敷地神社(わら天神宮)は京都の安産祈願スポット!駐車場やアクセスなど紹介
京都市北区にある敷地神社(わら天神宮)は、安産にご利益があると信仰されている神社。多くに妊婦さんが訪れるパワースポットとして有名ですが、それ以外にも見どころがある魅力的な場所です。この記事では、京都の敷地神社(わら天神宮)について詳しくご紹介します。
目次
京都の敷地神社(わら天神宮)を紹介!
これから赤ちゃんを迎える人にとって、誕生の瞬間が楽しみである反面、不安もつきもの。
安心して赤ちゃんを産むことができるように多くの妊婦さんやその家族が訪れる神社が、京都にある敷地神社です。
別名で「わら天神宮」と呼ばれる敷地神社は、京都の人たちに長い間安産の神として信仰されてきました。
この記事では、京都にある敷地神社(わら天神宮)について詳しくご紹介します。
敷地神社(わら天神宮)とは?
まずは、敷地神社(わら天神宮)がどのようなところなのかについてご紹介します。
敷地神社の御祭神
敷地神社(わら天神宮)のご祭神は「木花開耶姫命(コノハナノサクヤビメ)」です。
木花開耶姫命は、日本神話に女神として登場し、平安時代の物語『竹取物語』のモデルになったともいわれています。
木花開耶姫命は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と結ばれて夫婦となり、一夜にして懐妊して三人の御子を生みました。
木花開耶姫命は絶世の美女として知られ、夫となった瓊瓊杵尊もその美しさに強く惹かれたと伝えられています。
「わら天神宮」と呼ばれる由来は?
昔、敷地神社(わら天神宮)には、稲の藁で編んだかごで神撰を捧げていました。
わら天神宮と呼ばれるようになったのは、この藁のかごから境内に落ちた藁を妊婦が拾って安産のお守りにしたことに由来するそうです。
藁で性別を占える
敷地神社(わら天神宮)では、安産の御守と一緒に藁が授与されます。
この藁は、生まれてくる子供の性別占いとなっており、御守の藁に節があると男の子、節がないと女の子が生まれるのだといわれています。
敷地神社(わら天神宮)のご利益
京都にある敷地神社(わら天神宮)のご利益は多岐にわたります。どのようなご利益があるのかについてご紹介しましょう。
安産のご利益で有名
敷地神社(わら天神宮)にご祭神としてお祀りされている木花開耶姫命が授けるご利益として、最も有名なのが、安産と子授け。
敷地神社(わら天神宮)が安産祈願の神社であるというのは、木花開耶姫命がお祀りされているからなのです。
なぜ安産の神と呼ばれるようになったのか
日本の神話によると、日本という国ができる前、天上には神々が暮らす「高天原」という場所がありました。
のちに木花開耶姫命の夫となる瓊瓊杵尊は、高天原の主神である天照大御神に「地上の国を治めてほしい」と頼まれ、三種の神器を携えて地上へと向かいました。
ある日、瓊瓊杵尊が笠沙の岬(現在の鹿児島県薩摩半島の西南部)を歩いていた時、偶然、輝くように美しい女性を目にします。
その女性こそ、 木花開耶姫命です。
瓊瓊杵尊はすぐに結婚を申し込み、2人はたちまち深い仲に。その後まもなく、 木花開耶姫命は懐妊しました。
しかし、たった一度結ばれただけで解任するのはおかしいのではないかと疑いを抱いた瓊瓊杵尊は、木花開耶姫命に自身の疑念を呈します。
このことに木花開耶姫命は激怒。
疑いを晴らすため「高天原から下った神であるあなたの子であるなら、どんな状況でも御子は生まれます!」といい、出産時に産屋に火を放ちました。
火はたちまち燃え広がりました。
ごうごうと燃え盛る火の中、絶体絶命といわれるような状況の中であったにもかかわらず、木花開耶姫命は見事3人の御子を出産。
どの子も元気にすくすくと育ち、そのうちの一人の子に生まれた御子、すなわち木花開耶姫命の孫は、日本の初代天皇である神武天皇となりました。
このことから、木花開耶姫命が安産の神として信仰されるようになったのです。
他にもさまざまなご利益がある
- 安産、子授
- 縁結び
- 子供の成長守護
- 火難除け
- 心願成就
- 開運必勝
- 家内安全
- 災難厄除け など
敷地神社(わら天神宮)ではほかに、家内安全や災難厄除、開運必勝、心願成就などのご利益があるとされています。
また、ご祭神の木花咲耶姫命は、炎の中で出産したという神話に基づき、火難除けなどのご利益を授けるパワーもあるそう。
農業業、織物業、酒造業などの生業に関わることにもご利益があるとされています。
参拝によって、安産や子授けだけではない、あらゆるご利益を授かることができるでしょう。
敷地神社(わら天神宮)の安産祈願お守りを紹介!
敷地神社(わら天神宮)には、安産祈願のためのお守りがあり、大変人気です。そこでここでは、敷地神社(わら天神宮)の安産祈願お守りについてご紹介します。
安産祈願のご祈祷はない
安産のご利益で有名な敷地神社(わら天神宮)ですが、意外にもその場で安産祈願をしてくれるご祈祷はありません。
ただし、「九ヶ月九日参り」に訪れれば、出産日に合わせて安産祈願の祈祷をしてもらうことができます。
安産祈願をおこなう九ヶ月九日参り
敷地神社(わら天神宮)では、出産直前の臨月に「九ヶ月九日参り」という安産祈願を行っています。
このお参りに訪れる日は、出産月の前の月の9日。
お参りの後は、出産予定日に合わせて前後1週間、合計15日間、毎朝安産を願って祈祷してもらうことができます。
この時授かることができるのは、赤ちゃん用のスタイや甘酒。甘酒は、飲むといい母乳が出るそうです。
安産祈願お守りセットの内容は?
敷地神社(わら天神宮)の安産お守りセットには、お守りのほか、性別を占う藁や護符が入っています。
この護符の中には産気づいた時に飲むオブラートがあり、ユニークだと話題です。
戌の日にいただける腹帯がインパクト大!
安産を祈願する戌の日のお参りでは、大きく「安産祈祷」と書かれた腹帯をいただくことができます。
大きなおなかもすっぽり覆うサイズで、インパクトのあるデザインです。
お礼参りも忘れずに行こう!
敷地神社(わら天神宮)にお参りした後無事に出産することができたら、ぜひお礼参りも忘れずに行きましょう。
お礼参りでは、九ヶ月九日参りの時にいただけるスタイや自前のスタイに「ありがとうございました」とメッセージを書いて境内に奉納します。
タイミングは、都合のいい時でOK。生まれた赤ちゃんと一緒にお参りする人も多いです。
敷地神社(わら天神宮)の見どころ
安産祈願のためだけに訪れる人が多い敷地神社(わら天神宮)ですが、実は境内にさまざまな見どころがあり、ぜひ注目してほしい箇所がたくさんあります。
ここでは、敷地神社(わら天神宮)の見どころについて、3つのおすすめスポットご紹介します。
歴史ある御神木「綾杉明神」
歴史ある御神木「綾杉明神(あやすぎみょうじん)」は、境内本殿の西側に祀られています。
この杉は平安時代の頃からあったとされ、応仁の乱の兵火を免れたものの、明治29年8月の台風によって倒れてしまいました。
しかし今でも屋根で覆い、ご神木として大切にされています。
御祭神の父親として知られる「大山祇神社」
綾杉明神のすぐ後ろにあるのが、「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」です。御祭神の父親が祀られています。
合格祈願で賑わう「六勝稲荷神社」
「六勝稲荷神社」は、合格祈願で賑わうパワースポット。入試シーズンには、多くの受験生達でにぎわいます。
司法試験、公認会計士、税理士等のさまざまな資格試験にもご利益あるとされ、学生だけでなく、社会人も訪れます。
敷地神社(わら天神宮)へのアクセス
敷地神社(わら天神宮)について、理解を深めていただきましたか? 敷地神社(わら天神宮)のご利益を授かりたいという人は、ぜひ現地に足を運んでみましょう。
ここでは、敷地神社(わら天神宮)へのアクセスについて【公共交通機関で行く場合】と【車で行く場合】のそれぞれについてご紹介します。
公共交通機関で行く場合
敷地神社(わら天神宮)まで公共交通機関を使う場合は、「バス」と「電車」の2パターンあります。
公共交通機関【バス編】
- JR「京都」駅より市バス50号 急行101号、205号
- 京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅より市バス 204号 205号
- 阪急京都線「西院」駅より市バス205号
- 京阪「三条」駅より 市バス15号
敷地神社(わら天神宮)まではバスが便利。いずれの場合も下車するバス停は「わら天神」です。
京都の寺社仏閣は、地下鉄や私鉄の路線から離れた山奥にある場合も多く、どこに行くにもバスを使うのがスタンダード。京都市内はバス路線が非常に多く、本数もたくさんあります。
バスの正面には大きく系統番号が書いてあるので、それを目印にするとわかりやすいでしょう。
京都市交通局では、「バス一日券」というフリーパスを販売しています。
大人1日600円とかなりリーズナブルなので、いくつもの観光地を巡りたい人にはぜひおすすめです。
京都市交通局 バス一日券について |
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公共交通機関【電車編】
- 最寄り駅は嵐電「北野白梅町」駅
バスを使わずに電車で敷地神社(わら天神宮)に行きたいという人は、嵐電(らんでん)の「北野白梅町」駅が最寄りです。
北野白梅駅から敷地神社(わら天神宮)までは徒歩でおよそ15分。距離にして約1キロです。
嵐電沿いには「仁和寺」や「妙心寺」、「龍安寺」などの有名なお寺が多いので、これらも合わせて観光したい人にとても便利。
嵐山へのアクセスも良く、嵐電を使うことで京都の観光名所を渋滞に関係なく、効率よく回ることができます。
車で行く場合
敷地神社(わら天神宮)まで車で行く場合、京都南ICからはおよそ30分、四条河原町・四条烏丸などの繁華街からはおよそ20分で到着します。
敷地神社(わら天神宮)は金閣寺の近くにあるので、金閣寺方面に向かえばOK。西大寺通という大きな通り沿いにあります。
カーナビがあれるなら、住所をセットすれば迷わずたどり着くことができるでしょう。
駐車場は?
敷地神社(わら天神宮)の駐車場は、敷地外に2つの駐車場があります。
- 敷地神社(わら天神宮)の敷地内
- 敷地神社(わら天神宮)の北側に隣接(4台)
- 敷地神社(わら天神宮)の南側、西大寺通り沿いのローソンから中通りに入ったところ(9台)
【1つ目】
敷地神社(わら天神宮)の鳥居を過ぎてすぐ、敷地神社(わら天神宮)に隣接し、「ソフトバンク北野店」のすぐ手前です。
こちらに停められるのは4台です。
【2つ目】
わら天神の南側、西大寺通り沿いにある「ローソンわら天神前店」のところを曲がって中通りに入ると、大きな駐車場があります。
駐車可能台数は9台です。
敷地神社(わら天神宮)の基本情報
参拝はいつでも可能です。夜の参拝は、近隣の迷惑にならないようご配慮ください。
住所 | 〒603-8375 京都府京都市北区衣笠天神森町10 |
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電話番号 | TEL 075-461-7676 Fax 075-461-8282 |
拝観時間など | 24時間 ※社務所は9時から16時 |
料金 | 参拝無料 |
アクセス | 【バス】 ・JR京都駅より市バス50号 急行101号、205号 ・地下鉄北大路駅より市バス 204号 205号 ・京阪三条駅より 市バス15号 ・阪急西院駅より市バス205号 ※いずれも"わら天神"下車すぐ 【電車】 嵐電「北野白梅町駅」から徒歩約15分(約1km) 【車】 名神高速道路「京都南IC」から約30分 四条河原町、四条烏丸から車で約20分 |
駐車場の有無 | あり 敷地外に2か所 |
公式URL |
安産祈願で有名な敷地神社(わら天神宮)に行ってみよう!
京都にある敷地神社(わら天神宮)は、安産祈願で有名な神社ですが、それ以外にも境内にはたくさんの見どころがあります。
安産祈願で訪れるもよし、さまざまなご利益を授かりに訪れるもよし! 敷地神社(わら天神宮)は、妊婦さんやその家族だけでなく、誰にとっても優しい神社です。
ご紹介した敷地神社の縁起やご利益を知ってから行けば、境内に足を踏み入れた瞬間から感慨深い気持ちになることができるでしょう。
ぜひ敷地神社(わら天神宮)に足を運んでみてください。