畳敷駅に到着します。
マイカーで行く場合は、菅の台バスセンターに駐車場があるので利用できます。最寄りのインターチェンジである、中央自動車道の駒ヶ根ICから菅の平バスセンターまで路線バスでおよそ3分で到着です。
住所 | 長野県駒ヶ根市赤穂1 |
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電話番号 | 0265-96-7724 |
営業時間・定休日 | 24時間開放
ロープウエイ運行時間 8:30〜17:00
定休日 無休 |
駐車場の有無 | 菅の平バスセンターにあり (菅の平バスセンター以降はマイカー規制) |
アクセス | 中央自動車道「駒ヶ根IC」から菅の平バスセンターへ (車で3分) ↓ 菅の平バスセンターから駒ヶ岳ロープウェイ「しらび平駅」へ (バスで30分) ↓ 駒ヶ岳ロープウェイ「しらび平駅」から千畳敷カールへ (ロープウェイで7分30秒) |
公式URL |
中央アルプスの千畳敷カールで自然を満喫しよう!
ロープウェイができたことで大変便利に行けるようになった千畳敷カールで自然を満喫しましょう。四季を通していろいろな姿を見せてくれますよ。