パラオの治安は悪い?女性の観光や旅行での危険度や注意点も紹介
パラオは約5時間ほどで到着し、日本との時差がないため過ごしやすい国です。治安も比較的良いとされていますが、近年パラオでは薬物使用者も増えています。パラオを旅行するにあたり現在の治安や注意点について紹介します。女性への注意点もまとめました!
目次
パラオ旅行をする前に知っておきたい治安状況
青い空と青い海が似合うパラオでは、ロックアイランド群と南ラグーンという世界遺産があります。パラオの国旗を見ても、自然の美しさを感じさせるものがあるでしょう。
大自然と美しいビーチが広がるパラオには、日頃の疲れを癒す目的で観光に訪れる人もたくさんいます。日本人観光客はとても多く、パラオのダイビングツアーなどを組んでいる旅行会社も多々あります。
今回は、大人気のパラオの治安や危険度について紹介します。穏やかな雰囲気が強いパラオには、どんな危険性があるのか知ってから旅行に行くことをおすすめします。パラオ旅行を無事に成功させるためにも危険度を知り安全性を高めましょう。
パラオとはどんな国?
「パラオ共和国」は、首都マルキョク、最大都市コロールがある太平洋に位置する国です。スペインやドイツ、日本、アメリカの統治を経て独立しています。パラオには日系の政治家が活躍するなど日本とは深い関わりがあります。
国民の親日家も見られ、日本人観光客を快く迎えてくれるでしょう。パラオの人口は約2100万人で宗教はキリスト教を信仰している人がほとんどですが、エホバの証人など違う宗教を信仰している人もいます。
パラオには、パラオ人が7割ほど存在していますが、フィリピンからの移住者もいます。また、パラオから違う国に移住する人もいます。一昔前は給料格差の問題で、パラオからサイパンに移動する人もいました。
パラオの言語
パラオの言語はパラオ語です。フィリピン語を使う人もいます。日本が統治していた時代があるため、パラオの年配者には日本語が堪能な人もいます。日本語が堪能な人とは普通に日本語で会話ができます。
パラオでは電話が「デンワ」などのように日本語がそのまま使われているものや、美味しいが「アジダイジョウブ」のように日本語らしい言葉もあります。英語を使う人もいるため、パラオではパラオ語が使えなくてもなんとか観光はできるでしょう。
しかし、こんにちはの「アリー」やありがとうの「メスーラン」だけでも覚えて使うと、パラオの現地の人が喜んでくれるはずです。
パラオの通貨
パラオの通貨はアメリカドルです。アメリカから独立しているため、そのままアメリカドルが使われているのでしょう。2019年12月現在、1アメリカドル約108円です。変動相場制なので、旅行のときに1ドルの価格は確認してください。
ドルは両替がしやすく、旅行が終わった後も羽田空港なら電子マネーにチャージすることができるので、外貨が余っても安心することができるでしょう。
パラオでは、クレジットカードが使用できない場所もあります。そのため、アメリカドルへの両替は必ず行ってください。日本国内では両替できる場所が多いのでレートを見て両替しましょう。
パラオの治安は悪い?外務省発表の危険度
2019年12月現在、パラオの治安は良好です。危険レベルがついていません。しかし、強盗や殺人、暴行、窃盗などの事件も起きています。また、住居侵入被害も起きています。
一般的に見ると治安は悪くありませんが、治安が悪いと感じてしまう事件も起きており、いつでも安心した旅行ができるとは限りません。観光客狙いの犯罪が多発することもあります。
また、デング熱などの感染症にも注意が必要です。医療レベルは世界的に見ると悪いため、感染症や事故などには十分に気をつけてください。予防できることはしておきましょう。
パラオの治安が比較的良い理由
パラオは確かに治安が悪いと感じる事件も勃発しています。しかし、世界的に見ると比較的治安が良く、日本人でも安心して旅行に行くことも可能でしょう。
パラオは、アメリカからの支援や日本からの支援が多い国です。支援で教育が成り立っている面もあります。それらもパラオの治安を支えているのではないでしょうか。
パラオの近くにはフィリピンやグアムがあります。フィリピンは治安が悪い場所もありますが、なぜパラオの治安は良好に保たれているのでしょうか。
外出禁止令
パラオには、18歳未満の子供に対しての外出禁止令があります。夜の22時~朝の6時までは外出してはいけません。保護者同伴であれば外出可能ですが、違反したときには罰金制度まであるのです。
そのため、少年犯罪が極めて少ないほか、子供が犠牲になる事件なども少ないのです。パラオで起きている事件は、薬物中毒者や泥酔者によるものばかりです。パラオは、外出禁止令があることである程度の治安が守られているということもできます。
万が一、パラオで外出禁止令がなければ、今よりも治安が悪い可能性も否めません。パラオでは、若者の犯罪が増えているからです。成人したばかりの若者が犯罪を起こすこともあるのです。
パラオでの観光客をターゲットにした犯罪
治安が良いと言われ、旅行者にも人気があるパラオですが、観光客をターゲットにした犯罪も多々起きています。治安が良くて安全に観光できる場所として知られていたとしてもそれなりの注意が必要です。
パラオでは、どんな犯罪が起きているのかチェックしましょう。女性を対象にした犯罪もあるので、危険度が高い事件も起きています。外国人観光客を狙った犯罪も多発しているため、観光のときは犯罪に巻き込まれる可能性も考えた旅行をしましょう。
パラオの治安が悪いと感じた人は、パラオで犯罪に巻き込まれています。治安が悪いと思った人の声を聞くことも、パラオで安全な旅行をする秘訣です。
車上荒らし
パラオでは、日本の車が多く交通事故も比較的少ないため、車の運転をする分には海外にしてはとても安心して行うことができるでしょう。しかし、車を利用するときは車上荒らしに注意しなければなりません。
車の中に貴重品を入れていたり、荷物を分かりやすく置いていたりすると、盗まれてしまうことがあります。車を離れるときから、目をつけられている可能性もあるでしょう。集団で犯行している車上荒らしも起きています。
ちなみに、タクシーによるぼったくりはパラオではほぼありません。流しのタクシーを止める習慣などもないため、タクシーを呼んで安心して利用することができます。車が不安な人はタクシーの利用もおすすめです。
強盗
パラオでは、以前よりも強盗の件数は減っていると言われています。しかし、完全になくなったわけではありません。人通りが少ない場所を歩いていると強盗に遭う可能性もあるでしょう。
夜になると、酔っ払いがうろうろしています。酔っ払いに絡まれて強盗されることも考えらます。強盗はパラオではかなりの凶悪犯罪です。あまり大きな事件がないだけに、強盗が出ると治安が悪いと地元の人でも感じるのではないでしょうか。
パラオの強盗は、覆面が多く、バットなどを持っていることもあります。スーパーマーケットを強盗が襲い店員が暴行された事件も起きているので危険です。
空き巣
パラオで観光客を狙った犯罪で多いのが空き巣です。滞在している住居やホテルで窃盗に入られるという事件がとても多く、観光客を困らせているという事実があります。日本人観光客も被害に遭っています。
3人で泊まっていたホテルで現金やスマートフォンなどを奪われる事件がありました。また、観光客の部屋だけではなく、ホテルのレストランなども物色し、アルコールが盗まれるという被害も起きています。
パラオの治安が安定していることや、実際に旅行中に危険な目に遭わないことでホテルでも気を抜いてしまう観光客が多いことも空き巣事件が増えている原因ではあるでしょう。
強姦
女性外国人観光客を狙った強姦がパラオでは起きています。強姦も凶悪犯罪です。パラオは、暑い国で、ビーチも美しいため開放的になり観光客も露出が多い服装になるでしょう。
アルコールで泥酔している人や、薬物をしている人による強姦事件が実際に発生しています。相手は、正気ではないため、強姦のトラブルに見舞われた女性は精神的にも肉体的にも追い詰められることになります。
強姦があるというだけで、治安が思ったよりも悪いのでは?と警戒しておくことも大事です。女性は一人旅でパラオを選ぶこともあるため、女性の単独者はより狙われます。
パラオ旅行を安全にするための注意点
パラオの治安は、安定しているため安全性はとても高いでしょう。そのため、何も注意しなくても何のトラブルもなく無事に帰国することができたという旅行者も中にはいます。
しかし、パラオも日本国内とは違います。日本には起きにくいような犯罪が起きることもあります。そのため、できる限りの準備や心構えをして、パラオ旅行の安全性を高めたほうがいいでしょう。
治安が比較的いいのでどこに注意したらいいのか分かりにくい部分もあります。ここでは、パラオ旅行での注意点を詳しく紹介するので参考にしてください。
現金をたくさん持ち歩かない
強盗事件が起きているパラオでは、現金を多く持ち歩くと一気にお金がなくなる可能性があるためおすすめできません。パラオの物価は、日本とさほど変わりありません。その日に何をするかによって1日に必要な金額は変わります。
そのため、旅行スケジュールをしっかりと立てて、その日に必要なお金だけを持ち歩くようにしてください。また、お金は小分けにして持ち歩くのもおすすめです。金額が高くなるほど小分けにしておいてください。バッグもできるだけ見えないように持ちましょう。
観光客はお金を持っていることを犯罪をする人は知っているので、小分けにして期待させないようにしましょう。治安が良いと信じて、裏路地や人が少ない場所を歩くのも危険です。
女性は夜の外出を控える
パラオには、外出禁止令がありますが、女性への外出禁止令は特にありません。年齢が若い女性は外出禁止令に従うべきですが、成人女性も外出禁止令を参考にしたほうがいいでしょう。
なぜなら、パラオには強姦事件があるからです。女性が夜間に外出していると狙われやすく危険です。女性が外出するときは、複数人で行動したり男性を交えることが大事ですが、やはり出歩かないのが1番です。
夜間と早朝は、特に酔っ払いやドラッグ中毒者が多いので気をつけましょう。ホテルの中でゆっくり過ごして、日中に観光することをおすすめします。
目立つ服装はしない
パラオは、暑い国です。比較的ラフな服装で過ごすことができるでしょう。しかし、注意したいのが派手な格好をしないということです。派手な格好は目立つため、どこに行っても犯罪の標的になる可能性があります。
女性は、露出が多い服装は避けてください。男性も、高価な腕時計やアクセサリーをつけるのはやめましょう。治安が良いパラオでは、派手な服装をしていても犯罪に巻き込まれなかったという旅行者も多々います。
しかし、何があるか分からないのも事実なので、自ら目立つ行為は控えることをおすすめします。できるだけシンプルで、動きやすい服装がおすすめです。ビーチで遊ぶこともあるので、シンプルなもののほうが快適に過ごすことができるでしょう。
貴重品は車内に置かない
車上荒らしが頻発しているパラオなので、車の中に荷物を置いて車から離れたりしないでください。車に貴重品を置いてしまうと、窓ガラスなどを割られて金品を盗まれることもあります。
車から離れるときは、車の中には何も残さないようにしましょう。トランクに荷物を入れたときも、トランクから荷物を出して行動したほうがいいでしょう。車の中は自分のテリトリーと思わないようにしてください。
車の中も外と同じで警戒心が必要です。また、車を降りたときは施錠もしてください。車同様に、ホテルに戻ったときやホテルから外出するときにも部屋の施錠も忘れないようにしましょう。
パラオの治安や状況に注意した旅行にしよう!
パラオは治安が良好で、日本人が旅行するのに向いている国です。パラオの人は日本人が好きなので、日本人と分かると、とても好意的な態度で迎えてくれるでしょう。その意味でも日本人観光客は気分良く過ごすことができます。
また、綺麗な海に豊かな自然の中で、贅沢気分を味わうこともでき日本人もパラオのことが大好きになり帰国するということが多いでしょう。しかし、犯罪が全くないわけではありません。注意しなければ治安が良いと思っていた気持ちを裏切られます。
パラオ旅行では、全体的な治安と、そのときに頻発している犯罪について頭に入れておき、十分に注意した行動を心がけてください。基本的には安定した治安の中で素敵な旅行ができるはずです。治安が悪い情報を得たときは細心の注意をしましょう。