ソフィア王妃芸術センターの魅力!スペインの国立美術館の見どころやなど

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スペインのマドリードには有名な美術館がたくさんあります。その中でも特に人気が高いのがソフィア王妃芸術センターです。このソフィア王妃芸術センターにはスペインが誇る三大巨匠の絵画が展示されているのです。プラド美術館の古典に対してここには20世紀の名画があります。

ソフィア王妃芸術センターの魅力!スペインの国立美術館の見どころやなど

目次

  1. ソフィア王妃芸術センターの見どころを紹介!
  2. ソフィア王妃芸術センターの見どころ
  3. ソフィア王妃芸術センターで必見の三大巨匠の名画
  4. ソフィア王妃芸術センターのチケット購入方法
  5. ソフィア王妃芸術センターの楽しみ方
  6. ソフィア王妃芸術センターへのアクセス
  7. ソフィア王妃芸術センターで数々の名画を鑑賞しよう!

ソフィア王妃芸術センターの見どころを紹介!

スペインのマドリードには3つの有名な美術館があります。そのうちの一つがソフィア王妃芸術センターです。他の2つはプラド美術館とティッセン・ボルネミッサ美術館で、この3つは美術館通りの中心として互いに至近距離に位置しています。

プラド美術館は古典絵画が中心で、ティッセン・ボルネミッサ美術館は13世紀初めから20世紀末までの7世紀に亘るヨーロッパ絵画を収蔵しています。そしてそのどちらにも含まれていないジャンルをソフィア王妃芸術センターが補っているのです。

世界的に名高い作品群を収蔵しているソフィア王妃芸術センターの見どころを詳しく紹介します。

ソフィア王妃芸術センターとは?

スペイン王「ファン・カルロス1世」(在位:1975年11月22日~2014年6月19日)の王妃である「ソフィア・デ・グレシア」の名を冠して設立されたのがソフィア王妃芸術センターです。

20世紀の近現代美術を中心に国際レベルの美術品が展示されています。開館したのは1990年なのですが、ソフィア王妃芸術センターを訪れた人は歴史を感じさせる建物に圧倒されるはずです。

それもそのはずで、使われている建物はもともと18世紀に建築されたサンカルロス病院でした。1965年に病院が閉鎖されると1977には歴史的芸術的記念碑に指定され、その後修理をして博物館および美術館としてオープンしたのです。

ソフィア王妃芸術センターの基本情報

ソフィア王妃芸術センターは、マドリードの美術館通りにあり、プラド美術館からは徒歩10分という至近距離にあります。入館料は大人が10ユーロ(約1200円)ですが、後述のように無料で入れるおすすめの時間帯もあるのです。

入館時にはセキュリティ・チェックがあり、手荷物のX線検査と金属探知機による検査があります。また、館内には30×30cm以上の大きさの荷物や傘は持って入れませんので、コインロッカーやクロークに預けましょう。

さらにオーディオガイドのサービスがありますが、サバティーニ館と新館とで別々に貸し出しています。勿論日本語も対応していますので、1台4.5ユーロですのでレンタルしてみましょう。

住所

Calle de Santa lsabel,

52,28012 Madrid

電話番号

+34 91 774 1000

営業時間・休業日

月曜、水曜~土曜

10:00~21:00

日曜

10:00~13:30(全館開館)

13:00~19:00

(コレクション1と特別展

のみ開館)

休館日:毎週火曜日、年末年始

その他

料金

大人:10ユーロ

(無料入場時間帯あり)

シニア(65歳以上)および

小人(18歳未満)は無料

アクセス

地下鉄「エスタシオン・デル・

アルテ」駅

(旧アトーチャ駅)から徒歩2分

国鉄「アトーチャ」駅から

徒歩5分

公式URL

ソフィア王妃芸術センター

ソフィア王妃芸術センターの見どころ

ソフィア王妃芸術センターの建物は、メインとなるサバティーニ館と新しく建てられたヌーベル館(新館)の2箇所から成り立っています。サバティーニ館は本部のある建物なのです。

もともとはイタリアの建築家のフランチェスコ・サバティーニがカルロス3世の命で18世紀に設計した病院です。現在はこれを改装して美術館にしてある4階建の建築物となっています。

ヌーベル館(新館)はサバティーニ館の南側の広大なスペースに2005年増築された2階建です。こちらはフランスの建築家のジャン・ヌーベルが設計しました。

メインとなる美術館「サバティーニ館」

15

ソフィア王妃芸術センターの表玄関から入るとその建物がメインとなるサバティーニ館です。ここは4階建の建物になっていますが、もともとが18世紀に建てられた病院なので、もちろんエレベーターは設置されていませんでした。

ところが後に改修してソフィア王妃芸術センターとして一般に公開される際に、建物の外側にシースルーのエレベーターが設置されています。このエレベーターは足の悪い人や老人の助けになりますが、デザイン上も優れているのです。

サバティーニ館の1階には、入口、チケットカウンター、インフォメーション、コインロッカー、オーディオガイドコーナー、ミュージアムショップ等があります。

世界的に有名な巨匠達の作品の展示はサバティーニ館の2Fにあります。ちなみに三大巨匠といわれているピカソ、ダリ、ミロの作品はサバティーニ館の2Fにありおすすめです。なお、サバティーニ館の3、4階には美術ファンならば知っている作品があります。

もっとも、あまり美術には詳しくない人ならば知らない作品が多いでしょう。現代美術の巨匠と言われるアントニ・タピエスの「ブルーと4本のレッドストライプ」や「灰色のマチェールの重ね合わせ」はサバティーニ館の4階にあります。

参考までに、もっとも注目度が高いおすすめのサバティーニ館2Fの展示について下表にて説明します。

号室

展示内容

201

近代性。進歩と退廃主義

202

言葉の自由

シュルレアリズムと磁場

203

スペインの新しい文化

人気と現代の間

204

テルル

205

サルバドール・ダリ、

オスカー・ドミンゲス、

シュルレアリズムと革命

206

ゲルニカと30代、

ルイス・ブニュエル、ラス・ハード、

オスカーシュレンマー、

ミロペイントとアンチペイント、

フリオゴンサレス、

スペイン共和国のパビリオン

アンドレマッソン ほか

207

新しい造形

古典主義と超現実の間

208

キュビスムと現代の体験

209

Noucentismeと

スペインの新しいアート

210

キュビスムと近代の体験

美術ファンにおすすめ「ヌーベル館(新館)」

ソフィア王妃芸術センターのヌーベル館(新館)1階は、サバティーニ館からすると地下1階になっています。そしてこの階は0階と呼ばれているのです。

サバティーニ館0階には入口、チケットカウンター、インフォメーションコーナー、コインロッカー、オーディオ貸出しカウンター、ショップおよびカフェレストランがあります。

ヌーベル館(新館)には展示スペースが2フロア分ありますが、美術ファンでなければ知らない作家が多いようです。参考までに展示物を下表にて説明しますが、美術ファン以外はおすすめしません。

場所・号室

展示内容

104.01

革命と植民地化解除

プローター

マルセル詩的な抵抗

104.03

特定空間:アメリカのアート

104.04

パフォーマンスと相互作用:

ジャドソンダンスシアター

104.05

リーモートン

それぞれのコンクリート

の男へ、1974

アルテボヴェ

104.07

スペース:の政治

Elena Asins

記憶の欠片

104.08

Elena Asins

アンティゴーネ、2015

104.09

104.10

コとルイスデバブロ

中断された孤独、1971

スペインの実験芸術

ソフィア王妃芸術センターで必見の三大巨匠の名画

ソフィア王妃芸術センターには20世紀の現代美術作品が収蔵されていますが、その中でもおすすめの三大巨匠、ピカソ、ダリ、ミロの作品は必見です。時間がなくても、とにかくサバティーニ館の2Fにだけは行くのをおすすめします。

パブロ・ピカソ

なんといってもソフィア王妃芸術センターの目玉になっているおすすめが、ピカソ作の「ゲルニカ」です。この作品はパブロ・ピカソがスペイン内戦中の1937年に描いた絵画です。ドイツ空軍によるゲルニカ爆撃の惨事を表現しています。

長らくアメリカのニューヨーク近代美術館で保管されていましたが、1981年9月10日にスペインへ返却することになり、プラド美術館に運び込まれました。そして1992年9月にソフィア王妃芸術センターの開館と同時に移設されたのです。

それ以来、ソフィア王妃芸術センターに本物のゲルニカが安置されています。ゲルニカは縦が3.5m、横が7.8mもある巨大な作品です。

ゲルニカは第206号室に展示されていますが、それ以外にも「青衣の女」(201号室)、「静物(死んだ小鳥)」(210号室)、「フルーツボウル」(210号室)などおすすめの作品が展示されています。

サルバドール・ダリ

ピンと跳ね上げたヒゲに特徴のあるサルバドール・ダリは、顔写真を見ればたいがいの人が思い出すでしょう。ダリが描いた絵画以上に、その風貌が有名になっています。

ダリはその独特なパーソナリティと作風から、「奇才」とも呼ばれています。いずれにしても、20世紀を代表する巨匠の一人には違いありません。

サルバドール・ダリの作品は、「偉大なる手淫者」(205号室)、「透明人間」(205号室)、「ヒトラーの謎」(205号室)、「窓辺の少女」(207号室)、「後ろ向きに座る女」(207号室)があります。

上の画像はサルバドール・ダリの「偉大なる手淫者」なのですが、ピカソとはまた違った難解さがあるようです。

ジョアン・ミロ

ジョアン・ミロは1893年スペインのカタルーニャ地方のバルセロナに生まれ、後にパリでピカソらとも知り合いました。パリではシュルレアリズム運動にも参加していましたが、彼の作風は他のシュルレアリストとは異なります。

具体的には、ジョアン・ミロの描く人物や鳥は強度にデフォルメした有機的な形態で、原色を多用した激しさがあり、生命感に溢れているのです。たとえば上の画像は「カタツムリ、女、花、星」(206号室)というおすすめ作品ですが、原色の多用が目立ちます。

これ以外にも「パイプをくわえた男」(202号室)、「パームツリーのある家」(209号室)、「海を前にしたギター」(208号室)、「バイオリンとギター」(210号室)、「ジョゼット・グリスの肖像」(210号室)が展示されています。

ソフィア王妃芸術センターのチケット購入方法

ゲルニカがスペインに返却されソフィア王妃芸術センターに収蔵されてからは、従来のプラド美術館などの伝統的美術館の入場者数を抜いて人気の美術館になってしまったソフィア王妃芸術センターです。

それでは予約を含めたソフィア王妃芸術センターのチケット購入方法を説明します。

公式サイトから予約する方法

パソコン
janeb13

ソフィア王妃芸術センターの公式サイトからオンラインで予約してチケットが購入できます。料金はオンライン購入の8ユーロに予約手数料として0.9ユーロがプラスされて8.9ユーロになりますが、それでも窓口の10ユーロよりは安いです。

なお、予約の際には日付指定をし購入したら変更や払い戻しができません。

チケット販売サイトから予約する方法

コンピュータ
JESHOOTS-com

チケット販売サイトの「ゲットユアガイド」からも予約することができます。ただし料金はディスカウントはなしで、現地の窓口で並んで買うのと同じく10ユーロです。

なお、予約する際に予約日を指定する必要はありますが、24時間前までならキャンセル可能です。(手数料は必要ありません)。

おすすめは無料開館時間の入場

ソフィア王妃芸術センターは通常の入館料は10ユーロですが、平日の夜間と日曜日の午後は無料で入場することができるのです。ただし、無料の時は人気がありますので、行列ができるのは我慢してください。

月曜、水曜~土曜

19:00~21:00無料

日曜

13:30~19:00無料

特定日

4/18、5/18、10/12、12/6

終日無料入場

ソフィア王妃芸術センターの楽しみ方

マドリードに行ったら必ずおすすめに上る、ソフィア王妃芸術センターですが実際に現地に行った際にどのようにすれば楽しめるのでしょうか。

見学の所要時間の目安

ソフィア王妃芸術センターを見学する際の目安時間は、とにかく三大巨匠の作品だけを見れば気が済むというのであれば、1時間程度です。次にもう少し範囲を広げてサバティーニ館を見ようとすれば2時間程度は必要です。

さらにゆっくりとヌーベル館のほうも鑑賞しようと思ったら、3、4時間はゆうにかかってしまうでしょう。

見学の際の注意点

禁止
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館内での写真撮影は許可されていますが、一部禁止のものもあります。さらに他にもいくつか禁止されていることがあります。さらに閉館の15分前には展示室からすみやかに退場しなければなりません。

禁止項目は下表の通りです。

番号

禁止事項

1

ピカソのゲルニカなど

一部作品の撮影

2

フラッシュ撮影

3

三脚・自撮り棒の使用

4

館内での飲食・喫煙

5

ペットの持ち込み

6

作品に触れること

併設のカフェやショップもおすすめ

カフェ
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ソフィア王妃芸術センター内は飲食禁止ですが、カフェレストランがあります。場所はヌーベル館の0階です。見学に疲れたらコーヒーを飲んでゆっくりしてみましょう。さらに、お土産を隣にあるミュージアムショップで選んでみると良いです。

ソフィア王妃芸術センターへのアクセス

ソフィア王妃芸術センターへはスペイン鉄道の高速鉄道が乗り入れるアトーチャ駅から徒歩5分ほどで着きます。ちなみに上の画像がアトーチャ駅(Atocha)です。また、地下鉄1号線のエスタシオン・デル・アルテ駅からだと徒歩2分です。

ソフィア王妃芸術センターで数々の名画を鑑賞しよう!

マドリードのおすすめの美術館として人気が高いのがソフィア王妃芸術センターです。なんといってもスペインが生んだ三大巨匠の作品がワンフロア内にあるのですから、スペイン以外では奇跡のような美術鑑賞ができます。

特にピカソのゲルニカは構想段階からの多数のメモ書やデッサンも含めて貴重な資料が展示されていますので必見です。プラド美術館に寄ったついでに是非ソフィア王妃芸術センターにも立ち寄って数々の名画を鑑賞しましょう。

ちなみに、上の画像はサルバドール・ダリの「窓辺の少女」です。ダリはこういう自然な絵も描くのだ、ということも改めて発見できます。

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