北朝鮮の治安は?観光旅行の際の治安情報や行き方などを紹介
数ある海外の旅行地の中でも、北朝鮮は謎が多く興味をひかれる人が多い国です。それでも、治安についても十分な事前情報が無いこともあり、実際に訪れるにはハードルが高いですよね。そこで今回は、謎多き国北朝鮮の治安情報から、数少ない行き方までご紹介していきます。
目次
北朝鮮旅行の際の治安について紹介!
十分な情報が無いこともあり、北朝鮮は謎に包まれた印象がありますよね。特殊な政治体制であることもあり、他の国と違って気軽に訪れることができなのも、謎を深める一因です。
それでもやはり一生のうちに一度は北朝鮮に行ってみたい、という方のために今回は北朝鮮の現在の治安情報などをご紹介します。ここでご紹介する情報にも、情報量には限界があるのでご了承ください。
治安の前にそもそも北朝鮮に観光旅行へ行ける?
訪れること自体のハードルが高い北朝鮮ですが、治安が良い悪いの前にまず旅行目的で訪れることができるのかが問題です。個人で行こうとしてもなかなか行き方が見つからないですよね。
ここからは、北朝鮮に旅行目的で、比較的安全に入国するための数少ない方法をご紹介します。北朝鮮に入国の際には、ビザも必要なのでその取り方なども一緒にご紹介しますよ。
日本から北朝鮮ツアーに参加できる
「北朝鮮 観光」で検索するとまず出てくるのが、北朝鮮ツアーの案内です。4日間や5日間などいろいろなモデルコースがあり、すでに旅行に適したスポットだけ訪れることができるように計画されています。
北朝鮮は外国人に対して少なくない制限を課していますので、個人で回ると知らないうちに規約に違反してトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高いです。もし行くとしたら、すでに北朝鮮のことを理解しているツアーに参加するのが比較的安心です。
また、北朝鮮に入る際にはビザが必要です。これは日本では自力で取れないビザで、中国で取る必要があります。ツアーに申し込んでいると、そうした手続きも個人で負担しなくて良いので、よりストレス少なく入国手続きをすることができます。
北朝鮮が観光にも力を入れている
現在北朝鮮も観光事業に力を入れています。年間でも数十万人が訪れるともされていて、以前よりも観光地が整備されてきつつあります。特に外国人専用の観光施設を作ったり、自由に写真が撮れるスポットもあり、以前よりも歓迎ムードがあります。
ほかにもマスゲームの見学や、板門店で軍人さんと話せるツアー、美人楽団の観劇など、今までテレビで観ていた北朝鮮の光景を実際に見ることができます。特に平壌は整備されている場所が多く、初めて訪れた人も思っていた印象と違って驚くことが多いです。
また、手つかずの自然も多く、それを目的で訪れる人も多いようです。ほかにも平壌冷麺や、温泉など、北朝鮮ならではの特産品やスポットも増えていて、北朝鮮も観光に力を入れていることが分かります。
北朝鮮の治安情報をチェック!
ここまでで北朝鮮に行けなくはない、ということが分かりましたが、ここからは気になる北朝鮮の実際の治安情報についてご紹介していきます。公表されていない部分も多いので、参考程度にご覧ください。
犯罪統計は非公開
訪れる国の治安の指標にもなる犯罪統計数ですが、現在北朝鮮は公表していません。犯罪をはたらくと、かなり重い刑がくだされるのが抑制力になっているのかもしれませんが、日常的に実際どれほどの犯罪が起きているのかは謎のままです。
地方によっては食糧難が起きていることもあり、窃盗などの問題も起きているようですが、実際のところ何が起きているかは想像することしかできません。
日本の大使館や総領事館はない
海外で万が一の事故や事件に巻き込まれたときに守ってくれるのがその国にある日本の大使館や領事時館です。この存在があるだけで、かなりの安心感につながります。北朝鮮に行く際の不安要素の一つが、北朝鮮には日本の大使館、領事事館がないことです。
日本と北朝鮮の間には外交関係が無いため、大使館を置くことができない状態です。つまり、何かがあった時に、権利を保障してくれたり守ってくれる場所がないということです。
もし、北朝鮮でパスポートを無くしたりした場合には、北朝鮮から出国すること自体が難しくなってしまうという状況です。貴重品を無くしても、現地の警察に届け出を出すサポートも得られません。そう考えると、かなりリスクがある状態といえますよね。
比較的治安は悪くない
実際に訪れてみると、そこまで治安の悪さを感じる場面はないかもしれません。というのも、外国人旅行客が訪れる場所は観光地として整備されている場所ですし、北朝鮮も貧困層の様子などは見せないようにしているので、スリなどの犯罪に巻き込まれる可能性はひくくなっています。
更に、外国人旅行客が訪れる場所には必ず監視役ともなるツアーガイドがつくので、より犯罪が抑制されるようになっています。前述でも触れたように、刑罰が厳しいことも犯罪を抑制しているようで、酔っ払いなどに絡まれるなども少ないようです。
外務省は渡航自粛を勧告している
そこまで危険な治安でないようですが、では誰でも日本から北朝鮮に行けるかというとそうではありません。外務省は北朝鮮全土に「渡航自粛」を要請しています。
これは、目的のいかんを問わず、渡航を自粛するようにという強い要請です。ここからはなぜ外務省から渡航自粛要請が出ているのか、その理由を見ていきましょう。
治安の不明点が多いから
前述でも触れたように、北朝鮮と日本に国交がないことから、北朝鮮には日本の大使館、領事館がありません。つまり、現地の情報を大使館から得ることができないということです。
そのため、現地の治安の様子や最新情報は、北朝鮮が発信するものに頼らざるをえず、それがどこまで正確かを精査するすべもありません。確定できるものが無い状態だと、安全を保障することもできない、という背景があります。
核ミサイルや拉致問題への措置
北朝鮮は他国からの度重なる要請にも関わらず、ミサイル実験や拉致問題などの解決策を提出していない状態です。そのため、日本では独自に対北朝鮮措置を実施しています。
その中の一環で自国民への渡航自粛を要請している状況です。経済的援助をストップする目的もあります。
トラブルに巻き込まれても援助できない
先ほども触れたように、北朝鮮には大使館、領事館が無いため、何かあった時に援助ができないことも、大使館が渡航自粛を要請している理由です。旅行中の小さなトラブルはもちろん、パスポート紛失などの問題があった時にも助けることができません。
また、北朝鮮に入る際には入国スタンプも押されず、ビザもすぐに回収されます。つまり、自分が北朝鮮に行った証拠が何も残らず、自分が今北朝鮮にいることも証明できません。万が一消息が途絶えたとしても、追跡するすべが無くなってしまうということです。
北朝鮮への行き方は?
現在日本から直接北朝鮮に行く方法はありません。北朝鮮ツアーはすべて、中国から行くようになります。北京空港から飛行機で平壌に行く方法が最も早く、比較的安全に行ける方法です。
陸路から行く方法もありますが、陸路は平壌に行くまで通過しなければいけない場所も増えるので、情勢によって日々状況が変化します。陸路からの入国は拒否されることもあるので、リスクが高いといえます。
なぞ多き国北朝鮮をまずは理解することから始めてみよう
謎が多い北朝鮮ですが、今回はできる限りの範囲で現在の治安の状態、日本と北朝鮮の関係に基づく渡航状況などをご紹介してきました。いかがでしたか?北朝鮮に対する興味は高まったでしょうか?
やはり、国交が無いこともあり、北朝鮮への渡航は他の国に行くよりもリスクが高いものです。もちろん未知の世界への魅力もありますが、渡航を決める際は、自分で責任をとれるかどうか吟味する必要がありますね。
渡航を決める前に、まずは北朝鮮に対する情報を更に集めて、政治背景や一般人の生活状態などへの理解を深めることがいいかもしれませんね。