札幌の時計台の観光見どころ!建物の中など魅力的なスポットを紹介
札幌にはたくさんの観光スポットがたくさんあります。これからご紹介する札幌の時計台もその一つに挙げられます。そこでこの記事では。札幌の時計台の歴史や見どころ、インスタ映え必至な写真が撮影できるおすすめスポットなどをご紹介していきます。
目次
北海道の人気観光地・札幌の時計台とはどんな場所なの?
札幌の時計台は、JR札幌駅から大通り公園に向かう途中の、徒歩約10分ほどのビルの谷間にひっそりと佇む札幌の人気観光スポットです。赤い屋根と白い壁が印象的な建物として、札幌を紹介する多くのガイドブックにも掲載されています。
今でこそ可愛らしい色合いの建物に見えますが、建てられた当時の壁の色は、今とは全く異なる灰色をしていました。その後、薄いグリーンからグリーンという時代もありました。残念ながら、屋根の色は当時の資料が残っていないので不明です。
札幌の時計台には全部で11個の赤い星が描かれています。これは北極星がデザインされたもので、北の大地を開拓したいという強い信念を抱いた人たちが、開拓使のシンボルマークとしたものです。
赤い星は北海道庁も同じシンボルマークが使われいます。そう言えば、北海道を代表するあのビール会社のビールにも、星がデザインされています。
札幌の時計台の内部は資料館のようになっていて、札幌や時計台についての歴史や文化を知ることができたり、時計の構造についても理解を深められる資料や展示物が充実しています。
また、ここでしか買えない限定グッズを販売する売店があったり、インスタ映え必至の記念撮影スポットも充実しているので、カップルや家族、仲間たちと訪れるにはピッタリのおすすめ観光スポットです。
この記事では、そんな札幌の時計台のおすすめの魅力や見どころ、人気の撮影スポットなどをご紹介していきます。
正式名称と歴史
札幌の時計台は「札幌時計台」「時計台」などと親しみを込めて呼ばれています。最初は農学校の大時計と呼ばれていましたが、正式名称は「旧札幌農学校演武場」と言います。
札幌農学校は、現在の北海道大学の前身として、1876年(明治9年)に北海道開拓の指導者を育成する目的で開校しました。
そして、この札幌農学校演武場は、農学校の入学式や卒業式、さらに兵役訓練などを行う中央講堂として、「少年よ大志を抱け」という言葉で知られるクラーク博士の提言により、1878年(明治11年)に建設されました。
大きさや構造について
札幌の時計台は木造2階建ての5層構造の建築物です。最も高いところにある鐘から、文字盤、時計機械室、振り子室、時計機械室に上がるはしご、玄関までで構成されています。
土台から本屋棟頂までの高さは13.280m、土台から時計塔棟頂飾先端までの高さは19.825mです。さらに、1階面積384.496㎡(東階段室29.746㎡を除く)、2階面積375.315㎡(東階段室29.746㎡を除く)で、延面積759.811㎡の広さを誇ります。
これらの値を見ると、それなりに大きな建物に感じられます。でも、実際に札幌の時計台の近くで外観を眺めると、周りのビルや木々に囲まれているのであまり大きく感じられません。
札幌時計台の時計は、現在でも休むことなく時を刻み続けています。鐘は毎時間時刻の数だけ鳴るので、1日トータルすれば毎日156回も鳴ることになります。
時計の動力は、電気や電池などは一切使っていません。重りが下に下がる力により歯車を回転させています。そして、脱進機(アンクルとガンギ車)という特別な装置によって、歯車の回転を一定のリズムで少しずつ回転させています。
後ほどご紹介しますが、札幌の時計台の2階には、同じハワード社製の振子式塔時計が展示されています。これを見れば、この札幌の時計台の時計の仕組みを間近で確かめることが可能です。
札幌の時計台の時計機械は明治14年に始動し、現在まで120年以上経過しました。しかし、ワイヤーロープやねじなどの消耗部品以外の部品は一切交換していません。
その当時のままの姿で時を刻む時計は、世界でも数えるほどしかないことから、とても貴重な時計と言えます。
次に、札幌の時計台にある多くの見どころから、厳選した見どころを1階と2階に分けてご紹介していきます。
札幌の時計台の見どころ4選!【1階編】
最初は、木造2階建ての札幌の時計台の1階にある見どころを4つご紹介します。
①世界12箇所の時計・教会の鐘の音が聴ける「世界の鐘」
1階にある世界の鐘の展示では、札幌の時計台のほか世界12箇所の時計や教会の鐘の音を、ヘッドホンを利用して聴くことができます。
気になる時計台などがあれば、ぜひ耳を傾けてみてください。鐘の音色を聞きながら世界中の教会へ思いを馳せることで、心の中で自分だけの世界旅行が楽しめるでしょう。
②札幌・北海道の歴史と文化財がよく分かる本「資料コーナー」
札幌や北海道の歴世と文化財について知るなら、札幌の時計台1階にある資料コーナーへ足を運んでください。
札幌の大火の際にはいかにして時計台を守ったのか、時計台の鐘の音はどの範囲まで鳴り響くのかといったエピソードも知ることができます。
そのほか、札幌農学校の歴史やクラーク博士の教えや、札幌農学校の卒業生である佐藤昌介氏、内村鑑三氏、新渡戸稲造氏についてのエピソードも学ぶことができます。
③時計台修復の様子などが分かる「映像展示」
時計台の修復の様子などを映像で学ぶことができます。文化財建造物の修復について興味がある人にとっては必見のコーナーです。
映像は、木部の修理について9分20秒、棟飾り・窓の修理は3分30秒、屋根の修理については8分10秒、耐震補強が4分、そして塗装修理は4分40秒の時間を割いて説明しています。
映像のトータル時間を約30分ほどなので、できれば時間をとってじっくり鑑賞していただければ、これらについて深く学ぶことができるでしょう。
④ここでしかないお土産が買える「売店」
札幌の時計台の1階には、お土産にピッタリな商品が買える売店があります。札幌の時計台でしか買えない限定アイテムが用意されているので、訪れた際にはぜひ立ち寄っていただくことをおすすめします。
中でも人気なのが、札幌の時計台のゆるキャラである「とっけ」のグッズです。キーホルダーやマグネット、ボールペンなどが販売され、見た目にも可愛いキャラなので、子供へのお土産におすすめです。
そのほか、もう一つのゆるキャラ「時計大臣」のノートやシール、時計大臣とそのお友達のテレビ父さんがデザインされたマグカップなども取り揃えられています。ここでしか手に入れられない数々のグッズをお土産にいかがですか。
札幌の時計台の見どころ3選!【2階編】
続いて、札幌の時計台の2階にある見どころを見ていきましょう。
①ゆっくりと椅子で座って休める「2階ホール」
札幌の時計台の2階には、まるで教会を思わせるような、約200平方メートルの広さを誇る広々としたホールがあります。明治32年、農学校卒業生に初の博士号が授与され、祝賀会が行われた当時の様子が再現されています。
天井が高い木造建築で音響効果が良く、音楽会や講演会、結婚式などに利用されています。2階ホールは一般の観光客でも自由に出入りが可能で、レトロな4人掛け木製椅子が並んでいます。
それらの椅子にゆっくりと腰掛けてリラックスすれば、札幌観光の途中でくつろいだひと時を過ごせます。
②塔時計の仕組みがよく分かる「1928年制作時計」
札幌の時計台2階には、札幌の時計台と同じハワード社製の1928年製の時計が展示され、間近で見ることができます。
これを見れば、塔時計の仕組みがよく理解できます。合わせて、1881年(明治14年)札幌に到着した当時の時計機械取扱説明書が展示され、一緒に参照することでより理解を深められます。
③北海道内の近代建築について知ることができる「近代建築と時計台」
北海道内にある近代建築について知りたいなら、札幌の時計台2階の「近代建築と時計台」のコーナーがおすすめです。下見板張りやバルーンフレーム構造とはいったいどういうものなのかといった、基本的なことから学べます。
そのため、それほど建築に詳しくない人でも、近代建築についてだからといって構えることなく、楽しみながら一つ一つ理解できる内容になっています。
札幌の時計台で人気の写真撮影スポット2選!
札幌の時計台を訪れたら、ひときわインスタ映えする写真を撮影しましょう。もし、どこの場所がインスタ映え必至の写真撮影スポットか迷ったら、次の2箇所がおすすめです。
①定番の撮影スポット「時計台正面右側にある台」
最初にご紹介する人気撮影スポットは、時計台正面右側にある撮影台です。こちらは、札幌の時計台を訪れる観光客には、定番撮影スポットとして有名な場所です。
いわゆるガイドブックや絵葉書などの出てくるような、最も札幌の時計台をイメージできるとっておきの撮影ができます。
撮影台にはSAPPOROの文字が入っているので、札幌観光を記念する写真の撮影にもってこいの撮影スポットです。
撮影の際には、札幌の時計台が全て収まるように、縦向きで撮影することが肝心です。さらに、少し下から見上げるように撮影すれば、ベストな写真が撮影できるでしょう。
あまりにも有名な撮影スポットのため、たくさんの観光客がここで撮影します。そのため、時間帯によっては混雑に巻き込まれるがあります。
あまり時間がない人や、写真撮影のためわざわざ待たされることに抵抗を感じる人なら、次にご紹介する撮影スポットがおすすめです。
②ライトアップの様子も綺麗に撮れる「向かいにあるビルの2階テラス」
札幌の時計台向かいに位置するMNビルの2階には、一般の人が出入りできる解放されたテラスがあります。その場所から札幌の時計台素敵な姿が撮影できます。
札幌の時計台から1本の道路を挟むように少し距離があるので、わざわざ距離をとったり広角レンズを使わなくても、楽々札幌の時計台の全景の撮影が可能です。
晴れた日の美しい青空の下では、空の青と屋根の赤と壁の白の美しいコラボが撮影できます。そして夜になれば、札幌の時計台を幻想的に照らし出すライトアップの様子が綺麗に撮影ができるのでおすすめです。
札幌の時計台の注意点!トイレやロッカーなどはあるの?
札幌の時計台にはトイレがありません。そのため、あらかじめ札幌の時計台を訪れる前にトイレに行っておくか、もし利用したくなったら、ほかの場所にトイレを借りに行くことになります。
また、旅行者用のロッカーは完備されていないので、出かける前に小さなバックに荷物をまとめるか、必要なものだけ持ち出すようにしましょう。もし、それができなかった場合には、1階の事務所で荷物を一時的に預かってもらえます。
そのほか、札幌の時計台の内部での飲食が禁止されているので、2階のホールなどに食べ物や飲み物を持ち込んでの飲食はしないように注意しましょう。
札幌の時計台へのアクセス・営業時間などの基本情報!
札幌の時計台の基本情報をご紹介します。札幌の時計台には駐車場が無いので、マイカーで訪れる場合には、近隣のコインパーキングなどを利用するようになります。
住所 | 北海道札幌市中央区北1条西2丁目 |
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電話番号 | 011-231-0838 011-231-0804 |
営業時間・定休日 | 8:45~17:10(入館は17:00まで) ・年始(1月1日~1月3日) |
料金 | 大人個人 200円 大人団体 180円 |
駐車場の有無 | 無し 近隣の有料駐車場を利用 |
アクセス | ・JR「札幌駅」南口から徒歩約10分 ・市営地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」 |
札幌の時計台はなぜ日本三大がっかり名所と呼ばれているの?
日本には、「期待をして出かけてはみたけれども、とてもガッカリさせられた」と訪れる人が感想を抱く、日本三大がっかり名所と呼ばれているスポットがあります。
その3箇所とは、はりまや橋(高知県高知市)、オランダ坂(長崎県長崎市)、そしてここ札幌市時計台(北海道札幌市)で、どこも全国的に名前が知られる有名な観光スポットばかりです。
しかし、なぜ札幌の時計台は日本三大がっかり名所の一つに数えられてしまうのでしょうか。それは、訪れる人の多くが「思ったよりも小さかった」と感じてしまうからです。
その要因は、札幌の時計台の周囲が都市化したことが考えられます。建てられた当時は、札幌の時計台はとても立派な建物ではありました。
でも、長い月日を重ねるうちに周囲には高いビルが立ち並びました。やがて、それらの建物に埋もれてしまってことで、そのように感じてしまうのです。
出かける前に写真を眺めて、勝手に大きいというイメージを膨らませてしまうのも大きな要因の一つに挙げられます。
でもご紹介してきたように、札幌の時計台には見た目の小さ印象以外に、素晴らしい見どころがいっぱい詰まっています。まさに札幌を代表する観光スポットといっても過言ではありません。
見どころたっぷり札幌の時計台に行ってみよう!
札幌の時計台の見どころや撮影ポイントなどをご紹介してきました。札幌には、テレビ塔をはじめたくさんの見どころがあります。今回ご紹介した札幌の時計台にも足を運んで、その魅力の数々をあなたの目で確認してみてください。