下鴨神社(京都)の見どころを紹介!お守り・御朱印や周辺グルメ情報も
京都市左京区にある下鴨神社は、2000年以上も京都の町を見守ってきた守護神で、地元の人に厚く信仰されています。下鴨神社は、京都を代表する観光スポットとして見どころが多く、世界的にも有名な場所です。ここでは、下鴨神社の魅力や見どころについてご紹介しましょう。
目次
京都の下鴨神社について紹介!
京都市左京区にある下鴨神社は、世界文化遺産にも登録されている歴史の深い神社です。たくさんの観光客が訪れる人気のスポットで、境内にはたくさんの見どころがあります。
この記事では、下鴨神社の見どころやおすすめの情報、詳しいアクセス方法などをご紹介します。
下鴨神社の見どころ
下鴨神社には、興味深い見どころがたくさんあります。ここでは特に注目してほしい見どころについて、厳選してご紹介します。
縁結びのご利益がある「相生社」と神霊の宿る「さざれ石」
見どころの相生社(あいおいのやしろ)には、2本の木が1本に結ばれた「連理の榊」というご神木があります。根元には小さな木が芽生えていることから、縁結びや家庭円満、安産を祈願する人の姿が絶えず、この木のご利益は京都の七不思議のひとつとされています。
このご神木は、枯れると、敷地内にある「糺(ただす)の森」から同じようにくっついた木が見つかると言われています。
縁結びのご利益を増すお参りの仕方
縁結びのご利益を倍増したいのなら、先に下鴨神社の東本殿を参拝しましょう。下鴨神社に二つある本殿のうち、東本殿には、良縁を結ぶご利益があるとされています。
「相生社」は末社なので、はじめに本殿にお参りするのが参拝マナー。相生社だけに足を運ぶのでなく、本殿にもお参りをしましょう。
国家にも歌われるさざれ石
君が代にも歌われている見どころ「さざれ石」は、小さな石が寄せ集まって大きく固まったもの。下鴨神社では、長い年月をかけてできた大きなさざれ石を間近で見ることができます。
巨大な朱色の「楼門」
見どころの下鴨神社の入り口、鮮やかな朱色が印象的な楼門は、高さおよそ13メートルの巨大な建造物です。重要文化財に指定されており、圧巻のスケールと細部にまで行き届いた建築技術のすばらしさを見ることができます。
無病息災を祈願する「御手洗社」
本殿の東側にある見どころ「御手洗社」は、無病息災を祈願するところです。社の前にある池を「みたらしの池」といい、毎年7月の土用の丑の日には病除けを願い「足つけ神事」が行われ、京都の夏の風物詩となっています。
また、この池に湧く水の泡をかたどって団子にしたものを「みたらし団子」といったことから、みたらし団子発祥の地としても有名です。
国宝に指定されている「本殿」
下鴨神社の見どころの本殿は、東と西の2つあり、どちらも国宝に指定されています。
そのほか、境内にある、社殿53棟は重要文化財に指定されており、歴史的にも文化的にも貴重な建物を間近で見ることができます。
女性を護る神様が祀られている「河合神社」
女性のうれしいご利益がある「河合神社」は、下鴨神社に付属する摂社です。ここには美麗の神である玉依姫命をお祀りしており、美しくなりたい女性に嬉しいご利益があります。
手鏡の形をした「鏡絵馬」には、願い事と好きな表情を書き足すことができ、女性に大人気。思い思いの願い事を書いた絵馬が、境内にびっしりと奉納されています。
自然あふれる「糺(ただす)の森」も見どころ
見どころの下鴨神社の楼門の前に広がる「糺の森」は、世界文化遺産に認定されている貴重な場所。京都市内にあるとは思えないほど自然が豊かで、心安らぐ美しいスポットです。
紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生が現代に伝えられる場所であり、樹齢600年にもおよぶ巨木をはじめ、数百年にもわたって存在し続ける木や貴重な植物を見ることができる史跡です。
下鴨神社へお参りするなら、ぜひ散策してほしいおすすめの場所です。
特別拝観も見どころ
下鴨神社には、神様へお供えする神饌を作っていた台所「大炊殿(おおいどの)」があり、別料金を支払うことで特別に拝観することができます。
入口の土間にあるかまどやお供え物のレプリカ、調理器具などを見ることができ、貴重な機会となるでしょう。
拝観時間 | 午前10時~午後4時まで |
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拝観料 | 大人 1名 500円 中学生以下は無料 |
下鴨神社の歴史やご利益について
京都の下鴨神社は、2,000年以上もの歴史を持つ神社です。長い年月をかけて作られてきた歴史や、下鴨神社のご利益についてご紹介します。
下鴨神社の歴史
下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言います。
京都は鴨川を中心に町づくりがされていますが、その鴨川の下流にあることから、下鴨神社という通称で呼ばれるようになりました。ちなみに、下鴨神社の北東、鴨川の上流には、上賀茂神社があります。
古来より特別な存在だった下鴨神社
紀元前からあるとされており、2,000年を越える古い歴史を持つ神社です。平安京を造営する際には下鴨神社の神に祈願され、京都の守護神として長い間、平和な都を見守ってきました。
式年遷宮が行われたり斎王の制度などがさだめられるなど、一般的な神社とは一線を画す特別な存在で、『源氏物語』や『枕草子』などの古典文学にもその名が登場するほど。
下鴨神社は、昔の人にとっても注目すべき特別な存在だったのです。
修復しながら大切に歴史を繋いでいる
下鴨神社は、1470年の応仁・文明の乱の兵火により焼失したとの記録があり、現在あるのは再興されたものです。
下鴨神社には式年遷宮といって、お社を数年や数十年に一度立て替えて新しくするという伝統がありますが、現在は本殿が国宝、他にも重要文化財に指定されている建物が多いため、傷んだところを修復することで、その美しい姿を保っています。
下鴨神社の御祭神とご利益
本殿には「東本殿」と「西本殿」があり、それぞれに神が祀られています。ご利益もそれぞれなので、どちらにもお参りしましょう。
東本殿では良縁や安産のご利益
東本殿に祀られているのは、玉依媛命(たまよりひめのみこと)。
現在の京都市内辺りにあった山城国の歴史を伝える『風土記』などによると、玉依媛命が京都市の鴨川で身を清めている時、上流から赤い矢が流れてきたため持ち帰ると、床に置いたとたんに美しい男神に姿を変えました。二人が結婚し、子供を授かったことから、良縁や子育ての神として信仰されています。
西本殿では厄除けや勝利のご利益
西本殿に祀られているのは、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。
京都をひらいた神であり、794年、京都の地に平安京を造営する際にはこの神にご祈願が行われたという記録がるなど、京都の守護神として信仰されています。
厄除や開運、導きの神として勝利をもたらすと言われている他、賀茂建角身命が農業を広めたことから、五穀豊穣にもご利益があるとされています。
下鴨神社のお守りや御朱印について
下鴨神社は、個性的なお守りや御朱印も見どころです。下鴨神社のお守りや御朱印についての情報を詳しくお届けします。
お守り
たくさん並んだお守りは下鴨神社の名物。この中から、好きなものを選ぶことができます。色とりどりのお守りはちりめんで作られており、それぞれに違う柄。
一つとして全く同じものがないので、自分好みのものを見つけることができれば、お守りに愛着がわくでしょう。
SNS映えすると話題になり、女性を中心に大人気です。
絵馬
下鴨神社の絵馬は、相生社で奉納します。本殿にお参りした後、末社である相生社へ行きましょう。
紅白の絵馬にはたくさんの人の願いが込められている様子を見ることができ、重なるように絵馬がかかる様子がにぎやかで、とても華やかです。
縁結びに効果的な絵馬奉納の仕方
- 相生社横の授与所で絵馬をもらう
- 絵馬についている紅白のひもを結ぶ
- 絵馬に願い事を描いたら相生社の前に立つ
- 女性はお社に向かって右へ、男性は左へ進み、お社の周りを2周する
- 3周目の途中に絵馬をかけ、奉納
- お社正面に戻ってお参りする
- 相生社横の「連理の榊」の御生曳(みあれびき)を綱を2回引いて参拝
- 鳥居を出たら一礼
相生社には、縁結びのご利益を授かるための正しい参拝方法があります。女性一人でも、カップルで訪れても実践できる方法なので、ぜひ試してみるといいでしょう。
お参りの基本は、二礼二拍手一礼です。
人が多い週末はゆっくりとお参りすることが難しいので、平日の午前中など、人の少ない時を狙って訪れるのがおすすめです。
大絵馬も見どころ
下鴨神社では、新年になると干支を描いた大絵馬が飾られます。新年の風物詩として、この大絵馬を見ることを楽しみに訪れる人も多く、初詣のついでにぜひ訪れたい見どころスポットです。
御朱印と御朱印帳
下鴨神社の御朱印は、正式名称の「賀茂御祖神社」の名が記されます。下鴨神社の境内にある御手洗社や相生社でも御朱印をいただくことができます。
下鴨神社周辺のおすすめグルメ
下鴨神社の境内には、ここでしか味わうことのできない貴重なグルメもあります。下鴨神社を訪れた際にぜひ食べてほしいグルメを3つご紹介します。
河合神社の「カリン美人水」
下鴨神社の摂社「河合神社」で飲むことができるのが、「カリン美人水」です。下鴨神社で獲れたカリンとご神水で作られたドリンクは、さっぱりと清涼感があり、ほんのりと感じる甘みとさわやかな香りがとても美味しいと評判。
ヘルシーで美肌効果が期待できると、女性に人気です。
休憩処 さるやの「申餅」
140年の時を越えて、近年復活したばかりの申餅。葵祭の申の日に食べることで無病息災を願った和菓子で、江戸時代頃までは毎年恒例のものとして食べられていました。
その後、この文化はすたれてしまいましたが、氏子である京都の和菓子店が復活させ、現代でも申餅を味わうことができるようになりました。
加茂みたらし茶屋の「みたらし団子」
みたらし団子の発祥地とされている「御手洗社」がある下鴨神社ならではのグルメ。小ぶりな団子が食べやすく、とろりとした甘いたれに絡めて美味しく食べられます。
散策して疲れた時、ほっと一息つきたいあなたにピッタリの和スイーツです。
下鴨神社へのアクセス方法
ここでは京都市内から下鴨神社へのアクセス方法について詳しくご紹介しましょう。
JR京都駅からバスの場合
京都市内では、市バスの路線が多く、寺社仏閣や観光スポット巡りに大変便利です。
京都駅から市バスを利用する場合、4番か205番のバスに乗りましょう。「下鴨神社前」もしくは「糺ノ森前」で降りると、すぐに下鴨神社につきます。
電車の場合
電車で下鴨神社に訪れる場合、最寄り駅は京阪「出町柳(でまちやなぎ)」駅です。
JR「京都」駅からの場合
JR「京都」駅からJR「東福寺」駅まで乗車し、すぐ近くにある京阪「東福寺」駅で乗り換えて京阪「出町柳」駅を目指します。
阪急「河原町」駅からの場合
京都市の繁華街、阪急「河原町(かわらまち)」駅からは、そこから西に5分ほど歩いた鴨川沿いの駅、京阪「祇園四条」駅から乗車し、京阪「出町柳」駅まで行きます。
祇園界隈からの場合
八坂神社、清水寺などの祇園界隈からは、京阪「祇園四条」駅、もしくは京阪「清水五條」から乗車し、京阪「出町柳」駅で下車します。
名称 | 賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ) 通称:下鴨神社 |
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住所 | 〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59 |
電話番号 | 075-781-0010 |
開門時間 | 6:30~17:00 |
料金 | 無料 |
アクセス | 【市バス】 京都駅~下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)まで市バス4番・205番 【電車】 ・JR京都駅から JR京都駅から東福寺駅まで乗車→京阪電車に乗り換え「出町柳」駅下車→徒歩12分 ・阪急 河原町駅 から 阪急河原町駅より徒歩5分→京阪「祇園四条」駅から「出町柳」駅→徒歩12分 【タクシー】 JR京都駅から約20分、2,000円~3,000円程度 |
駐車場 | あり |
公式サイト | http://www.shimogamo-jinja.or.jp/ |
歴史の深い下鴨神社をぜひ訪れてみよう
下鴨神社は、現在は観光地として世界各国から多くの人が訪れるスポットとして大変賑わっていますが、歴史は古く、地元の人のみならず、歴史上有名な人にも親しまれてきた神社です。
歴史や見どころをはじめに勉強してから訪れることで、下鴨神社を拝観する時間がより有意義なものになるでしょう。
下鴨神社を訪れる際はぜひご紹介した内容を参考にして、下鴨神社の魅力にじかに触れてみてください。